軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

外国特派員協会での二人の会見

 昨夜は塚本三郎氏の話を聞いて、政界の裏の複雑さ、国会議員の劣化状態を再認識した。いずれ所感を書きたいが、今日は私が所属する史料調査会主催の講演会。講師は元公安調査庁の菅沼氏である。大いに楽しみ。

 ところで産経の阿比留記者は、ブログも拝見して日ごろからの健闘ぶりは大いに承知している。なかなかの記者と評価している一人である。ただ、今回の、貴重な紙面を使っての「反省会」には、二人の実名が入っていたので付記した次第で悪意はない。
 問題は、読者が知りたいのは「こっけいを通り過ぎて哀れだ」「小沢代表はほくそ笑んでいると思うよ」ということもさることながら「ではどうするか?」であって、今の日本政治にとってはそれが緊要な課題だと私は思っている。そこを示唆して欲しかった。前に書いたが「ヒトラー」が誕生してからでは遅いのである。

 さて、コメントにあった昨日の「表記記者会見」を興味を持って通してみたが、ケーブルテレビ「日テレ24」ではLIVEで全中継していた。気になったので地上波テレビを調べたが、地上波テレビでは全く放映されていなかった。ケーブルテレビで「日テレ24」の独占放映?を見ていない方々は、その詳細は分からないであろう。
 率直に言ってこの会見は麻生候補の完勝で、福田候補の「抽象的な質疑回答」は、外国記者にとっては意味不明だったのではないか?
 それに比べて麻生候補は、的確具体的に解答していたが、特に靖国問題では二人の差異は際立っていた。
 しかし、外国記者としては、手玉に取りやすい首相が日本に生まれることが「国益」なのだから、本国にどんな記事を書いて送ったか分からない。
 二人の会見を、選挙までに再放送して自民党員に見せると良いと思うのだが、「エッセンス?」だけを適当に「断片的に」流すのでは、視聴者は誤解するだろう。逆にそれが狙いだと言えなくもないが。

 さて、後は講演会から帰ってのお楽しみ。今日はこれまで。