軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

迫り来る2012年

日本が尖閣“事件”で右往左往している間に、中華人民共和国は2012年の権力移譲を確実にしたようだ。
今朝の産経一面に「ポスト胡体制」に関する記事が出ている。紆余曲折を経て、「太子党」の代表格で、江沢民前主席に非常に近いとされる「習近平」氏が、中央軍事委副主席に指名されたのである。


胡錦濤現主席の後継者と見られていた李克強筆頭副主席は、習氏に比べて「外交実績」など、いまいち存在感に欠けるといわれ、形勢不利が伝えられていたから、予想通りといえなくもないが、今回の「尖閣事件」を誰が裏で仕掛けたのか、興味深いものがある。


この事件で日本政府が毅然たる態度をとっていれば、胡錦濤主席が不利になったか、あるいは仕掛けた側が判明して有利になっていたか、今になってはわからないが、大陸の「権力闘争」は、島国日本で机上の空論に頼る政治家には理解困難であろう。
ましてや、仙石官房長官のような“心から”シナに屈服している方では、色眼鏡を通してみた以上に先が見えないといえる。
このタイミングで、海保が撮った証拠VTRを国会に提出するらしいが、公開されるVTRは各所が“改竄”されていて、まるで「南京大虐殺」の展示写真並になるのではないか?


今後2年内でよほどの政変・暴動事件でもない限り、習氏の主席就任は間違いなかろうが、共産党幹部の子弟からなる「太子党」は、軍の80%を支配しているというから、国内暴動などで政策が行き詰れば、外に軍事力を行使する公算が高い。


日本国天皇に“謁見”した習氏の過去がどんな影響を及ぼすか興味があるが、一部には中国の指導者が「日本の天皇のお墨付きを得るとは何事か!」という意見もあり、今後予断を許さない。
マ〜、遣隋使の小野妹子が携えた国書には「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す」との文言があり、隋の煬帝は「無礼である、二度と取り次がせるな」と大いに不快感を示したという先例?もあるが、宮内庁を怒鳴りつけてまで強引に謁見させたお方が、今苦しい立場にあるというのもなんとなく皮肉である。


この秋は中国のみならず、北朝鮮でも「世襲」による世代交代が進行している。“認知症?”が進行しているといわれる総書記があせっている証拠だろう。あと5年は生きながらえないと、若い総書記には統治できるかどうか・・・この国も今後予断を許さない。


2012年は波乱の年のように見えるが、さて、我が足元を見てみると、「俺が俺が・・・」といきがる“旧ゲバ学生崩れ”が支配しているから、まるで浅間山荘事件を髣髴とさせる混乱振りだが、あの時も、赤軍派学生たちの仲間内では、凄惨な殺し合いがあったことが暴露された。理想と現実の驚くほどの乖離・・・。いつの世も苦しむのは民衆だと相場が決まっている。
尤も、昔は庶民は「悪代官様」を選べなかったが、今は自ら「悪代官様」を選んで苦しんでいるのだから話にならない。

2012年秋、吉と出るか凶と出るか、時間はあと少ししかない。果たしてアジアの混乱に間に合うかな〜。わが国でも速やかに「後継者選定作業」に入った方がいいと思うのだが・・・

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