軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

徹底的非武装諭を信じるマスコミが「国」を滅ぼしている!

トランプ大統領が「フェイクニュース」と言ったので有名になったが、情報操作で食いつないでいるメディアは枚挙にいとまがない。活字とTV画面に”弱い”民衆は、それが”嘘”だとは感じていないからなお恐ろしい。支那事変のころも、大東亜戦争のころも、従軍記者は活動してはいたが、大半の記事は「個人的見解」が多かったように思う。戦後そのことを批判されると責任を「軍の発表=大本営発表」にすり替えて彼らは生き延びた。

今、トランプ大統領が選挙を控えて苦戦しているのは”民主党”の選挙戦に加担して、あることないことをあげつらうメディア情報だろう。

我が国ではそれに輪をかけているのが現場記者らの素養の低さであろう。腕章やバッジを特権と勘違いしてふりかざす、やくざのような記者には辟易させられるが、公的機関であればあるほど彼らに「反論」できないから一方的に被害者になりやすい。

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先日の産経抄氏が、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が「記者たちの非礼ぶりは言語道断」だと指摘していたが、非礼は今に始まったことではない。

JL機墜落事故時に間違っている報道にクレームをつけた私は広報室に乗り込んできた編集委員から「貴様はアホだ。1佐なんか飛ばすのは簡単だ!どこかに飛ばしてやろうか!」と面前で罵倒されたことがあるから非礼なのは昔からだったのだ。

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こうしてあることないこと記事にされて、市民は知らないうちに”ぼけて”行く。特に男は〇抜きになってしまったからぼけやすい。

なぜ戦後日本人は”ぼけやすいのか?」については27日の楊海英氏の寄稿文に明らかである。つまり、日本人は”戦わない”からである。憲法で「武力行使」を禁じられたと思いこんでいるからだが、そんな国が独立国と言える筈はない。氏は言う。

「日本の『戦争絶対悪』論という呪縛は、正義対非正義の戦争観を敗戦国として受け入れた結果に過ぎないのだが、それが徹底的非武装諭という次なる呪縛の温床となった。(以下略)」

そんな呪縛にかかっている事に気が付かない非礼な記者らを「指導」できない大人の方が情けない。

前首相は「それを解く」と宣告していた筈だが、やらなかった。

こうしている間にも、この国はどんどん破滅の道へと突き進んでいくのだろう。

 

届いた書籍のご紹介

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「維新秘話・福岡:浦辺登著・花乱社¥1800+税」

友人の歴史研究家、浦辺登氏の新作である。

明治維新は、山口、佐賀、鹿児島が主役になり、九州の重鎮たる福岡が取り残されたことに私は疑問を持ってきたが、天下分け目の関ケ原の戦いで、黒田長政は家康に加担したことから豊前領主から筑前領主へ出世した経緯があるので、佐幕組の縁が何らかのきっかけだったのではないか?程度の理解だった。それで維新に乗り遅れてしまったのだと単純に考えていたのだが、浦辺氏の記述によるとなかなか複雑な理由があったことが分かる。

近代史を学ぶ学徒にぜひとも一読願いたいと思う。

 

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「WⅰLL11月号」

保守派物書きの”賛辞”は止まらない。日本政治が『惨事』にならねばいいが・・・・・

 

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「『丸』11月号」

相変わらず、戦時中の貴重な写真が掲載されている。

日本の「敵基地攻撃用長射程ミサイル」大研究は時期にかなってはいるが肝心な政治家らは本気かどうかわからない。この国の”ネック”である。

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「航空情報11月号」

次期戦闘機:日・米・欧・各国の現状は参考になる。これも政治家の意思が左右するから水ものだが…

安倍前首相の靖国参拝”スルー”を残念に思う

総理大臣ではなくなった安倍晋三氏が靖国神社に参拝した。

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その裏に解説記事が出ているが、その中に靖国”スルーの本音”が透けて見える。

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記事には「ここで私が行くと、次の菅政権に負担をかけることになる。それに退任直前に行くと、それは(英霊の追悼目的よりも)かなり自分自身のためということになる」と語っているのだ。

「祀られている英霊の気持ちよりも、自己中心であった」ことがにじみ出ていて、いかにも”触らぬ神に祟りなし”と言っているようで、情けない。

なぜ自分の代でこの問題に決着をつけなかったのか?並の政治家や官僚が得意とする「後任者負担」そのままではないか!

総理大臣時代には「ポケットマネー」で榊を奉納していたが、これこそ個人の行動であり、英霊が望んでいる「日本国の総理大臣」という立場ではなく、「国会議員安倍晋三」でしかなかったし、退任後は「前内閣総理大臣安倍晋三」と記帳している。ともに「公人としての資格を隠した行為」であり、英霊を侮辱するにもほどがある、と私は見ている。

先の大戦では、わが将兵の多くは終戦のご詔勅後も海外に居残って植民地解放のために現地民と共に戦いつづけ、昭和50年4月30日、サイゴン 陥落で米軍を追放した時点でもってアジアを開放し、大東亜戦争の目的を達したのであったが、肝心の本国の方は戦後75年間『白人の植民地』と化して何ら恥じるところがなかった。

 

8月15日の参拝に私がこだわるのはそこにある。

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今年の終戦記念日も大混雑だった。2020・8・15の靖国神社(ロイター)

 

にもかかわらず歴代の総理大臣は、票と権力を失うことを恐れて権謀術数をもてあそび、あるいは”実力者を恐れて”、200を超える世界の国々の存在よりも、たった1か国の恨み節におびえる始末。内政干渉を排除する意欲さえ感じられなかった。

 

以前、フジTVのプライムニュースに、陸軍特攻隊の生き残り・板津少尉(出撃時20歳、当時88歳)と出演したことがあったが、氏が出撃した振武隊員は12名で、出撃前に全員で「靖国神社の大鳥居の前に集合、全員そろって境内に進もう」と約束したのだという。

しかし彼はエンジントラブルで離島に不時着、助かった彼は漁師の支援を得て知覧に戻り、再出撃を試みたが、ついに果たさず生き残った。

その後知覧資料館の初代館長を務める一方仲間の供養を続けてきたが、他の二人も墜落して重傷を負っていたので、3名が集合できず9名はまだ大鳥居の前で待っていると気に病んだという。

これが当時の青年たちの心情であったのだが、なかなか理解できない司会者がいて、私は何度か口をはさんだものだ。

 

総理就任前に「自信と誇りの持てる国へ」と豪語していた安倍首相も例外ではなく、自ら闘いを忘れて≪闘わない政治家≫への道を踏み出した、と私は2度目の離任劇に落胆している。著書「美しい国」の本文に彼自身?が書いた「決して批判の矢面には立とうとしない政治家」にならない真の政治家の出現に大いに期待したのだが、やはり「靖国」を「自分自身のために」利用した「闘わない政治家」に過ぎなかったと言われても仕方あるまい。

今日は秋分の日、玄関先の国旗を収納しながら、英霊にお詫びを申し上げたが、今日の産経抄氏も、今回の安倍氏の辞任劇に物足りなさを感じていると見た。

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保守派を代表する各雑誌には、日本人らしい「いたわりと慰労」の言葉が並んでいるが、ご本人はそれで満足なのだろうか?

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再任後、硫黄島を訪れて地下に眠る英霊に対して土下座したのはいったい何だったのだろう?政治家らの言動は全く信じられないし、理解できない。

 

届いた雑誌のご紹介

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Hanada11月号 コメントは不要だろう。

安倍内閣総辞職 2度目の任期途中辞任

安倍晋三首相は16日午前の臨時閣議で全閣僚の辞表を取りまとめ、安倍内閣は総辞職した。2006~07年の第1次内閣を含む首相の通算在任日数は16日で3188日、12年12月の第2次内閣発足以降の連続在任日数は2822日で、いずれも歴代最長となったが、第1次内閣に続き、任期途中での辞任となった。(毎日)

長期安定政権だったこともあり、日米関係が緊密化したこともあって、保守層には「ご苦労様」と慰労する声もあるが、水に落ちた犬はたたかないとするいかにもわが国民らしい態度だ。

 

しかし、「政治は結果がすべて」と安倍氏が言った様に、それに照らせば国民の期待を裏切った点も大きい事を忘れてはなるまい。

私は「2018年に憲法改正の絶好の機会が訪れた」にも関わらず、国民の期待を裏切って「入管法改正でごまかし」たこと、「北朝鮮問題を米国などに丸投げ」し、「北方領土問題」までもプーチンに振り回された事など、国防=安全保障問題を避けて通ったことから「結果悪し!」と断じる。やはり”ひ弱な2世議員”だったのか!と無念に思う。

毎日は「第1次内閣に続き、任期途中での辞任となった」と書いたが、いずれも終戦の日直後の時期と重なっている。私は、彼が書いた「美しい国」を信じたがゆえに、この2度にわたる辞任劇は「目に見えない存在(英霊の怒り)」によって引き起こされたと確信している。

吉田松陰は、「自ら顧みてなおくんば、千万人と雖も我往かん(「自分で自分の言動を顧みて、正しいと思うのならば、たとえその道を一千万人が塞ぐことがあろうとも、私は全うする」)と言った。おそらく成蹊大学では教えていないに違いない。

 

ピンチヒッターは大方の予想どおり菅官房長官に決まったが、閣僚の顔ぶれに新鮮味がないのは、一年間だけの短期内閣だから何とか五輪を切り抜ければ…、と決めてかかっているせいかもしれないが、案外政界には人材がいないのかもしれない。しかし81歳過ぎのご老人はうれしくて仕方ないらしく含み笑いがこぼれているのが気にかかる。それにしても元気だな~と驚く。認知症検査は受けたのかなあ。そして近いうちにまたぞろ北京にお伺いか?誰も阻止しないのだろうな~~

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瓢箪から駒で生まれた菅内閣だが、産経は「悪しき前例主義、打倒」と期待している。何せ「苦労人のたたき上げ」だからだろう。確かにその点では今までの「信念無きイケメン」や「血筋派」にないものを期待できそうだが、期待された安倍氏が残した”負の遺産”は相当大きい。特に安全保障の面で。

福岡出身の81歳になる老兵は、2001年の第一次内閣誕生という明るい希望に期待しすぎて2度も地面にたたきつけられた。これを機に、「軍事評論家」などと言う無益な肩書もそろそろ終わりにしたいと思う。

やっとUFO遭遇時の手順も指示されたことだし、「UFO評論家」もいいかな~~

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届いた書籍のご紹介

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  軍事研究10月号

安全保障に対する国民の関心もさほど高くはないが、世界は日進月歩でシンポしていることを忘れてはなるまい。少数精鋭である自衛隊は、その中で懸命に踏ん張っている。

あとは彼他に託したい。

「戦中版教科書に見た『優しさ』」に私も教えざるの罪を思い出した!

いささか旧聞に属するが、9月3日の「直球&曲球」欄を見て私も幼いころの体験を思い出した。演習を終えた兵隊さんが、民家に泊まるという風習は私には当たり前のことだったから、何ら疑問を感じなかったのだが、戦後生まれの若い葛城女史には”不思議な?”感覚だったのかもしれない。

そういえば小学入学時にまずやらされたのは「教科書の墨塗」だった…

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私は昭和14年8月に樺太で生まれ、翌15年の6月に樺太に別れを告げて真岡を出港、その後一週間かけて長駆九州の佐世保市に転居した。父の転職によるものだったが、今のように交通網が発達していなかったから、宗谷、津軽、関門と3海峡は船で移動する。荷物も多かったので両親は苦労したようだ。

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落ち着いたのは相浦町という小さな港町で、その奥に海軍のパワープラントが建設されていたのである。日米開戦1年前のことである。町の中心にある愛宕神社の旧社務所を父は借りたので、家屋は古かったが部屋数は多かったから、相浦海兵団の野外演習行事では、巻き脚絆をつけた若い水兵さんたちが、背嚢を背負い衣嚢を肩から掛け鉄砲を担いで30名ほどがよく休憩に来たものだ。銃は裏庭にきちんと叉銃してあったと記憶するが、市民には珍しく大人たちも興味あり気に眺めていたものだ。食糧事情が良くない頃だったので、母は苦労していたようだが、行軍する部隊では各人の飯盒にコメが配給されていたから、ご飯にだけは苦労しなかったようだ。

記事にあるように、水兵さんが演習帰りに家に来ると知った近所の子供たちは、早くから集まってきていて、兵隊さんに銃や銃剣を見せてもらうのが楽しみだったようだが、私はただ眺めるだけであった。其れよりもかわるがわる抱っこしてくれる兵隊さんが、時折ポケットからドロップスをだしてくれるのが楽しみだったのである。

水兵さんたちは、おそらく課程修了間近かで、行軍が終わると軍艦などに配属されていよいよ戦地に向かうのだろう。そんな苦労を微塵も感じさせない、今風に言えば「アスリート」達で、さわやか笑顔と笑い声が絶えなかった。

指導教官の「中村大尉」は開戦直後のマレー沖海戦で負傷し、佐世保海軍病院で療養した後、近くの相浦海兵団で新兵の指導官になっていたらしい。専門は砲術だったらしく、英国戦艦の「レパルス」相手に戦った”武勇談”を聞いたと父は言った。だから、両親ともこの戦争に負けるはずはない”!と確信していたように見えた。私はそんなことよりも「ドロップス」が欲しかった…

休憩が終わると家の前の広場に整列して、町内会長と民宿の主婦に「敬礼!」と挙手の礼をして銃を担ぎ、町民に見守られながら軍歌を斉唱しつつ2キロほど先の海兵団(現陸自相浦駐屯地)に歩いて戻って行ったものである。

戦中はこれほどおおらかだったのに、戦後の「愛される自衛隊」では、こともあろうに災害派遣時の感謝状を町が授与するというので、演習場からの帰途、わざわざ足を延ばさせられた連隊が、街の小学校に整列したところ「護憲グループ」と「日教組」の女教師の告げ口で、「陸自、校庭で訓練」などとでたらめな新聞記事にでっち上げられ、事実関係も知らぬ間に防衛庁が「教育上好ましくない」と答弁したため、多賀城部隊の連隊長が処罰される憂き目にあった。

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商店街(夜間行軍で、練馬の部隊に戻るのだが)で訓練するな!と叫ぶ一部の都民グループ。こんな奥さんも分け隔てなく有事には救助するのだから、隊員は彼ら、彼女らよりもはるかに人格者だ!!

 

校庭で叉銃休憩中の部隊を見た子供たちが、隊員にせがんで銃を見たがったのが発端だが、「大戦中」も「平和中」でも子供の武器に対する関心は変わらないということがよくわかる。変わったのは「戦争は悪だ」という大人たちのいびつな思想だろう。

現に世界中で日常茶飯事?的に戦争は起きている。TV映画も戦争ものであふれているじゃないか!

久々に、葛城女史の一文に、老兵も昔の体験談話をあまり話してこなかったな~と反省した次第。

 

書籍のご紹介

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 蛍になった特攻隊員・宮川三郎少尉=遺書、手紙、日記、操縦日誌=20歳の書簡集

日本ペンクラブ会員・広井忠雄編

すでに何度も演劇になって上演されている。私も2度ほど鑑賞したが、身につまされた。本の中味では「操縦日誌」が同じ体験から感慨深い。

元戦闘機操縦教官の目からすれば、彼は非常に几帳面な性格だと見て取れる。恐らく平時だったら、長生きしたに違いなかろう。

このような優秀な青年たちが、次々と散っていったことを思うと、残されたものとしてはつらい。

現役自衛隊パイロットたち以外に、こんな青年は望めないと思う。あとは「そろばんや」だろうから……

安倍総理辞任、事情をよく知る副総理が代理を務めるべきだ!

総理の辞任が公表された。6月ごろから体調不良だったようだが、潰瘍性大腸炎は”難病”に指定されている。

一時「アサコール」が効果を発揮していたようだが、継続すると効き目は半減する。

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ご本人は相当きつかったろうが、何よりも意思に反しての発病に、戸惑っていたに違いない。そのうえ野党初め、メディアの大半が「面白おかしく?」総理の足を引っ張り続けてきた。家庭も含めて?孤立無援だったことも相当影響しただろう。

辞職を迫ってきたメディアの今回の驚き方も正常ではなかったが、如何に「面白半分」だったのかが良くわかる。

それにしても自民党幹部の狼狽え方は異常だった。

緊急時に備えるため、総理には「副総理」を、各大臣には「副大臣」というポストを創設したのじゃなかったのか?

今回は解散でもなく、総辞職でもなく、総理自身の「辞任」であるから、任期はあと一年残っている。

そんな中途半端な状態にしたのも、総理の”不徳の致すところ”だったのかもしれないが、そのための受け皿(態勢)は定まっていたはずだ。

今回は、以前と同様、麻生副総理がピンチヒッターとして、代役を務めるべきだ。そのための副総理なのだから……

今まで何のために貴重な歳費を受け取っていたのか?

今や武漢コロナ禍の終焉期にあり、一番国民は緊張している時であり、経済復興が優先される時期である。麻生副総理は「財務大臣」でもある。

東京五輪は言うまでもなく、国際情勢も混とんとしつつある。

そんな時に、後継者争いなどをやっている暇があるのか?

後継者が決まったにせよわずか1年だから、本人は本気ではあるまい。

自民党の”実力者”とかいう方々の時代遅れの発想に危機感を覚える。国民はどうでもよく、ポスト争いに血道をあげる姿は見苦しい。この一年間、残務整理の収束役として、現職の副総理が先頭に立って仕事を推進する時である。

永田町が浮足立っていれば(大して信頼はしてないが)、尖閣は敵の思うつぼ、米国大統領選の行方も未知であり、なにが起きてもおかしくない時である。

戦後国民に支持され続けてきた”自民党”の見苦しさは見るに堪えない!

淡々と、現状を熟知した現役副総理が、この際代わって指揮をとるべきだろう。

軽率な判断をすれば、やはり「自眠党」だったのか?と思われるぞ・・・・・・

先祖を敬わなくさせる”コロナ対策”

23日の産経「日曜に書く」欄に、山上直子論説委員が「消えゆくお盆と光秀の霊」と題して、「仏教徒先祖信仰」心が”コロナ禍”で失われつつあるのを憂いている。

【初盆は来年ですね。四十九日がまだ済んでいないので、先月に身内の葬儀があって今年は初盆だと身構えていたら、そんなお寺さんの一言に拍子抜けした。コロナ下で自粛ムードが広がった今年のお盆。近年は地域や家庭からも消えつつある風習が気になった。

 そもそも盆(盂蘭盆)とは何か。―盆と正月―などというが、元日とは違って祝日ではない。それでも墓参りなど行事は多く、調べてみると、実家の京都府南部や周辺の奈良県の一部地域に伝わる不思議な話があった.登場するのはなんと、あの明智光秀(の霊)である】として「奈良に残る伝承」について詳述している。

 

 他方裏千家の千玄室氏は「お祭り」についてこう書いた。

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お祭りは”観光客集め”の手段ではない「京都の有名な祇園祭も、都の疫病や災難を払い平穏に民が暮らせるための蘇民将来の祭りで、実質的に都の安泰・平穏を願う」ものなのだ

いつだったか、テレ朝の「ぽつんと一軒家」で、過疎化していく中で8人足らずの老人たちが神社とお祭りを守っていることが紹介されていて、感動したことがあった。新しい?住民たちの参加はなくとも、70歳を超えた老人方8人足らずが、軽トラに神輿を載せて、笛太鼓をたたきながら先祖伝来の田畑を回り、向かいの山神様に祝詞をあげて報告しているさまは荘厳なものであった。確か宮司は40代の女性で、2か所の古びた神社を担当していたはずだ。

誰が見ていようと見ていまいと、神仏に対する真摯な姿に、これこそが「信仰心」であり、「ご先祖様に対する供養である」と私は感動したのである。

戦後高度経済成長期を迎えた企業家という企業家は、一銭でも多く利益を得ようと躍起になった結果、人相は極端に「貧相」に落ち込み、どんなに高級背広を着こんでいても、似つかわしくない姿に落ちぶれた。

しかし希望も見えてきた。これは14歳の少年の意見である。

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コロナ!コロナと無用な危機感をあおっている大人たちは「人は、大切なものが身近にあると、その大切さを忘れてしまいがちだ。失ってから気づくのでは遅い」と言う少年の言をどう感じるか? 

18歳にして2冠を達成した藤井8段と同様、彼も新しい時代を担うために生まれてきた「スターチャイルド」なのだろう。

勿論”大人たち”も今回は苦労していて、中には「思考力」を強めている者もいるようだ。そう、人間は「考える葦」なのである。

今までの大人たちは、依頼心が強く”お上にべったり”与えられるだけで、自ら思考しなかったのだ。

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中でも一番思考力のないのは新聞だろう。

蓑原氏は「新聞に喝」欄で、次のように書いている。

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東京にしがみついている新聞社は地方に負ける時が来るだろう。新鮮味に欠けるからだ。コロナでうんざりで、新鮮な空気と食料を求める大部分の国民は、首都の”異常さ”に気が付き、地方暮らしの良さを知りつつある。飲み食い代が高いのは、店の家賃を払っているようなものだと悟ったのだ…

しかし私が最も悔しく思うのは、かっての大戦で戦没された多くの御霊に対する政府の無礼である。

10年ほど前に、若くして政権の座についた総理は約束を破って参拝しなかった。その一か月もたたぬうちに”難病”で挫折したのだったが、反省?して硫黄島で土下座して英霊に許しを乞うた。

その甲斐あってか、政権に返り咲いたが全く反省していないことが国民の目に知れた。しかも広島、長崎、沖縄にはいくものの、靖国神社には「ポケットマネーで榊」を送るという非礼を反省することはなかった。

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騙されたと知った英霊の怒りは「光秀の霊」どころではなかろう。多くの心ある国民も、息を凝らして彼のふるまいを見てきたが、その支持も限界に達しそうだ。

もっとも、国会には「金を荒稼ぎする輩」しか集まらない上、有権者が総理を選べないのだから国民に打つ手はない。青年将校もすでに消滅した。

 

あとは天の怒りで亡びるか、それとも、未来を担う「スターチャイルド」たちが身を挺して阻止してくれるか……

81年も生き延びた老兵は、混乱する世の中を見守るばかりである。

 

届いた書籍のご紹介

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雑誌「丸」10月号

いつも通り、貴重な写真が満載である。

ややもすると、軍事雑誌は航空機と軍艦が主役になるものだが、今回の「日本の潜水艦オールガイド」は貴重である。水没された英霊も少しは浮かばれることを祈りたい。

 

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「HANADA10月号」

売国野党・・」も面白いが、「習近平に都合が良すぎる武漢ウイルス」は一読すべきであろう。恐らくTVのコメンテーターらは、読んでいないに違いない。ADくらいが目を通してメモ書きする程度じゃないか?

今回のウイルスが、蝙蝠から出たものであるかどうかはいざ知らず、人工的に作成した者の意図が何か?である。派閥か、恐らく薬儲けの野心からだろうが、漏洩した後の”成果”と反応に中共政府は飛びついた。これでトランプを倒せる!と直ちに免疫を作成し要人たちに配布するとともに、一段落後は「生物兵器」として活用したのだろう。林健良氏の鋭い指摘は日本人にはできまいと思う。ご一読あれ。

 

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WILL10月号

「何がニューノーマルだ…」は読ませる。コロナ騒ぎで株価が上がり大儲けしたのはどこのどいつだ!と言いたくなる。

米中戦争はもとより、米国の制裁も日本企業は覚悟すべき時だろう。

この秋、世界的食糧危機到来か?習近平、飲食浪費を禁止!

今朝の産経抄氏は、次のような”食糧危機?”を示唆している。

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14億の人民を養っている?中共政府は、3か月も続いた「ノアの洪水」に適切に対処できずに、既に二百万人が家屋を失い避難生活に追い込まれている上、農作物の被害は計り知れない。CCTVなどでは90億ドル(およそ一兆円弱)はくだらないと予測している。

大陸ではまだこんな状況が続いているのだ。

三峡ダムの上流域のほうが洪水被害状況は深刻で、8月19日現在、三峡ダムの水位が危険水位150メートルを越えて、166メートルになったというから、水圧でダムが決壊する危険性もある。

未だに毎秒48000立方メートルの放水を続けているが、流入量は毎秒76000立方メートルだから放水が追いつかず、上流域に水が溜まって次々に洪水が起きている。勿論下流域も三峡ダムの放水でひどい洪水である。

 

8月19日=決戰最強汛期!長江5號「超級洪峰」來襲… 三峽大壩「十孔全開」洩洪!

https://www.youtube.com/watch?v=Ojs6Ybg0RBA

8月20日四川省宜宾市叙州区泥溪镇超级大洪水,百年一遇,全鎮幾乎被淹了,损失惨重

https://www.youtube.com/watch?v=a_8faifxeDI

8月20日=三峽洪峰 四川洪水淹樂山大佛腳趾

https://www.youtube.com/watch?v=5n3RUQlpO8Y

 

日本の地上波TVの中には、そんな背景は無視して、日本の女性大食い家と同様に、中国の女性が大食いしている画像を流して、習近平が「節約」を呼び掛けたかのごとく報じているが、その程度の認識しかできないのが今のメディアの”実力”であろう。

 

産経抄氏は、我が国でも「食料廃棄について減らす努力をしてきた」と書き、倫理や経済の問題として捉えられてきたと控えめだが、シナのそれはそれどころではなく、この秋以降の食料の減収を見込み、唯一の相手国であるアメリカに依存しようとしても、それが困難であることを意識していると見た方がよかろう。

つまり米国農民の輸出に対する不満を知っているトランプは、渡りに船とばかりに支援しよう(買わせる)にも、米中戦争の真っただ中、安易に「敵に塩を贈る」ことははばかられるだろう。

しかし「人道上の支援」という方策はあるが、中共政府はしたたかだから、代わりに南シナ海から撤退するとは言うまい。

さてトランプはどうするか?

 

この秋以降、国際情勢を大きく左右する岐路が迫っているというのに、我が国はいささかのんびりにすぎている気がする。

得意になって?毎日3時に「感染者数」を公表して、多かったの少なかったなどと、一喜一憂しているだけでいいのだろうか?そろそろ国民は「飽き飽き」しているに違いない。

我が国だって、今回の豪雨でコメどころが大きな被害を受けた。余裕はあるのか

コロナはコロナ、今後起きるであろう食糧危機に対する計画はあるのか?と農水省に聞きたいものだ。

一般国民は、まるで流行り言葉のように「ソーシャルディスタンス」にはまっていて、このありさまだ。「直球・曲球」欄の落語家・春風亭一之輔師匠の体験談を紹介しておこう。

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真面目と言えば”バカ真面目”、きれい好きと言えば”病的きれい好き”だとしか言えないが、武漢ウイルスは日本人のメンタリティを大きく損なわせつつあるようだ。

こんな最中に「食料不足」騒ぎが起きると、大陸以上の混乱?にならないとも限らない。「お・も・て・な・し」などと悠長に構えておれないからだ。

TVアサヒの「ぽつんと一軒家」に出てくる人々の損得を超えた思いやりが恋しくなる…。

 

届いた書籍のご紹介

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 航空情報10月号

ブルー系のさわやかな表紙が気に入った。私としては「二式飛行艇の内部特別公開」が参考になった。飛行艇100周年企画の「飛行艇の系譜」は参考になる。

幹部学校の学生時代、私は「日本防空ハリネズミ論」を唱え、自主論文を書き上げて提出したが、政治的に問題になるから‥と主任教官から没されたことがある。

趣旨は飛んでくるミサイルに戦闘機のスクランブルでは間に合わないから、ミサイルにはミサイルでと、当時欧州で開発中だったSAM-D(今のペトリオット)で本州を防衛し、戦闘機は「敵地攻撃」のための戦闘爆撃機とする。航空機で必要なのは島国日本で離島に滑走路を造ることなく(今風に言えば環境破壊防止)、水上機(PS-1)を輸送用に拡充する…と言ったようなものだったが、上司は全く分かっていなかった。中には「パイロットのくせにナイキの肩を持つのか!」と怒るパイロットの先輩もいた。

でもやはりペトリでしか対応できなかったじゃないか!

昭和40年初めのころの話である…