軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

天下分け目の秋!

 29日は午後一杯、マスコミ関係の勉強会に出席した。中山大臣の辞任が決まった後だけに、メディアの卑怯さに話題が集中したが、元メディア界の大御所は、「マスコミには昔からこの手しかないのだから、引っかかってしまうようじゃ大臣失格。辞表を出したとたん、首を取った!と大はしゃぎして嵩にかかるのがマスコミだから、辞めちゃ駄目!」というのだが、そうもいくまい。
 私は「朝ズバ!」で中山大臣に詰問する4人の姿が、中国の文化大革命のときの「紅衛兵」の姿にダブって見えた。これでは「言論の自由」を標榜する民主主義国のメディア代表?といえるわけがない。自分で自分の首を絞めている。

 30日は午後から平成20年度版・防衛白書の解説を聞きに行った。郷友連盟が
主催する「安全保障フォーラム」だが、雨の中熱心な参加者が、熱心に質問をしていた。
 講師は法制・IT担当の防衛参事官で、丁寧に解説してくれたが、白書は前年8月から本年7月までの動きを記載している。そこで私は「防衛年表」最後のページの平成19年〜20年の一覧表を見ていたのだが、19・9・12「安倍総理辞任を表明」、9・26「福田内閣発足」、20・8・1「福田改造内閣発足(〜8・2)」で終わっている。勿論防衛大臣については、19・7・4「(久間大臣の後に)小池防衛大臣就任」、8・27「高村防衛大臣就任」、9・26「石破防衛大臣就任」、20・8・2「林防衛大臣就任」、と記載されていて、20年度版の写真のほとんどは「林大臣」だが、今や「浜田大臣」である。この一年余の間の出来事である。防衛白書の「高邁な解説」を読む気がしなくなった・・・

 夕方は神田の書店で書店主との色々な裏話に話が弾んだが、勿論話題の「防衛疑獄」は読んでいて、「Tさんは、Oさんに口封じされた感が強いですね〜」という。内容はご一読あれ。書店主を夕食に誘ったが、「私の夕食はこれ!」と「酒瓶」を取り出したので、禁酒?の私は早々に辞去し、一人で夕食をとってチャンネル桜の収録に出かけた。

 チャンネル桜は、スカパーの「ハッピー241チャンネル」の時間帯を購入契約して放映していたが、肝心の「ハッピー241」が不渡りを出して倒産!。この会社は、チャンネル桜とともに「頑張れ”自衛隊!」という番組を放映する!と息巻いて、盛大な祝宴を開催した直後の倒産だから「計画倒産」ではないか?と調べられているそうだ。
 そのため、「防衛漫談」もスカパーチャンネルで放送できなくなり、今懸命にチャンネル探しをしている最中だが、その間はインターネット放送「SoーTV」で放送されるという。しかし、「草莽」の方々はほとんどがご高齢な方々で、折角衛星放送用のアンテナをつけて「241」で視聴していたのに、それが出来なくなったわけだから、水島社長以下本当に困りきっている。
 取りあえず今月10月分からは、「SoーTV」だけで我慢いただくことになるのだが、その第一弾の「防衛漫談収録」であった。そんなわけで、チャンネル桜からのお知らせを次に掲載しておきたい。



 ところで国会は、麻生総理の所信表明演説に対する野党民主党の小沢代表の代表質問があったが、そんなわけで見ていない。今日のニュースでは官房副長官が、記者会見で私見だと断った上で「小沢氏らしくない弱弱しさを感じた。それに会議中にもかかわらず、席を立って退場したのはおかしい」といっていたが、明日の新聞が楽しみである。

 ところで私は「民主主義国」として「政権交代」を主張する民主党に疑問を抱いているひとりだが、その疑問の最大の根拠は、小沢・菅・鳩山という「3巨頭」の顔はいつもTVに出るが、肝心な民主党党員の姿が見えてこないことにある。特に政権を取る、ということは「小沢内閣」が誕生することだが、そのときの「民主党員で構成された内閣の顔ぶれ」が心配なのである。つまり、民主党が公表している「影の内閣」の構成である。
 そのことを先日ブログに書いたら早速読者がメンバー表をコメント欄に貼り付けてくれた。
(http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/0a/1bfa8b2b51c69527af6684273e84ebf6.jpg)
 開いてみると、そこには次のような名簿が出ていて、それを読んで背筋が寒くなった。小沢代表はじめ、民主党の顔的存在になっている「3巨頭」は、いわば霊感商法の宣伝塔のようなもので、実際は彼らが取り仕切るのだから、民主党ならぬ「旧社会党」が政権をとることになり、特定アジア諸国との関係がますます強化されることが予想される。
 有権者各位は、一度ゆっくりとこの名簿を「拡大して」ご覧になるべきであろう。(表をワンクリックすると拡大できる)
 台湾の政権交代もそうであった。私は「天下分け目の秋!」と強調する意味をご理解いただけるかと思うのだが・・・

福田恆存評論集〈第12巻〉問ひ質したき事ども―言論の空しさ

福田恆存評論集〈第12巻〉問ひ質したき事ども―言論の空しさ

日本を思ふ (文春文庫)

日本を思ふ (文春文庫)