軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

資源乏しい日本…

先週は、新刊本の上梓などに加えて講演会など、結構多忙だった。
ブログを5日休むと大先輩から「体調でも悪いの?」と心配するメールが届くので気が気じゃない!

そこで今日は、土曜日の産経9面で目についたこの記事から入りたい。

産経新聞から

国際会議に出席のため来日中のバーバラ女史が、脱原発にかじを切ったドイツの例を挙げて、≪ロシアからの燃料輸入やフランスからの電力購入で他国への(エネルギー)依存度が強まっている≫と指摘。「日本は他国に命運をゆだねるような道を進むべきではない」と提言した。
更に≪エネルギー安全保障と電力の安定供給、地球温暖化ガス削減などの課題を解決できる電源は原発しかない≫と指摘。日本の原子力発電所の建設技術については、東日本大震災によっても≪建屋は残り、プラントの頑健性が証明された≫と評価しているが、今の日本の雰囲気からすれば、バーバラ女史は英国原子力公社・名誉会長だから、「推進派筆頭」で企業がらみ!と産経の記事にクレームをつける市民グループがいるだろう。しかし冷静に読んでみるべきである。

政府の混乱と不的確な指示などによって、事故は拡大された点はあるが、現場の処理活動はとてもチェルノブイリ事故に比べられないほど冷静で懸命である。

これについては、週刊文春に詳しい記事があるそうだから、読んでみたいと思っているが、私にはとにかくこの国を「破壊」しようとする活動が目について仕方がない。その筆頭がこれである。


≪我が家の周辺に張られているポスター≫


このグループは、大東亜戦争でも日米開戦に向けて大活躍し、日本を破滅に追い込んだことは歴史が証明している。
当時からコミンテルンスターリン)に魂を売ったグループなのだから、「日本」という看板を外すべきなのだが、それでも日本人と米国人の“高学歴者”が、オカルティックな共産主義にマインドコントロールされて、日米相戦い、相互に悲劇を迎えた。


戦後は占領軍の助けで労働組合を組織し、教師を取り込み、日本人の子供たちの頭に反日本主義を植え込んだ。それが「日教組」である。

純真な子供たちをピンクに染め、わが国の教育崩壊に突き進み、日本人から伝統的な文化や特性を消失させてきた。その代表的、集大成的人相をした方が、政界を取り仕切っているではないか!
この手の人相が、近ごろの日本には増えすぎた…


これ(日教組)で日本人の魂を改悪し、次は脱原発で基幹産業を破たんに追い込み、日本国を崩壊に追い込む…。多分シナリオはこうだろう。そして着々と水面下で進行している…。まさにゾルゲ事件に匹敵する日本崩壊作戦である。


しかし、21世紀に残っている「共産主義国」は、≪中国≫と≪北朝鮮≫くらいであって、それもそろそろ断末魔を迎えつつある。


私は退官後、「お人良し日本人よ、そろそろ目を覚ませ!」と防衛問題を中心に15年間叫んできたが効果もなく、下手すると自国の断末魔をこの目で確かめることになるのか?と聊か気落ちしつつある。その前になんとか三途の川を渡り切りたい!


先週初めに友人の伊藤貫教授の本を読み終えたが、日米関係についても全く同感、ただし、日本の核武装に関しては、軍事知識欠乏状態で、決断力も勇気もない「シビリアン」に、核のカギを預けることには大いに疑問があるから、ここが伊藤教授と意見を異にするところだろう。
悲しいことに、今回の北のミサイル事案で“それ”は十分証明された。
田中防衛大臣は事前に≪私が対処するから万全である≫とTVで語ったが、国民のだれもが信用しなかったように、結果はお粗末なものとなって「どこが万全か!」とあきれてものが言えなかった。
こんな「シビリアン」の下で動かねばならない軍事組織が、核を持っても実力を発揮できないと、私は34年間の自衛官生活で“確信”しているからである。
しかし、伊藤教授同様、当然自主防衛の努力と、その足らざるを米国との同盟関係で保たねばならぬ、と思っている。

≪文春新書\820+税≫


今後の世界情勢を考察するうえで大変ためになる。一度本書をお読みいただきたいと思う。
中国指導部の崩壊?に伴う混乱と、イラン・イスラエルの不気味な闘争などなど、2012年危機の後に控えている大混乱に備えねばならぬことが理解できるし、果たしてそれに大統領選挙後?の米国が立ち向かえるのかどうか…


バーバラ女史が言うように、日本は確かに天然資源は不足しているが、それを補って余りあったのが≪人的資源≫、つまり、優秀な民族性であった。ところがその特筆すべきわが国の人的“資源”は、恐るべき“破壊教育”によって、大きく減少しつつある。

バーバラ女史が指摘した天然資源はもとより、今まで国を支えてきた優秀な人的資源も枯渇しつつあるのだ。

そこで、今日の「多摩地方版」に出た、森田健作千葉県知事の意見をご紹介しておきたい。
石原都知事と言い、森田知事と言い、国政をはるかに凌駕する判断力が頼もしい。
人材育成こそ急務である!

≪産経・多摩版から≫

自滅するアメリカ帝国―日本よ、独立せよ (文春新書)

自滅するアメリカ帝国―日本よ、独立せよ (文春新書)

日本人だけが知らない 世界から絶賛される日本人

日本人だけが知らない 世界から絶賛される日本人

心を許せない隣人 中国と中国人は、この五文字で理解できる (WAC BUNKO)

心を許せない隣人 中国と中国人は、この五文字で理解できる (WAC BUNKO)

ジェットパイロットが体験した超科学現象

ジェットパイロットが体験した超科学現象

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

日本の空を誰が守るのか (双葉新書)

日本の空を誰が守るのか (双葉新書)

国際軍事関係論―戦闘機パイロットの見つづけた日本の安全

国際軍事関係論―戦闘機パイロットの見つづけた日本の安全