軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

J・アラートで軍事に対応する”愚”

家内が大切に育てていたバラの花が、夏の猛暑と秋の乾燥で、すっかり傷んでしまった。なによりも、花壇に生えた一面の「つる草」によって、目前の石垣はもとより、バラの幹迄絡みつかれたので、栄養が絶たれたらしく、枯れ枝が目立つようになり、まるで空家?のような風情になるので、このところ天候を見ては雑草取りに忙しかった。

尊敬する昭和天皇は、「雑草という名の草はない」と侍従を戒められたが、私にとっては名も知らぬ、勢いだけが強い草はまさに敵同然である。

しかも、バラの枝への絡まり方が尋常ではなく、いちいちほどくのは手間がかかるような絡まり方である!そのうえバラにはとげがある!

蔦草とはいえ、地面と石垣はまるで「芝生」のように分厚い集合体になっているから、一筋縄では除去できず、時間がかかった。

それにしても候補生学校時代はよく草刈りに駆り出されていたが、83歳を過ぎた今では筋力の衰えがよくわかり、昔「スクランブル」発令と同時に、なりふり構わず機体に飛び乗って、急発進急上昇していたとは思えないから、実に情けなかった…寄る年波には勝てないと痛感した。

さて今日は立冬、ついに冬に入った。この冬は電力も危機的状態?になるようだから、「孤独老人が凍死!」とワイドショウなどで騒がれないようにしなければならない(笑い)。

 

この間、世界中で事故や事変が多発した。韓国の「圧死事件」、インドの「橋の崩落事故」、台風、水害など枚挙にいとまがないほどだが、そんな中でも「ロケット」を打ち上げては喜んでいる国があり、半島情勢は油断ならない!と専門家は騒いでいるが、この国には、それしかやることはないのだから、年中行事の一環だと思えばいいのだ。

そのうちに弾がなくなって、撃つこともできなくなるだろう。いやその前に、首領様に歯向かうものが出てくるかもしれない。にもかかわらず我が国は、この事態を根本的に改善しようという意欲はなく、ただただ「右往左往」しているだけのように見えるから滑稽である。厳然たる「大日本帝国」は崩壊して武士は消え、金儲けにしか関心がない「商人」に支配された証拠であろう。

 

とにかく私には度々誤操作で騒がれる「J・アラート」なるものの設定自体が不可解である。

J・アラートは「全国瞬時警報システム」と言われ、【地震津波弾道ミサイルの発射など、すぐに対処しなくてはならない事態が発生した際に、国から住民に直接、速やかに情報を知らせることを目的に、総務省消防庁が整備したもの】だという。

地震津波はいいとして、北朝鮮などの「弾道ミサイル」という、軍事的対象にまで対処させようという発想が非常におかしい。「日本上空は飛ばなかったから訂正する」などと、いかにも総務省消防庁が仕事をしている様に首相らは言うが、ICBMが飛ぶ速度がいかなるものか?さえご存じないようだ。

米ソ冷戦時代、米軍は「ソ連が発射後,地上のB52全機は、15分以内に反撃に飛び上がれ!」とB52部隊に厳命して猛訓練をしていたものだ。

米ソが対立していたそのころ、日本はバブル景気に酔いしれ「米ソの対立の実態」などには、全く無関心だったが、未だに日本政府はその尾を引いているようだ。

 

米ソが核戦争に突入すれば、互いのミサイルは北極海上空を飛び交うことになるのだが、高名な学者さえも、そのために米国が、グリーンランドのチューレに設置した弾道弾探知装置の意味を知らなかったので私は驚いたものであった。つまり、日本人は「メルカトル図法症候群」に取り付かれていて、地球が丸いことを”忘れていた”のであり、米ソがミサイルを撃ち合えば、太平洋上をミサイルが飛び交う!と信じていたのであり未だにその癖はメディアや政府高官らの頭から払しょくされていないようだ。

↑ 日本人を国際”音痴”にするメルカトル図法で見た世界

サイエンス誌が描いていたミサイル飛翔図

 

 (【国際軍事関係論】から)

 

これは一時“有名”になった日本列島さかさま地図であるが、これを見ても明らかなように、北朝鮮がミサイルテスト?をするときは、撃つ方角は日本海しかないことが分かるだろう

西の中国に向けて撃てば、直ちに反撃されるだろうし、北にはロシアが控えていて、ここも必ず?撃ち返される。じゃ南はどうかと言えば、間違いなく休戦ラインを越えて進撃されるだろう。つまり、「安全な発射方向」は東の「日本上空」しかないのだ。

しかもそこにある国は「平和主義国」で、叩かれても蹴られても”絶対に反撃してこない”のだから実に好都合だ。しかも、精度のいい機械で測定して、丁寧にもそのデーターを教えてくれるから手間が省ける。何のことはない、ミサイルテストに日本の防衛省に手助けを求めているのだ。これが世界の国並に侵攻されれば直ちに反撃する、国となれば、仇やおろそかに日本上空に向けて発射できるわけはない。万一日本に”落下”でもすれば、直ちに反撃され賠償迄要求されるだろうから、慎重にならざるを得ないのだが、今この国では「反撃能力を持つか、持たないか」でもめているから当分安心である!

たとえ発射しても日本政府は「厳重に抗議して非難した!」などと北京の大使館に言って来るだけだ。せめて米国並みに「責任を取らせる」とでもいえばいいものをそれ言えないのだから、国民にはストレスがたまるばかり。

まさに“漫画の世界”のようなことが繰り返されているのであり、首領様は完全に舐め切っているだろう。

 

それはそうとして、弾道ミサイルに対してもわが国はJ・アラートを適用しているが、地震津波ならいざ知らず、相手は超音速ミサイルである。まず間に合うまい。仮に時間的に間に合って?も、発令された国民はいったいどこに行けばいいのだろう?近くの公民館?それとも学校?地下鉄の駅?

本当に政府はそんなことを考えているのかなあ?

そんな知恵しかないのに高額な歳費をもらっているなんで、話がうますぎはしないか?だから”バカほど”立候補したがるのだ!

それとも政府は「国民はうろたえることなく、座して死を待てばよい」というのかなあ!

 

悲しくなってきた!

花壇の整備をして、家内が残したバラの花を咲かせることに専念しよう!!

この冬が勝負だ!

 

届いた書籍のご紹介

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WILL12月号

特集「こんな人たちに負けられない!は面白い。

「こんな人たちシリーズ」を組み「政治家にしたくない」「教職につけけたくない」など、指摘してやれば少しは”反省?”するのかも! 候補者が多すぎるか!!

認知症の議員は不要である!

もっと早く辞めるべきだった――。24日に経済再生相を辞任した山際大志郎衆院議員(神奈川18区)に対し、地元関係者から厳しい声が相次いだ」と読売新聞は書いた。

この間、実にばかばかしい歳費が使われ、議事はほとんど進まなかった。もっともっと有権者(国民)は役目を果たさない国会に対して、怒りを表すべきだろう。

考えても見るがいい。隣に並んで写真撮影したにもかかわらず、「記憶にない」というのだから、ほとんど「認知症に近い」じゃないか!

こんな男を議員にした川崎市民もおかしかろう。「もっと早く…」ではなく、選ぶべきではなかったのだ。それとも選挙演説中には認知症の症状が出なかっただけなのか

こんな男を「大臣」にするほど、自民党には人材が不足しているのだろう。誰だって大臣はやれるものらしい。

警察の取り調べでは、こんなことはありえまい。国会だから“許される”のじゃないか?

彼は国会を”舐めている” こんな男に歳費を払うなんて馬鹿げている!いい気なものだと思う。

 

さて、円安が止まらない。わが国には“無限の資産”があると、財務省幹部は強気だが、もともと株は投機として運用され、ただただ儲けることだけに目が向き、「頼母子講」的な要素はすでに亡くなった。私は株には全く関心がないから、ある意味無責任だが、物事には「裏と表」がある。

人件費が安く、利潤が得られるから、(儲けよう)と、日本企業は列を組んで中国大陸へ“逃げ出した”。まるで徴兵逃れのロシア人みたいに!

そして青梗菜農家の小娘をただ同然で雇って教育し、電池の記号も知らないのに、電池の生産を勧めた。

まだ利潤が上がっていた間は良かったが、小娘だって馬鹿じゃない。貰う給料の多寡について関心はある。どうして私は少ないのか?そして労使交渉の手法を知り、やがてストライキに打って出た。こうして低賃金という魅力はどんどん薄れて行く。

それにはじめは好意的?だったシナ政府の各種の制約も、どんどん高くなってくるから進出した企業としては元が取れなくなった。

そこで現地から他の国へ利潤を求めて移動する。しかしそこもやがて賃金の差がなくなってくると、海外進出の魅力はなくなる。とにかく「儲けが少なく」なるからだ。

こうして「ドウナッツ現象」の持つ負の面が顕著になってくる。

そこに「円安」の追い打ちが来た。これじゃ「国外へ脱出した意味」がなくなる。まるで「満州からの引き上げ」のように、企業は国内に戻ってくる。

国内は今や「脱出した時の」国内よりも無残な状況になっていて、賃金は上がらず、若者は食っていけず、目標を失って繁華街の裏街にたむろし、あたら貴重な青春を空しく徒労する。しかし、まだ人材は”無限に”残っているはずだ。

そんなところに“記憶力の落ちた”「経済再生大臣」が、出てきて、ああだ、こうだと保身に走る。一体この国の政治は機能しているのだろうか? 官僚が支えているからだろうか?どこかがおかしい。狂っている!

 

海外に“脱出した企業(生産基盤を移した)”は、この際優秀な日本の人材を再集合させて、「メイドインジャパン」を復興したら、いいじゃないか。まだまだ「日本製」は明らかに優れている。それに円安効果が加わるのだから、飛ぶように売れるだろう!そしてやがては挽回するのだ。

今頃になって、スーパーなどには「国産」と大きく書いてあるのが目に付く。それは「外国産」にはない、清潔さと安心感があるからだ。

20年以上も前に大陸の農村地帯をくまなく見ていた私は、衛生観念の乏しさ、基本的教育観の欠如を見て、ここで生産した、特に食料はとても食えない!と体感したものだ。事実その国民自身がそう言って日本製を求めていた!

ようやく日本の消費者にもわかってきたらしい。

安物買いの銭失い」「安かろう、悪かろう」と言っていたのに、すっかり騙されて「農薬(それも国内販売禁止品)まみれの食料」に手を出し、日本人が健康被害に苦しんできたのだから、これを「因果応報」という。

儲けたのは自動車産業だけではなく「製薬会社」もそうだったのだろう。コンビニの数を見ればいい。

 

要するに、これを機会に、あらゆる面で「バックツーべいシック(基本に戻れ)」に戻ることだ。

操縦教育で行き詰った時、我々は「バック・トー・ベイシック」と基本に戻ることを指導されたものだ。

 

今、バイデン大統領は、「ロシアとの直接対決が、避けられない状況が近づいている」と感じているに違いない。自分では無理だ!とも思っているだろう。

 

ロシア軍は「ダーティ・ボンブ」の使用をちらつかせている。さらに各国とも、「金の切れ目が縁切れ目」だとばかりに自国中心の政策を重視し始めている。

 

トランプ前大統領は「Make America great Again (偉大なアメリカを再び)」と呼びかけた。やがて各国とも、他国の事情などにはかかわっていられなくなる日が来るだろう。

国連初め、各国に強力な指導者が欠落している今日、下手すれば、人類は、戦争の惨禍がいかに残酷で悲惨な結末を招くのかを忘れて、再び「喉元過ぎれば熱さを忘れる」状態に戻るかもしれない。

それにしても「統一教会」ごとき「隣国の詐欺集団」の手にいともやすやすと引っかかるこの国の政治家どもの神経が分からない

 

 

届いた書籍のご紹介

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「Hanada12月号」

ようやく「安倍元首相」事件のほとぼりも冷めてきたようだ。今や、政治家の多くに食い込んでいた「外国勢力」の弊害が浮き彫りになってきて、その端緒を切り開いた“容疑者”に“功労賞?”という話も巷では出てきているそうだ。

それにしても世の中には「悪の権化」達が如何に多くのさばっているか、何時からこんな国になり果てたのだろう?

「令和のエイリアン:保江邦夫・高野誠鮮共著・明窓出版¥2000+税」

パラパラと、ページをめくっていたら「このままで行くと2032年で地球は滅亡する」という項目が目に入った。人間の「魂」が入っていない闇の住人・・とあるから、保江先生と対談した高野氏は何者?と履歴を見ると、すごい履歴で圧倒された。本来は住職なのだが、いろいろな分野で活躍、テレビ局で製作もやっていたという。

特に今の日本が停滞しきっている時、森羅万象にかかわる内容は実に興味深い。読みやすいので「ワイドショウ」を見る暇があったらご一読を勧めたい。

 

 

 

雉も鳴かずば撃たれまいに…

今私は、TVモニターに映る各種の映像を離れて、U/チュウブの「ストリート・ピアノ」画像に取りつかれている。

ワイドショウ、特にニュース番組なんぞ、コメンテーターの「口から出まかせ」番組にすぎず、地道に情報を収集して、簡潔な「画像」をスタジオに提供している「作業員(自衛隊ではそう呼んでいた)」の努力も、コメンテーターの傲慢さで無用になるのだから、すべては「やらせ番組」の一つだと思っているが、ストリート・ピアノ初め、楽器の演奏にはごまかしがきかない。勿論、中には示し合わせた仲間達で‟演奏”する場面もないではないが、楽器には嘘はつけない。

小学生から大人たちまで、人前で堂々と演奏するのが羨ましいし、楽しそうである。

 

ところがロシア民謡で名高かったロシアには、今やそれがなくなってきているように感じる。

プーチン氏や近平氏が、楽器を演奏したり独唱する画像は見たことがない。どうせヤラセだろうし・・

やはりこれらの国には「文化大虐殺」が横行するものらしい。上が上なら下も下!なのだ。

時事通信によると、ロシアが一方的に併合を宣言した南部へルソン州で、地元オーケストラの首席指揮者ユーリー・ケルパテンコ氏をロシア軍が射殺したという。

【ロシア側はヘルソン州での「平和的な生活の回復」を示すため、「国際音楽の日」の今月1日に地元オーケストラによるコンサートを開くことを計画した。しかし、同氏は「占領者への協力を断固拒否した」という。】

いよいよロシアも末期症状を呈してきたらしい。

ロシアにおいても、芸術家‟大虐殺”、つまり「人間性抹殺=文化大革命」が始まったのだ。人間性を無視し、殺しあっていることのどこに生きがいを感じるのだろう?

一部の報道によれば、一部動員?された者に対して「投降ホットライン」なるものがあり、戦線から離脱するための投降を呼びかけているそうだが、私は「投稿」と勘違いしていた。

 

繰り返しになるが、この戦争は、今年2月にプーチンが勝手に始めたもので、攻め込まれたウクライナ側としては怒り心頭に発しているだろう。だから国民は一致して、ロシアに抵抗しているのだ。しかも脆弱なウクライナ軍が「反撃」に出たというのだから素晴らしい。

プーチン氏は己の情報見積もりが不十分であったにもかかわらず、攻め込んで見たものの、逆に反撃されて、今や世界中から軽蔑され敵視されている。自国民さえ“さじを投げて”外国に逃亡するありさまだ。

プーチン氏は知らないだろうが、日本のことわざには「雉も鳴かずば撃たれまいに…」というのがあることを。

 

国内での厳しい募集?(人間狩り)体制から逃れるためには、素直に従って出陣したうえで、戦地で「投降する」のも一法だろうが、そこまで超大国・ロシアは落ちぶれたのだ。

共産・専制・独裁国の末路を示していて興味深い。党大会が終わったシナも、ロケットマンが嬉しがっているだけの北朝鮮もそうだ。どうしてこんな“落ちこぼれ”が、一国を指導するの立場に立つのか実に不思議だ。

そして失敗すれば、自分のことは棚に上げて「他人のせいにする」のも一緒だから、「マッチポンプ」で、「自作自演」が得意なのはこんな体制の国の指導者に共通している。

もう一つ共通しているのが「文化破壊」だ。国柄が如何に「殺伐」としているかという証拠だろう。かってロシアには世界に名だたる小説や、音楽があったものだが、共産主義国になって以降、文化の種は枯れ果てしまった。シナにも北にもそれと同じことがいえる。つまり「文化破壊」だ。

これが「プーチンの正義」であるとしたら、国民が「国外逃亡」し、「投降」するのも当たり前だろう。この雰囲気もこの3国に共通している。どこが「人類の楽園か!」

 

以前読者が、「死ねばそれで終わりです」と書いてくれていたが、これら3人にはなかなかそれが“適用”されないものらしいから腹が立つ。

腹は立つが、如何ともなしえないのが実際だから、ここではこれらの“大国”に関する産経抄氏の‟嘆き?”でまとめておくことにしよう。

産経抄氏は「もはや軍隊の体をなしていないのではないか」と書いたが、この国の軍隊?は、囚人や殺人者の集合体で、もともと軍隊ではないのだ。「殺人鬼集団」と呼ぶのがふさわしい。昔は「キチ○○に刃物」と言った。

 

 

届いた書籍のご紹介

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法研究会会長の家村君の大著である。

早速今朝の「宮崎正弘の国際情勢解題」通巻第7495号に宮崎氏が【憂国の書は没後六十年、世間から相手にされなかった幕末に蘇った林子平の先駆的国防論、現代語訳で復活】

家村和幸・編著『現代語で読む林子平の「海国兵談」』(並木書房)と題して紹介しているが、最後に「異国人と戦う上で最も重要な心得がある。異国人は血戦が得意ではないので、種々の奇術奇法を設けて、互いに相手の気力を奪うことに努める。その国人同士はそれを見抜いて心構えもできているが、そのことを知らない日本人は彼らの奇術に遭えば、恐れ入ってじつに肝を奪われ、臆病を生じて、日本人の得意とする血戦さえも弱くなってしまうのである」【とあるが、まさに白村江がそうであったとし、現代日本、国防論花盛りだが、本書は国家安全保障議論の原典と言える】と書評を書いてあるからそれに替えたい。

      

 

驕る平家は久しからず

NASAが、小惑星と地球の衝突を回避するために行った実験が「成功した」と伝えている。地球を取り巻く小惑星、つまり地球近傍小惑星(NEA - Near-Earth Asteroid)の数は、「今や 15,000 個に上り、毎週さらに平均 30 の新しい NEA の発見がカタログに追加されている」と言われ、決して安心してはいられないのだが、まさに「杞憂」に近いから一般の地球人には忘れられているのだろう。

そこでNASA接近する小惑星に探査機を衝突させて防ぐ、という実験を行ったのだが、今回ようやく成功したのである。

今朝の産経抄氏は、【地球の外から眺めれば、他国の領土に攻め込んで平和を乱す国の愚かさが、際立つだろう】と書いたが、産経抄のすぐ上に、ロシアがウクライナに報復して【2日で110発】のミサイルを撃ち込んだという記事が出ている。

このような行為が「如何に愚かなことか」ということは今の時代の子供たちはよく承知している。地球はロシア人だけのものではない。自ら「天に唾する行為」だと気が付いていないのだ。にもかかわらず「脳の発育が遅れた(前近代的?な)ままの“一部の大人たち”は全く気が付いていない。おそらく年を取ると、脳の機能はどんどん低下するのだろう。それとも“老人性”「視野狭窄症?認知症?」にかかっているのかもしれない。

こんな“低能な”大人たちに支配されていては堪ったものじゃないから、世界中で「抵抗運動」が起き始めている。イラン国の「勇気ある女性たちの抵抗」もそうである。

いつも不思議に思うのだが、イスラム国では男たちは「女性から生を受けてこの世に誕生した」ことを忘れているのではないか?と思う時がある。

アダムとイブの時代から、人間は「女性から誕生する」と決まっているのだが、最近では「女性になりたがる男性も多い?」から、その意味では「女性失格?希望者」もいるといえなくもないが、しかしそれは一時的な“趣味”の世界であって、逆立ちしても男性は子供を産むことはできない、というのが現実である。

しかし、イランでは、女性の権利初め、お化粧までの「前近代的」に封じ込めていて、当然そこには反抗心が芽生えるだろう。あるいは、男性として“役に立たなくなっている?”指導者と呼ばれる男どもの傲慢さ?があるのかもしれないが・・・

生んでやって育ててやった女性にしてみれば、腹が立つのも当然のように思われる。

 

イランの騒動よりも、気がかりなのはウクライナに攻め込んだ“愚策”を演じたロシアのプーチン氏の方に話を戻すが、武力で制圧できないと見るや、彼は「投票」で占領する?という“愚策”を実行した。どこまで愚かなのだろうか?自分を何様だと思っているのだろうか?

早速ウクライナ側から猛烈な抵抗にあい、有頂天になって造ったクリミヤ橋まで爆破される有様。

この2月にウクライナに攻め込んだ“報復”だともいわれているが、まさかそこまで弱小国ウクライナにやられるとは予想していなかったのだろう。「○○な指揮官、敵より怖い」と言われるゆえんである。

昨日の産経抄氏は、70歳を迎えたプーチン氏に対する“抵抗”が極めて強くなっていることを示唆しつつ、独りよがりの彼には「非道の数々が歴史に残る覚悟ができているだろうか」とやんわりくぎを刺した。もとより彼にそんな覚悟があれば、この2月にこんな思いあがった行動を引き起こして、自国民?ら迄を不幸に導くことはなかっただろう。

第2次世界大戦で、ヒトラーからV・1、V・2ミサイルによる無差別攻撃にさらされたロンドン市民のように、ウクライナ国民は今それに耐えているようだが、プーチン氏は、尊敬するスターリン様どころか世界史をけがした「ヒトラー総統」様同様、戦争終結後に「非道の数々が世界中に知られることになり」歴史に“汚名を残す”ことになる覚悟はできていまい。

 

NASAのように、地球を滅亡から救おうと努力している者がいる反面、その地球を徹底的に破壊しようとする「指導者」もいる。まさか地球はロシアのもの、俺様のものだ!と思い込んでいるのじゃないだろうな!

そろそろ地球にも「大掃除が必要」な時が来ているような気がしてならない。

 

世界中の傲慢な指導者は「驕る平家は久しからず」という日本の格言を知らないだろうから、ここに平家物語の一節をご参考までに掲げておこう。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
 おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
 たけき者も遂には滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ

(日本語が分からなけらば、ロシア語かイスラム語の辞書をご自分で引いてほしい!)

 

節穴だらけの「日本の防衛」

体育の日で”連休”だというのに、天候はすぐれない。

昨日、産経が一面トップで報じた「愛知県の名古屋空港が、【空自機の離着陸量徴収】という記事に、これを読んだ読者がどのような反応をしたか知りたいものだ。

特に現在までのところ、何の反応もないようだが、事程左様に自衛隊(3自衛隊とも)」国家の重要な機関でありながら、その国家に“虐待”されている組織は、世界中どこを見渡してもないだろう。”便利屋扱い”されるだけである。

三沢基地司令時代も、那覇基地時代でも、「自衛隊ほど哀れな軍隊はない!」と彼らに評価されていたものだ。

しかし、我々は「日本国を守る組織」だから、いささか癪に障るものの、現実だから反論できなかった。

三沢基地では、将校夫人らからさえ「いつまでマッカーサーが作った国際法違反の憲法を、変えないのだ?」と質問され、語学能力とも相まって返答に窮し、「日本人は、占領中のマッカーサー司令官を尊敬しているのだ!」とギャグ?で返したものの、逆に呆れられたものである。湾岸戦争時にはもっと“軽蔑”された。

わが国に「駐留」する同盟国軍から言われるのは仕方ない?までも、今回の“意地悪”は

わが国の政府機関が設定?したものであって、反論すべき「本庁(防衛庁)」でさえも「自衛隊をいじめている?」ことの証明である。

 

大昔「北陸豪雪」で大被害を受けたことがあったが、除雪に駆り出された主として陸上自衛隊は、救援活動に駆り出された「隊員」たちの「運搬費」を国鉄から請求され問題になったことがあった。

御巣鷹山日航機が墜落した時も、急遽自主的に現場に駆け急行した、この時は(空自の隊員)は、東名高速東京料金所で、料金を請求されて立ち往生し、後続の「自家用車組」などから「邪魔だ!」と罵詈雑言を浴びせられたことがあったが、実は非常呼集を受けて「制服」で出勤し、現場出動のために「作業服」に着替えたのだが、財布は制服のポケットにしまったままであり、皆で「募金?活動」をしたものの、集まらなかったというのが実情だった。

その後国会で民社党議員から詰問され、「災害派遣出動時」には、「災害派遣」と書いた看板を掲げると、無料通行ができるようになったのだが、それほど「自衛隊」は国から「差別」されていたのだ。実際出動することなどない「お役人」は現場を知らないのである。

尤も「幕僚長」ともなれば、常時「お役人」に接するから部下たちの苦労を伝えることできるはずだが、ゴルフ、麻雀の話はできても「部下の苦労」を進言する高官はあまりいなかった。栗栖元陸将将ぐらいだったろう。

そんなこんなで、部隊側は周回遅れの対応をしてきたのである。このころ問題だったのは「メディアによる【シビリアン・コントロール違反!】追及で苦労していたのだから、役人はさもありなんであった。

今朝の産経抄氏はこれを取り上げ、「軍用機に離着陸料を課するのは世界でも疑問視されている。自衛隊を何だと思っているのか。」と書いているが、憲法にも規定されていない「武装集団」であり、その「憲法で交戦権」を否定された組織なのだから、下級役人や一般庶民には料金を取ることが至極当たり前という感覚なのだ。

沖縄勤務時代、“有事”には空軍としての活動基盤が制約されるので滑走路、または空母は必須のものだったが、そんなこと言いだせるわけもなく、年に数回行う演習では、「燃料・弾薬は規定通り届けられるものとする。基地としては最前線に当たる下地島が使用できるものとする」という「設想(独自の自衛隊用語)」を与えられて「使えるもの」として訓練したものだが、それとも「嘉手納」「普天間」の米軍飛行場から、友軍が出撃するから、盾である空自は那覇基地だけで十分!と思っているのじゃないか?と政府に疑問を持ったものだ。尤も“有事に”国民が沖縄観光に押しかけることはあるまい!が、それよりも下地島空港自衛隊に使わせないのは「侵攻してくるシナ軍のために」取ってあるのかもしれない、と部下たちと語り合ったものだ。

こんな状況だったから、折角?の防衛費増大問題も、また“お役所”の言葉遊びか?と、私のような過去に“苦労した体験を持つ”老兵は、素直に信用できないのである。

 

まさか、オリンピックの「政・民癒着問題」のように、どこかの“政治屋”が一儲けするだけじゃなかろうが、現場の隊員には、仕事量が増えるだけだ、とにわかには信用できないのである。

 

 

届いた書籍のご紹介

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【スターファミリーと出会う#完全ナビBOOK#・グレゴリー・サリバン著:ピオ・マガジン¥1500+税】

 

友人のグレゴリー・サリバン氏(E・Tコンタクティ、アセッションガイド)から送られてきたもの。

数年前、山梨県のとある山奥で、私たち家族は彼の指導の下、ETコンタクト体験をした。この時は家内も次男も一緒で、3月末の寒い夜の山岳地帯で、期待に打ち震えて体験ツアーに参加した。今考えると“贅沢なもの”で、対象は私以下4人の家族、講師はサリバンさん直卒だった。

ヘリポートのようなコンクリート打ちっぱなしの広場には、我々とは無関係な星座観測中のマニアが大型の天体望遠鏡を据えて座っていたが、サリバン氏が音や光を出しますが・・・と断りに行くと快く了解してくれた。

一回目の体験では、変化は起きなかったが、日が変わった二回目の深夜、車座になって心地よい周波数の音楽(?)を聞きながら瞑想に入った。家内は特に瞑想体験が多いので、容易に瞑想状態に入ったようだったが、私は浜松時代に「座禅」を体験した程度であったから雑念に支配されてなかなか周波数が上がらなかった。

しばらく極寒の中で震えていたが、そのうち日付が変わり今日は29日、私の両親の月命日だと気が付いた。(父は7月29日、母は、1月29日)。それに気がついた私は、そうだ、両親は今頃仲良く天国で暮らしているのかな~と気になり、「今天から見ているのならば、姿を現して見せて!」と祈り始めた。

天には大熊座、北極星こぐま座が華やかに広がっていて、まばゆいばかりだったが、両親からのシグナルを期待しつつ、天空を見上げていた時、突然北極星の右側に輝いていた星(?)が「スー」と右に移動した。流れるのではなく、明かに直線移動である。思わず息をのんだ瞬間、後ろで次男が「アッ、動いた!」と頓狂な声を上げた。同じ方向を見ていたのである。サリバンさんによればそれがUFOで、星ではないという。

その後家内も長男も星(?)が動くのを体験したが、長男だけは今でも「流れ星だったかも…」と半信半疑である。

動く星を見る前に私は「せっかくサリバンさんに来てもらったのに、今日はスカ!だな。申し訳ない」と彼の努力を無にしたことを心でわびた。そんなことからこの時「極寒の気温」を感じなかったのだから、一瞬無私の状態になっていたのかもしれない。

この本の終わりの部分に、多くの人たちの「体験談」が乗っている。

 

私も家族も、彼に指導されて貴重な体験ができたことに感謝しているが、昔、現役時代にUFOが操れる石巻宮司様に「私にもUFOを見せてほしい」とか、「幽霊を見たい」とお願いして厳しく「興味本位でやってはならない!」諭されたことがある。

退官後、UFOの本を上梓したことから、TV番組などに招かれたが、真面目に説明すればするほど「馬鹿にされ」、集まっている芸能人などには「興味本位」の人が多いので出演は辞退することにしたが、その後米海軍の写真が本物だ!となると、がらりと変わってメディアは「UFO=実在する」説をとるようになったことがそれを証明している。

サリバンさんは、そんな低次元ではなく、より高いものを求めていて、それを求めている人たちを善導しようとしているのである。ご一読をお勧めしたい。

(体験談は、「宇宙戦争を告げるUFO(講談社刊)」に記述してある。)

 

「金で解決できるなら安いもの」??

体育の秋、行楽の秋…だというのに、このところ連日の雨空にうんざりしている。体育や行楽などよりも、私にとっては庭の草刈りや清掃もままならない。

そこで、“老人ホーム”並みに、一日中テレビを見る羽目になるのだが、今日のニュースは面白かった。

まず、昨日発令された「J・アラート」にミスがあって、無関係な地域にも警報が出され、住民が戸惑ったそうだが、原因は役所のミスで、以前の演習?時の記録が消去されていなかったらしい。これじゃ「オオカミ少年」を国が育成しているようなものだ。

北朝鮮は、日本の役所はだらしないな~とほくそ笑んだことだろう。首領様が大笑いする姿が浮かんでくる。

わが国会議員らは、通報が遅すぎる、などと騒いだらしいが、「通報が間に合っていたら」どうする気だろう?

岸田総理のように「厳重に抗議する」のだろうか? で、抗議された北朝鮮はどうするのだろう?「了解しました!次はもっと迅速に発射します」とでもいう気だろうか?

 

あほらしくなってその後はユウチュウブで、ジャズや「コーリングユウ」などに聞き入ったが、午後コーヒーをたしなんだ後再びテレビをつけたら、何とか「代行業」の話をしていたのでこれまた驚いた。

「代行」と言えば、我々がなじみなのは「運転代行」で、車で飲みに出かけた後、飲酒して帰宅はできないから、車の運転を業者に「代行」してもらう、というものだった。

しかし、話を聞いてみると今わが国には何の「代行業」でもあると言い、便利しているという。その一つに「PTA代行業」というものがあるそうで、文字通り「PTA」の役員?などの仕事を代行するのだというから驚いた。

PTAとは、戦後占領軍から押しつけられて誕生した活動で、各学校で組織された保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体である。

それがその学校や保護者とは無関係な‟企業”によって「代行される」というのだから理解不能である。

学校や保護者が、それぞれ関係する大人たちの行動をそこまで束縛していて、当事者たちが「金で解決できることならば」と「業者」に委託していて、それで本当に成果が上がるのだろうか?これはここまで「放置してきた」文科省、もちろん政府の怠慢ではないのか

憲法同様、戦後占領軍からあたえられた仕事であるはずだ。時代はめまぐるしく動いている。再検討して規模を縮小するか、あるいは廃止できないものか?

こんなことだから、子供たちの教育にも“隙間”ができて指導がおろそかになるような気がしてならない

 

私が子育て中であった頃のPTAは、先生と父兄が‟親密になる”お茶の会が主で、家内が辟易していたことを思い出す。私もそうだったが、父親が会合に顔を出すことはまれで、ほとんど母親に任せっきりだったから、奇妙な関係も生じることがあったらしく、都心部で問題になったこともあった。

「金で解決できるなら安いもの」となり、PTAだけではなく、警察も、防衛業務も「代行業」に依存することになりはしないか?

事実、自衛隊では、人手不足で、給食、警備など、「軍事に無関係?」な部署が、どんどん「民営化され」たことがあったが、「警備」などは、自衛隊の重要な任務だと反対してみたものの、背に腹は代えられず、どんどん「代行業務業者」に進出されたが、そのうちに「警察」も「防衛」も”民間”防衛業者にとって代わられるのじゃないか?と思う。

 

北朝鮮のミサイル発射ごときで、「天下の大臣様方が」右往左往する様は、あまり格好がいいものじゃないと言っておきたい。ご本人らは「仕事をしていると勘違いしているようだが、まるで北朝鮮ミサイルテストの「測定代行業」ででもあるかのように、丁寧な図表付きでわが大臣様が「ご報告」して差し上げるのはいかがかと思うのだが。

かの国は、当然測定しているはずだから、彼らに任せておけばいいじゃないか!。それこそ‟茶番”のように思えるのだが。

 

ところでウクライナ戦争の行方はがぜん面白く?なってきた。攻め込んだプーチンさんが、予定になかった反撃をウクライナ軍から受けて、ロシア国民を「動員」してみたものの、なんと!忠実なはずのロシア国民がどんどん国外に逃げ出している。焦ったプーチン氏は、指揮が悪い、と言いがかりをつけて指揮官たちをどんどん「更迭」しているから、ロシア軍の指揮統制組織は、今どうなっているのか不明である。相当弱体化していることだろう。元気なのはお一人だけか?

1905年6~7月にロシア黒海艦隊の戦艦「ポチョムキン号」で起きた、水兵達の反乱を思い出す。やはりこの国の反乱の歴史は何度も繰り返すのだな~と改めて考えさせられる。

しかしP氏も人の親、最終兵器に手をかけることはあるまい…と世界は思っているだろうが、彼自身の“健康状態”(精神面を含めて)が不明なのだから、何の手立ても持たないわが日本国民は、北朝鮮のミサイルの飛翔距離測定よりも、その方の危険に十分気を付けておく必要があるだろう。

この戦争が始まって以降、情報が混乱していて、何一つ正確なものはなかった。

振り返ってみれば武漢肺炎もそうだった。軍事学の基本から離れた対応ばかりしていると、「金で解決できるなら安いもの」だという考えがのさばり、誰かがやってくれるだろう、という依頼心ばかりがはびこる国になることを恐れる

プーチンの”茶番”と金正恩の”本気”

ゼレンスキー・ウクライナ大統領は、プーチンの4州併合を「茶番だ!」批判した。

しかし、プーチン氏にとっては「茶番」どころか、政治生命をかけた“本番”なのであり、聞く耳を持たない。これがヒラメ幕僚を従えている“頭領の正体”なのだ。

彼にとって今や頼りになる武器は核兵器しかない。

しかし、欧米諸国がロシアの反撃・第一発目の対応を誤ると、あとはずるずると世界大戦にもつれこむだろう。

彼にとっては「己の意地を通すこと」が最優先事項であり、「世界平和」なんぞ、どうでもいいのだ。

国際社会の機敏な対応が、少し“様子がおかしい?”バイデン大統領に取れるだろうか?というのが、今一番の世界の注目事項だろう。

決断を誤るか、遅疑逡巡すれば、欧州は一面の放射能被害に苦しむことになる。かっての北朝鮮対応がそれを物語っている。

ウクライナは核を持っていないから、反撃は「支援国」に頼らざるを得ない。ウクライナに核があれば、プーチンも打つ手はなかったろう。最後には「核」で応分に抵抗されない以上、「先手を取れる方」が勝つのは常識である。日本もよく検討するがいい。

世界は今や、核戦争の瀬戸際まで近づいていると言っても過言ではない。

 

ところで昨日の国会で、岸田総理は所信表明演説をした。今朝の産経に全文が掲載されているが、この緊張した世界情勢にもかかわらず、

  • 「はじめに」で始まり、「政治姿勢」「経済政策」「物価高・円安対応」「構造的な賃上げ」「成長のための投資と改革」「新型コロナ」「災害対策」「包摂社会の実現」「経済対策」ときて11番目に「外交・安全保障」12番目に「選挙制度憲法」。そして「結語」と並んでいる。

軍事評論家としては、優先度が低い項目について一部掲載してみたが、「結語」がなんとも「言い訳」に見えてならない。

岸田首相の所信表明演説(一部・外交・安全保障。選挙制度憲法。結語)

偶々というべきか、あるいは“同胞たる宗教団体”の窮地を救うためか、今朝北朝鮮が中距離弾道弾を日本上空越えに発射して我が国を威嚇した。メディアは村上選手の56号本塁打と並んで、北朝鮮のミサイル発射で大騒ぎしている。

後輩の元空将が、身内のメールで【早朝からテレビで北朝鮮がミサイルを発射したということで大騒ぎしています。

今までも北は何回もミサイルを発射してきましたが、今朝ほど大騒ぎはしていませんでした。

やっとJアラートというのが整備されたということで、政府の方から流せと指示が出ているのだろうが?

北のミサイル能力は逐次向上して行っているのに、日本を狙われた場合の対応措置(防空壕等の建設)をとっていないのに、地下に逃げろという。

テレビ報道を見て慌てた国民(特に我々老人等)が怪我するかもしれないことを懸念しないのだろうか。

「一応警戒情報は流しましたよ!」というジェスチャーだけということか。】と揶揄している。

まあ、「茶番」だと言わないだけましだろう。

北朝鮮が核をもてあそび始めたのは、周辺諸国の対応のまずさから来ている。要は“増長させ”てしまったのである。

確か、1998年8月に「テポドン1号」が東北地方上空を通過して太平洋に落下した時、防衛庁が大慌てしたことがあった。

あれから北朝鮮は着々とテスト飛行を繰り返し、実戦配備しているのだが、他方わが国は、少しは反撃能力を装備したようだが、イージス・アショアも反対されて装備出来なかったし、必ずしも「万全の体制」は築けていないらしい。

今回の報道も、【日本政府は、全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて、北海道と青森県などに避難を呼び掛けた。北朝鮮のミサイルが日本上空を通過したのは、2017年9月に北海道上空を越えた「火星12」以来5年ぶり。Jアラートの発動もそれ以来となる。

岸田文雄首相は記者団に「暴挙であり、強く非難する」と述べ、情報収集・分析に努める考えを示した。また、米韓両国などと連携して必要な対応を行うよう指示した。政府は国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開催した。】というのだから、国民にはまるで「台風か集中豪雨」時に気象庁が指示するときのように「避難を呼びかけるだけ」である。

首相の所信表明で「外交・安全保障」が全13項目中、第11位であることの意味がよくわかろうというもの。

率先して「北の核に対応する」気概がないのは、どうせ「軍事力の使用は憲法で禁じられている」のだから、という政府関係者の“諦観”に基づくのだろう。

もっとも、国民も「うかつに右往左往しない」だけの学習は積んでいるようだ。