昭和44年5月11日は、第10飛行隊所属のF-86F戦闘機3機が島根半島の山に激突して、編隊長以下3名が殉職した日である。私は4番機の予定だったが、前日入れ替わったので九死に一生を得て今日まで生きながらえている。
私の代わりに4番機の位置を飛び新婚半年で散華したS君の未亡人が福岡に住んでいる。
今年もあの日と同じような天候だったから、家内と共に電話でご機嫌を伺ったが、お茶の師範や飼い猫の世話で結構多忙だとの事。一安心したが、やはりこの日は外出もせず、彼の遺影の前で静かに一日を過ごすのだという。あれから41年経った・・・
12日はこのブログ創設5周年だったが、本人はすっかり忘れて、友人ご夫妻と共に西武ドームで開かれた「第12回国際バラとガーデニングショウ」に出かけた。
開場25分前に着いたが、小雨の中、熱心なファンが並んでいる。開場は定刻の9時半だったが、なんと展示会場(グラウンド)までの誘導が極めて慎重で、3塁側入り口からぞろぞろと規制された長い列でホームベース寄りの階段からたった一箇所のゲートに向かって降りていく。私が展示場に着いたのは入場開始から15分間も経っていた!
あまりにも規制がすごいので周囲から「客をバカにしている!」と不満の声が上がっていたが、会場の店の方でも、その分売り上げが落ちたのではないか?
とにかく戦後日本人は、過保護すぎて貴重な人生の残り時間を無駄にしているような気がしてならない。上海万博の混乱じゃあるまいし、おそらくこれは「事故」防止という管理者側の論理、お客さんの苦労など二の次という姿勢。
管理社会のきわみである。もっとも、事故が起きると、責任問題で、管理会社、主催者側が追及されるのだから自分で自分の首を絞めている結果として理解できないこともないが、それにしても異常な入場方式だった。
≪ゲート通過後15分の状態≫
≪我が家のバラは3分咲き≫
そんなわけで、今朝PCを開いたところ、50通のメールの中に、友人から「5周年おめでとうございます」とあり、ブログ開設5周年であることを自覚した次第。ちなみにこの5周年で、チェックインしてくださった方の総数は約1599万(一度608万時点でPC操作を誤りカウンターを消去したのでこれを追加した)になったが、ボケ防止に大いに役立っている!そこで2005年と2006年分を印刷して本にして見たが「個人的日記」としても役立っている。
5年前は「ブログ」という言葉さえ知らなかった私だったが、タイトルも肩書きもすべてを立ち上げてくれた、当時の仲間・文芸評論家Y氏に感謝したい。
ところで鳩山首相の健康状態はいいのだろうか?顔から生気が感じられない。
≪ご静養が必要では?(産経から)≫
週刊誌には「『鳩山幼稚園』の廃園準備(新潮)」「鳩山を追放せよ(文春)」などという過激なタイトルが踊り、インターネット上ではほぼ全員がけなす有様。私もその一人かもしれないが、私は仲間内の会合で2時間以上も直接『お話した』間柄、「学生の人物評定」を本務とした元戦闘機乗りの習性として“結論”を出しているのだから、伝聞とは一種切り口が違うつもりである。
3代目の彼が“名門”鳩山家の名に泥を塗ったことは間違いない。キジも鳴かずば撃たれなかったろうに、なんとも気の毒である。
新聞テレビは現役首相なのだからか、なんとなく控えめだったが、今朝の産経一面に、桜井よしこさんが「首相は戦後教育の失敗例」だとして、「失礼ながら、首相にお払いした幾億円かの議員歳費は文字通りの無駄金だった。こういう支出こそ、真っ先に事業仕分けしてほしい」と書いた。
6面の「40×40」欄にも、ノンフィクション作家の河添恵子さんが「国民はもうついていけない」と題して、「“失望列島”日本。今はこの言葉しか浮かばない」「国防はズタズタ、経済政策もボロボロ、「政治とカネ」もうやむやなままハトではなくサギと化した政権に、国民はもうついていけない」と書いた。
その昔、支持率が低迷していた森政権の事を「蜃気楼内閣」(森喜朗=シンキロウ)とメディアなどは揶揄したが、その時民主党の鳩山由紀夫氏は「(支持率が)消費税(5%)並みになった」と揶揄した。
皮肉なことに、まもなく鳩山首相の支持率も「森喜郎首相の16・8%」をきるであろうから、間違いなく国民は彼と民主党政権を見放したといえるが、だからといってこの政治状況が変わるものではない。これが「民主主義」という名の「衆愚政治」のカラクリである。
民主主義が成り立つ要件として、議員は「庶民」よりも学があり、人格的に優れた人物である“筈”という前提があったのだが、今やそれは「はかない望み」であったことが証明された。庶民よりもはるかにレベルが低い人間達のたまり場が「永田町」である!
見てみるがいい。柔道や体操などで名を上げたおばさんやお兄さんたちを、永田町に集めて徹底的にこの国を劣化させようとする陰謀があらわになったではないか!別に「剣道家」が入っていないからとヤッカんでいるわけじゃない。勿論、スポーツマンが不適だというわけでもない。
観察していると「議員バッジ」は、人間性に欠けた衆愚の代表者達のシンボルに成り下がっている気がするだけである。選挙のときだけ地元に帰って相手の目も見ない“握手”ならぬ「おさわり」するだけ、中にはビールケースの上に土下座して「助けてください!」と哀願した候補者さえ居たではないか!
選挙は彼ら彼女らにとっては「体の良い天下り(天上がり?)=再就職」に過ぎないのである。
こう考えると、今や議員バッジは途上国軍隊ほど「勲章をぶら下げたキンキラ金の軍服を着たがる」のと同レベルか、それ以下になりつつある気がする。
しかし、ここに来て一縷の望みが出てきたことも間違いない。河添女史が「『政治とカネ』もうやむやなままハトではなくサギと化した政権」と酷評した民主党政権の中心人物に対して、東京地検特捜部が“任意”の「再聴取要請」をし、本人は「衆院政倫審」で弁明する意向になったからである。
≪こんなことやっていて大丈夫?(インターネットから)≫
「もうついていけない」と失望落胆した国民に、東京特捜部や衆院政倫審がどう応えるか? 面白くなってきたが、結果次第ではやはり「国民がついていけない」ことになりかねない。その時はコメントにあったような“過激な処方”が取りざたされるのかどうか知らないが、2670年の伝統あるわが国の国体に傷がつかないようにしてほしいと思う。そしてこんな風に、平穏無事な中に“終末”を迎えてほしいと思うのだが・・・
≪さようなら、首相ご一家・・・(産経から)≫
次はコマーシャル。今週末の15日に“独演会”をすることになった。いわば戦闘機乗りとしての私の自衛隊体験談だが、写真を並べて解説するいつもの「電気紙芝居方式」で“秘蔵写真”を公開する予定。お暇な方はどうぞ!
≪佐藤守閣下独演会「私の戦闘機人生=パイロット教育は真剣勝負」 軍事評論家・元空将
昭和14年、樺太生まれ。
防衛大航空工学科卒(第7期)。航空自衛隊に入隊。
戦闘機パイロット(総飛行時間3800時間)。
外務省国連局軍縮室に出向。空幕広報室長
三沢・松島基地司令、南西航空混成団司令(沖縄)。
平成9年退官。
搭乗した戦闘機はF86F、F104、F4、F1、F15、F16(米空軍機)などがある。
軍軍事評論家。岡崎研究所理事・特別研究員。
国家基本問題研究所評議員。史料調査会評議員。
平河総研・専務理事
著書は『国際軍事関係論―戦闘機パイロットの見つづけた日本の安全(かや書房)』
『金正日は日本人だった(講談社)』。
近日『自衛隊パイロットが見たUFO(講談社)』出版予定
【日 時】 平成22年5月15日(土)18時10分〜20時40分(開場:17時45分)
【会 場】 文京区民センター 2−A会議室(文京シビックセンター向かい側)
東京都文京区本郷4−15−14 03-3814-6731
交通:東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
http://www.b-academy.jp/faculty/c04_01_j.html?area=mainColumn
【参加費】 1000円 (事前申込の女性・学生500円、高校生以下無料)
【懇親会】 21時〜23時 *会場の都合により、先着25名とさせて頂きます。
参加費:事前申込3500円 (事前申込の女性・学生3000円)
当日申込4000円 (当日申込の女性・学生3500円)
【申込先】 5月14日までにメールまたはFAXにて(当日受付も可)
会場の定員が200名につき、先着順とさせて頂きます
★当日は混乱が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演5分前とさせて頂きます★
【主 催】 士気の集い・青年部 千田宛て http://blog.goo.ne.jp/morale_meeting
TEL 090-3450-1951 FAX 03-5682-0018 E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
【次回講演会予定】 5月22日 平田文昭先生「中東は「アジア」を解体するのかー日本に必要な新思考」
6月 5日 三浦小太郎先生with 脱北者の方「理解できない国・北朝鮮」
6月12日 漫画家 哈日杏子さん「南国・高雄の魅力―台湾の南部と北部の違いとは」
7月10日 国際政治学者 平松茂雄先生「中国 太平洋進出の意味とは?」
7月24日 女優・予備自衛官 葛城奈海先生
【次回勉強会予定】 5月29日(土)「第4回 家村中佐の兵法勉強会」(予定)≫
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