先週末から今週初めまで、福島の墓参りと、石巻の神社大祭に出席してきた。高速道は本格的補修が始まっていたが、まだくぼみと段差などが残っている。
福島の菩提寺は「0・4マイクロシーベルトだ」と住職様が測定値を教えてくれたが、私の好物の「アンポ柿」など、農作物は風評被害で自粛した由。昨年は天からの恵みをすべて捨てたらしく農家の嘆きは大きかった。いずれにせよ、放射能の基準がまちまちで、何を信じていいかわからない、というのが県民の本音のようだ。
仙台の津波跡は、マダラではあったが田植えが済んでいて、いいコメが期待できそうだったが、三陸道を境にした「悲劇」は、歴然としていた。
津波防護のために、防波堤を兼ねた道路網建設とはいかないものだろうか?がれきも他県に運ばずその土台にすればよかろうに…などと素人判断。
伊達市の母方の祖父母の墓は土台だけになっていて、震災で倒れたので住職は取り壊すことにした、という。何とも土台の前に家内が供えた花束に一種空虚な思いがした…。
本家に立ち寄ると、なまこ壁の美しかった蔵が崩壊したため撤去したという。裏の3200坪あった養鶏場が一面のお花畑になっていて、老人ホームの車が数台止まり、多くのご老人方が花々に見入っていた。
車いすの老人は「癒される」と喜んでいたが、この広大な花畑を管理しているのが3人のボランティア婦人!と聞いて驚いた。
土の入れ替え、苗の植え付け、そして肥料散布、入園料も無料という純然たる奉仕活動だが、市は、個人企業?には補助しないというから、お金も持ち出し。しかし3人は「ご老人が喜んでくれるのが生きがいだ」と今後も続けていくという。
石巻の大祭は、70人ほどの氏子さんが集まったが、お告げは「まだまだ油断できない」ようで、腹をくくって生きることが大切と思われる。バタバタしても始まらない、明るくいこう!とみなさん元気!
町のスーパーなどは震災前と変わらぬ賑わいだったが、資材や大工さん不足で、家屋の復旧は遅れている。
広大な≪仮設住宅街?≫も、かなり傷んでいる様子。プランターに植えられたさびしげな花々が唯一の慰めか。
帰途、岳温泉に一泊した。昔は高速道を一気に帰京したものだが、寄る年波には勝てず?休憩することにしたのである。
かなり観光客が戻ってきていて、ホテルでは≪来ていただくだけでありがたい≫という。
ところが温泉につかっていると、隣の方が、被災した温泉宿など、復旧の見込みがつかない施設を≪買いあさっているグループ≫がいると教えてくれたが、温泉源や水資源は大丈夫かな〜と気になった。現地でも心配している。野田首相、頼みますよ!
ホテルを出て、安達太良山の8合目までゴンドラリフトでのぼり、下界を見下ろした。
カッコウの声も聞こえ、好天で絶景だったが、下から霧が昇ってくるのが見えたので早々に下山。案の定その後すさまじい雷雨になったが、そのころ我々はいつもの峠茶屋で昼食中。
店の主人は大震災などで働く場所を失った被災者は、自宅復旧のめどが立たないこともあって、補償金で「パチンコ」「カラオケ」三昧の日々だという。
補償金は一人当たり月10万円だそうで、5人家族だと50万、「此の辺じゃ高額。気になるのは働く場がない若者たちで、こんなことしていたら、福島の若者は“腐ってしまう”」とおばあさんが嘆いていた。
そんな現地情報や、山菜・漢方薬などの話を聞いて3時間ほど“勉強”している間に、雷雨は通過、夕方無事に帰京できたが、なんとなくご先祖様のご加護を感じた東北の旅だった。
ところで、帰宅して溜まったメールを処理し、ブログを開けるとJdia120さんから重要情報が入っていた。
読売新聞は見ていなかったが、産経も大々的に取り上げている【中国書記官スパイ疑惑】事件である。
≪在日中国大使館の李春光・1等書記官(45)が外国人登録証明書を不正に更新したとして警視庁から出頭要請を受けた問題で、鹿野道彦農林水産相が平成23年3月、李書記官らと東京都内のホテルで会食していたことが30日、関係者への取材で分かった。筒井信隆農水副大臣は同日、李書記官が副大臣室に出入りしていたことを認めた。政府高官2人とスパイ疑惑が浮上した書記官との接点が明らかになり、自民党などは国会で追及を強める≫というのだが、なんともはや、わが政治家らの警戒心のなさに“感心”する。
「外国大使館員=情報員」というのが世界の常識である。我が国では、“大使閣下”は偉い方。大使館は「海外旅行のお手伝い機関?」と考えて、すべて「友好」でくくっているようだが、軍事常識欠如の弊害がもろに表れている証拠であろう。
彼は日中友好協会を日本国内に拡散するのに努力していて、こんなに各地に支部があるのか!と驚くほどの「友好協会」めぐりをしていた。(Jdia120さんが掲載してくれたHPにある)
この写真は、某町会議員とのショットだが、この議員のパンフレットに掲載されている「農家が地元産米」を李書記官に手渡しているショットである。
いずれ関連が判明するのだろうが、我々の「日中安保対話」にも、「社会科学院“研究員”」との肩書きで、参加している。
もっとも「…研究員」として私服で参加している相手側には、れっきとした「現役軍人」もいるわけだし、そんな≪肩書≫は信用できないのも国際的常識だろう。日本人はからっきし≪名刺の肩書≫に弱く、すぐ信用する癖があるが…
2000年の北京会議で、やけにうるさく旧日本軍に絡んできた「研究員」の若い女性が、実は陸軍中佐であり、数回“激論”を交わしたのだが、やがて数年後には堂々と≪人民解放軍陸軍大佐≫の名刺をくれたものである。私とけんかするたびに昇任していて、2008年には≪上級大佐≫だったが…!
最初はしゃべらなかったが、彼女の日本語が上手なのは日本の某国立大学に“留学”していたからで、その観点からみると、「大使館」よりも、我が国の「大学」が一番中国≪情報員=スパイ≫養成に協力しているということになるだろう。
メディアは農水大臣にたかっているが、文科大臣に質問した方がいいのでは?
≪記者の質問を受ける農水相=産経から≫
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