軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

入院日記 第2幕「極楽篇(その1)」

【登場人物】 1、 Sさん(54歳:トラック運転手。外科「膿腫」で右足を切開手術。入院2ヶ月目のリハビリ中) 2、 Yさん(70歳:職業など不明。内科) 3、 おふくろさん(80歳:毎日見舞いに来るS氏の母親) 4、 Kさん(91歳:食中毒?で303号室の私…

入院日記 地獄篇 (その11)

6月2日月曜日の朝を迎えた。早朝から看護婦さんたちの活動は、いつものようにてきぱきとしている。 6時、「佐藤さん、血圧を測ります」から始まって、検温、血液検査、点滴検査、そして便の回数を記録する。 「佐藤さんは、今日から流動食が始まりますの…

入院日記 地獄篇 (その10)

≪おほうなばら様≫のコメントで、ターシャ・テューダー女史が今月18日に亡くなったことを知った。たまたまこの時期は家内と共にDVDを見て癒されていた頃であった。そのすばらしい生き様に感動し、あとを継ぐであろうお孫さん夫婦に期待をこめつつ・・・ ターシ…

入院日記 地獄篇 (その9)

ディスカバリー打ち上げ成功で、星出氏が宇宙に飛び立ったとラジオが報じている。 1961年4月12日にソ連のガガーリン少佐がヴォストーク1号で地球を周回してまだ半世紀も経たないのに、なんとも気安く人類が宇宙に飛び出すようになったものだ。このとき少佐は…

入院日記 地獄篇 (その8)

昨日、退室した右隣の婦人の後に、緊急入院してきた男性が寝苦しそうである。彼は昼過ぎに救急車で搬入されてきたのだが、食中毒症状?が酷く、烈しく嘔吐していた。 医師が状況を尋ねたところでは、昼食に市販の切り餅4切れを小松菜と煮て食したところ、突…

入院日記 地獄篇(その7)

入院3日目も普段どおりの日課で始まった。血圧も安定、点滴も順調!問題は隣の老女の「独り言」で安眠できないことである。 検査が終わるとやることがない私は「文芸春秋」を読むことにした。 巻頭のグラビア写真に「日本の顔」鎌田實(医師・諏訪中央病院名…

入院日記 地獄篇 (その6)

その夜、若い看護婦が採血に来た。 「佐藤さん、採血しま〜す。少し痛いですけど我慢してくださいね」 大きなマスクをつけているから目だけしか分からないが、金髪?の20代女性、多分看護学校を出て間もないのだろう。 「親指を中にしてしっかり握ってくださ…

入院日記 地獄篇 (その5)

ラジオが、四川大地震の物資輸送に、空自のC-130を使うことがキャンセルになったと伝えている。 これが実現すると「日中関係の歴史的転換だ!」などと政治家もメディアもはしゃいでいたが、私は当初から“絶対に不可能だ”と思っていた。 たまたま入院直前…

入院日記 地獄篇(その4)

深夜も看護婦さんたちの活動は鈍らない。懐中電灯を持って定期的に点滴や患者の状態を見に来る。そのたびに隣の老女が酸素と点滴を外している様で、宥めすかしつ“復旧作業”をして出て行く。私は点滴のせいか尿意を催し、薬品くさい尿を排出するのだが姿勢が…

入院日記 地獄篇(その3)

「オイ、看護婦さ〜ん、居ないのか〜、〇☆Ж&・・・」と叫び続けていた隣の老女が急におとなしくなった。家族が面会に来たらしい。 「・・・ちゃん、ここはどこ?」 「○○市の××病院だよ」 「どうして?」 「どうしても何も、ここしか受け入れてくれなかったのだよ…

入院日記 地獄篇(その2)

相変わらず隣の老女は叫び続ける。気を紛らわすために、看護婦から「よく読んでおいてください」と渡された「オリエンテーション」の紙に目を通す。○病室内での喫煙は出来ませんので、4階喫煙所を御利用ください。 ≪タバコを吸わない私には無関係!≫ ○ラジ…

入院日記 第一幕「地獄篇」

【登場人物】 1、 院長(内科医) 2、 外科医(手術担当医) 3、 老女(私の左側に入院中の老女。年齢など不詳) 4、 看護師=A・B・C・・・ 5、 家内 6、 私【場所】某市内の個人病院:ベッド数約60 1、 病院の建物は鉄筋コンクリート4階建て。1階…

≪入院日記≫ プロローグ

5月29日木曜日、雨のち曇り。「出血性十二指腸潰瘍」と診断された私は、市内の個人病院に急遽入院することになった。 内視鏡室で処置を受けた私は、そのまま3階の緊急処置室に運ばれ、絶対安静を申し付けられる。枕元には「禁食・禁水」と書かれた札がかか…

御無沙汰お詫び

今日、ようやく退院して来ました。 5月28日ウエーブ産経の湯浅論説委員の話を聞きに行ったのですが、帰路、体調が不良になり、翌29日受診したところ内視鏡検査で不具合が発見され、そのまま緊急入院!「出血性十二指腸潰瘍」とかで、パンチを受けたボク…