軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

貴重なご意見に感謝!

このところ、公私多忙で、中々ブログが書けなかったが、色々な方から≪ブログが爆発している!≫と連絡を戴き、開けて見て驚いた.36件ものコメントが寄せられ、その中で実に真剣な≪討議≫が始まっている.いつものように≪些か長めのコメント≫も目に付くが、内容には参考になるものが多い.貴重なコメントに感謝申し上げる.

さて、月曜日に、岡崎研究所を訪問した中国の研究者と昼食をともにして意見交換をした.
わたしは今回の胡錦涛主席の≪ご講話≫について質問したが、日本のマスコミで伝えられているような状況とは些か異なるニュアンスを感じた.私は「いつまで靖国なのか.元首相に講話しても、ひょっとすると彼は近々お縄頂戴になるかも?」とからかったのだが、胡主席の「講話」は、中国国内ではもっと詳細に報道されているのだと言う.どんな内容なのか、日本のマスコミ各社の北京支局からの解説記事を待ちたいと思う.いずれにせよ、胡主席は、どうも≪中国国内向け≫に発言したように思う.つまり、「靖国批判」を続けなければ、彼の政権が危ない?のであろう.その“黒幕”は一体誰なのか?前主席なのか、それとも軍部なのか?そこが問題だと思う.

その日は続けて≪チャンネル桜≫で、2本収録した.始めに「佐藤氏が主催する≪現代コリア≫の朝鮮半島に関する話題で、陸、海、空自衛隊の戦力に関する話の、空の部分を私が解説する事になったからである.半島情勢、特に拉致問題に付いては、実に歯がゆい.何でもこの5月に、半島情勢を巡る「サプライズ」が起きると、ある女性政治家が地元の集会で「公言」したそうで、それは「小泉首相が訪朝して日朝国交を回復することではないのか?」とメディアが噂しているというのである.私はそんな事は彼女の人気取りだと思って信用していないが、信じられない事が起きるのが政治の社会だから気をつけておかねばならないとは思っている.
続いて「防人の道」で収録し、相変わらず井上キャスターと「防衛漫談」をしたのだが、産経新聞に出ていた、「媚中派の7人の侍」記事を読んだアシスタントキャスターの林君が、「いわゆる国内では“族議員”とよく言われますが、その意味では、彼等は“中国族”議員ではないですか?」と言ったのには感心した.メディアでは「親中派」「媚中派」などと呼ばれているが、国内風に「防衛族」「道路族」「厚生族」など「族議員」というタイトルで呼べば、確かに彼等は「中国族」に属する.
今時の若いものの観察力と表現力には感心した!

今週、来週と講演が続くので、その準備で中々ブログを開ける暇が無いかもしれないが、建設的な意見交換が続く事を期待している.