軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

蔓延る獅子身中の虫

 昨日はTVで全国戦没者追悼式典を見て黙祷した後、靖国神社に参拝した。お彼岸とあって電車も都心部も閑散としていたが、靖国は賑わっていた。猛暑の中、警備している警察官もご苦労なことだが、黙々と参拝しているお年寄りには、いつもの事ながら頭が下がる。しかし、参拝者の中に若者が目立ったのは嬉しかった。
 今年は例年に比べて閣僚の参拝者が激減、当然福田首相は来なかった。上坂女史に言わせると、男が廃ったわけである。どうして戦後の日本人の中に、そんなに靖国参拝に意固地になる者が多いのだろう?とつらつら考えてみるに、彼は日本人ではないか、或いは外国に魂を売った売国奴じゃないか?と思ったりした。
 単なる「占領軍の教育」や「押し付け憲法」、「東京裁判」という茶番劇の影響だけではあるまい。福田首相は5日の記者会見で靖国参拝を聞かれると「私の過去の行動を見て欲しい」と発言したし、件の河野衆院議長も追悼式典で両陛下を前に「政府が特定の宗教に拠らない追悼施設の設置について、真剣に検討を進めることが求められる」と発言した。
 江田参院議長も「我が国の侵略行為と植民地支配により、アジア諸国を始め広い地域の人々にも多大な苦しみと悲しみを与えた」と発言したが、彼らは単に不勉強なだけではなく、思想信条だけの問題でもなく、過去の大戦で「心ならずも」戦場に散った多くの同胞に全く感謝しようとはしない以上、同じ日本人とは考えにくい。案外調べてみると彼ら自身が“外国人”なのではないのか?
 先日日本に帰化したジャーナリストの石平氏は、「首相は北京五輪には行ったが、靖国には来ない。英霊よりも中国のほうが大事だということだ。しかし、胡錦濤国家主席は決して首相のことを友達とは思っていない。完全になめられている」と言ったが、そういえば北京五輪出場選手壮行会で首相は「せいぜい頑張って」と発言した。単なる口癖にしても「選手に対して無礼な!」と思ったのだが、今朝の産経新聞によると、石原都知事がこれを取り上げて「せいぜいってどういうことなんだ。総理大臣が日本の選手にかける言葉とは違うと思うね。そのせいか日本勢は振るいませんな」と皮肉ったそうだが、福田首相が日本人ではないと仮定すると、辻褄が合う!
 大方の日本人は気づいていない?様だが、政界の中枢部は“外国人”に占領されている、というジャーナリストもいる。「外国人ってどこの?」と聞くと、中国、韓国、北朝鮮・・・など、特定アジア諸国に集約されるから奇妙である。
 最も、30年以上も日本人になりきって国内に潜伏していたロシアスパイがいたのだから、案外政界にも潜んでいるのかもしれない・・・
 その昔、ハニートラップに引っかかって顰蹙をかった首相がいたが、女や金や利権で完全に取り込まれているのだという。そういえば「百害あって利権あり」と揶揄された議員さんもいたが、何とも早、人が良い日本国民が、そんな「外人議員」に支配され、血税を吸い取られ、良い様に扱われていると思うと腹立たしいことこの上ない。
 石平氏が言ったように、胡錦濤主席は福田氏や河野氏、江田氏など親中派のことを「大事な親友」などとは決して思ってはいない。利用しているだけである。
 外国のために「魂を売っても」事が済めばお払い箱になるのが世界の常識、胡錦濤さんにいくらにじり寄っても、彼の政権が終われば捨てられるだけだと気がつかないわが国会議員たちの方が異常であり情けない。
 
 10年ほど前、北京市内をバスで見学中に、ヤオハンデパートの看板を見つけた私が、同行する政府関係者に「ヤオハンデパートを強奪して、貴国はやることが汚い」と言うと、気色ばんだ彼は「先生!われわれはヤオハンの社長に色々助言したよ。しかし社長は聞かなかった。そしてわれわれが言ったとおり倒産した。それを取って何が悪い?あの社長はバカよ!」と平然と言い放った。確かにその後の状況を観察すれば、「バカ」の指摘は当たっている様に思われるが、一民間企業ならいざ知らず、国家となると問題は別である。
 この時興奮した彼は朝日新聞のことを「お宅のチョウニチ新聞・・・」と言ったのだが、「靖国問題や教科書問題をどう思うか?と聞いてくる以上、我々は我々の考えを言う。それをチョーニチ新聞が取り上げる。その何が問題か?中国に持ってくるもの貰って何が悪い?」
 これがかの国の考えであり、国際関係上ある意味“常識”なのである。日本だけが「自分に都合が良いように」かってに解釈しているに過ぎない。
 1億2千万の国民が住むこの国が、ヤオハンデパートのようになってから、「あの首相はバカだったのよ!」と言われたのでは遅すぎる。「獅子身中の虫」がどこに潜んでいるか?それを国民の一人ひとりが見極めて次回総選挙で全うな判断をしなければ、この国は確実に劣化するだろう。

真珠湾(G・モーゲンスターン著)」に気になる一説がある。「ハル・ノート」を突きつけられて、日米開戦を決断せざるを得なかった日本に対して、「日本は最終判断として、富める新帝国をめざして打って出るか、それとも征服を断念して将来3等国に甘んじるかの選択に直面した。当然誤った選択は出来なかった。野村(大使)と他の日本の知識人は、この選択が日本の破滅であることを知っていた。それでも、1941年12月にあった成功のチャンスは、確かに二度と来ないような非常に幸運なチャンスだと思われた。野村の判断は正しかったことが分かった。
 B-29の目先の利く将官の描写によると、日本は今日、3等国ではない。40等級の国――ブルガリアかそれ以下である

 戦後63年、今の日本が40等級国家かどうかは知らないが、精神的にははるかにそれ以下の国に落ちぶれているような気がした「終戦記念日」であった。

真珠湾―日米開戦の真相とルーズベルトの責任

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真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々

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真珠湾 日本を騙した悪魔

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真珠湾・リスボン・東京―続一外交官の回想 (岩波新書 青版 45)

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はめられた真珠湾攻撃―ルーズベルトに仕組まれた恐るべき伏線

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DVD>真珠湾攻撃 [ドキュメント第二次世界大戦7] (<DVD>)

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