軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

醜い裸の王様たち

両陛下が、福島から東京に避難してきている被災者を見舞われた。 「東京都関係者からの説明を省略」して予定をはるか上回る50分間もお見舞いされたという。両陛下はご高齢である。しかも毎日数時間にわたって「自主停電」されている。畏れ多いことだが、これ…

災い転じて福となそう

原発では懸命な復旧作業が続いている。関係者の努力に期待したい。 南三陸町で、最後まで「防災マイクを放さなかった」遠藤未希さん(24)の笑顔の写真が産経に出ている。9月に結婚式を挙げる予定だったという。 風評被害、というよりも、野菜出荷制限では…

有事に備えるということ

有事、それは自衛官にとっては外国からの侵略のことだが、政治家にとっては天変地異も含めた“有事”をいう。あらゆる災難から国民を守る、最低限の備えをすることが政治家の務めだろう。 一般的にそれを「国家安全保障政策」といい「防衛政策」と言ってもよか…

シビルとミリタリー

「シビリアン・コントロール」が異常に叫ばれてきた我が国だが、その特徴ある行動が産経新聞からうかがえる。今朝の産経一面に「国守る最後の砦」などと被災地で黙々と活動する自衛官をたたえた記事が出たが、おそらく隊員たちは“冷や汗”ものだと思っても気…

軍事無視のツケ

原発事故の情報について官房長官はやはり東電のせいにし始めた。東電の情報が遅く不正確だというのである。 対策本部(政府)に報告している間に、現場は流動的なのだから、時間も内容も「どんどん変化?」していてもおかしくない。原発情報については、首相…

何かがおかしい…

東京地方は水源地の放射能騒ぎで、赤ちゃんを持つ主婦は水を獲得しようと懸命のようだ。母親として当然だが、すでに放射線値は半減以下になっている。幼児以下の子供さんを持つ家庭に最優先して、成人家庭では水道水で我慢したらどうだろう。私は毎日水道水…

ロシア機接近

21日、日本海側にロシアの電子偵察機が接近飛行した。空自は通常通りスクランブル対処したが、松本剛明外相は「ロシアが東日本大震災を受け、日本に救援チームの派遣や物資の提供を行っていること」を念頭に、「各国からお見舞いや支援の申し出をいただいて…

有事に人間性が現れる

外出を控え、書斎整理と被災地友人たちの安否を気遣う毎日だが、書斎整理中に防大時代の日誌が出てきた。 日焼けして茶色になったノートには、それ以上にボロボロになった操縦教育中の課題論文「操縦学生としての在り方」「航空自衛隊の中核たる操縦幹部に最…

目的はパリ・目標はフランス軍

本論に入る前に、9日ぶりに石巻の阿部寿美さん(80)と孫の任さん(16)の二人が救助された。普段「あまり話さない子…」だと父・明さんは言ったが、明さんも寡黙そうな方だ。知恵を生かして生還した二人を素直に祝いたい。 ≪奇跡の生還…産経から≫ 病院で父子…

馬鹿な大将、敵より怖い

千葉に住む同期と昨日連絡がとれたが無事で、こう言ってきた。 「生殖機能、頭髪に関係なく復興には全国民で努力しましょう」 「風評被害がこちらにも波及してきています。スーパー、ガソリンスタンド、そして管理停電による鉄道間引きによる道路の渋滞です…

被災地は必ず復興する!

震災から1週間たった。懸命の救出活動が続けられているが、90時間以上たって救出された方が出たという。奇跡である。がれきの山の中での救出は続くが、被災者救援活動が活発化してきた。案の定、首相や防衛大臣は「責任のなすりあい」という醜態を見せている…

統幕長、指揮をとれ!

12000人以上が犠牲になり、40万人が避難生活を余儀なくされている今はまさに「有事」である。非常事態宣言もしない菅内閣は、愚かさゆえに職を辞した連中を復活させ、小手先だけの対処に汲々としている。仙谷「暴力装置」官房長官を「副長官」に据えて、深夜…

独断もやむを得ず

地震・津波から1週間たった現地では、救出活動から被災者救援活動に移行しつつあるが、救援物資の配給がままならぬ様子がTVでうかがえる。 現地からの「要請がないから待っている」などというとぼけた防災センター?もあるらしく、普段の上司の教育が推察で…

人命救助から被災者救援へ

震災地域では、悲喜こもごものドラマが続いている。 人の運命の不思議さを思い知らされるが、奇跡的に救出された南三陸町長から、防災センター2階で最後まで拡声器で避難を呼びかけていた「女子職員と警察官」の殉職を聞いた時、樺太生まれの私は終戦時に樺…

菅総理に送る言葉

広大な被災地では悲喜こもごものドラマが展開されていて涙が止まらないが、老いも若きも東北人らしい忍耐強さと、仲間同士の絆の強さには頭が下がる。 自衛隊も米軍とともに懸命に活動しているが、派遣人員を2万〜5万〜10万などと根拠もなく増強する、思いつ…

東北がんばれ!

連日TVの前で、現地情報を見ているだけの無力な自分が情けない。 しかし、三沢で通算3年間、松島(現東松島市)で2年間過ごし、多くの方々のお世話になった私は東北人らしい穏やかな被災地の皆さんの姿に頭が下がる。 福島の親類や墓の状況も気になるが、紙…

原発被害は“人災”である!

震災の被害状況は予想以上に甚大だったことが判明しつつある。 志津川では1万人と連絡が取れないという。総人口の半分以上である。自然の力のすさまじさを見せつけられ、人間の非力を痛感するが、何とか生存していてほしいと思う。 福島原発の事故は、地震発…

大地震お見舞い

10日午後、戦略問題研究会に出席するため、平河町まで出かけたが、珍しく地下鉄の中で「携帯」が入った。見ると石巻の神主さんからで、半蔵門駅を出てから連絡すると、「司令さん、いよいよ始まりますよ〜。福島沖、群馬、新潟…、大地震と大津波で大変なこと…

土肥隆一君よ、バッジを外せ

昭和33年3月、福岡県立修猷館高校を卒業した仲間に土肥君がいた。在学中は剣道に熱中していた私は、彼とは親しい間柄ではなかったが、退官後の同窓会で彼が国会議員になっていることを知った。 当時は、ムネオ議員のアフリカODA疑惑?がニュースになって…

ノブリス・オブリージュ

外国人から献金を受けていた前原外務大臣が辞職した。彼の近隣諸国との“外交”には奇妙な影が付きまとっていたが、国民はこれで一部納得したことだろう。高々20万円…などと筋の通らぬ擁護論もあるが、この国の民度が異常に低下している証左だし、もっとひどい…

近現代史を学ぼう

昨日は、兵法研究会第1回講演会の鏑矢を務めてきた。 いろんな仕事を持つ若者仲間が、土曜日だとはいえ各個に集まって来て会場設定、撤収など、てきぱきと動く姿を見ていると、現役時代の隊員たちの姿を彷彿とした。 開始は20分ほど遅れたが、昭和48年に考え…

賞味期限切れの普天間移設

2日の産経はトップで普天間移設『V字55メートル南東移動』案を米国に提示すると報じた。すでに15年前に地元にはI字案ではあったが、この地に一部埋め立て案ができていた。 あれから15年、この時生まれた子は中学卒業を迎えている! 世界情勢は急変しているか…

国家としての機能マヒ

リビアはジャスミン革命の影響で西のトリポリ、東のベンガジ・トブルク間で内乱になった。 リビアに駐在する外国大使館員らも避難している。オバマ政権は外交官や他の米国人がリビアから退避したことを確認しトリポリの米国大使館を一時閉鎖した。トリポリで…