雑誌用の原稿3本を書き終え、単行本用の草稿を書き始めているが、講義をした350名分のレポートの採点が加わったので、ブログ更新ができなかった。久しぶりに開けてみると、“近隣アジア諸国”に対するコメントが並んでいる。
今朝の産経は、日本に帰化した韓国人男性が、対馬の海自施設で不可解な行動を取っていたことが暴露されていたが、幹部自衛官らと深い付き合いをしていたという。
この男は両親は韓国人。本人は対馬で日本に帰化した?とされ、妻は在日本大韓民国民団対馬地方本部の事務局長だというから「筋金入り」である。男は20年ほど前に海自隊員とその家族を支援する民間組織を設立して、自衛隊員と接触してきたそうだが、「憲法違反」の“孤立した組織”には、この手のアプローチが絶えないし、一般国民から“疎遠されている”と思い込んでいる幹部達は、この手に易々と乗るから情けないのである。
部隊(米軍基地も含む)周辺を調べてみるが良い。中華料理店、焼肉店、パチンコ店が軒を連ねていて、スナックなどに働く女性たちの殆どが“外国人”という有様。海自隊員の妻の200人が中国人だった!と大騒ぎになったことがあったが、それは氷山の一角に過ぎない。
交際費に苦労する幹部達は、“山田洋行”の例に限らず、これら支援業者らにおんぶに抱っこされやすく、焼肉屋はその恰好の存在である。しかも高級な店ほどいい。
以前、某高級焼肉店が情報関係者から要注意とされたので、責任者が調査して上に報告したところ、上から逆に封じられたばかりか、なんとその責任者本人がクビになったことがあり、地元の方から「何とも不思議な話だ」と電話があったことがある。
この男も「年に数回、男性の山小屋や経営する焼肉店で自衛官や地元の警察官らと懇親会を開いていた」というから、典型的なエージェントの手口なのだが、「軍人ではない」自衛隊員はからっきしこの手に弱い。
だから私は現役時代は「ゴルフ、マージャン」には手を出さなかったが、それに「カラオケ、焼肉」が加わった接待にのめり込んで、高級幹部が身を滅ぼした例があったではないか。
ゴルフやマージャンのような“金がかかる趣味”を持つ者が要注意!であることは、軍事組織にあっては特に常識であろう。全く、どこまで弛んでいるのかと情けない限りである。
ところで、そんな弛み幹部たちとは違って、現場の隊員たちは懸命に使命を果たしている。
今日は産経新聞に報じられたそれらを写真でご紹介し、上記のような不愉快な記事を忘れることにしたい。
1、6月3日、一面『ハマの空・サクラサク』
≪2日、横浜開港150年を祝って、松島基地のT-4ブルーインパルスチームが飛来、大空をカンバスに、6機の隊列による低空飛行や、2機が協調してスモークで描く『日本一大きなハート』、桜のように円を重ねた『さくら』などが披露された≫
横浜港上空に咲いた『さくら!』
コックピット内はこんな具合!
2、6月7日、一面トップ『海自護衛艦・補給艦 アデン湾波高し』『海賊・テロ防止 国益守る両輪』
≪防衛省は6日午前、海賊対策でアフリカ・ソマリア沖に展開している海上自衛隊の護衛艦を現地で初公開した≫
黙々と任務につく海自派遣部隊
3、6月8日、一面トップ『海賊対策 緊張の海自隊員』『支えは家族と国民』
頑張っている隊員たちに、焼肉ではなく『慰問袋』を送ったらどうだろう?
4、6月9日、三面『国際ピアノコンクール・全盲の辻井さん優勝』
≪第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで7日、盲目の日本人ピアニスト、辻井伸行さん(20)が優勝した≫
神業とはこのことだろう!
21面の関連記事「聴衆の皆さんが僕の演奏を楽しんでいただいているのがわかり、心から楽しんで演奏することができました」という、生まれつき全盲だった辻井さん本人の、すがすがしい言葉もいいが、父親の孝さんの言葉が更にいい。
「幸せな人生が歩めるか、常に不安を感じてきた息子だったが、優勝の瞬間は『生まれてきてよかった』と感じてくれただろう。お世話になった方や、伸行の目となり手足となり付き添ってくれた妻に感謝したい」
これが日本の父親であり、夫であり、真の男の姿というものだ、と胸が熱くなったが、最近は、辻井さんに比べて健常者のほうが勇気がなく、人生に真正面から立ち向かっていないのではないか?と大いに反省させられた。
辻井さんご一家に心からお祝い申し上げたい!
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