軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

なんとまあでたらめな社会になったもの

18日、久しぶりに航空関連の集まりに出てみた。たまたまこの日、雫石事件に関する本を出版したので、大いに興味があったのだが、官民の航空関係者が、懸命に異常接近防止、事故防止に手弁当?で取り組んでいて、世の中進歩した!と感心したが、昭和45年当時、民航機のジェット化に伴い高高度領域が錯綜してきて、訓練空域も油断ができない状況になったため、空自では監察を実施し、異常接近防止策を政府に上申する寸前に事故が起きたのであった。


あれから41年、今や手軽に≪レジャー≫が楽しめるマイクロライトプレーンの進出で、飛行場周辺は接触事故の危険性が増しているという。これに対する保安基準は国によって異なり、英国、イタリア、スウェーデンならびにドイツは厳しいが、フランスや米国は「無いに等しい」という。
日本でも超軽量動力機の運行は、国土交通省航空局に指定の許可を得ることで可能であり、一般の航空機よりも許可を得るのが簡単だという。驚いたことに「耐空証明や操縦者の技能証明」は不要であり、機体・操縦者・離着陸の場所について、事前に許可を取得すれば飛ばすことが可能で、近年愛好者がどんどん増えているという。
その傍若無人なフライトで困るのは航空事業者はもとより自衛隊で、最近特に危険性を感じているという。
これを聞いて第二の雫石が近い!と感じた。


大体、国防任務が最優先(というと某紙に叩かれるだろうが)次が航空事業者、レジャーは優先順位は当然低くなる。
もちろん、ドクターヘリなどは優先されるが、それらの空中統制はだれがやるのか?
事故が起きてからでは遅い…と感じた。

マイクロプレーンを楽しんでいる方々に言いたい。スポーツも競技も趣味ももちろん大いに賛成だが、ルールを無視して事故を起こしたときは、自分で自分の首を絞める結果になることをお忘れなく!


19日は、わが史料調査会で、ソマリア沖・アデン湾における海賊問題について、日本船主協会海務部課長・山内章裕氏の話を聞いたが、生々しい海賊の襲撃事例もさることながら、黙々と任務に励んでいる海上自衛隊の艦艇とP3Cの活動には今更ながら頭が下がった。
2009年3月、派遣命令を受けて現地で活動している彼らのことを、派遣した「方々」はじめ、政府要人は忘れているのではないか?
いささか腹が立った。

やがて尖閣にも≪海賊たち≫が押し寄せるだろうが、手不足のわが国は、中国海軍にでも助けてもらう気か?

もっとも、今年末から来年ごろにかけて、この国の「政府」は崩壊するだろうから、海軍=海賊になりかねない。

じゃ日米安保に頼って米軍に…?

冗談じゃない、と米国は言うだろう。老朽化した機材を更新しようとしたら、オスプレーは「危険だから来るな!と騒ぐのだから…。


中近東では、シリア大統領が第2のカダフィーになる日も近い。それがアフガンやインド、南シナ海、いわる「不安定の弧」にどう影響するか、「自由と繁栄の弧」と読み替えた時の外務大臣はどう思っているのだろうか? 我が国には「無責任の子」が広がりすぎている。


韓国もおそらく凋落するだろう。例によって例のごとく「大統領逮捕⇒死刑判決」にならねばいいが。


北朝鮮の動きは急である。強硬派?の総参謀長を解任し、自らは元帥に昇任したがまるで子供のままごと。しかし彼は改革開放しか立ち直るすべはない、と踏んでいるだろう。母親は、日本で育ち日本の自由と繁栄を身をもって知っていたのだから。
問題は、日本人=最下層民族と定義した一大矛盾の身からどう脱皮するかだが、その決着をつけるためか、金正日一家と昔親しかった料理人が北へ出発した。面白い動きになりそうだ。


ところで国内の話題はロンドン五輪?…
これだって無事に終わればいいがはてさてどうなるか…


今お茶の間に流れ込んでいるのが「橋下大阪市長の女性スキャンダル問題」だそうで、いやはやあきれるばかりだが、私が呆れたのは「行為」ではなくTV記者たちのくだらない質問風景。

鬼の首でも取ったようなお決まりの質問なんか「弁護士」市長は物ともしていない。
「家庭内の問題」と突き放され、記者側は攻めあぐんでいたから、案外この問題は市長の「向う傷」程度で終わるだろう。いや、人気が増すかも…
なぜって、市長よりも総理大臣にもっとひどい“関係”を持っていた方がいたし、閣僚にも、代議士にも、まだまだ“懲りない面々”がいたし、いまだにいるじゃないか?
報道陣よ、それよりも≪夫人から三行半≫を突き付けられたお方に対する追及はどうしたの? これはあくまで家庭内の問題、というのであれば、大阪市長の「行為」もその範疇。


それよりも新聞社も、TV局も、最高幹部がハニートラップにかかっていて、そんなところに限って「見え見え」の「韓流もの」を垂れ流しているじゃないか。
若い市長の過去の行動よりも、そんな輩の古傷に触らぬ方が片手落ちだろう。市民はそんな穢れを知っているから今度の問題では多分動じまい。
夫人と子供には気の毒だが、これも家族で解決する問題。夫、おやじとしての彼が試されるだけ。

市民が手を出せるのは「投票」である。


下半身問題の「解説?」は苦手だが、TV会見を見た限りでは、質問する側の、自分のことは棚に上げたあまりにも一方的な偽善者ぶりが、逆に当人を際立たせていて、ばかばかしい限りだが、それをばかばかしいと感じないほど日本人は劣化した。


このところ、大津中学校問題など、何ともまあ、でたらめな話題ばっかり続いているが、今までの旧悪が一斉に噴き出したもの。
ノー天気なキリギリスが蟻に食い殺される時が迫ってきているように感じるのは私だけか?

いずれにせよ最近のわが国は、つまらんことが多すぎる。
人生を無駄に生きている人間がものすごく目立つのだが、悔しいのはそんな輩が経済的に「いい生活」をしていて、まじめに生きようとしているものが餓死したり、被害者が個人情報を暴かれたうえ、みじめさを味わっていることだ。

神の国・日本にいつから神も仏もいなくなったのだろうか?

どうも嫌気がさしてお逃げになったような気がするのだが…。


明日午後は、靖国会館で、気晴らしに「UFO談義」をして若い方々を元気づけてくるつもり。

自衛隊の「犯罪」-雫石事件の真相!

自衛隊の「犯罪」-雫石事件の真相!

ジェットパイロットが体験した超科学現象

ジェットパイロットが体験した超科学現象

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO

金正日は日本人だった

金正日は日本人だった

日本の空を誰が守るのか (双葉新書)

日本の空を誰が守るのか (双葉新書)