軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

極左勢力の悪あがき?

 コメントにもあったが、昨日渋谷で「麻生首相邸見学ツアー?」が強行され、主催者グループの男3人が逮捕されたという。TVでも見たが、かなり計画的なグループで、北京やモスクワだったら逮捕後どうなったか。
 コメント情報によると、国内の極左勢力は相当「悪あがき?」しているようだ。昔は「右翼」がおなじみだったが。

 麻生首相邸だけではなく、野党党首の邸宅も同時に「見学」すれば問題なかったろうに。中止勧告を無視して無許可デモを強行する勢力が、天下を取ったら世の中は混乱する。徹底的に「身元確認」をして公表してほしいものである。


 大阪では教育問題討論会があったようだが、橋下知事の発言に対して「怒号と野次が集中」したという。産経に寄れば「知事が発言するたびに現場教員らから野次が飛び、会場は騒然とした雰囲気に。知事もいらだち、『こういう先生に子供達を任せておくことはできない』と発言をエスカレートさせた」そうだが、この場合は『エスカレート』と表現すべきかどうか?。
 TVでも「日教組の組合員という女性が」質問している場面があったが、会場から『そうだ!』などと野次が飛んでいたから、彼女は「日教組の代表質問者」なのだろう。とても教育関係者の集まりだとは思えなかったが、これまた落ち目の日教組の「悪あがき」に見える。

「知事が『こういう先生に子供達を任せておくことはできない。中山前国交相の発言こそ、まさに正しいじゃないですか』と持論を展開。発言を指示する参加者からは大きな拍手が沸いた」と産経は報じているが、知事が発言するたびに『怒号に包まれた』らしい。

 参加した会社員、笠井大三さん(45)は、「発言中の野次など基本が出来ていない人がいた」と不満を口にする一方、『知事は頑張って大阪を変えてほしい』と話した」という。
 わが子を『人質』に取られ、内申書という『生殺与奪の権』を握られている以上、父兄にはよほどの勇気がないかぎり、この手の『労働者』に対抗することは不可能に近い。
 そこで公的権力が『権限を行使』すべきなのだが、公的権力といってもそれを構成しているのは『個人』だから、渋谷のデモのように、各個撃破で来られるのを恐れて『事勿れ』、見てみぬふりで過ごすことになる。そこがこの勢力の付け目だから、どんどんのさばって、ついには大阪のこの集会のような状態になるのである。

 今回、少しだけでもこんな非常識な世界があるということが世間に知れただけでも橋下知事の功績だろう。
 あとは父兄や常識ある『市民グループ』が、これら『非常識グループ』を、教育という、純真無垢な子供達の人生を左右する現場から如何に駆逐するか、にかかっている。
 笠井さん同様、橋下知事の健闘と常識ある大阪府民が立ち上がることを期待したい。


 ところで昨夕たまたまチャンネル4の『真相報道バンキシャ』が、独占撮影した幻の蟹と北方領土問題を伝えていた。海産物はロシア領内に移動、根室漁民の操業は実に深刻になっているのだが、国は何とか手が打てないものか?

 取り締まりにあたるロシア警備隊の訓練も報道されたが、非武装の日本漁船を銃撃して何が『誇らしい』のだろう?
 サハリンの現状も映し出されたが、2003年に訪れた場所が、かなり裕福になり、タラバや花咲ガニの値段が高騰しているのに驚いた。石油特需らしいが、実はサハリン州は人口減少に苦しんでいる、という情報もある。

 市長達が「北方領土を日本に返せば、ロシアが抱えている多くの紛争地で問題が起きるから、このままがいい」と言ったのは本音で、グルジアはじめ欧州との接点、中央アジアなどとの国境地帯でも火を噴き兼ねない。
 ロシアはそれを恐れているのであり、中国が『台湾独立』を恐れたのと同じである。そんな弱点を衝こうとしない日本外交は、結局軍事力の裏づけがないから出来ないのであろう。そういう点でサハリンのロシア人たちは、国境警備隊を頼りにしているのであって、蟹も大事だが、外交の基本を考え直さないと、日本人はこれから『旨い蟹』は食べることは出来ない!とコメンテーターに発言してもらいたかった!
 そこで今日も2003年の樺太体験記を貼り付けておきたい。