軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

創設150年を迎えた靖国神社

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13日の靖国神社共同通信社

 

終戦の日を迎える2日前の13日に、共同通信が「靖国神社が昨秋、当時の天皇陛下(現上皇さま)に2019年の神社創立150年に合わせた参拝を求める極めて異例の『行幸請願』を宮内庁に行い、断られていたこと」が取材で分かった。「靖国側は再要請しない方針で、天皇が参拝した創立50年、100年に続く節目での参拝は行われず、不参拝がさらに続く見通しだ。

 天皇の参拝は創立から50年ごとの節目以外でも行われていたが、1975年の昭和天皇が最後。78年のA級戦犯合祀が「不参拝」の契機となったことが側近のメモなどで明らかになっている」と報じた。

 

他方、朝日新聞デジタルは、【太平洋戦争の激戦地・パプアニューギニアで1944(昭和19)年2月に亡くなった愛知県清須市(旧新川町)出身の深見正雄さん(当時21)のものとみられる日章旗が13日、遺族の手に戻った】事を報じ、弟の利市さん(79)は「お盆に帰ってきてくれた。仏壇の両親に報告します」と語った。

愛知県遺族連合会(名古屋市)によると日章旗は【米アリゾナ州の人物がインターネットで入手。正雄さんの名前が大書され、故郷の人と思われる多くの名前も寄せ書きのように書かれており、(略)遺族を探した結果、利市さんらに行き当たり、・・・清須市役所で永田純夫市長の立ち会いのもと、利市さんや弟の正光さん(74)らに手渡された】

【利市さんは「母は寂しがり、ラバウルから帰還した元兵士たちに兄が亡くなった状況を聞いて回っていた。顔を撃たれたらしいが、あまり分からなかったようだ」と振り返る。遺骨や遺品はなく、死亡の連絡のほかは、現地のものらしい一握りの砂が届いただけだったという。

 戦争で、長男の正雄さんだけでなく、次男も亡くなったという。利市さんは「戦争で息子2人を亡くし、両親は、私たちを食べさせるために高齢になっても働いていた。難儀だったと思う。何と言っても戦争はダメだ。若い人がみんな死んでしまうんだ」と話した。】

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朝日新聞社 「深見正雄君」と書かれた日章旗を手にする(左から)弟の正光さんと利市さん、永田純夫・清須市長=愛知県清須市役所

 

帝国海軍の特攻の鏑矢として散華した関行男大尉は、郷里に母を残して米空母に突入したので、終戦までは『軍国の母』として母上も讃えられたものの、戦後は環境が一変し、草餅の行商で食いつないでいたという。

その後地元の石鎚村中学校の用務員に採用され、用務員室で暮らすようになり、子供らに慕われていたが、昭和28年11月9日に誰にも看取られることなく用務員室で息を引き取った。享年57歳であった。

母を遺して先に逝った行男大尉の心中はいかばかりであったろうか。私なら、三途の川を泳いで戻り、母をこんな目に合わせた連中に、必ず“仕返し”をしたであろう。

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大戦果を伝える朝日新聞

 

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軍神・関行男大尉の母

 

昭和37年、令和天皇の祖父、昭和天皇は「遺族の上を思いて」とする「忘れめや、戦の庭に倒れしは、暮らし支えし をのこなりしを」と言う御製を詠まれた。

 

現陛下は祖父の遺志を継ぐおつもりなのか?それとも憲法の言うがままに“政治的理由”で動く“君側の奸”たる役人の指図に従われるのだろうか?

 

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突入する特攻機

 

日本列島に接近しつつある大型台風10号は、英霊のことより、周辺の言いがかりを気にして参拝もしない、臆病な政治家や役人たちに振り回されている靖国の杜の様子を伺っているような気がしてならない・・・

明日は大荒れになるような気がする…

 

使命を果たした後の人生・・・

連日こう暑いと、体を動かすのも億劫になる。現役時代、暑さもものともせず、スクランブルで駆け上がり、空中格闘戦に血をたぎらせていたことが、信じられない。

昨日の産経新聞に、曽野綾子女史が「小さな親切、大きなお世話」欄に「使命を果たした後の人生」と題していいエッセイを書いていた。

曰く【私が80代の後半まで寝たきり老人にならないで済んでいるのは、心がけが良かったからではなく、普通の日本人が受けられる恩恵を、私も受けたからだ。つまり平和の中の生活の安定である。(中略)それに過去をふり返ってみると、私にはいつもささやかな使命があった。身近の人たちを、今日一日安全に、清潔に、暮らさせる方途を考える責任は、何十年もの間いつも私の肩にかかっていた。使命があるということは、疲れもするが光栄も与えてもらったということだ。それで私は最近大きな顔をして、閑さえあれば怠けて、目の前を過ぎていく時間を見ているのである

 

私はどうか?「我が国の空を護る」と言う使命があったはずだが、現役時代はそれを固く信じて一喜一憂してきた。疲れはしたが「光栄は与えてもらえなかった気がする…」

しかし私もすぐに傘寿を迎える。せめて使命を果たすのは後輩たちに任せて、「閑を見つけて怠けて、時の過ぎていくのを見護ることにしよう。焦ってもはじまらない・・・」

 

前回、井本勝幸・荒木愛子共著『帰ってきたビルマのゼロ・ファイター』をご紹介したが、8月6日の「一筆多論」欄に、岡部論説委員が「激戦地で聞いた『日の丸の歌』」と題して、75年前のインパール作戦の激戦地で、日本語で唱歌『日の丸の旗』を聞いたと言う感動的な話を書いている。

「白地に赤く 日の丸染めて  ああ美しや 日本の旗は

 朝日の昇る 勢ひ見せて  ああ勇ましや 日本の旗は」

と言う歌詞だが、戦後の「ひのまる」の1番は「白地に赤く 日の丸染めて  ああ美しい 日本の旗は」と修正され、2番は「青空高く 日の丸揚げて ああ美しい 日本の旗は」と改定された。

隣国大統領は『朝日の昇る』が『青空高く』に改定されて喜んだかどうか知らないが・・・

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令和元年8月6日産経

昨日の産経[オピニオン]欄には、斎藤勉論説顧問が「ウクライナ若き国士の警鐘」と題して、日本人の平和ボケに対する警鐘を書いている。

彼は「日本の“平和ボケ”が余りにも絶望的なので、(靖国の英霊に)何とかしてください、と祈っているのだ」と語っている。

ウクライナの31歳の青年から、ここまで言われても何とも感じない日本人は、日本人ではなかろう。

前回「週刊新潮」に呆れられた靖国権禰宜は、どんな顔をして参列するのだろうか?と気にかかる。汚れを祓ってきて欲しい…

グレンコ・アンドリー青年の爪の垢でも飲むがよい。

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令和元年8月11日産経

 

 

書籍等の紹介

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「教育へのまなざし:陣川桂三著・きょうせい出版」

 この書籍は、高校時代の同窓生で、満州から引き揚げた体験を持つ剣道部の主将だった陣川君の著である。

少し年代は古いが、福岡教育大学を出て、教育家一本で過ごし、県の教育長などを歴任した。先生時代に「教育新聞に連載したものを集大成した」ものだという。われわれの時代は、日教組の蹂躙を許さない雰囲気があったが、今は完全に仕切られている。

やがて8月15日を迎える。戦後の日教組による偏向教育を改める時が来ているのだが、アジア解放の偉業を成し遂げた、偉大な先人方をいつまでも侮辱する愚かな行為をやめるべきだろう。

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「軍事研究」9月号

巻頭言で志方先輩が、現状の国際情勢について「火薬庫の前で花火をする国が増えた1週間」と実に絶妙な表現で世界情勢を説く。

そして迫り来る世界危機を前に、わが国はどうするのか?自衛隊に「豚コレラ対処を支援する余裕は本当にあるのか?」と書いているが、おそらく政府要人には、ホルムズ海峡で自国船舶を護衛するよりも、豚コレラ対処の方が重要な「使命だ」と気にもしていまい。

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ジャパニズム50

働く気がない派遣社員を雇ったために、とてつもない言いがかりをつけられ巨額の弁償金を請求されている青林堂だが、その「ブラックユニオン」の実態に詳しく迫っている。彼らこそ「言論の不自由」をまき散らす組織じゃないか?

私には矢作直樹・並木良和氏の「宇宙から来た神様たち」が興味深い。私は「G20後の極東情勢の変化と日本の覚醒」を書かせてもらった。

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「地球の新しい愛し方:白井剛史著」

装丁が少し変わった本だが、宇宙時代の新しい生き方について示唆に富んでいる。

CS・TVでは米空軍が長らく隠蔽して来たと言われる「プロジェクト・ブルーブック」が公開され、話題になっている。そんな最中、米民主党のサンダース氏が、「UFO情報開示を公約」したと言う記事が出た。クリントンもヒラリーも、UFO秘密情報を公開すると公約していたが、落選したので沙汰やみになっていたが、今回はどうなる事やら、興味深い。

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何も残さなかった「日本のシビリアンたち」

8月4日の産経トップに「ただ乗り防衛、批判再び」と題する「ホルムズ海峡情勢を巡る護衛問題」が大きく取り上げられたが、記事の中で驚いたのは次の内容である。

【6月中旬、東京・市谷の丘にそびえ立つ防衛省庁舎の地下3階。「J3」と称される陸海空3自衛隊の運用を担う中枢部門で、中東・ホルムズ海峡情勢をめぐる対処方針が話し合われた。同13日に発生した日本企業が運航するタンカーヘの攻撃に対し、自衛隊がとり得る選択肢を精査することが主眼だった。

 原油輸入の9割近くを中東に依存する日本にとって、ホルムズ海峡は死活的に重要なシーレーン海上交通路)だ。その航路で日本に関係するタンカーの航行が脅かされた以上、対応策を水面下で練るのは自然な動きといえた。

 しかし、ほどなくJ3の検討は中止になった。「背広組」と呼ばれる防衛省内局官僚による指示だったと言う。

「『頭の体操さえするな』ということだ。7月の参院選が近かったことを忖度したのではないか」。

防衛省関係者はこういぶかる。実際に忖度があったかどうかは別にしても、政府が抑制的な態度に終始していることは事実だ。

「現時点で自衛隊へのニーズは確認されていない。本事案に対処するためにホルムズ海峡付近に部隊を派遣する考えはない」

 岩屋毅防衛相はタンカー攻撃から一夜明けた14日、自衛隊派遣の可能性を早々に否定した。トランプ米大統領が日本を名指しして「自国の船は自国で守るべきだ」と自身のツイッターで発信しても、いかに自衛隊を派遣する状況にないかと後ろ向きの説明を重ねた。】

 

その昔、昭和38(1963年)に自衛隊統合幕僚会議が極秘に行っていた机上作戦演習(正式名称は「昭和三十八年度総合防衛図上研究=シミュレーション)を思い出す。

これが当時の岡田晴夫議員にすっぱ抜かれ、『シビリアン・コントロール違反』として野党はじめメディアからたたかれ、その後の国会において防衛問題をタブー視する風潮を助長する契機となったものだが、岡田議員は1986年2月14日付「週刊朝日」紙上で、「資料は新聞記者が持ち込んだものだ」と得意満面に語っている。

 

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 1986年2月14日付「週刊朝日

机上から「盗まれた」3等空佐は処罰され、盗んだ記者は出世したのだから、「まじめに仕事すると損する」と言う自虐主義が隊内に蔓延した。

今回の「ホルムズ海峡情勢」を、自主的に検討していた「陸海空3自衛隊の運用を担う中枢部門」の幕僚たちも、やる気が失せたに違いない。これが、今も変わらぬ「シビル・アンコントロール」の実態である。

しかし国民の大多数は「護衛艦」は、何を“護衛する船か?”と素朴な疑問を抱えている。

目線=読者から≫には「自国船護衛は自立国家の必須条件」として多くの意見が寄せられている。しかし、防衛大臣らには、「必須の条件」だとは写っていないらしい。

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8月5日産経新聞

 

これは、「なんでこうなった?」と題して講演した、私の現役時代に“体験”した「歴代総理の仕事ぶり」の一部である(敬称略)。

防大生時代=石橋湛山岸信介池田勇人、その後佐藤栄作沖縄返還を実現)と続いたが、田中角栄が出現し金権政治が始まった。

外務省出向時代は、三木武夫で、連日NPT批准問題で揺れる国会に局長に随行して、国会(政治)の実像をこの目で確かめる貴重な機会を得た。

その後は福田赳夫ダッカ事件で「超法規」を打ち出し、大平正芳と交代、ついで鈴木善幸は、1000海里シーレーン防衛問題で日米同盟を揺るがした

中曽根康弘は日米同盟に貢献したが、中国のお先棒を担いだ朝日新聞記事を気にして60年8月15日の靖国公式参拝を中止すると言う軽挙に走った。

その後は竹下、宇野、海部、宮沢、細川、羽田という軽量級総理が林立したが、遂に村山富一が総理になると言う“珍事”が起きた

退官直前の沖縄は普天間返還をぶち上げた橋本総理であったが、彼はシナのハニートラップに引っ掛かり米国からスポイルされた。

民主党政権時代はばかばかしいので省略するが、これが我が国トップの“実像”だった。

今、池袋で多数を死傷させた元通産省技術院院長に対して、厳罰を求める活動が広がっていると言うが、出来るものならば、無策だった歴代総理の責任も追及すべきじゃないか?

 

平成30(2018)年8月14日の正論に、堺屋太一氏は「『何もしなかった』平成の日本」と題して書いた中で、「日本で継承されるのはむしろ人脈、得体のしれぬ人間関係で、息子や娘に権力や任期を引き継がせる方法」だとし、「嫉妬から逃れ豊かさの追求を」と中見出しをつけて「要するにこの国は、奇妙な人間関係の谷間で、資本主義体制になりきれなかったようだ」と書き、「政治家とそれを支持する有産有識の士に、長期の視野と思考を持って[平成後の日本]をじっくりと考えてもらいたい」と遺言し、2019年2月8日に旅立った。

 

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しかし、今回の参院選を見てもわかるように、どう見ても有産有識の士は現れず、嫉妬心の強い候補者が乱立していたから、平成後の日本の針路は、混乱だけが残って政治は何もしないような気がしてならない…。

国家に何の成果も残せず、英霊に誠も捧げずして叙勲だけを目的にしているような『品性下劣な』日本国の元総理に対して、国民が正当な評価を下すシステムがあってもいいのかもしれない。

単に落選させるだけじゃ国民のストレスがたまるだけだろう…。

 

良書のご紹介

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井本勝幸 荒木愛子『帰ってきたビルマのゼロ・ファイター』(集広舎¥1852+税)

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熱誠溢れる両氏の遺骨収集作業に、さすが「福岡県人」だと頭が下がる。何よりも「国には見切りをつけました!」と単身ビルマに乗り込む勇気が素晴らしい。九州朝日放送にもエールを送りたい。

私は「大東亜戦争は昭和50年4月30日に終結した(青林堂)」を上梓し、悲惨だったビルマ戦線には1章を立てたが、この「実録」には遠く及ばない。

この本を知ったのは「宮崎正弘氏の書評欄」であるから、以下、氏の書評をそのままご紹介しておく。

 

 スーチーが治めているミャンマーは民族的に複雑な国である。

 カレン、シャン、モン、カチン族が山岳地帯の各地に盤踞し、スーチー政権と抗争を繰り返し、中国製の武器で武装している。英国の植民地時代に、当時のビルマは過酷な支配を受けて主権を喪失し、王室は廃絶された。

 近年、ロヒンギャが70万人も逃げ込んだバングラデシュとばかりか、インド、ラオス、タイと国境を接する。とくに中国雲南省との国境は武装ゲリラが暗躍し、ミャンマー政府の統治が及んでいない。無法地帯とも言える。

ところが、その少数民族の共生地帯は麻薬のシンジケートが跋扈し、また翡翠の産地である。翡翠は中国に輸出され玉(ぎょく)として珍重される。

この地域にいまも眠る日本軍兵士は四万五千! 英霊たちの荒御霊は鎮まっていない。

 

 主人公の井本勝幸は単身でミャンマーの紛争地へ乗り込んだ。そして武装無法地帯に分け入り、ゲリラと酒を酌み交わし、全土の停戦に導く主導的な役割を果たした。その功績によって旧日本兵の遺骨の在処を知らされる。

 しかし遅々として動かない日本政府。井本は共著者の荒木に言った。

「国には見切りをつけました」。

孤独な戦いが始まった。九州朝日放送が密着取材を敢行した。

主人公の独白。「僕は掘り出されたご遺骨にぬかづいて手を合わせた。『御英霊の皆様、遅ればせながら只今お迎えにあがりました。長い間お待たせして、誠に申し訳ありませんでした。今の日本が果たして良い国になったのか。悪い国になったのかはわかりませんが、それでも神々しいほどに美しい山河や海辺の景色は昔のままです

 これから祖国日本へ帰りましょう』」。

 こういう熱血漢が日本にいたことに感動する。

 

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走錨の令和・小堀邦夫著・梅田出版¥1600+税」
靖国神社の前宮司・小堀邦夫氏の歌集である。

「走錨」とは船舶が海中に錨をおろしても、激しい潮流で流される状況を言い、従って「船も行方を失う」と言う意味を含んでいる。何か国の行く末を暗示しているような気がしてならない。

そんなところに週刊新潮7月25日号に「靖国神社」の神をも恐れぬ「ハレンチ動画」と言う特集が大きく出ていて、英霊に対する神職(祭儀課長=権禰宜)の不謹慎さに絶句したが、どうも神社内部が、弛んでいるようだ。

数多の英霊たちが眠る靖国神社。その社を支える神職は、日々身を律して神に仕えているに違いない――

そんな期待が木端微塵に打ち砕かれる醜聞が発覚した。同神社の幹部職員による数々のセクハラが明るみに出たのだ。これぞ神をも恐れぬハレンチ行為である。】とリードに大きく書かれた靖国神社は、英霊とご遺族方にどうお詫びするのだろうか? 

神職の白衣を付けただけで、事勿れの役人的だ!と言う声が昔からあったが、気にも留めていなかった。しかし、このとこと不祥事が続いているようだから、事実なのだろう。

神職」ならぬ「浸食」の気配がするが・・・あきれてものを言う気もしない。英霊方の怒りと祟りは免れないだろう。

資料から:「軍事常識欠如」が戦争を招く

政府は8月2日、安全保障に関連する物品の輸出管理手続きを優遇する「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を閣議決定した。

すでに7月4日から半導体材料などに使うフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジストの輸出手続きを優遇する措置をやめているが、今回の「ホワイト国除外」で他の幅広い物品の輸出についても原則、優遇措置がなくなることになる。

遅きに失した感があるが、「国家安全保障」と言う国の根幹にかかわる問題を、国会議員自らが軽視してきた「ツケ」がようやく解消されたと言うべきだろう。

遅まきながら今回の決定で、「国防技術を保有する企業の外国企業への身売り」が拒否されることになるが、これは諸外国では常識的な判断であり手段である。

しかしながら日本だけがそうしてこなかったのは「スパイ防止法もない国」だから、規制強化は難しかったからである。

 

日本の政治の世界は、国家安全保障を軽視して、些末なことで世間受けを狙い、TVのワイドショー化することに血道を上げてきたし、今でもそうである。

 しかし今回、経産省は、韓国をホワイト国の指定から外し、同時に8月1日から、国家安全保障にかかわるハイテクを保有する日本企業の海外勢の買収の規制に踏み切った。英断を評価したい。

既に日本政府の対応のまずさから「液晶技術のシャープ」は台湾企業を偽装した中国資本に買収されたし、「半導体東芝」メモリーもそうなった。

元より政府だけではなく、企業トップにも、危機管理対応能力が欠落していた。

 

連日、記者会見で米つきバッタのように並んで頭を下げる企業トップらの無責任さにはあきれるしかない。きっとゴルフと麻雀は得意なのであろう…

今回の国の決定は一歩前進だと言えるが、未だに「外国人の土地買収規制」問題は放置されたままだから、極論すれば軍事力を使用しなくとも、“合法的”にわが国土は外国人が購入することができるのである。この異常さは、外国人には理解できまい。

 

やがて、町内の回覧板が”外国語”になり、気がついたら町内会会長が「外国人」になっていて「外国語」の使用が義務づけられる…「チャイナタウン」どころの騒ぎじゃない。

そんな悪夢は以前から指摘されていたが、国会では全く問題にならなかった。

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そんな国会には、日本人”もどき”が「合法的」に進出し、自分に都合の良い法律を作るから、どんどん少数派が集結して議会はスラム化し、その内本会議場にも楽に居眠りが出来るように、ソファーやリクライニングベッドが設置されることになるだろう。

如何に長い間の「軍事意識欠如」政策が国を滅ぼしてきたのか、過去の切り抜きからご紹介しておこうと思う。

 

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2018・9・15産経抄

諸悪の根源はここにあるが、政権維持のため、「その場しのぎのごまかしを続けて」で切りぬけてきた。

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学問の府では、「軍事」と聞くとアレルギー発作を起こして、研究を拒否してきた。

 

その責任は文科省にある。

しかし国民はその危険性を身に感じてきた。

感じていなかったのは国会議員と公明党(与党)が取り仕切る国土交通省である。

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平成30年5月14日産経

 

わが国では『シビリアン・コントロール』が口癖になっているが、それで国の安全が確保できるのか?と説いた識者はいない。

私は昔から「シビリ・アンコントロール」だと発言してきたが・・・

 

しかし、村井教授は『正論』に「戦争は文民統制で止められない」と書いた。将に正論である。

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村井教授は最後にこう書いている。

【・・・国民が常に平和的であると言うのは歴史的に誤りである。民主主義と文民統制が機能していても、国民が戦争を望めば民主主義国家は戦争に突入する】

 

それは「平和」を呼号する「民主的」学生たちが、ことあるごとに政府に「闘争」を挑み、「戦術」を練り、「作戦会議」と称する集会を持つことからも証明されてきた。

要は、大人たちが「偽善に目をつぶってきた」のだが、それを知った上で「学生ら」を煽ってきたのがメディアであった。

 

時代は進んでいる。その場しのぎのごまかしは、当の昔に効かなくなってきているのである。

政治の速やかな決断と実行力が戦争を防ぐ最善の道である。

 

 

一部の”勢力”に振り回されるダラしない”組織”

今日の大紀元日本に「共産党系の組織、デパートの自衛隊車両出展イベントに申し入れ トラブル回避で中止余儀なく」と言う記事があった。

【・・・イベント停止を申し入れたのは、日本共産党との繋がりが深い「新日本婦人の会の会員ら。同会の兵庫県本部は26日、ツイッター公式アカウントで「百貨店は子どもから高齢者まで利用するため、自衛隊のイベントへの出展は主旨にそぐわない」と主張し、10人ほどでイベント中止を申し入れたと明かした。

・・・大丸須磨店によると、同百貨店が7月末に開催を予定した「夏休みパラダイスin須磨」の一部イベントである、防衛省および自衛隊の車両展示企画が盛り込まれたチラシを公開後、抗議の電話が数十件かかってきたという。

開催すれば、抗議者らによる百貨店周辺での座り込みやデモなどの抗議が予想されたため、トラブルや来店客への迷惑回避のため、やむを得ず中止を決定した】と言うものだが、先の選挙演説会場で、安倍止めろと書かれたプラカードを持ち、罵声を浴びせた連中に共通している気がする。そういえば隣国でも同じプラカードが林立していたが・・・

 

産経新聞30・9・3の「目線=読者から」欄に次のような「自衛隊イベント中止」と言う項目があったことをご記憶だろう。

これも同じ反戦左翼グループによる妨害行為であった。

【埼玉県鴻巣市のショッピングモールで8月後半に開催予定だった、子供用迷彩服の試着体験などができる自衛隊イベントが中止に追い込まれました。地元の共産党市議たちが『商業施設で子供たちに迷彩服を試着させるのは違和感があるとの市民の声がある』などと要請したためといいます。

 「とんでもない話だ。自衛隊がいるから国が安全なんだ、と子供に分からせるためにも、こうしたイベントは大切」(さいたま市、83歳男性)▽「危険行為でない限り、子供の楽しみを奪う権利は大人にない。迷彩服は自衛隊員の制服。鴻巣市は地域防災計画で『必要な場合は・・自衛隊災害派遣の要蹐を行う』と定めている。迷彩服に違和感かあるなら、(災害派遣)要請しないのだろうか」(神戸市、男性)

 続いて、やはり鴻巣市で10月に行われる航空自衛隊のジェット練習機が参加する航空ショーに対し、共産党市議たちが「戦闘と切り離すことはできない」と中止を求めていることも発覚しました。主催する市商工会青年部は予定通り実施する方針です】。

 

資料を整理していたところ、現役時代に、是と同様なことがあった記事が出てきた。

 

平成7年10月27日に、宮城県東和町を含む登米郡を災害派遣担当区域にもつ陸自多賀城部隊が、町から要請された感謝状贈呈式に参加したところ、「処罰対象」になった事件である。

当初部隊側は演習中であるため、代表者が受領するとしていたのだが「隊員さん方に直接お礼がしたい」と言う町側の強い要望で、演習終了後、仙台市北部に接する王城寺原演習場から、県北部の東和町に迂回したもので、演習終了直後だから当然武器類は携行している。

ところが校庭に集結した部隊を見た「日教組の職員」が写真を撮って「関係者」に通報、同時にメディアは、直接防衛庁に取材に出向き、その「是非」を問い詰めたから、実情を知らない役人と文部科学相は「小学校はやり過ぎ・・」などと言う一般論で対処したため、これで彼ら「反日団体」は鬼の首をとったも同然、メディアは直ちに大々的に報道した。

つまり、彼らのやり方は、今回の神戸市のデパートや鴻巣市の場合と全く手法が同じなのだ。

そんなフェイクニュース記事だけを読まされる側の国民には「物事の真相が見えてこない」という実例だが、未だに「共産主義団体と反日メディア」は密接に連携していると言うことには変わりないようだ。

そこで、昔の記事を改めてご覧いただきたい。

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平成6年10月27日朝日新聞:この写真は「宮教組(宮城県教職員連合会)提供」となっているから教師の密告であることが良くわかる。確か女性教師だったと思ったが・・・

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平成6年10月27日河北新聞:地元紙も宮教組から”提供”された写真を使っている

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同日付読売新聞は「宮教組提供」と書き、記事に「自衛隊側一度は断る」と取材した事実を書いた。

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28日付朝日新聞:朝日は手際よく県の護憲センターに御注進し、記事を膨らませた。護憲センターと言っても、県庁に常駐しているのは2,3名で、ほとんどが”有事に連携”する女性陣である。

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各社とも文科相の意見を書いた。これは28日の読売。当時の文科相は与謝野という”紳士?”であった。

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平成6年10月31日:朝日はこれでもか!とばかりに後追い記事を書いた。これが彼らの常套手段である。如何にも「正義漢」らしい書きぶりだが、内容は脚色されていた!

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平成6年11月8日:河北新聞、地元紙だけあって、かなり賛否の意見が届いたようだが、これはその一つ。

地元民はほとんど話題にしていなかったことが分かる。これも全国紙の常套手段だと言えよう。

とにかく記事の内容、信ぴょう性に無責任、一部の”変人”の意見を多数決にする方法は実にうまい!

自衛隊はこの手の記事にひどい目にあってきた…

尤も頼みにする『シビリアン』が頼りなかったからで、こんな偏向記事が昇進に影響した連隊長らの憤りが聞こえてきたものだ。

当時は確かに上層部に事勿れという「臭い人」がいたのは事実だった。

空虚な日本国憲法前文を信じてきた結果…

毎朝、新聞に目を通すのだが、我が国内の極悪非道な事件はもとより、世界中で起きている「反平和行為」にはうんざりする。

しかし我が国の憲法前文には【(前略)日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する(以下省略)】と書かれて久しい。

何処に「人間相互の関係を支配する崇高な理想」があり、何処に「平和を愛する諸国民」がいて、その「公正と信義に信頼」できるのだろうか?

チベットウイグルを見るまでもなく「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会」や「ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」はこの世には存在していない。

にもかかわらず我が国(の一部の憲法擁護派)はひたすらそれを信じている(ように振る舞って)いる。

 鳴り物入りで世界中に喧伝された朝鮮半島の両首脳が“主演”した、境界線を飛び越える南北和解”劇場”は、あっけなく消滅したようだ。

今朝のAFP電(時事)は、【26日、金正恩朝鮮労働党委員長が「新型戦術誘導兵器」の発射を視察した際、韓国による合同軍事演習などの動きを「二重的振る舞い」と呼んで批判した】と報じた。

同通信によると【金委員長は、韓国当局が表では和平を語りながら、裏では「最新攻撃型兵器の搬入と合同軍事演習の強行のような奇妙な二重的振る舞いを見せている」と批判。さらに、韓国の文在寅大統領に向けたと思われる発言として、韓国当局者は「平壌からの警告を無視するというミスを犯してはならない」と述べた】と言う。

何処にわが”憲法前文”に即した行動があると言うのか?世界には”魑魅魍魎”が跋扈しているのだ。

 

今朝の産経に、小さなコラムを見つけたが、この西見記者の「政治的理由で演出された蜜月は、政治的原因で容易に崩れ去る」と言う指摘は真理だと言える。

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6月5日の産経「中国点描」欄には矢板記者がこう書いていた。

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これが国際政治(外交)の真実なのだと言うことを国民は自覚しなければならない。

しかし、如何に識者方が警告を発しようとも、選挙を見ればわかるように、大部分の国民は政治を「興味本位」でとらえ、まるで地上波TVのワイドショウーの延長上にあるかのように勘違いしている。

だから憲法も変えようとはせず、国土は侵略されても何ら痛痒を感じることなく「泰然自若」としているように私には見える・・・。

雑誌「Hanada」や「WiLL」で識者方が口を酸っぱくして警告しようとも、われ関せずなのだから、「暖簾に腕押し」状態なのだ。

記事にあった海部首相や鳩山何某、福田何某のような不適格な宰相が出ても、「別に減るものじゃなし・・・」的雰囲気が社会を覆ってきたから、「お人よし日本人よ、早く目を覚ませ!」と説いてきた老兵としては、現代日本人には、何か“尋常ではない出来事”でも身に降りかからない限り目を覚まさないだろう、と諦めるに至った。

現代の「ツル」は恩返しどころか、「仇で返す」のを本業にしていることを、隣国の理不尽な行動から早く学んでほしいと思うのだが、叩かれても欺かれても空虚な日本国憲法」をひたすら信じて?彼らに仕え、耐え続けてきた指導者たちの姿を見てきた現代青少年たちが目を覚ますことが出来るのだろうか?

しかし、今となっては彼らに世直しを期待するのみである。

 

 

届いた雑誌のご紹介

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朝日と韓国特集だが、日本の新聞社には”毒”が回っていると見た方が良い。

日本の新聞だと考えるから、”頭に来る”のだ。恐らく主要幹部に日本人はいないのではないか?人事構成を見ればわかるだろうが。

 

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日本のタンカー攻撃事件は、わが国の命綱を断つ深刻なものだが、有志連合に対する意見を求められた今の防衛大臣は無反応だった。何を考えているのだろう?韓国駆逐艦のレーダー照射事件も彼は”穏便”に対処したから、世界の軍事関係者から冷笑をあびた。油は、米国が守ってくれると信じて疑わないのだろう…幸せな方だ。

資料から:幼稚になりゆく日本人

ようやく薄日が差したが、まだまだ湿気が強く、行動も湿ってくる。

終活で、書斎整理にいそしんでいるのだが、なかなか進まない。「えい、やー!」と、目を閉じて捨てればいいのだろうがそうはいかないので、時間がかかるのだ。家内からはせかされているが・・・

 

今日はそんな中から、最近の新聞切り抜きを整理しておこう。

先ずは曽野綾子女史の「透明な歳月の光」である。

ゆるキャラ」が流行っていて各都道府県“専属”になって久しいが、大人がやるものじゃなかろうに、TVでもお天気番組に出てきて「チャイルディッシュ」(幼稚な。馬鹿げた)動きをしている。

無視すればいいのだろうが、曽野女史は「いい大人が無邪気に喜ぶべきか」と直言している。同感!

平成30年11月28

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次は“有名な”カルロスゴーン氏に対する意見である。私は彼が日産に来た時、人相からしてその正体が読めていたが、世の経済人は彼を「カリスマ」だとして持ち上げた。単に見る目がなかっただけなのか、それとも裏に何かあったのか?

それ以降、私は「技術の日産」を信用しなくなった。そして案の定“悲劇到来”である。

リストラされた真面目な社員たちは怒り心頭だろう。彼は単なる「出稼ぎ人」に過ぎなかったのだ。尤もそんな人間に再建を託した無責任な≪日産首脳陣≫が一番だらしなかったのだが・・・

平成30年11月21

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元小結の舞の海秀平関の「相撲“俵論”」には教えられることが多々ある。今の大相撲解説もなかなか聞かせるが、相撲人生を体験した人物らしい率直な意見に感心している。

これは「テレビの見方を考える」と言うコラムだが、なかなかよく世の中を見ている。特に、最後の“有事論”には感心する。全く同感である。

平成30年2月22

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これも同氏のコラムである。子供の教育論だが、「体罰はいけない!」と繰り返す、変な教育評論家にはできない発言だろう。子どもの人権を掲げる輩が増えて、未熟な「子供天国」が形成されているのだ。今回の参院選でもそれが散見されたから、その“成果”は着々と上がっていると言うべきだろう!

令和元年7月4

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昨日の吉本興業社長の記者会見は、いったい何を言わんとしているのか全く不明だった。

私だけかと思ったら、多くの社員を含む“芸能人たち”もそうだったようだから、おそらく何を話しているのか一番わからなかったのがご本人だったのではないか?

軍隊では「馬鹿な大将敵より怖い」という言葉があるが、これが彼の“有名な”吉本興業の“大将”だったのか!と興味深かった。

社員を指導し徹底的に護ることが出来ない組織の長は人の上に立つ資格はない。

産経の別府論説委員は『任侠と反社会的勢力』と題する意見を書いたが「やくざに強く、堅気に弱い」真の侠客は、絶滅保護種になって久しい。

三船敏郎が演じた「無法松の一生」の世界、『任侠道』は既に我が国からは消滅し、単なるギャングらの集団に成り下がっているのだ。

令和元年7月14

 

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書籍のご紹介

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「私の沖縄ノート。照屋佳男著・中央公論新社刊¥1500+税)」

沖縄出身の照屋教授の著作である。現役時代、いろいろとご指導いただいた教授方の中の一人である。

昭和17年、教師として赴任した両親と共にテニヤン島に住むが、激戦となった同島から辛うじて脱出する。その後僚船「対馬丸」の撃沈を目の当たりにし、熊本の疎開先では筆舌に尽くせない苦労をし、戦後は米軍に接収された沖縄で数々の体験をする。

素晴らしい歴史記録であり自叙伝だと言えるが、文学者らしく、感情やイデオロギーに左右されず、冷静に物事を分析する姿勢が素晴らしい。

沖縄が今、なぜ混乱しているか、という原点に迫る著作である。

 

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航空情報9月号

特筆すべきは「航空自衛隊F35A墜落要員の発表」であろう。一時期話題になったが、バーティゴ(空間識失調)は健康な操縦者にも起きるから厄介である。私も何度か体験したが、回復する手段としては、姿勢指示器を絶対に信用する以外にはない。

計器が信用できなくなったときはこの世におさらばの時期である。

教育課長時代に、東映映画が「トップガン」に対抗して「ベストガイ」と言う空自映画を製作した時、これを解説したら取り入れられ、夜間訓練時にヴァーティゴに陥って脱出寸前まで行くシーンがあったが、あれと同様自分との闘いである。

諸情報を整理すると、やはりそれ(空間識失調)が疑わしいと思われる。

 

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チバレイの日本国史・日本の国体とは・千葉麗子著・青林堂¥1400+税」

アイドル女優として登場した千葉女史は、20歳で引退して企業家になった、母親でもあり主婦でもある。ヨガの普及にも努めているが、反原発運動に参加したところ、活動の実態が左翼だと判り運動から決別した経験を持つ異色の存在でもある。

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「ブラックユニオン・新田龍著・青林堂¥1400+税」

世に「ブラック企業」、またの名を「蟹工船」と言う言葉がある事は知っていたが、それを逆手にとって、企業側を威嚇し賠償させる”企業”があるとは知らなかった。

九州の基地で防衛・警備担当幕僚をしていた頃、警察から「当たりや」「マン引き部落」「麻薬取引所」「売春窟」などの存在を教えてもらい、なりふり構わず企業や役場、飲み屋などを威嚇してみかじめ料を巻き上げる組織については承知していたが、なんとまあ上には上を行く組織があるものだ。

教師方が「気弱」になったのは「モンスターペアレンツ」という法を無視する親の存在であり、こんな横暴が『任侠道』をすたれさせたのだと思っているが、どうにも国の対策が遅れている。

政治家も野党と言う国会内に巣食う「ブラックユニオン」が怖いからかも?