「前田武志国土交通相(74)が8日告示の岐阜県下呂市長選を前に、特定の候補を応援する文書が地元建設業協会の幹部あてに郵送されていた」事が、公職選挙法違反として紙面をにぎわせているが、今朝の産経27面の『一問一答』が面白い。
――進退に関しては
「関与していないところで、思いもよらない使われ方をした。かかわっていないことについて[責任を]認めるわけにはいかない」
――公選法違反の疑いがあるが
「文書は私が作っていない。送付先も知らないところ。チェックしない軽率さは申し訳ない。あっけにとられている」
――誰が責任を取るべきか
「いう立場にないが、忙しい年度末に、政務秘書官から促されサインした」
――秘書官にミスがあったのか
「ぬかっていた。意識が及んでいなかった。秘書官は先週末、辞表を提出して受理された」
――政務秘書官は内容と宛先を認識していた
「認識していたが、どういうことに当たるかという意識はなかったようだ。監督不行き届きだ」
――大臣は公選法に抵触していると思うか
「軽々には言えない。まことに軽率で、中身も不適切」
――辞任する必要はないのか
「今果たさなければいけない責任を感じている」
いや〜お笑い芸人の“芸”より面白い。最近は「お笑い番組」が国会中継にとられてしまって、本来の芸人たちは焦っているのではないか?
前田大臣は御年74歳、私の二つ上、「団塊の世代」という言葉に例えると「戦災孤児の世代」とでもいおうか、貧相この上ない。
≪関与を否定する前田大臣=産経から≫
私が小学校(直前までは国民学校)の頃は、占領直後で制度も次々に変わったし、第一物資不足で教科書もノートもない時代。混乱していた時代だったから一生懸命勉強した組と、モク拾い・アカ集め(若い方にわかるかな〜)にまい進した不勉強組に別れたものだ。
大臣は1937年、奈良県十津川村のご出身で、京都大学を出ておられるから、決して不勉強組ではない。それにしてはこの一問一答は情けなさすぎる。
≪関与していない。思いもよらない使われ方をした≫
≪文書は作っていない。送付先も知らない≫
≪チェックしない軽率さは申し訳ない≫
≪忙しい年度末に、政務秘書官から促された≫
≪秘書官は先週末、辞表を提出して受理された≫
受理された?誰に?
国交省の決済文書は改めて「有識者の検閲」を受けた方がいいのでは?、
以前、柳田法務大臣が、就任祝の席で「法務大臣はいいですよ。わからなかったら『個別の事案についてはお答えを差し控えます』『法と証拠に基づいて適切にやっている』という二つを覚えておけばいいんですから」と発言して首になったが、民主党は全く反省していない。いや、反省という言葉も知らない方々の集まりなのだろう。
とりわけ、いい年して秘書官の責任にして“自己防衛”する姿は見苦しい。
前田大臣は、≪ぬかっていた。意識が及んでいなかった≫≪あっけにとられている≫などと連発したが、あっけにとられているのは国民の方である。
「ぬかった!」と思っているのは、そんな大臣を選出した地元選挙民の方だろう。健全な有権者であれば、だが…
前田大臣はもとより、与党、野党を問わず、永田町の論理は国民にはまったく通用しなくなった。
元最高検検事の土本武司・筑波大名誉教授(刑事法)は「建設業界を所管する大臣が自らサインをし、建設業協会に支援を求めるやり方は不当な『地位利用』ととられても仕方がない。違法性が高く、配慮にかける行動だ」としているが、この程度の認識で、大臣業務、つまり国策を遂行しているという事の方が私には恐ろしい。
知らないうちに、誰かが大臣にサインさせて、計画を実行する…
テロリストも顔負けじゃないか!
民主党は「官僚主導廃止!」を唱えて政権を取ったはずだ。それがどうだ。官僚だけではなく、自らの秘書官にさえ“いいようにこき使われている”ではないか!
魚は頭から腐る、というが、民主党という「魚」は、すでにミイラ化している…
民主党議員につける薬はなさそうである。
私も自衛隊をやめて立候補し、防衛大臣になっていればよかった!
尖閣に言いがかりをつける国や、竹島を不法占拠して空威張りする国、生まれ故郷の樺太を占領して恥じない厚顔な国などに自衛隊を出動させて“鉄槌”をくらわせてやり、野党から攻められたら、「秘書が書いた文書にサインしたのだが、そんな内容だとは知らなかった!」「ぬかった!反省している!」「監督不行き届きだった」「まことに軽率で、中身も不適切だった」しかし「今果たさなければいけない責任を感じているから辞任はしない」と言って、高額の歳費にしがみつき、勲一等を目指す!!
いやはや、北のミサイル事件でも、たるみきったお二方が世間、いや世界の物笑い。
≪なんとも頼りないお二方=産経から≫
その昔、栗栖統幕議長は法の不備から「自衛隊は超法規的活動を取るほかない」と述べて、時の金丸という防衛庁長官に首を切られた事があったが、いかに栗栖閣下が優れていたかが一目瞭然だろう。
そんなすぐれた軍人の首を切った金丸さんとやらは、金日成将軍から刻印のない金の延べ棒をもらった方で、今頃は三途の川底で重い金塊を抱いて眠っていることだろう。
この頃から、日本政治は劣化し始め、与党野党を問わず政治屋の質は極端に劣化したように感じているが、民主党政権になってからは愈々極限に達した感がある。
マ、こうなることは私の「想定内」の話ではあったが…
≪得意満面の金丸氏=インターネットから≫
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今週末頃から店頭に並ぶと思うので、興味がおありの方はご一読いただければ光栄である。
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