今朝の産経「正論」欄に、佐瀬昌盛・防大名誉教授が「乱にあって別の乱を忘れるな」と政府に警告している。
わが国の政治家たちは、治にいて乱を忘れていたから、今回の震災でも右往左往して「天災を人災化」している。大企業も今までカネが最優先していたらしく、判断力無き“大本営”は適切な処置がとれず犠牲を増やしているが、指揮官は「敵前逃亡」してしまい、最前線では兵士たちの「白兵戦」が展開されている。
沖縄戦のように多くの民間人が戦場に取り残されているが、最高指揮官は「勝手に戦場を離れよ」と言い出す始末。
大本営に見捨てられたガダルカナル・ニューギニア戦線のわが兵士たちを髣髴とさせられる。菅首相と枝野官房長官は、国民に“まさに”「馬鹿な大将は敵より怖い」状態であることを“しっかり”“認識”させている。
佐瀬教授が「危機管理の最高責任者にとり重要なのは、自分の判断力の低下を避けることだ」と指摘しているように、すでに疲労困憊でこの二人は正常な判断ができないように見受けられる。
≪憔悴した将帥:これじゃ士気は上がらない!=産経から≫
≪こちらはトモダチと握手:自衛官とOBには保全隊を張り付けるのに=産経から≫
大連立だか何だか知らないが、自民・公明からも大臣を出してもらうらしいが、己の無力を敵?で補うのか、それとも責任を敵にも“分担”させる気か?
佐瀬教授は「頭脳のエコノミークラス症候群」と表現したが、私は3月15日のブログで、
1、将帥は統帥の中心である。勝敗はその軍隊よりもむしろ将帥に負うところ大である。
2、将帥の責務は、あらゆる状況を制して、戦勝を獲得することにあるとし、「将帥は事務の圏外に立ち、超然として、常に大勢の推移を達観し、心を策按と大局の指導に集中し、適時適切な決心をすべきである」から、幕僚たちは「事務は幕僚以下の職務であり、将帥は幕僚を信任して、その局にあたらせねばならない」と助言した。せめて「己の無能を国民の血で贖う」ことだけは回避してほしい。
更に気を付けてほしいのは、わが国のこの大災害を好機と見て、近隣アジア諸国が奇妙な動きをしていることである。ロシアの軍事偵察はいつものことだが、この機をとらえて沖縄を奪取すべき伏線を張りつつあるのが中国である。災害救援とは名ばかりで、隙あらば奪取せんとする野望が透けて見える。
これはおそらく近々始まるだろう国内での政権争いに備えた動きの一環だろう。
中国は「ジャスミン革命」を警戒中であり、迫りつつある強度のインフレは人民の不興を買うだろう。その時のはけ口こそ「尖閣奪取」だと予測される。
未だに影響力を持つとされる江沢民前主席が、北京の人民解放軍301病院に入院したという。子分の「劉志軍鉄道相が汚職疑惑で失脚してから頻繁にかんしゃくを起こすようになり」体調を崩したからだそうだが、裏に胡錦濤主席の指示があったとみて、激怒しているという。いよいよこの国には天下騒乱の秋が近づきつつある。
佐瀬教授は「『決してないとは決して言うな』という言葉を改めて肝に銘ずべきだ」「首相と政府に『乱にあって別の乱を忘れず』が求められる。そのため、必要なのはまなじりを決した一方向凝視ではなく、むしろ多少のよそ見を許容する太っ腹だろう。残念ながらそれが見えない」と締めくくった。
ロシア、中国、そして韓国までもが、日本の不幸、混乱を好機ととらえて竹島に「海洋基地」を月内にも建設するという。
こんな周辺国家群が隣国として存在する以上、今後も「われらの安全と生存」は「平和憲法?」では絶対に「保持できない」と認識すべきである。
今回の震災で、日本人の魂を再認識させてくれた東北人に学び、各界有識者の方々もそろそろお遊びはやめて、目を覚ましたらどうだろう。
震災対策が一段落した後、改めて我々日本人は、戦後70年近くも“不磨の大典”でもあるかのごとき、左翼ご推薦の“憲法”を破棄して再出発すべきである。
そして混乱の隙に乗じようとしている敵性勢力と永田町にはびこるトロイの木馬の如き“外資系”議員を排除すべきだが、今は彼らを厳重監視して、不穏な行動を抑え込んでおかねばならない。
≪岩手山田町で粉雪舞う中祈りをささげる僧侶:国難に祈る日蓮上人の姿と二重写しになる=産経から≫
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