軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

中共のために自国(日本)を裁判する日本人弁護士たち(その2)

敬老の日を含む3連休、行楽地はにぎわったことだろうが、初日の17日、靖国会館で実施した私の「第2回国防講座」には、50人ほどの熱心な方々が集まってくださり恐縮した。
零細企業?の兵法研究会員も、この日はメンバーが限られたため準備と後片付けで参集者の皆様方のお世話になったことに御礼申し上げたい。
バックに出資者が付いているわけでもなくファンドもなく、時には個人負担でカバーするという、熱意だけで突っ走っているミニ団体だから、不行き届きの点はどうぞお許しを。

この日は「特攻隊秘話=特攻隊とはなんであったのか」について私の所見を申し上げたが、大西中将の「目的」についての所見は、本邦初だったから驚かれたことと思う。「特攻隊員は犬死」だ、「大西は殺人者だ!」という感情論や、純真な青年たちの「遺書」を取り上げた同情論は目につくが、大東亜戦争全体の流れから見たこの“作戦”の目的は、私が申し上げた分析でほぼ間違いなかろうと思っている。


たまたま、陸軍特攻に関する立派な書籍が届いた。
作者は「陸軍最後の特攻基地・万世」の著者で特攻隊員だった九〇歳になられた苗村七郎氏で、「至純の心を後世に」という陸軍特攻に関する詳細な記録。
苗村氏曰く≪この著書は、いわば私の「遺言」でもあります≫

多くの若者たちにぜひ読んでもらいたいと思う。

≪ザメディアジョン出版:¥3714≫



ところで、兵法研究会は“後援者”もない貧乏団体だが、世の中の“いかがわしい”団体には、公的資金さえ流れているという報道が出た。

今朝の産経は「総連系歌劇団への広告中止 民主党北海道連 政党交付金で10年間支出」との見出しで次のように報じた。
民主党北海道総支部連合会(北海道連)が、在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)傘下の金剛山歌劇団公演に政党交付金を使って10年にわたり広告を出していた問題で、北海道連が今年から公演への広告出稿を取りやめたことが18日、分かった。道連は中止の理由を「経費節減の一環」と説明している。政党交付金は税金が原資で、専門家から「税金で北朝鮮朝鮮総連を支えているようなもの」と批判が上がっていた≫
政党交付金使途等報告書や関係者によると、北海道連は平成13年から22年まで17年をのぞき、札幌公演を主催する「実行委員会」に広告料を毎年5万〜10万円支出していた。資金提供総額は50万円に達する。
22年10月に開かれた札幌公演のパンフレットには、1ページ目に民主党の全面広告が載っており、「歓迎 金剛山歌劇団」という文字の下に、北海道連と道議会の民主党会派の名前が記載されていた≫


≪10年にわたって広告を出していたことについて道連は「優れた海外の芸術を支援する目的で、継続して支出してきた。北朝鮮を支援するという意識はない」と説明していた。
 金剛山歌劇団は、朝鮮民族の音楽や舞踊の普及を目的に昭和30年に在日朝鮮中央芸術団として設立。北朝鮮は「唯一の海外総合芸術団体」と位置付け、49年に最高の栄誉とされる金日成勲章を授与したとされる。歌劇団の公式サイトによると、団員数は70人で、朝鮮学校卒業生らがメンバー≫だという。

北朝鮮と政財界などとの闇関係については拙著「金正日は日本人だった(講談社)」に概要を書いておいたが、日本人の“人の好さ”を巧みに利用した謀略活動に、民主党は事もあろうに国民の税金をつぎ込んでいたのである。

その昔、冷戦時代にはソ連のボリショイサーカスやバレー団などなど“芸術使節”が全国各地を巡回したが、その収益金は左翼政党に配布され、左翼反日活動費に使用されていたことは情報関係者の知るところであった。国民は「天に唾」していたのである。青少年育成のためと称して、当時は日教組も団体で見学していたはず…。

ソ連崩壊後の日本国内での工作活動はもっぱら北と中国に受け継がれたが、その全容は国民には知らされていない。
以前このブログに書いた「中共の第2期対日工作」はほぼ完成し、今や第3期仕上げ段階に入っているにもかかわらず、反日閣僚が居並ぶ政府はもちろん、メディアも「韓流」「なでしこジャパンムード」などで国民の目から覆い隠している。


今日は前回に続いて、中共のために自国(日本)を裁判する日本人弁護士たちの追加情報の一部を書くが、なぜか2007年に公開された名簿を(日本では報じられていない)この時期に王選の「新浪ネット」が再び公開したのである。

今回は214名の名簿が確実にダウンロードされて記録されているから、やがてあちらこちらのネットなどで公表されることになるのだろう。反響が楽しみである。


ところが、さらに注目すべき関連情報が先日届いた。
「次のような広報内容がネットで流れているのだが、人がいい日本人は知っていますか?」というのである。もちろん私も知らなかった。


≪20110904“悪魔的飽食”合唱巡回演出(原題は中国語)≫とする内容で、記事内容を要約すると、「一瀬敬一郎弁護士事務所からの連絡で(中略)松村高夫先生に依頼して作った日本“悪魔的飽食”合唱団は22回目の全日本巡回公演を実施するが、松村高夫先生はこの団の歌手です。
9月4日、佐賀市市民文化会館大会場での公演に出演する。これを皆さんに伝えてください…」≫と流れていたという。
つまり、731部隊を敵として宣伝演技を巡回している組織の公演活動PRで、観客動員数が少なかったのであろう、巡回公演を広く日本人に知らせてほしいというのである。

このネットの主催者である王選女史は、1952年生まれのれっきとした浙江省の議員。1976年杭州大学を卒業し、1987年に日本留学。1993年に筑波大学修士号を取得している。1995年から日本の対中“侵略戦争”の細菌戦で受けた被害者の調査とその対日民間人賠償活動を行い、中国人“被害者”の対日裁判の責任者であり、現在姫路市に住んで活動しているのだが、誰が彼女の後見人なのか?
推測できるのは、今回彼女が公表した500名中の214名の日本人弁護士などがバックについているのだろうと思われる。しかし、どう考えて見ても、浙江省から時たま反日活動家を支援するため、来日するのならばいざ知らず、姫路市に常住して活動しているということが理解できない。
国際常識では彼女は「スパイ」に相当するのだが、取締法がない我が国では、乗っ取られるまで対処できないということか?

中国情報に詳しい帰化ジャーナリスト・石平氏などに詳細な調査を依頼したいものだが、何はともあれ、中共の対日第3期工作は着々と進んでいることを日本人自身が自覚する必要があろう。

≪着々と占領工作は進んでいる…どうやら“姫路”が東海省の省都浙江省姉妹都市か?≫


「反日」以前―中国対日工作者たちの回想

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スターリンの対日情報工作 クリヴィツキー・ゾルゲ・「エコノミスト」 (平凡社新書)

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北朝鮮という悪魔―元北朝鮮工作員が明かす驚愕の対日工作

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蠢く!中国「対日特務工作」マル秘ファイル

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対日工作の回想

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中国対日工作の実態―日本の中枢、政・官・財を篭絡する工作活動の手口

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日本の空を誰が守るのか (双葉新書)

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