軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

草の根が動き出している

 昨日はあいにくの雨天だったが、田母神前空幕長が会長を務める「頑張れ日本!全国行動委員会」の集会に出席した。市谷に着いたが相当の降りなので、参集者は少ないのでは?と危惧したが、鬱陶しい天気と政情不安を吹き飛ばすように憂国の士たちが徐々に増え、会場では国家的危機を訴えた。

 田舎から参加した私は、久々に多くの政治、メディア界の専門家たちと意見交換する機会に恵まれたが、民主党政権下でひそかに進行している“日本解体情報”に慄然となった。

 民主党のお粗末さを一手に引き受けて、まるで宣伝塔になっている感がある鳩山首相だが、実は彼の失政に国民が気を取られている間に、水面下では次々に反日行動が取られていて、特に法務大臣は“危険人物の筆頭だ”と容赦ない怒りが渦巻いた。


 もっとも、その底辺で頬被りしているのがマスコミで、自民党政権を引き摺りおろして政権交代させる原動力になったくせに、さすがに今やこれほど酷い政党だとは思わなかったらしい。

 下手すると「言論の自由」どころか、取材活動さえもままならなくなるという切羽詰った危機感が彼らに芽生えだした。あの朝日系列でも今や鳩山降しの一端を担っている有様、戦時中「皇軍の向かうところ敵なし!」「赫々たる大戦果!」などと国民を騙しておきながら、8月15日を迎えるや一気に過去に頬被りして「民主主義」へ突っ走った状況に酷似している。その体質は今でもほとんど変わらない。
 政治文化評論家たちが確信に満ちて言うのだから間違いない。そして今や信憑性さえ確認できれば、インターネット情報の方が価値が高い、と認めている。
 例えば千葉法務大臣の“過去”である。「インターネットで彼女の名前を検索するとすぐ分かりますよ」と教えられ、早速確認したが、やはり確度が高いと思わざるを得ない情報がある。例えばこれである。

≪驚愕!千葉法相の信じ難い過去 - 技よりも義
2009年11月15日 ... それは赤軍派系の共産主義者同盟に属し成田闘争のおり火炎瓶攻撃で数名の警察官を死傷させていたと言う過去があると ... また、公安調査庁の調査ファイルに「最重要危険人物」の項目があり、そこには「千葉景子」の氏名がハッキリ記され ...
blog.goo.ne.jp/nashorn.../1210107e8986528713334d8fa39bd4f1 - キャッシュ≫


 確度が高いと私が判断する理由は、別情報で得ていた彼女の罪状を審理した判事の証言と一致するからである。彼女を「殺人(警察官)の証拠不十分」とした理由は、「過激派学生たちが取り囲んで投げつけた多数の火炎瓶」のうち、「どれが彼女の投げたものか特定できなかった」からに過ぎないという。しかし、明らかに火炎瓶を投げつけたという証拠がある以上、彼女には殺人の意思があったというべきだろう。中央大の学生であった千葉学生が火炎瓶を投げつけても警官が焼死するとは「予見できなかった」と考えるはずはないからである。
 百里基地の飛行隊長時代、現場を通過するたびに犠牲になった警察官の碑に「さぞかし無念だったでしょう」と手を合わせた経験がある私としては、そんな“殺人容疑者”が、わが国の法務大臣であるということを許せない。国民の大半は知らないであろう。特に彼女を当選させた神奈川の女性たちは・・・


 その危機感に意を決して立ち上がったのが仲間の「国際関係学者」藤井げんき氏である。茅ヶ崎に住まいを移してまで千葉“大臣”と一騎打ちするというので、「その志やよし、だが、政治家は鳩山氏のような『うそつき』でなければ務まらない。あなたにはうそがつけないと見たが?」とからかったのだが、藤井氏は、麗澤大の授業で「シナ」と発言して、シナの留学生たちからつるし上げにあった経験がある。彼は毅然として最後まで修正しなかったから、経営上現場が混乱する?と心配した学長から退職させられた。
 変なのは中国学生の方で、国際的に「チャイナ」を認めながら、日本が「シナ」というと異常に反応する気が知れないが、それ以上に「身内を成敗する」学長や大学経営者の方が心から意気地なしというべきだろう。
 そんな彼を知っていたから、今回の「俺がやらねば・・・」という意地には敬服した。
 ところが彼が「“現職大臣”に戦いを挑み、当初から勝つとは思えないが・・・」と言ったので、そんな弱気なら応援しないと言ったのだが、応援するにしても私は金に縁がないシガナイ「元戦闘機乗り」、ロトシックスでも当たったら別だが、それまではせめて精神的応援をしようと握手してきた。
神奈川で彼の志に同感する方はどうぞ彼をよろしく!!


 ポスト鳩山を睨んだ新党が各地に誕生しつつある。もちろん其の大半は国家的危機を感じて立ち上げたものだろう。「立ち上がれ日本」「大阪独立国構想」など、雨後のたけのこのように芽を出しつつあるが、一朝有事には団結して現政権を打倒する組織に成ってほしいと思う。

 帰路電車の中で、何だか明治維新当時に似てきたようだ、と思った。
 今読書中の「維新の構想と展開(鈴木淳著)講談社学術文庫」の冒頭に、有名な明治天皇の五箇条のご誓文がある。


「広く会議を興し万機公論に決すべし。
 上下心を一にして盛んに経綸を行ふべし。
 官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まざらしめん事を要す。
 旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。
 智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし」
 
 慶応4年(明治元年=1868)3月14日、御年16歳の明治天皇が天地神明に誓った「国是」である。

 
 草の根の動きを察するに、マスコミに踊らされて選んだ「政権交代」の真実が、実は驚くべき国家解体政党だった事実に驚いた国民が、第二の維新を目指して腰を上げたのだといえなくもない。
 言えることは、この維新が成らなければ、やがて言論の自由も、取材の自由も、生活の自由も制限され、気がついたら国民の多くが「シベリア送り」になるときがくるかもしれない。私なんか間違いなくしょっ引かれるだろう。もちろん、田母神君の次にだが・・・
 信頼する田母神会長の「頑張れ日本!全国行動委員会」の活動に期待したい。


維新の構想と展開 日本の歴史20 (講談社学術文庫)

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幕臣たちの明治維新 (講談社現代新書)

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戊辰戦争―敗者の明治維新 (中公新書 (455))

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戊辰戦争から西南戦争へ―明治維新を考える (中公新書)

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田母神大学校

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座して平和は守れず―田母神式リアル国防論

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真の保守だけが日本を救う

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