軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2006-01-01から1年間の記事一覧

良いお年を!

平成18年も最後の日を迎えた。イラク紛争、北朝鮮騒動に振り回された一年だったが、フセイン大統領も処刑された。あとは金さんだが、それも長くはないだろう。 来年は、いよいよ激動の2008年を前に、国際的な政治状況が流動化することだろう。2008…

平成18年も残りわずか

26日、27日と、恒例の墓参りに福島、宮城に出かけた。東北自動車道は霧がかかって雨もひどかったが、交通量は少なめだった。そんな中、宇都宮の手前の3車線ある中央の追い越し車線に、大型トラックが停車していて、運転手が三角版を立てて手を振ってい…

6者協議に見る“米国の衰退”

年末は何かと気ぜわしい。私のブログも1年7カ月で368万件ヒットして、熱心な読者間の「討論」が継続していることは喜ばしい。あくまでも建設的なコメントを期待するがコメントがである以上、難しいのかもしれない。 ところで6者協議も終了した。産経新…

知識人を“無学の徒”が支配する恐怖!

最近のニュースには失望させられるが、今朝のテレビでは群馬県伊勢崎市が、市のシンボルとして「観覧車」を建設するという話題が出ていた。ところが市民は全くそれを知らず、しかもすぐそばに「大赤字」を出している遊園地があって、既に観覧車があるという…

軍事と外交

軍事と外交は車の両輪に例えられるが、テレビで報道される閣議前の閣僚の姿を見ると、安倍首相の向かって右に麻生外務大臣、左側に久間防衛庁長官が座っている。 安倍総理の決意を物語るものか?と思って見ているのだが、単なる年功序列なのかもしれない。 …

欠落した「国家緊急事態法」

昨日は久しぶりに都心に出て、私が所属している『史料調査会』の今年最後の講演会に参加した。講師は志方俊之元陸将で、志方先輩は退官後、帝京大学教授の傍ら東京都の災害担当参与も務めている。 国家安全保障を担当した志方氏が、今や地方自治について研究…

“1佐”と“大佐”

自衛隊の階級呼称を変更するのに“何兆円”もかかることはない。警察予備隊時代の「1等警察士」や「特車」が「戦車」になり、「曹長」と「准尉」が復活したが、さほどの混乱はなかった。 ずいぶん前になるが、早稲田大学の一講座で軍事の講義をしたことがある…

ドラマ「戦場の郵便配達」を見て思うこと

12月9日土曜日夜9時から11時9分まで、フジテレビが表記のドラマを放映した。クリントイーストウッドの「硫黄島映画」が大評判なので、フジテレビでは彼まで登場した宣伝を朝からしきりに流していたので楽しみに見たが、正直言って落胆した。とてもク…

浜松・防団連に招かれて

6日、浜松基地を支援する防衛協力団体の連合会が、創立10周年を迎えたので、その記念講演を頼まれて久しぶりに浜松を訪問した。 省昇格と、イラク派遣で自衛隊が国民に支持されるようになったことを一様に喜ぶ雰囲気が漂っていたが、浜松は「航空自衛隊発…

防衛省昇格、朝日の社説を嗤う

皇室を誹謗した『週刊金曜日』の行事は、国民の相当な怒りを呼んでいるようだ。私のブログに寄せられたコメントだけでも理解できる。 誰かのコメントにあったように、皇室を貶めることは、すなわち日本国民を誹謗することであり、自分に唾することである。そ…

皇室を誹謗する“非国民”たち

11月22日に情報を得て少し書いたが、日比谷公会堂で行われた「週刊金曜日」主催の緊急市民大会の内容が、週刊新潮12月7日号で詳細に報道された。 “市民権がない”皇族の皆様が「名誉毀損」で訴えられないことをいいことに、下品で見るに絶えない芝居を…

八重山訪問記ー3

石垣に向かう機内で、沖縄タイムズ紙を読んでいたら「F-15オーバーラン抗議へ」と言う見出しが目に入った。 「北谷、嘉手納の両町議会は、米軍嘉手納基地で21日に起きたF−15戦闘機の滑走路オーバーラン事故に対する抗議決議などについて審議し」「再…

八重山訪問記ー2

私の講演内容は「先島近海波高し!」との題で、1,2008年危機説のシナリオ。2、台湾が望む「独立」とは。3、中国側との会議で感じること。4、尖閣問題。5、先島方面をどう守るか。6、結び、として、特に現役時代に体験した尖閣問題について具体的…

八重山訪問記−1

24日から昨日まで、沖縄県の石垣市に飛び、八重山地方を“散策”して来た。八重山青年会議所の創立45周年記念講演を依頼されたので、ちょうど良い機会だからと、家内共々久々に沖縄の澄んだ空気と太陽を体いっぱいに浴びてきた。ブログ更新が遅れたのはそ…

北朝鮮はあせっている

18日の産経新聞一面トップに、北朝鮮の「工作機関」の一部が報道された。総連の「在日本朝鮮人科学技術協会」なるものの正体が、警察当局の調査で判明し「警察当局は研究者の動向把握など全国規模の捜査に乗り出している」という。 こんな機関がわが国内に…

現場は“公海”

今朝の産経新聞は5面で中国軍関係者が「米空母を追跡した中国潜水艦の行動現場は“公海だ”」と説明したと報じた。 「沖縄近海を航行中の米空母『キティホーク』が中国の潜水艦に追跡された問題で、中国訪問中のラフェッド太平洋艦隊司令官は17日、中国軍当…

「報道の自由」と「報道の腐敗」

なにかあるとすぐ「報道の自由を侵す」などと叫ぶ割には、自分のことを棚に上げるという悪い癖があるのが今の「一部の」マスコミだ。 今朝の産経新聞トップに「朝日記者15万円受領」とあった。「和歌山談合逮捕・ゴルフ場元経営者・せんべつ・出産祝い」とサ…

台湾情勢などなど

昨日は、午後一番に台湾の許大使の講演を聞いた。私が関与している「史料調査会主催」の講演だったが、会場は満席で関心の高さが伺えた。 夜の部は「守れ!わが領土…尖閣問題」の国民決起集会が行われ、私は南西方面を担当したせいで15分間「報告」したのだ…

“外国人たち”が見た日本の現状

今週はパネルディスカッション、来週は沖縄、12月初旬は浜松と、次々に講演会などが入るので、なかなかブログが書けない。 久々に開けたらコメントの中に、チャンネル桜が先日の「日中安保対話」を放映したというものがあった。私は見ていないので、どの部分…

日中安保対話で感じたこと

先月の30,31日の二日間、中国社会科学院日本研究所から来日したメンバーと、岡崎研究所で「第3回日中安保対話」を行ったが、色々考えさせられた。 第1回目の対話は、2000年9月に北京で行ったのだが、我々は元自衛官3名と主任研究員の計4人で、…

お人よし日本人よ、目を覚ませ!

「ロシア、日本漁船4隻連行」…違法操業の有無調査 「中国人従業員が暴行」…上海立ち退き対象日系企業・退職金増求め邦人に 今朝の産経新聞の中から、上記の記事を見て、日本人は「何とお人よしなのか!」と諦めにも似た気分にさせられた。 ロシアの漁船連行…

動き出した拉致問題

「女工作員に逮捕状」と各社が競って報じた。曽我さんを拉致した女工作員、キム・ミョンスク(当時40〜50歳代)に対して、新潟県警がようやく逮捕状を取ったというのである。女が仮に生きていれば現在70〜80歳だから今更・・・という気がしないでもない…

しっかりせよ現役幹部!!

先週は土曜日から東北へご先祖様の供養に出かけだが、往復共に交通事故で大渋滞、日曜日の深夜に2時間遅れで帰宅した。高速道路の交通マナーの低下で、追突事故が多発、1時間半以上ものろのろ運転で大変な迷惑をこうむったが、これが鉄道なら「○○万人の足…

大学の幼稚化と高校の進学塾化

それにしても教育機関の“断末魔”は凄まじい。一連のいじめから始まって、自殺、未履修問題と、止まるところを知らない有様で、連日教育関係者が「雁首揃えて謝罪」する有様が放映される。 現役時代、入隊してくる青少年たちの行状はもとより、自身の子供の学…

NHKに放送命令?

昨日のブログに対する『コメント』は極めて有意義だった。質の高いご指摘、ならびに情報に感謝申し上げる。 ところで、今日は別件だが、拉致問題に少しばかり協力してきた私としては、今回の「NHKによる放送」計画に大いに賛成である。考えてみるが良い。…

米、中、露、3国関係の気になる動き

中国兵によるチベット人尼僧「射殺事件」は、インターネットの世界で拡散しているが、今朝の産経新聞は「チベット族への発砲で対処を」という、フランスの動きを伝えている。 「フランスの与党・国民運動連合のリオネル・リュカ下院議員は23日、先月ネパールに…

民主党の黄昏

衆院補欠選挙は、自民党が神奈川、大阪共に勝利した。次点の民主党候補に2〜3万票の差をつけている。安倍政権としては、出だし順調のようだが、私が見るところ、これは民主党自体の衰退によるものだと思っている。安倍首相には「勝って兜の緒を引き締めて」…

中国は北朝鮮を「植民地化」するか?

今日は私が所属する史料調査会の勉強会があり、前防大校長・西原正氏の「東アジアの動向と日米同盟」という題の講話を聞いてきた。イントロは勿論北の核実験関連だったが、国連が北を「無条件」で6カ国会議に復帰させようとしていることはおかしい。昨年9…

だらしなくなった日本の“男性”

昨夜は、都心に出て、仲間が主催するサロンで「政界の裏話」を聞いてきた。狭い部屋は40人以上の聴衆で身動きが取れない有様だったが、講師である政界の元大物の単刀直入、実体験に基づく「裏話」は大変ためになった。 話を聞いていて、現状の国家的危機に…

中国;難民流入阻止と逃亡阻止と

国連で「対北制裁決議1718号」が採択され、即日効力を持った。中国は、臨検などの措置は取らない、と言明したが、米国との水面下での取り決めは不明である。 北朝鮮との国境地帯には、軍隊が増強されている、とか、国境地帯に鉄条網が張られた、などという記…