軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

だから「戦争はなくならない!」

 今朝の産経(東京版)3面に、「対馬が危ない!!」韓国編?がでた。
 ソウルの黒田記者と、久保田記者の記事だが、「韓国はどう思っているのか」と韓国側からこの問題をとらえたもので、相手の立場が分かってなかなか面白い。
 黒田記者はこの問題で早速韓国メディアのインタビューを受けたそうで、「意図は何か?」「ちょっと大げさではないのか?」「対馬は韓国領との主張はどう思うか?」という問いに対して、「日本にとって安全保障などで重要な国境の対馬が、経済的に苦しい状況にあり、韓国との交流で副作用に悩んでいるという実情を読者に知らせるものだ」「対馬は“韓国領”と言うのはやりすぎだ。日本の国民感情を刺激している」と答えておいたそうだが、もう一つ、北朝鮮との関係を聞いてみて欲しかった。
 北緯38度線一帯の海域を含む「非武装地帯」での双方の対立や、北からの脱北者問題と関連したスパイ問題等、北朝鮮と「国境」を接する韓国も、北との関係では相当問題を抱えているはずだから、日本と問題を起こすことは韓国側の利益には決してならないことを教えてやるべきだろう。
産経新聞の気に食わない記事を紹介する時に決まって使われる『極右紙』という修飾語つき」だったそうだが、「韓国の対馬に対する関心の高まりは、日韓の領土紛争になっている竹島問題から来る日本への“報復心理”と、最も近い“海外観光地”として脚光を浴びているということから来ている」と黒田記者は分析しているが、『郷に入らば郷に従う』のが国際間のルールではないか?少なくとも対馬に観光?に来ている韓国人たちには、この意識が欠落している。文化の違いだけではすまないところがある。
 韓国メディアがどう弁解しようとも、現実に『他国領土内』で自国民が“報復心理”で快感を覚えているような愚挙は「慎むべき」と自ら『指導』すべきだろう。

 久保田記者は「商業的問題・・・区別を」として、対馬への韓国資本の進出について、韓国メディア・韓国日報の論説委員は「(この問題提起自体が)あまりいい気分がしなかった。商業的な問題だ。東京に外国資本が投資しても同じようにとらえるだろうか。(対馬の)“韓国化”というのが韓国の影響力が増すという意味なら、これからも影響力は拡大するだろうが、韓国政府は一切、関与していない」と指摘、「(日本が)民族感情として問題視するのであれば、国民運動をしてでも日本人にしか土地が買えない様にするしかないのではないか」と語ったそうだが、“いい気分がしない”のはお互い様である。日本人には韓国は「竹島」を掠め取ろうとしているという「不快感」が大きい。
 今回の産経の記事で、少しは相手の「不快感」が察せられたのかどうか知らないが、対馬に初めて行ったという国際新聞(韓国・釜山)論説委員は「対馬には韓国からゴミが漂流したり、韓国人がゴミを出すとの副作用もあるが、釜山の大学生は年に一度、対馬に清掃に行っている。韓国人は領土を広げるために対馬に行っているわけではない」と述べたらしいが、久保田記者の質問に答えるだけではなく、紙面を使って韓国人に日本人の受け取り方を伝えて、対馬に観光に行く自国民を啓発すべきだろう。
 韓国サイドは「資本進出を安全保障問題に結びつけるのは政治的だ。過剰反応ではないのか」との意見が大半を占めたそうだが、韓国から来る“観光客”達が、それなりの“ルール”を守らないから「誤解?」を招くのである。だから戦争はなくならない!

 来月はその韓国国会議員団が大挙して対馬に「観光旅行」に来て、「自国領土だ!」と気勢を挙げるらしいから、よく観察しておこう。友人が現地取材に行くので、現場の実情もつかめる。
「領土問題ではなく商業的問題」であり「韓国政府は一切関与していない」そうだが、来るのはれっきとした国会議員たちである。年に一度しか来ない釜山の大学生達に代わって、“同胞達”の後始末のためにゴミ収集にきたというなら話は別だが・・・

対馬に流れ着くゴミの一部」



 ところで前回もご紹介した「大紀元報」に面白い情報があったからご紹介しておこう。

【以下引用】
上海:日本人留学生と中国人学生衝突 【大紀元日本10月23日】上海外国語学院で10月20日、日本人留学生と中国人大学生が衝突する事件が発生した。

 情報によると、20日午後10時ごろ、日本人留学生十数人が大学のグランドで誕生日パーティを開き、大声で歌ったりして盛り上がっていた。付近の男子寮の9階に住む大学生がうるさいと不満を表したため、双方が口論を始めた。
 そのうち、中国人大学生は上から日本人留学生に向けて、水をかけたりガラスコップを投げつけたりし始めた。これに怒った日本人留学生数人が寮に入り、双方が殴りあいを始め、その際、中国人大学生2人がケガをしたという。当時の状況はかなり混乱したため、通報を受けた警察が現場にかけつけ、十数人の日本人を校内の留学生寮に送り届けた。
 怒りが収まらない百人以上の中国人大学生は留学生寮の前に集まり抗議し続けた。警察が寮の出入り口を封鎖、大学生らは入れなかったが、寮にいる日本人留学生は上から大学生に向けて、ガラスコップを投げつけたりしていた。一時は十数台のパトカーが出動する騒ぎになった。


 約2時間後の深夜12時、学校と警察の説得により、大学生らは退散したという。
                     (翻訳編集・叶子)(08/10/23 05:32)≫


 その昔、日本人留学生が中国の留学先で「裸踊り」を披露して顰蹙を買った事件があったが、この時は“一同胞”として実に情けなく感じたものであった。
 今回は、事の起こりは良くわからないが「誕生日パーティを開き、大声で歌ったりして盛り上がっていた」というから、きっと国内の花見の席などで散見される雰囲気だったのだろう。決して勧められたものではないが、煩いからとはいえ寮の9階から「日本人留学生に向けて、水をかけたりガラスコップを投げつけたり」することもあるまい。
 日本国内の交通機関内やデパート、電気店などの売り場などでは、中国人の傍若無人振りが目に付くが、日本人客は決して「ペットボトル」を投げつけたり「水」をぶっ掛けたりはしない!中国の富裕層にしては「なんと民度が低いことか!」と口には出さずに「見てみぬふり」するだけである。
 ところが今回の上海の留学生達は珍しいことに反撃に出た!「これに怒った日本人留学生数人が寮に入り、双方が殴りあいを始め、その際、中国人大学生2人がケガをし」たというのである。
 警察が中に入って事は一応納まったようだが、おそらく警官も“強引に”日本人学生を「校内の留学生寮送り届けた」のだろう。

 そして今度は寮に入った日本人留学生が「 上から大学生に向けて、ガラスコップを投げつけたり」したそうだから、よほど腹に据えかねたのだろう。何と無く「上海事変」を想像してしまったが、今の日本の若者を“怒らせると”ただではすまないことを、中国の学生達も少しは思い知っただろうか!?

 そこで、上海市民の中には今回の件で韓国同様「報復心理」が作用するだろうから、留学生達には用心してもらいたいと思う。勿論国内にあっても今後しばらくは「上海で製造した」食品には手をつけないほうが良さそうだ・・・

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