軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「菅首相はウソつき」

 3日の衆院予算委員会で平沢議員に「2002年のラジオ番組で君が代斉唱を拒否した」と追及された菅首相は真っ向否定したが、6日の東京スポーツ紙で、作家の佐藤優氏が「外交的にも深刻な問題だ」として表題のように糾弾している。
 鳩山前首相は「ウソとは何か」を知らなかったお育ちの良い方だったから、平気でうそをついたのだが、左翼活動で名を上げた菅首相は、ウソとは何かを知らないことはあるまいから、意識的にウソをついていることになる。
 日韓併合100年を記念して、何か首相声明をお出しになる予定らしいが、韓国も北朝鮮も、はたまた首相らが親愛の情を示している中国までも、彼の声明なんぞはなから信用してはいまい。ましてや今回、国会審議の場でウソをついたのだから、今後の外交関係は佐藤氏が言うように「日本の信用にかかわる事態」を招くこと疑いない。
 いくら半島の皆さんに「声明」しても、それもまたウソの公算が大きいからである。しかし、彼らにとっては実入りさえあればいいのだから、声明文の内容なんぞどこ吹く風、貰う物を貰えばいいだけである。
 だから菅首相に申し上げたい。是非、菅首相のポケットマネーから出してほしい。レンホウ女史にも厳しく「仕分け」してほしい。彼を信じているらしいから・・・

 
 ところで話題になっているラジオ番組とは、ラジオ日本の「ミッキー安川のずばり勝負」である。ミッキー安川氏はすでに故人になられたが、苦労人だけあって、実にフェアーな方であった。私も何度かこの番組で対談したものだが、国歌斉唱では「さすが自衛官!」とほめていただいたものであった。「毎日国旗掲揚と降下で直立し、式典で君が代を斉唱するのだから当たり前、ただ最近の幹部自衛官の中には声が小さいものが居るので厳しく指導したことがある」というと驚いていたが、「尤も夜の部のカラオケではそんな奴ほど大声を出しているが・・・」というと大笑いされたものである。

 安川氏と親交があった佐藤氏は、「ミッキーさんは政治的に菅氏を批判しているわけではなく、『信念を持って歌わなかったからあの人(菅氏)は信頼できるのだ』とまじめにほめていた」と振り返っている。どちらが人間として上であるかは一目瞭然、鳩山、菅・・・と続くこの政党には、どうしてこんなにウソつきが集まるのだろう?


 朝鮮総連が、朝鮮学校への高校無償化適用検討に強力なバックアップをしていることがわかったという。それはそうだろう。ウソつきがウソつきのことを理解していないはずはないから、裏をかいて日本人の税金をたらふくものにしようとたくらんでいるのである。


 この問題(朝鮮高校無償化)については、裏で猛烈な運動が行われていて、特にインターネットで具体的な指示(どの役所の誰に集中抗議せよなど)が乱れ飛んでいるのだが、情けないのはそれに加担している日本人(だと思われるが)の存在である。
 何が彼らをそこまで駆り立てるのだろうか? 多分一般的に言われている「贖罪意識」ではなく、日本人社会では相手にされない『ドロップアウト人間』が、この世界では『モテモテ(実は利用されているに過ぎないのだが)』なので自己満足しているだけではないか?と私は感じている。

 以前、労働組合が国を滅ぼす、と書いたことがあるが、実力では到底かなわない社員が、組合という組織を利用すると、社長や社会的地位の高いグループと“対等”に付き合えるという「一種の快感=自己満足」である。
 そのほとんどは実は“自己錯覚”なのだが、国会で、大臣席に並んでいる方々の姿勢や人相を拝見していると、おそらくこの方々は“錯覚”を通り越して己の“実力だと勘違いしている”としか思えなくなる。これも戦後占領軍から戴いた日本独特の『民主主義』の虚構であろう。

 
 戦後、占領軍はその特権をフルに活用して、わが国の文化破壊に邁進した。憲法を変え、教育勅語を破棄させたが、同じ敗戦国のドイツのアデナウアー首相は、米・英・仏・ソ戦勝四ヶ国軍最高司令官を前に、突きつけられた改革案に対して、「教育の進んでいないあなた方の国が、戦争に勝ったというだけの理由で、その進んでいるドイツ教育を改めさせようとすることは、不合理もはなはだしい・・・」としてこれを拒否して断念させたことを思い出す。


 日本人の情けないところは、戦争中は『皇軍の行く手をさえぎるものなし!』と戦意高揚を図っておきながら、敗戦後は占領軍に『こびへつらい』、仲間を敵に売り渡すことに躊躇しなかったことだろう。昔から『長いものには巻かれる』習性があるからか?
 典型的なのはメディアだが、文化人も自ら進んで『焚書』に協力し日本文化を貶めることに躍起になった。
 今の民主党政権を見ていると、戦後日本中にはびこった哀れな「敗戦意識」を思い出す。


 その象徴が『広島』の『過ちは繰り返しません』というあの言葉である。
 先日、田母神氏と被爆者が産経で意見を述べあっていたが、戦中派の被爆者の意識の中にそれが現れている。原爆を落としたのは、当時の『敵国』だったことを忘れては居ないか?

○なぜ原爆を落とされたか?→戦力が足りず防空能力がなかったからである。
○ではどうすべきか?→戦力を増強し、二度と敗戦しないようにすることである。

 これが敗戦の教訓から得られる対策であって、二度と繰り返しません、などといったところで戦争には『相手』がある。綺麗ごとが通用しない国際関係の基本に意図的に目をつぶっているとしか思えない。
 ウソをついて騙しあう、そんな世界を生き延びるには、菅首相のような『ウソつき』が適任!というと佐藤優氏に怒られるかもしれないが・・・


 気分が悪くなる話はこれくらいにして、面白い話をひとつ。
 今朝の産経22面に、UFOに関する記事が出ていたので驚いた。

『実録・自衛隊パイロットが接近遭遇したUFO』を上梓したからか、いろいろUFOに関する情報が届くのだが、第2次世界大戦中のこの話にはいささか面食らった。

 ヒトラーがUFOを開発していたが、戦後すべて米国に持ち去られ、米国が秘密裏に研究していたという説がまことしやかに流れている。
 ヒストリーチャンネルなどでも、宇宙天体に関する科学者の研究が放映されている。
 今朝も『フェニックス上空の奇妙な光』について分析している科学者たちの番組が放映されていたが、科学的に否定も肯定もされない以上、今でもUFOだという。


 興味深いのが最近の中国でのUFO騒ぎである。奇妙な発光体が連続して中国各地上空に現れているそうだが、その中国は大洪水や飢饉で人民は困窮しつつあるという。


≪「6月30日夜、新疆のウルムチ上空に現れた正体不明の飛行物体(ネット写真)
  2週間にUFO目撃談9件 中国研究者「来年と再来年は当たり年」

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 【大紀元日本8月3日】6月30日からの2週間に、中国各地で未確認飛行物体(UFO)の目撃談が相次いだ。これについて、中国の著名なUFO研究者・王思潮(ワン・スーチャオ)教授はこのほど、広東省の主要紙「羊城晩報」のインタビューに対し、「来年と再来年はさらに重大なUFO出現事件が起きる」と予言した。(大紀元時報
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 他方ロシアも異常な熱波で各地で火災が続発、とうとうプーチンさんが穀物輸出制限令を出したという。なんとなく『人類』に害を及ぼしている国が存在している地域?に異常事態が続いているようだが、考えてみれば地球だって宇宙に浮かんだ『美しい星』に過ぎないのである。

 いつまでも無事だと考える方が身勝手、いつかは「美しくない星」になることだってあるだろう。人類の傲慢さが、21世紀になって噴出してきていると感じるのは私だけか?

 今日は夕方から講演会。帰りに夜空を見上げてUFO探しでもしてみたい。

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

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UFO大通り (講談社ノベルス)

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人類はなぜUFOと遭遇するのか (文春文庫)

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テロとUFO―世界貿易センタービル「あの瞬間」に現れた謎のUFO

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UFO事件の半世紀―ロズウェル事件からMIBまで

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美しい星 (新潮文庫)

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