軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

砂上の楼閣だった?防衛力

連日の真摯なコメントに、まず感謝したい。ご提示いただいた書籍など、大いに参考になる。 ところで今日の産経新聞の「連載」もさることながら、「正論欄」の森本論文をお読みになった読者は何をお感じになっただろうか? 森本氏は、防大9期生、7期生であ…

安全保障新時代『敵基地攻撃論』

産経新聞に連載中の本日の「表記」記事は面白い。「北ミサイル日本着弾シミュレーション」で、「『防衛出動』激動の一日」を描き、結局「専守防衛は機能しない」と結論付けていて、最後の部分で「委員会室を後にした安保委員会理事の野党議員の一人は『実際…

軍隊はなぜ存在するか?

今朝の産経新聞一面(一部5面)の「敵基地攻撃論」は面白い。「先制攻撃」「予防攻撃」という、いわば軍事常用語を回避して、専守防衛を旨とする日本特有な「敵基地攻撃論」のまやかしを追及しているからである。 「単純な例え」として、予防攻撃は「銃を持…

2008年に備えよ

コメントにもあったが、私の郷里である博多で、飲酒運転した市の職員によって、最愛の3人の子供たちを『虐殺』されたご夫妻の悲劇には言葉も無い。特に母親の懸命な救助活動には胸をえぐられる思いであった。こんな馬鹿職員は極刑にすべきである。 腹に据え…

不正輸出に見る「判断力低下現象」

昨日の産経新聞社会面のあまりの「異常さ」に、ついつい情けなくなって「所見」を書いたところ、予想以上のコメントが寄せられ、本人が驚いた。色々なご忠告も含めて、日本の現状にいかに関心が高いか、危惧している方々が非常に多いことが分かり、逆に心強…

「冥王星除外」も良いけれど

今朝の産経新聞を開いて悲しくなった。一面トップは「冥王星を除外」とする国際天文学連合の決定記事だが、広大な宇宙の神秘を覗いてみても、所詮人間には限界がある、という証明だろう。せいぜい80年弱しか生きない人類が、数億年も存在している大宇宙の…

安倍政権に期待する! 11:25

自民党の総裁選は、安倍氏が「ダントツ」なので熱が冷めているという。マスコミにとっては、何とか対立候補を押し立てて、面白おかしく「視聴率」や、「購買部数」を確保したいのだろうが、国民の目は冷めている。その根底にあるのは、戦後60年、人間で言…

戦争責任とは何だ?

連日有益なコメントと、情報(HPなど)のご紹介で、大変勉強になっていてお礼申し上げたい。20日の「中国との付き合い方」などの参考意見も、大いに同意。あんな異常な政権に支配された人民がなんとも気の毒である。ところで、チャンネル桜のオンデマン…

エイズ対策食い物(産経)

今朝の産経新聞3面に、北京特派員の福島香織記者が、表記のような面白いことを書いている。 「売血によってエイズの病原ウイルスHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染が広がった中国河南省上蔡県で、地元の中国共産党幹部らが中国政府などの治療支援金や医…

チャンネル≪桜≫収録報告

今日もまたコメント欄には、地上波放送の弊害と、その「末路」について興味あるご意見が並んでいるが同感である。昨日は、予定通りチャンネル「桜」の収録に出かけた。 スタジオに入る前に、何と「旧友」の古森義久氏が帰国していて、討論の前に「米国から見…

スパイたちの末路

連日まじめなコメントが寄せられ、目を通すのに時間がかかる!貴重な情報に感謝したい。ところで、加藤議員の不幸を取り上げたら、≪七氏≫様が、是非「一言助言」を、と意見を寄せられた。「同級生」と書いたので誤解されたのだろうが、同じ昭和14年生まれと…

軍事力なき外交の限界

その前に、≪まさのり氏≫の質問にお答えしておこう。 愛国者の意味での≪パトリオット≫と≪ナショナリスト≫だが、私はこの「原語」の使用者である米国人たちが、いわゆるわれわれが素直に「愛国者」と言うべきときの用語としては「パトリオット」を使うので、こ…

一夜明けて

昨日の、小泉首相の靖国参拝は、大多数の国民に好感を持って迎えられたようだ。 好感を「持てなかった」のは、アジア近隣諸国と呼ばれている「中国」と「韓国」だけのようだが、それも既に「振り上げた拳の落としどころ」を探りつつある、と見て差し支えある…

小泉首相の参拝を高く評価する

昨夜、ある方から、首相の参拝は決定したが、多分午後になるでしょう、と電話があった。私は早朝だと考えていたから、今朝7時半に官邸を出発することをテレビで知って安心した。午後、というのは全国戦没者追悼式典終了後ということになる。私はそれはあり…

英霊の声を聞け

8月15日を明日に控え、極端に「反対行動」をとっているメディアが浮き彫りになってきた、国民は冷静に見分けなければならない。それにしても、昨日のNHKの「中曽根元首相に聞く」は意味深長な番組だった。 司会者も制限時間内でかなり突っ込んでいたか…

靖国神社参拝と講演会報告

自宅を午前中に出発して、靖国神社に参拝した。1時を過ぎていたが、雨も上がり、境内は蒸し暑かったが結構にぎわっていた。特に夏休みなので、若い夫婦に手を引かれた小学生や、青年男女が多く参拝していた。テレビカメラは4台見かけた。一台はTBSのよ…

テロとマスコミ

英国で、「旅客機10機を爆破する計画」が事前に防がれたというニュースは、世界を驚かせたが、英国の情報機関と、英政府の地道な努力に敬意を表したい。 まもなく9・11、わが国は、靖国問題など、およそ国家の危機存亡とは無縁な、かっての「敵国」から…

陸上自衛隊はなぜ攻めてこなかった?

北朝鮮崩壊予測?を書いたところ、色々なご意見が寄せられている。中でも面白かったのは、陸上自衛隊が北朝鮮を「開放しては?」という≪忍緒氏≫のコメントであった。2001年6月にサハリン(樺太)を視察したとき、面白いことを体験したことを思い出した。…

北朝鮮は崩壊する。それより足元を固めよ

ミサイル乱射以降、北朝鮮の「将軍様」の動きが不明であるという。穴にもぐっているとか、どこかに隠れているとか、推測が飛び交っているが、私は年内にでもこの体制は崩壊すると思っている。 その最大の理由は「金欠」であり、米国の経済制裁が功を奏してい…

「収容所から来た遺書・・その2」

朝起きて、テレビをつけたら討論会をやっていたが、どのチャンネルも「終戦記念日」が近いからか、靖国問題を取り上げたものが目立った。 通して見ている暇はなかったので無責任な感想だが、#8のビッグ対談で、稲盛氏が言った言葉には少々引っかかった。 …

靖国問題は終結する

今朝の産経トップに「安倍官房長官が4月に靖国神社を参拝していた」ことが報じられた。テレビなどでは、これが「反小泉勢力や中国」を刺激するかのように解説していたが、どうしてこうも日本のマスメディアは、物を斜に見ることしか出来ないのだろう? 小泉…

ライトフライ級王座決定戦に失望

昨夜はチャンネル桜の収録で、帰宅が遅くなったが、帰ると家内が「ボクシング、勝ったわよ」と報告した。普段は、ボクシングなどに全く興味がない家内が、なぜ真っ先に私に報告したのかというと、試合前の「パフォーマンス」をテレビで見て、この試合は亀田…

安全管理のずさんさに驚く!

ふじみ野市の市営プールで起きた少女水死事件は、管理体系すべてに「ずさんさ」が感じられて、亡くなった瑛梨花ちゃんのご両親はお気の毒という意外に言葉がない。 私は航空事故調査を専門にする「航空安全管理隊司令」を暫時務めたことがあるが、事故調査を…

「テポドン如きでうろたえるな」        

≪態勢は敷かれていた≫ 七月五日午前三時過ぎから夕方にかけて、北朝鮮は日本海北部海域に向けてミサイル七発を発射したが、その兆候が明らかになって以来、日米両軍は厳戒態勢を敷いてきた。 七月一日付の産経新聞が、「テポドン発射を検証する記事」を掲げ…

軍事力なき外交の限界

その前に、≪まさのり氏≫の質問にお答えしておこう。 愛国者の意味での≪パトリオット≫と≪ナショナリスト≫だが、私はこの「原語」の使用者である米国人たちが、いわゆるわれわれが素直に「愛国者」と言うべきときの用語としては「パトリオット」を使うので、こ…

軍事力なき外交の限界

その前に、≪まさのり氏≫の質問にお答えしておこう。 愛国者の意味での≪パトリオット≫と≪ナショナリスト≫だが、私はこの「原語」の使用者である米国人たちが、いわゆるわれわれが素直に「愛国者」と言うべきときの用語としては「パトリオット」を使うので、こ…

軍事力なき外交の限界

その前に、≪まさのり氏≫の質問にお答えしておこう。 愛国者の意味での≪パトリオット≫と≪ナショナリスト≫だが、私はこの「原語」の使用者である米国人たちが、いわゆるわれわれが素直に「愛国者」と言うべきときの用語としては「ペトリオット」を使うので、こ…

軍事力なき外交の限界

その前に、≪まさのり氏≫の質問にお答えしておこう。 愛国者の意味での≪パトリオット≫と≪ナショナリスト≫だが、私はこの「原語」の使用者である米国人たちが、いわゆるわれわれが素直に「愛国者」と言うべきときの用語としては「ペトリオット」を使うので、こ…