軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

飛んで火に入ったテロの虫!

 確定申告が始まり、各地の税務署は多忙のようだが、鳩山首相が「当然税金を払っていただき、そのことで国民の皆さんのお暮らしを守る政治をつくりあげていく。この国を更によい国にしていくために税金をお支払いいただきたい」と、“抜けシャーシャーと”言ったから驚いた。前代未聞のギャグではないか?
 母親から「子分達にばら撒くお小遣い」を7年間で12億6千万円ももらっていながら「申告」せず、元秘書らが起訴され約6億円追訴されて始めて「弁解」して追徴を逃れたのではなかったか?
「国民の皆さん」がこんなことをしたら、マスコミで叩かれ、親族からは付き合いを拒否され、厳罰を受けて社会の片隅で静かに余生を送らざるを得なくなる・・・、そんな情景が目に浮かぶが、巨額の“脱税”を政治家がすると、お目こぼしになるらしい。まるで時代劇の「悪代官一味」、税務署通いが馬鹿らしくなる。
 今後「全く知りませんでした〜」ととぼける国民が増えても首相は責任は取るまい。いやはやこの国のモラルも地に落ちたものだ。


 国母和宏という、東海大所属の21歳のスノボー選手が、公式服装のシャツを腰から出し、ズボンをずり下げただらしないかっこうだったことが問題化している。更に反発を買ったのが記者会見で「反省してマ〜ス」と小ばかにした発言をしたことだろう。馬鹿につける薬はないと昔から言うが、一応大学生だから「馬鹿」ではないのかもしれないが、常識欠落者であることは確かである。そしてそんな非常識な若者を育ててきた元凶は、先生、つまり日教組にある。こんな体たらくで、朝青龍関の「品格」をうんぬんする資格はあるまい!


 北海道5区から当選した小林千代美衆院議員(41)陣営で公選違反事件が起き、選対委員長代行だった連合前会長の山本被告が有罪判決を受けたが、この陣営が、日教組傘下の北海道教職員組合側から1千万円を超える裏金を受け取っていたことが発覚した。地元政界関係者は「小林氏の選挙は北教祖の丸抱えだった」と語っているが、彼女も元教師とか。如何に教育界のモラルがめちゃめちゃになっているかが歴然とした。こんな人の上に立つべきではない“狂師”に指導されたのでは、国母“選手”のような非常識青年が生まれても不思議ではなかろう。


 15日の産経には≪日教組の傘下組織をめぐっては、山梨県職員組合の元財政部長らが18年、民主党輿石東参院議員会長を支援するため、教員から集めた寄付金を収支報告書に記載しなかったとして、規制法違反罪で略式起訴され、罰金刑を受けている≫と出ていた。

 見るからに“貧相な”この方も元教師だそうだが、実家がある山梨の韮崎界隈の同級生に言わせれば、「鳩山と小沢にゴマすりをしているあいつは左翼の片隅にも置けない」と怒りを買っているらしい。
 しかし、「輿石は、校長、教頭からは5万円、教員からは3万円の資金カンパを得て選挙に出るのに、山梨県の教員の採用試験は実力本位の公平さを欠く従来の日教組の採用方法をするので大嫌いだ」と地元では評判が悪いという。
 脛に傷持つそんな男だから、“同罪”の鳩山・小沢べったりなのだろうが、問題はこんな非常識な男が政権をとった民主党の要職についていることである。


 国母“選手”は、五輪が終わればただの学生だが、国会議員の輿石氏や小林氏はそうはいかないから、悪影響は計り知れない。国母問題についてTVで彼を擁護していたコメンテーターがいたが、こんな無責任な男を局が使うこともこの問題の背景にあることを知らねばならない。単にTVでの「受け狙い」だったとしても罪は大きい。彼のような者も「液晶画面」から追放する必要がある。


 さて、SSの船長がわが国の捕鯨船に侵入してきて、3億円の賠償を要求してきたという。飛んで火にいる夏の虫、赤松農相は「日本に連れ戻し、日本の司法手続きにのっとって取調べを海上保安庁に委ね、処置する」そうだが、「連れ戻す」とは不可解、「連行する」の間違いだろうが、それはともかく見ものである。

 平成20年にも同様な事件が起きて2人が捕鯨船に侵入したことがあったが、この時はまるで「客人扱い」、船内では暖かい食事や日本食の天麩羅でオモテナシした上、日本政府は反捕鯨国のオーストラリアへ身柄を引き渡し、事実上の釈放をした。彼らはこれに味を占めたのである。

 日本人を拉致している凶悪な金正日の息子が成田で捕まったとき、時の田中真紀子外相が「特別機」で彼を北京に送り返したため、拉致問題解決の絶好の機会を逸したのであったが、こんなところが腰抜け“自眠党”政権の不甲斐なさであった。
 少なくともこの2件の対処失敗例がその後の外交活動を困難なものにしたのだが、彼ら彼女らにはその自覚さえなかった。どこか庶民感情とずれている鳩山首相の「脱税問題」に対する意識同様に・・・


 赤松農相は「クジラへの考えはさまざまだが、暴力を許すのとは違う」と述べているが、今後のこのピート・べチューンという得体の知れない不法侵入者への対処振りに注目しておこう。ついでに「通訳」を勤めているという日本人女性(写真の後に立っている女性か?)も“連れ戻し”て戴きたい。一度ジックリ顔が見てみたいし、出自も確かめたい!
 彼女が“帰国”しなくてもその分、国内で捕鯨に反対している日本のグリーンピースのメンバーらが、仲間である船長さんの大々的な支援活動を起こすのだろうが、そうなれば裏組織を一網打尽にする絶好のチャンス、楽しみである。



産経新聞から≫

 それにしても、国家安全保障概念を喪失した今の日本人の危機管理対処には情けなくなる。
 執拗なSSの攻撃を受けているという事は「戦場」にいるという心構えが必要であり、戦場では敵の裏をかいて侵入するのが常套手段であることを忘れてはならない。勿論、捕鯨船側もそれに備えて「ネット」を張っていたようだが、写真を見ると、簡単にカットされたネットはナイロン製ではないか?
 生ゴミをカラスに食い散らかされないように一般家庭でかぶせるあのネットの様に見える。だとすれば単なる気休めに過ぎない。その昔、豊田商事事件で、マンションの「アルミ製の格子窓」を信頼して立てこもっていた方が、犯人に簡単に侵入され日本刀で殺害された事件があった。
 これらの信じられない「防護法」しか日本人が思いつかないのは、自国防衛を同盟国に一任してきたツケが出ている、と考えるのは考えすぎだろうか?

 今日は16面に野口裕之記者による≪安全保障読本≫が出ているが、航空優勢についての素晴らしい記事(紙数がなくなったので貼り付けるのでご一読あれ)だが、今の日本人にはおそらく理解出来ないだろう。普天間基地サイパンに移動させようなどというたわけた発想しか湧かない政治屋が跋扈している現状では・・・。

 そう思うと“戦場”にあるという意識を欠いた捕鯨船の「警備体制」に隙があったとしても“止むを得まい”と思わされた。