中国列車事故…今頃驚いた？ - 軍事評論家=佐藤守のブログ日記

23日夜、中国浙江省で起きた高速鉄道事故は、25日午前、事故後1日半で復旧され、列車が運行されているという。

実にお見事な復旧ぶりで、うらやましい限りだがわが国だったらそうはいくまい。JR西日本の大事故でも、航空事故でも、事故原因を“徹底的に”探求して、自治体や“市民”が納得しなければ再開できないのに、さすがは全体主義国、この国ではいとも簡単に再開するのだから、大方の日本人は驚いて声もないようだ。

日本の方が…聊か神経質気味だが…、「科学的」「論理的」「常識的」「人命重視」というところか。
しかし、今頃こんな前近代的国家がすぐお隣にあったことに日本人は気が付いたようだが遅すぎはしないか？

面白い？のは追突した列車の運転席を破壊して、それを事故現場に埋めた点であろう。21世紀における世界第2位の経済大国だと標榜する国のすることか！

≪証拠隠滅？：ユンボーに「SUMITOMO」とあるのは？＝インターネットから≫

今朝の情報では中国の新聞はこの事故を伝えず、「政府メディア、人民日報・経済日報・光明日報、解放軍報のトップページはいつもの「和諧」一色で、事故についての報道はなく、軍の幹部人事を大々的に報じている」という。

≪２４日の朝刊。どの新聞も軍幹部の大将昇格をトップニュースにしており、列車衝突事故は報じられていない＝大紀元時報から≫

さすが全体主義国、やりたい放題である。大東亜戦争時代の「反日宣伝」を見るまでもなく、この国の体質がわかろうというもの、にもかかわらず、日本企業が進出するのだから、その魂胆が理解できない。こんな実態を知って進出しているのか、それとも他に何かいいことでもあるのだろうか？

約10年続いた日中安保対話では、言論統制されている彼らの発言内容や会議内容、提出論文の内容は別にして、個人的会話の中にその真相を伺うことがきわめて多かった。彼らも“人間”、およそ考えることには多少なりとも共通点があったからである。しかし政治制度がこうである以上、自由な発言も行動も許されてはいない。実に気の毒な人民だと痛感したが、会話の中に「ぽろっ」と本音が出るのが面白かったものであった。

例えば地方を視察した時、あるいは北京市内で「お上りさんたち」に遭遇した時、一応社会的地位が高い研究者らの表情が曇るのである。
そして「彼らは無学文盲、字も読めないし書けもしない！」とあからさまに軽蔑し「総人口の10%がそうだ」と言ったものである。つまり、我が国の総人口に匹敵する数の人民が無学文盲だというのである。
それじゃ今回のような「非近代国」が最新鋭の「高速鉄道」を持つのは「○○に真珠」といえるだろう。

台湾に侵攻すれば「あなた方の子供たちである兵員たちは200キロの海峡で殲滅され海の藻屑になる！。だから台湾侵攻はやめた方がいい」と先輩が忠告すると「2〜300万位の兵員は地方からすぐ調達できる」と放言してはばからない。もちろん「地方」とは漢民族以外をさす。

やがて旧ソ連の空母がお色直しをして出現するだろう。この“空母”は本体がソ連製だから浮かぶだろうが、日本近海に進出している原子力潜水艦も、最新鋭のステルス戦闘機も中国独自の開発になる最新鋭武器だそうだから、高速鉄道に似た事態が起きないとも限らない。それもわが近海で…

≪インターネットから≫

その上こんな国が偏西風の風上で原発をどんどん建設しようとしていることに日本国民、いや失礼、日本市民も少しは注目したらどうだ。

事故が起きてもこの通り、絶対に原因探求しないどころか、原発反対デモでもしようものなら「強制収容」されるだろう。

今回の事故で、せめてもの救いは、自ら≪中国が開発した技術だ！≫と世界に公表したことである。パクリ専門がついつい調子に乗って宣言した結果、責任は中国がとらねばならなくなった！
ところが“お人よし日本国”の企業は、要請があれば事故調査、修理に手を貸したいとか…。

悪いことは言わない。手を貸すどころが「手を引くこと」である。HONDAが「HONGDA」、CANONが「CANONA」とパクラレてもひるまず進出する鷹揚な日本企業にあきれたものだが、今後はそう言っていられないのではないか？
来年政権交代したら、再び相当な「献金」を要求され、悪くすると、反対派に協力した廉で国外追放されるかもしれないのに…
今頃この国のそんな前近代的な実態に驚いているようじゃ情けない。

2008年の北京五輪聖火リレーで、留学生たちが長野で何をしたかお忘れか？
これを機に、お人よし日本人よ、早く目を覚ませ！と叫びたい。

≪長野県警に守られって我が物顔にふるまう中国人たち＝インターネットから≫