軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

さて、この国は?

 28日午後、都心に出て、単行本の出版調整をしてきた。来月?になるのだろうが、書斎に溢れている書籍類を私なりに「乱読後」に纏めたもので、朝鮮半島に残されていた秘話に基づく、近代日本史、その後の国際情勢についての私の“無責任な”所感を纏めたものである。
 この本を纏めたきっかけは、実に「奇妙なこと」に関心を抱いたことにあった・・・


 夕刻には、有楽町で行われた国家基本問題研究所の“暑気払い”に参加した。熱気溢れる集まりだったが、名古屋から駆けつけられた塚本三郎氏や、京都から戻られたばかりの中條高徳大先輩方がお元気なのにはいつも感心する。
「私も古希を迎えたので、いつコキッと来るかわからない!」などと駄洒落を飛ばしていたが、塚本大先輩に「まだ若い!」と発破をかけられた。
「月曜日以降、ここに集まっている国基研のメンバーは“公職追放か?”」というと皆笑ったが、「そんなことはない、皆大丈夫だが、あなただけは銃殺!」と桜井理事長にからかわれた。やはり「政権交代後は、雨下台で処刑される身か?」

雨下台に散った向井少尉ら


向井少尉の辞世


 今日の投票日は午後から雨になった。これが投票にどう響くかは微妙である。南から台風11号が接近してきているからだが、低気圧と地震は連携する、と考えている私には不気味に思えてならない。いずれにせよ「人心の乱れ」と天気は連動する。

 今朝の産経は「期日前投票は過去最高」で、1・6倍だという。これがまたどう影響するのかわからないが、関心が高いことだけは間違いない。「この国はどう変わるのか」と産経は書くが、今まで発揮されてきた有権者の「絶妙な審判」が今回も実現するのかしないのか?

 いずれにせよ、世界中が注目しているが、とりわけ米国は鳩山政権に既に「失望している」というから今後が思いやられる・・・
 自民党の失策は過去にもいろいろあったわけで、必ずしも麻生総理の責任ではないと思うが、今回注目しているのは「麻生総理が靖国参拝をしなかったこと」と「田母神空幕長を切ったこと」がどう出るかだという若手ジャーナリストの意見には興味があった。麻生総理と浜田大臣が苦戦したら、確かにその見方は当たっているのかもしれない。国民の心理を掴んでいないという観点からだが・・・


 読者の方々から、誕生日お祝いを戴き恐縮に思う。18年間、お祝いの花束を贈り続けてくれている昔の部下がいて、今年も「古希おめでとうございます」とのメッセージつきのきれいな花のアレンジメントが届いたが、そんな部下達に「憲法改正集団的自衛権」問題一つ改正してやれなかったのだから実に情けない。とても「生存者叙勲」の資格なんぞありえない。せめて「雨下台に散る?」までに何とか微力を尽くし進展させたいものだが、明日からは条件が振り出しに戻るだろうから望みは少なくなるのだろう。これでまた、わが国の防衛基盤整備は10年立ち遅れることになる。


 ここしばらくは、単行本の原稿書きでもして身辺整理に集中したい。「半島秘話」のあとは、体験もしていない「UFO聴き語り」だが、けっこう体験者が多いのに改めて驚いている。乞うご期待!

平和はいかに失われたか―大戦前の米中日関係もう一つの選択肢

平和はいかに失われたか―大戦前の米中日関係もう一つの選択肢

シナ大陸の真相―1931‐1938

シナ大陸の真相―1931‐1938

福田恆存評論集〈第4巻〉人間・この劇的なるもの

福田恆存評論集〈第4巻〉人間・この劇的なるもの

福田恆存評論集〈第8卷〉教育の普及は浮薄の普及なり

福田恆存評論集〈第8卷〉教育の普及は浮薄の普及なり

自衛隊エリートパイロット 激動の時代を生きた5人のファイター・パイロット列伝 (ミリタリー選書 22)

自衛隊エリートパイロット 激動の時代を生きた5人のファイター・パイロット列伝 (ミリタリー選書 22)

大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)

大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)

さようなら、みなさん!―鳩山日ソ交渉50年目の真相

さようなら、みなさん!―鳩山日ソ交渉50年目の真相

昭和二十年夏、僕は兵士だった

昭和二十年夏、僕は兵士だった

中山成彬はなぜ日教組と戦うのか

中山成彬はなぜ日教組と戦うのか

対日工作の回想

対日工作の回想

「反日」以前―中国対日工作者たちの回想

「反日」以前―中国対日工作者たちの回想