軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

戦う”自衛官”不足!

世界一を勝ち取ったWBCの余韻に一部のメディアはまだ浸っているようだが、国際情勢は危険な段階に入りつつある。

 

プーチンが、ベラルーシに戦術核を配備すると宣言した。核不使用を‟忠告された”習近平との会談を終えた直後である。

本当に彼はうそつきだ、と習近平も感じたに違いない。もともと共産主義国には“嘘”はつきものだ。世界はすでに織り込み済だからいいものの、“誠実”を旨とするわが日本国はどう感じているのだろう? まさかありえまい、と信じているのではないだろうナ?

これを聞いて一番緊張したのがNATO加盟国だろう。NATOにはすでに戦術核は配備済みだから、ベラルーシが配備することを黙認するまい。ということは“先制攻撃”もありうることになる。プーチンは、単なる“ブラフ”のつもりだったかもしれないが、世界はそうは受け取らない。核配備態勢の“変更”とみるだろう。しかしこれでP氏が如何に窮地に立っているかが明瞭になった。

この一年は世界大戦の危機に注意しなければなるまい。

 

ところが、民主主義国が“期待している”米国の弱体化は非常に大きく、それに“天災”までが加わって、米国民は苦しんでいる。銀行の破綻も続いている。昔だったらとっくに戦争だ!ろうが、かろうじて数度の戦争を体験した人類の‟良識”が、支えている。

 

そんな流れの中にあって、保守派の中には、総理の“電撃的キーウ訪問”を称賛している者もいるが、岸田総理!我が国の“将来戦への備え”は大丈夫なのだろうか?

 

今朝の産経は隊員が不足していることを報じている。それも半端じゃない。

採用計画よりも実は6割程度だというから、かっての戦争の実態から言えば「師団全滅」に当たる。国民は「有事になれば自衛隊が助けてくれる」と思っているようだが、助けたくてもどうにもできない。それは”絵に描いた餅”のようなものだからだ。

 

防衛省は今年2月、外部専門家による有識者会議を設置し、4月以降、現場の労働実態調査を実施する。任期制自衛官の制度見直しも視野に検討し、夏をめどに対策をまとめる構えだ」とあるから、いつものように先は長い。おそらく台湾有事にも、ウクライナ戦争の拡大にも間に合うまい。

偶々昨日は防大の卒業式があり、岸田総理は“祝辞”を述べたが、なんとも士気が上がらない。まるで‟国会答弁”のようで、自分の政策の紹介のようなものだからだ。全文は呼んではいないが、眼前に集合しているのは“軍人(日本では自衛官と呼ぶ”)だ。

海軍兵学校には「五省」という訓戒があった。

一、至誠(しせい)悖(もと)勿(な)かりしか

一、言行(げんこう)恥(は)づる勿(な)かりしか

一、氣力(きりょく)缺(か)くる勿(な)かりしか

一、努力(どりょく)憾(うら)勿(な)かりしか

一、不精(ぶしょう)亘(わた)勿(な)かりしか

今年の卒業生は446人(うち女性45人)任官辞退者は46人で昨年より26人減った。今年度から任官辞退者も卒業式も認め、46人全員が出席した、とある。

一部のジャーナリストは、

【〇いくら予算を増やしても隊員を確保できれば軍拡は砂上の楼閣だ。(その通りだ!)

任官拒否者の卒業式からの排除は第二次安倍政権が行った、底意地の悪い露骨ないじめといっていい。それには安倍元首相の歪んだ国家観が影響していたのではないか。仮に普通の大学で自衛隊に入隊する学生を卒業式から排除したら、故安倍晋三がどのような反応を示すか容易に想像がつこう。〇だが防大の学生という身分は、学ぶこと自体が「職業」である公務員である。(それが一般大学との差だ)それに任官後に拒否すればいいのだろうか。学費や給料の返還が嫌だから任官して数年して辞めるのはいいのだろうか、何年「年季奉公」をすれば許されるのか。むしろ中途で退職される方が自衛隊の負担は大きくなるだろう。】

などと訳知り顔で「解説」しているが、観点がずれている。防大は自分で書いているくせに普通の大学とは違うことを知らないのか!幹部自衛官の養成機関だ。

安倍元首相による「底意地の悪い露骨ないじめ」であるというに至っては、政治的偏見さえも感じられる。

4年間全額学費を国(納税者)に支払わせ、卒業と同時に学位(我々7期生のころはなかったから、いわば我々は‟高卒”の資格である)を与えられ、後ろめたくはないのだろうか??と逆に彼らが気にかかる。

彼らは旧海軍の五省

一、至誠に悖る勿かりしか

一、言行に恥づる勿かりしか

をどう考えているのか問いたいものである。つまり同期生だけではなく、納税者にどう言い訳する気なのか?。

 

しかし、世界は“動乱前夜”なのに、わが国は逆差別とも言うべき人権に守られ、利己主義が許されるいい国だな~とつくづく思う。

自ら銃を持って戦場に駆け付けているウクライナ国民は、こんな腰抜けどもをどう思うだろうか?

屁理屈は何とでも付けられるものだ。部外者であるジャーナリストの手を借りずとも、自ら堂々と“弁解”したらどうだ、と思う。

それにしても「政府」は”税金垂れ流し”でいいのかな~

私の防大生時代は「税金泥棒」「同世代の恥!」とまで某小説家にののしられたものだ。だが多くの仲間はそれに耐えて”職務”に邁進した。殉職者も多い。

だから私はこんなことも解決しないわが国を「放置国家」だと揶揄するのである。

 

 

侍ジャパン、おめでとう!栗山監督、ご苦労様!

WBC優勝で、日本中が沸き返っている。久しぶりに日本人が、野球をやる、やらないかにかかわらず、何かと鬱陶しかった世情から解放されて、心から快哉を叫んでいる。

自信をもって選手を集め、余裕をもって練習し、大会に臨んだ栗山“総帥”のお手柄だろう。

アジア“周辺諸国”との戦いは、‟圧勝!”だったし、豪州、メキシコ、イタリアは、“強豪”であったが、選手たちは臆せずに淡々と勝負に臨んだ。

 

私は、メキシコの主砲?が三振を喫したとたん、バットを折るしぐさを見て、「野球の神様の怒り」が現れるだろう、と予感した。そしてその通りになった。こんな荒っぽいしぐさを、日本の野球少年たちに見せてはいけない。神様は見ているのだ!

緊張からか、不慣れからか、期待に副えないで苦しんでいた「わが主砲、村上選手」は、ファンから試合前から「〇神様!」などと呼ばれていたから、本物の神様が敬遠していたようだが、ようやく終盤になって期待に副った働きをしてくれた。

しかし試合の間、彼自身はどんなにかつらかったことだろう。それを見抜いていた栗山監督は、よく最後まで彼を替えなかったものだと感心した。そしてその通り、村上選手は期待に副う働きをしてくれた。

今回の「侍ジャパン」の勝利は、野球の神様からの贈り物のような気がする。

“いたずら好き”の神様は、メキシコ戦で村上にその場を与えた。ファンは「村神さま、降臨!!」と大喜び、そして決勝戦でも再度“降臨”してくれた。まさに“計算された”ドラマのようだったが、栗林総監督の‟人徳”のなせる技であろう。

「世界の大谷選手」は、リーダーとして仲間達を引っ張った。それにしっかりとついていった仲間たちも仲間たちである。素晴らしい!

おそらく、決勝戦でまずホームランで威嚇した米国は、「侍ジャパン」をなめていたに違いない。すぐに村上選手のホームランで追いつかれたとたん、米国チームの雰囲気が変わったように思う。「この侍は強い!」と気おくれしたに違いない。そしてその通りに進行して、最後は大谷に三振に打ち取られた。

試合前に大谷選手が「憧れるのはよして、勝ちに行こう!」と檄を飛ばしたのは、米国慣れした彼の実に見事な発言であり、指導力だった。

しばらくはこの大戦果に、日本中は揺れるだろう。物価は高騰し、電気代もガス代も値上がりが止まらない。全てに息詰まる雰囲気が漂っていた日々の生活の中での快挙である。

この際、「勝って兜の緒を締めよ!」などと野暮なことは言うまい。この快挙を目撃した、全国の少年たちが、10年、20年後に健全に成長して世直しをしてくれる事に期待しよう。

 

同じ時期、国際的“犯罪人”たちが、何かよからぬ相談をしたらしいが、いくらキンキラキンの豪華な宮殿に集まっても、今回の米フロリダ州マイアミの球場ほどの輝きはない。

関東地区では46%の視聴率だったというから、殺人鬼の会合なんぞ、誰も意に介していないという証拠だろう。

 

栗山監督以下「侍ジャパン」の選手達は、帰国してしばし休息がとれないだろうが、一段落したらゆっくり休んでもらいたいものだ。

「侍」の名を汚すことなく本当によくやってくれた。ご苦労様と申し上げたい。

茶番続きの政治。世界の枠組みが変化しようとしているのに…

春たけなわ、家内が残して逝った「バラ園」の手入れで、培養土を買ってきて土を補強し、肥料を埋め、なれない手で、枝の整理をしたが、日一日と花芽?が噴き出すので休んでいられない。

今日は久しぶりに雨天になったので、少し手を休めているところだ。

それにしてもこの間色々あった。3月と言えば東京大空襲の記憶だが、続いて3・11東北大震災と続く。WBCが始まり、それも「侍ジャパン」という日本チームは予想通り?危なげなく初戦を終え、準決勝に進出した。大相撲も見るべきところがないので、国民が熱中しているのはWBCメンバー(侍ジャパン)に大いに期待している事実だ。ほかに期待できないものはないからだろう。中には「侍」にあこがれているものもいるのかもしれないが・・・

ウクライナ戦争も2年目に入り、犠牲者と破壊は増え続けているが、それにしてもウクライナの抵抗力には目を見張るべきものがある。

ロシア(かってのソ連)という悪魔に対して、恨み骨髄に達している民族の怒りだろう。2度とロシアの手に下るものか!という決意だろう。

逆にロシアからは“健康な青年らが脱出して”いるようだから、ふたを開けてみたら人口が激減していることになるのではないか? さて、裸の王様・P氏はどうする??

世界は今、そこに目を付けた中共が漁夫の利を狙っている、という構図だが、中共も経済的にいつまで持つかわかったものじゃないだろう。

それより肝心かなめの米国政治がおかしくなってきていて、銀行の動きもおかしくなりつつあるようだから心配だ。

とにかく「バイデン老人」の登場が、この国の根幹をおかしくしたし、世界も大きくよろめいた!。その一例がアフガニスタンからの「慌てふためいた撤退」だった。

ジョンウエインがいたらこうはなってはいなかったろうに(笑い) エスタブリッシュメントが少数派になりつつあるからではないか?

ところで報道によると、『国際刑事裁判所ICC、オランダ・ハーグ)は17日、ウクライナの子供をロシアに強制移送したことに関与したとして、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領らに戦争犯罪の疑いで逮捕状を出した』という。

どこまで本気かわからないが、時を同じくして今朝の産経新聞にはロシアの数々の“悪行”が国連人権理事会で「戦争犯罪」だと認定されている。

大東亜戦争で、“終戦直前に日本を攻撃した当時のソ連軍」の実像が、改めて認定されたということだろう。

満州樺太北方領土で、彼らロスキーが日本人に対して何をしたか、歴史学者が改めて認定してもよかろう。日本人は口が堅く、また不名誉だから口をつぐむから日本人自身が日本人が受けた数々の悪行を知らないのだ。

これを機に「ロシア人」という民族がどんなものか!特に共産党政権成立後の悪行の数々を改めて「国連」の機関は、つまびらかにしてほしいものだ。この犯罪には時効はない!

特に謀略で生きてきたプーチンはじめKGB出身者は、軍事的素人であるうえに、闇討ち暗殺、非合法の限りを尽くすことしかできないやからなのだ。

ゼレンスキー大統領は国民の先頭に立って、その敵を取ろうと懸命に抵抗している。しかし、ぬるま湯につかって、”闘い”を忘れたわが民族には、金儲け、それも自分の取り分のことしか関心がないのだろうな~

そんな中、内閣府世論調査では、こんな結果が出ているそうな!

マ、これが戦いを“忘れた”平和日本のいびつな姿、なのかもしれない。

 

ところで、今まで「ガーシー議員」とメディアが呼んでいた、おかしいおじさんが、ついに「容疑者」呼ばわりされるに至った。

取り上げることさえはばかられるくだらない「喜劇」の一部だが、どうしたらこんな人間が社会で取り上げられて話題になるのだろう。NHK党といういかがわしい団体は、いつの間にか消滅し「政治家女子48党」とかいう奇妙な名前に変更したらしいからますますお遊びじゃないか!。有権者を馬鹿にするにもほどがある!

 

もともと「比例代表制」という選挙制度がずさんだし、そんなところに名前を連ねる政治家も団体も無責任極まりない。今回は一幅の”あだ花?”に終わったものの笑う気にもなれない。「政治家って何だろう??」とますます頭をかしげたくなる。

天候が回復したら、バラの花壇の最後の整理に入る予定だ。草花は、人を裏切らないし草花の手入れは深いことを悟らされている。

暗雲漂う日本の航空、宇宙産業界

大方の国民が期待していたJAXAの最新ロケットH3初号機は、2月17日に、電源系統の異常を検知して補助の固体ロケットブースターの着火が出来なかったため、中止されたが、今回は発射されたものの何らかのトラブルがあって2段目エンジンに着火せず指令破壊され、打ち上げ失敗に終わった。 

2月17日にも発射直前に中止して一端整備塔に格納され整備されたが、JAXAは異常を解消できたとして今回の発射に臨んでいたのだから、今回の失敗は大変残念だったろう。そこにはエリート集団だとはいえ、人知を超えた何かがあったのだろう。

7日のロイター電は【7日の東京株式市場で、三菱重工業が急落し、2%超安で推移している。宇宙航空研究開発機構JAXA)と共同開発している新型ロケット「H3」初号機が発射されたが、その後、第2エンジンの点火が確認されず、指令破壊信号が送信されたと伝わり、売りが先行した】と、ロケットの組み立てなどを担う三菱重工業の株価が下落したことを報じた。

一応技術畑出身?の私にすれば、このような場合には原因追求が第一なのだが、巷ではそうはいかないのだろう。「損したのはJAXA(企業)のせいだ」ということになるのだろうか?…

「先進光学衛星「だいち3号」を搭載し、打ち上げられた新型ロケット「H3」1号機=7日午前10時38分、鹿児島・種子島宇宙センター© 時事通信 提供」

 

しかし三菱重工と言えば、かってはゼロ戦戦艦武蔵を建造した、我が国軍需産業のトップであり、戦後の長い技術的空白と「軍事を忌避」する政治的制約がもたらしのではないか?と私などは考える。

そういえば、これまた航空ファンが期待した、MRJもついに日の目を見ることなく消えていったから、なんとなく「その関連性?」が気にかかる。

MRJ90(現: SpaceJet M90ウィキから

私は戦後の戦闘機乗りとして、航空自衛隊では三菱のライセンス生産ではあったがF86Fに長い間お世話になり、その後永らくF104などの生産を手掛けてきた三菱を応援してきたものだ。「国産」戦闘機と鳴り物入りで開発したT2高等練習機の改造型のF1支援戦闘機にも乗ったが、その前に、飛行隊長として米国製のF4EJファントムに乗っていたせいか、あまりにもパワーが違いすぎ、その”華奢な”形態から旋回性能が鈍く、貴重な(数少ない)我がパイロットを、終戦直前のように「マリアナ七面鳥狩り」に”劣勢機”で差し出す気か!と憤ったほどであったが、その後のFSX(F2)の基礎研究的存在だったから、その責任は「政治にある」と納得していたものだ。尤もこれだって”政治的駆け引き”で、F16もどきの機体にされてしまったが・・・

しかし今回のH3ロケット打ち上げ失敗と、MRJからの撤退とが時期的に重なったので、三菱重工社内に何かしらの“隙”が生じているのではないか?思わざるを得ない。

これでわが国の宇宙事業は数年?以上遅れを取ることになる。

マ、政府が航空自衛隊の看板を「航空宇宙自衛隊」と改名したのがよかったのかどうなのか?

自衛隊は「研究機関」ではなく「実行機関」であるから万一の時に「失敗は許されない」のだから看板に負けないように頑張ってほしいが、どうなのだろう?

 

政治家とは何ぞや?

早3月、桃の節句。しかし、三寒四温とは言いえて妙で、春が来たか?と思えば急に冬に気候が戻るからややこしい。それに「花粉の季節」でもある。体調管理には気を付けたいものだ。

 

さて、このところ、G20会議をスポイルした林外務大臣を非難する声が上がっている。

 

安倍総理はインドとの関係を改善・強化したが、林外務大臣はインドで開催のG20外相会合を欠席。インド紙は当然批判しており、岸田政権は何を考えているのやら。

 BBCはモディ首相周辺のスキャンダルを伝え、インドはデリーとムンバイのBBCオフィスを家宅捜索。日米豪印のクアッドも赤信号が灯りそう。地政学的に面白い時代である』という意見も聞かれる。

国際法と国内法の「優先度」を問題にする前に、「現時点で何が重要か」と言う重要度を比較検討して、実施するのが政治家の‟判断力”と指導力だと言うものだろう。

旧態依然とした参院の最初の会合は「全閣僚が出席する」という「慣例」を優先したのだというのだから、この国は国会までも「前例を優先する役所の体質」が染みついているらしい。これじゃ、時々刻々と変化する「国際情勢」に対応できまいし、重要な情報を収集することもできまい。外務省という役所はどこまで臨機応変に対応することが出来ないのか?「世界の中の日本」という慣例句が泣いている気がする。

1月5日の「正論」欄に、日本財団会長の笹川陽平氏が、「年頭に当たり」【改めて問う「政治家とは何ぞや」】という一文を書いていたが、その冒頭に「世界は激しく揺れ動き、政治の強い指導力が一層、求められる時代となった。筆者(笹川氏)は日本の政治の現状に強い不安を感じている。このままで、この国は大丈夫かとも思う」と次のように強い危機感を書いている。

外務省は、G20など国際会議は【世界が直面する重要な課題に対する各国の経験及び協調的施策の在り方について議論を行うことを目的』とするものだ、と規定しているのだから、「大臣!全閣僚が出席するという“慣例”に関わらず、インドに行って下さい」と進言すべきだったろう。

まあ、ジュネーブ協定に違反して「マッカーサーが相手国に押し付けた憲法問題」にも見て見ぬふりをして、何一つ戦後の整理をしてこなかったわが日本国政府なのだから、「ガーシー議員?」のような漫画のような現象が起きるのも当然だろうが、日本の政治家集団とは、何一つ的確な判断と行動がとれない、ただタレント並みの「”かっこつけ組織?”」のようだ。やがて笹川氏が言うように、国民からわが国最大の‟不要集団”と言われても仕方あるまい。

 

ところで2月16日の産経は「航空宇宙自衛隊」へ「航空自衛隊を改称する」と報じた。シナのスパイ風船問題に影響されたかのように、あるいは‟放置され続けてきたUFO問題を米国政府が認知したからか、とってつけたかのように「宇宙」という語を付け足して満足したようだが、名は体を表す、というがこれだけでは内容が伴っていまい。

1947年、米空軍が陸軍から分離独立した時には、米国はすでにV2ロケットの発展から将来の宇宙監視体制を空軍に持たせた現在の空軍体制を確立したのだが、「看板を変えて一仕事した気でいる」日本の政治家たちは、それこそ笹川氏が言った「政治家とは何ぞや」の典型だろう。

 

自衛隊にとっては、憲法改正と人員増こそが急がれる重要な課題なのに、看板書き換えだけではしょうもない!

もっと足元を固めて欲しいものだ。

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada4月号

 

WiLL4月号

両誌とも、一時「国際政治学」という肩書で論壇に登場した「三浦女史」の特集を組み、「仮面」だとか「空しきセレブ」などと酷評しているが、論壇に”脚光を浴びて”登場するセレブ女史?の正体とはこんなものだ。

これも‟メディア界が作り上げた「虚像」”だったわけであり、読者は騙されていた?ということになろう。

マ、日本の新聞界と同じようなもの、儲かるとみれば作り上げて称賛し、儲からないとみれば切り捨てる。

要は読者一人一人が【自明の理を疑え!】ということに尽きるが、メディアとその‟業界”に情報をコントロールされている限り、一般庶民には裏が取れないから騙される。

次は「コロナ利権」に関する世界的スキャンダルだが、これも情報統制でなかなか公表できなかった。三浦問題同様、次の世界的大きな問題になるのだろう。

噓をつかねばならない方々の不幸な人生

産経は「北ミサイル 続く軍事的挑発、強まる懸念 核実験への警戒感も」と見出しに書き防衛省によると、2発の弾道ミサイルは20日午前6時59分ごろと同7時10分ごろに発射され、いずれも日本の排他的経済水域EEZ)外に落下した。18日のICBM発射を受けて、自衛隊と米軍が航空機による共同訓練を日本海上の空域で実施した矢先だった。】と続け、次の写真と略図を掲げた。

他方、読売新聞は【北朝鮮の金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長が「太平洋を我々の射撃場に活用する頻度は米軍の行動にかかっている」とする談話を発表したと報じた。日本列島を越えて弾道ミサイルを太平洋に撃ち込む可能性を示唆し、米国をけん制したとみられる】と書いた。

 

こんなことは、言われなくとも我々は十分承知している。元より米国もだ。

北朝鮮が発射するミサイルは、北はロシア、西は中国、南は韓国に取り囲まれていて、どこの国も「上空通過はさせない」から、気球のように撃墜され、直ちに反撃されるからだ。「飛翔経路計算がくるっていました。これはミスです!」といくら叫ぼうと、どこの国も認めはしまいから、発射した瞬間、北朝鮮は「火の海」と化すだろう。

ただ一か国、反撃能力がないばかりに、弱気で「人道的扱い」しかせず、口先だけで「厳重な抗議」をするだけの国がある。それが「ジャパン」だ。だからその上空は撃ち放題!しかもご丁寧にも「測定結果」を教えてくれるのだから、経費が掛からない!

万一「失敗しても」この国は「自国民の「自己責任」で解決するだろうから、「私の責任ではない!岸田の責任だ!」と突っぱねることが出来る。

つまり、北朝鮮にとっては、日本列島上空を「試射」して通過させることは、当たり前のコースなのである。しかも「人質」は取ってある。「文句があれば言ってみな!」というところだ。

もうそろそろこんな自国民を馬鹿にしたようなおためごかしのお付き合いはやめたらどうだ?

 

この図は中国のミサイル飛翔図だが、どちらにせよ日本上空を飛ぶ必要がある。だから万一の時には、日本はそれを覚悟する必要があるのだ。

この図には「偵察風船の飛翔経路」は書いてないが、同じようなものだ。風船はただ偏西風を利用するだけだ。

 

しかし北朝鮮中共政府も、なんとも平然とうそをついてはばからない。うそをつくのが「要人の」役目なのだろう!

ミュンヘンで行われた、ブリンケン米国務長官と中国の王毅共産党政治局員との間で行われた「気球問題発覚後初めての対面会談」で、【ブリンケン氏は米上空への中国の偵察気球飛来は「二度と起きてはならない無責任な行為」と述べ、王氏は気球撃墜は「100%武力の乱用で、中国側は決して受け入れない」と批判。米中外交担当トップによる会談は非難の応酬となった。】という。

 

もし「(中国の)民間の研究機関の気球」が何らかの故障?で米国上空を通過したのだとすれば、王氏は率直にその非を認めて謝罪すれば済んだろうに、そう簡単にはいかない「国内事情」があるのだろう…

そうしていれば、気球が飛来してきたことを発表したカナダや米国などに対して、もうしわけがたったであろうし、「紛争を求めていない」と断言している米国には理解を持って受け入れられたであろう。

おそらく中華思想に凝り固まっている中国は、「米国は超高高度の気球など黙殺するだろうし、仮に発見されても『民間の研究用だ』と言い逃れできる」と甘い認識を抱いていたに違いない。コロナ菌の時も「米国が蒔いた!」と平気でうそをついたのだから今回も突っぱねる以外になかったろう……

すでに3年前に中国自身が気球に対する「撃墜訓練」をした、と公表していたのだから、言い逃れが出来なかったのかもしれないが、平気でうそをつくこの国の「軍官」の要人たちの質の低さが浮き彫りになった一件だったと言えるだろう。そのうちに「どれが嘘だったかわからなくなるだろうに???

その昔、安保対話で討議したかの国の高官は、「領海」や「領空」の国際的定義も知らなかったので驚いたことがあった……これはうそというより「不勉強」だったのだろうが。

 

届いた書籍のご紹介

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極上の人生を生き抜くには矢追純一・保江邦夫共著;明窓出版)」

ウクライナ戦争、トルコの大地震など息も詰まるような地上での出来事を、ニュース番組で追っかけていれば、80を過ぎた老兵には息苦しくてたまらない時がある。「極上」ではなくとも、せめて「マイナス」ではない人生の締めくくりを模索しているのだが、近在の老人会では90過ぎのご夫妻が仲良く手をつないでお茶飲みに来られる。きっと充実した人生なのだろう。

矢追氏は「自分にとって都合のいいことしか起こらない」と決めて、生きているそうだが、それは【自分を信じているので、あとは起きる流れに従うのみ…」だという。実に羨ましい。しかし、この年になって、くだくだ言い訳をしても始まらない。その意味では国際的”要人方”の人生はなんとも不幸せなことか!と、自分に素直に生きられない方々の不幸に同情を禁じ得ない。

保江先生との対談は気軽に読めて力がわく。少しは”上等な”人生が送れそうだ。

 

偵察?気球。急に増えたのか?それとも今まで見逃していたのか?

 米軍による「飛行物体の撃墜」は11日のカナダ上空に続いて、過去2週間で4件目となった。

 【国防総省によると、飛行物体は約6000メートル上空を飛行。バイデン大統領の指示に基づき、F16戦闘機がミサイルで撃墜した。ロイター通信によると、物体は八角形のような構造だったという。

 中国が世界各地に飛ばしているとされる偵察気球との関連など、物体の詳細は不明。今後、物体の残骸を回収し、飛行目的などを分析する】という。

このところ、偵察気球が急に増えたが、裏に何があるのだろう?

日本上空で目撃された“気球”は、どこのものが何のためなのか?も調査せぬままだったが、今頃になって調査するようだが、資料はあるのだろうか?多分写真だけだろう。

よく半島から気流に乗って流れてきていたことがあったし、それを地上で捕獲して警察などが調査し、文字や材質などから「北朝鮮のものだ」と言われていたことがあったが、果たして正しかったのだろうか?

 時事通信によれば、【米政府高官は9日、米議員への公聴会を非公開で開き、中国の偵察気球飛行は習近平国家主席共産党総書記)を含む党や軍の指導部の幹部らが関知しない形で行われたとする見方を説明した。米CNNテレビ(電子版)が関係者の話として報じた。

中国の気球の残骸回収作業=5日、米南部サウスカロライナ州沖(米海軍提供)© 時事通信 提供

 非公開での公聴会には国務省国防総省、情報機関高官が出席。高官は米側が気球を発見して以降、中国側が情報の伝送を止めた可能性があり、気球が収集した情報は限られたものになったとの分析を明らかにしたという。

 CNNはまた、回収された気球の残骸などに関する分析に連邦捜査局FBI)が着手したと伝えた。残骸の一部には、英語の文字が記載されていたという。FBI高官は「刑事責任の追及に向けた重要な証拠となり得る」と語った】という。

 

 この問題が最初に伝えられた時の中国政府報道官の発言と態度などから、これについての正式な情報は、どうも主席の手元には届いていなかったような気がする。

「撃墜する」との米国政府発言を慌てた様子で居丈高に非難し、報復をにおわせたのは、そのせいではなかったのか?

つまり、身内が“勝手に”実行していたのに気が付かなかった、という己の恥を隠したかったのだろう。

 それは中共政府部内の意思疎通がうまくいっていなかった、という証拠になる。あるいは「反抗組織」があることをにおわせる…つまり、主席(北京政府)を無視して、自ら勝手に「偵察活動」を実行しているグループが存在するのではないのか?。

 それにしても、この種気球がこれほど成層圏を浮遊していたとは驚いた。地球人がUFOに気が付かないはずだ!

 大陸に近い我が国の“無関心さ”には定評があるが、これからはそうばかり言ってはおられまい。

 今後対処するのはやはり「航空自衛隊」ということになるのだろうが、「武器の使用」でひと悶着あることだろうから、トップに指導力が欠ける状態では、今流行りの「個人の判断で」「自己責任で」ということにでもなるのじゃないか?? 指導能力、自信のなさをうかがわせるが・・・

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada3月号

 

WILL3月号

ご紹介が聊か遅れたが、今回のWILLは読みどころが多かった。表紙に紹介されていないが、「日韓の歴史を歪める【渡来人】は参考になる。【「中国の”赤い悪魔”と握手」カトリック総本山バチカンの狂気」【亡国への道を歩む米国】「ツイッター赤狩り」「トホホな自衛隊で国を守れるのか」=隊員の責任ではなく政治の責任」…=ということは、気球対処も期待できないだろうな~