軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

韓国大統領の非礼

竹島侵入、親書返送など、国際儀礼に悖る李明博韓国大統領の非礼は、今まで“おとなしく対応していた”野田総理に「領土を守る努力をオールジャパンで進める」。天皇陛下に謝罪を求めた大統領に対し「謝罪と発言の撤回を求める」と明言させるに至り、竹島問題については「韓国によって不法占拠されている」と「不法占拠」の表現を用い、「(大統領は)不法に上陸した」とも語った。
そして主権に関する問題については「毅然として対応する」といったのだから、次は実際の「行動」を期待したい。


ところで私は、このような一時的人気とりや、退任後の身の保障を講じる李大統領の行動を見て、2000年8月に韓国で体験したことを思い出す。日韓安保対話で訪韓していた私は、当時の金大中大統領が、6月13日に訪朝して、初の南北首脳会談を行い世間をあっと言わせたが、その意図は何か?と韓国側の専門家に聞いた時、「目当てはノーベル平和賞ですよ」とこともなげに答えられ驚いたものである。


休戦中の戦争を終戦にして平和条約でも結ぶのだったらいざ知らず、ただただ抱き合って涙を流す演技だけでノーベル賞がもらえるとはだれも信じていなかった。評判が悪い金大中氏は、退任後にどうなるかわからない。そこで【国際的な身の安全の補償】を求めたのだというのである。
うそだろう?と思ったのだが、結果は事実だった。そう、北に巨額の金を持ち込み、ノーベル委員会にも相当な“圧力?”をかけ、彼は目的を達したのだから、世の中そんなに甘くはない、と思っていた私の方が間違っていたのである。半島に“平和”をもたらすこともない一時的な個人プレーにノーベル賞は授与されたのである…

≪世界を欺いた演技だった…インターネットから≫


今度の李大統領には、「国際的保障」は望めないだろうから、結果は見ての楽しみだが、それには今朝の産経の、立命館大教授・加地伸行氏の「韓国よ、冷静に周囲を見よ≫と題する【古典個展】欄が的を射ているだろうから、彼のために全文掲載しておこう。


≪芸は身を助くということわざがある。なるほど。

 そう言えば、われわれ中国思想(中国哲学)の研究者は貧乏暮らしが当たり前であるが、首が飛んだり、いざというとき、なんとか食べていける芸がある。

 それは、商売道具である古典のひとつ、『易』を生かすこと。つまりは大道易者にすぐなれること。

 もちろん、本格派であるから、そこらの安物の大道易者とは格が違う。ということはさておいて、久しぶりに易占(えきせん)をしてみた。

 そのテーマは、韓国大統領がわが国土、竹島へ不法侵入したことについてである。

 すると、占いにこう出た。なんと出(で)も出たり「訟(しょう)」という卦(け)であった。卦とは、その占いの結果であり、その卦の意味はもとより、さらにはそこからの変化(将来)の予言も出る。

 それらを整理して言えば、こうだ。「訟」とは、もちろん「争い」であり「訴訟」である。

 この争いを強引に行おうとする結果は「凶」と出ている。しかも「大川(たいせん)を渉(わた)るに利あらず」とある。

 「大川を渉る」すなわち大川(大問題)に突っ込んだ場合「利あらず」ということ。

 それをこう説明している。「大川を渉るに利あらずとは、淵(ふち)に入るなり」と。危険を冒すと深み(淵)にはまってしまうという意味。

 ま、そういうことだ。

 歴代韓国大統領の大半は、退任後、検察の手にかかっている。中には[疑惑に]耐えきれなかったのか、思いがけない形で亡くなった人もいる。

 最近、現大統領も実兄が不正資金事件で逮捕、起訴されたとのこと。と言うことは、任期満了後のご本人の運命も想像できる。そのとき、話をすりかえて、自分は愛国者である、行動で示した、などと言い逃れできる実績作りとしての竹島不法侵入であろう。

 「訟卦」の変化にはこうもある。「訟に克(か)たず」と。そのとき「[村へ]帰りて逋(のが)る(逃る)。その邑人(ゆうじん)(村人)三百戸にして、眚(わざわい)(災)なし」と。竹島問題に失敗しても、逃げて三百世帯ほどの村里の長(今ならマンションの経営者?)としてつつましく暮らせば、敵(検察)に討たれることはなかろうという予言。当たるも八卦(はっけ)、当たらぬも八卦

 韓国は、大統領以下、どうしてこうも下手な喧嘩(けんか)を日本に売ってくるのだろうか。

 韓国よ、冷静に周囲を見てみよ。この二千年間、中国に頭が上がらずにきたのは歴史的事実。中国が韓国を助けることは絶対にない。助けるときは属国にするときのみ。また北朝鮮とは、戦火を交える危険性が高い。ロシアはまったく信頼できない。友好国となってくれるのは、唯一、日本だけではないか。

 中国は古代、魯国(孔子の祖国)の君主が遠くの国とばかり友好関係を結び、最も近くの国と親しくしないことに対して、或(あ)る重臣が諫言(かんげん)した。そのとき、こういう喩(たとえ)を述べた。もし失火したとき、その火を消そうとして遠い海から水を運ぼうとすれば、海の水量は多くても間に合わない。近くの川の水こそ大切−「遠水(えんすい)は近火を救わず」(『韓非子』説林上篇)と。(かじ のぶゆき)≫


ところで、怒り心頭に発した!という仲間から、拡散希望のメールが届いた。
「添付の写真をご覧下さい。韓国人が昭和天皇と書いた髪を貼り付けた男を膝まづかせ足蹴にしているのです。
これが韓国の実態です。怒髪天をつく!絶対に許せません。」

≪仲間から送られてきた写真≫


日本人は一般的におとなしく「争いごとを好まない」し、「大人の対応」を強調する。「従軍慰安婦像」や、中国人民による「東条首相緊縛像」など、過去に何度も足蹴にされていているから、「ああ、またか」と≪紳士的態度≫で終わるのだろうが、極めて不愉快になる。
もっとも「天をつく」ものが消滅している私には“つき様もない”が、お隣さんの常軌を逸した精神状態は見て取れる。

他国の国家元首を誹謗することに快感を覚えるという民族が、21世紀の現在、ついお隣に存在するのである。
むしろ彼らへの限りない憐みの情を覚える。
加地教授の「遠水(えんすい)は近火を救わず」の意味も理解できないだろうが…


今日は「カジ」一色! たまたま軍事評論家の鍛冶君から新著が届いたのでご紹介したい。

「国防の常識」鍛冶俊樹著(角川ONEテーマ21=¥743+税)
彼は文春新書から「戦争の常識」を上梓したが、その際≪戦争とはそもそもなんなのか? そして日本はどうすればいいのか?≫という質問を受けたという。これはその問いに答えようとしたものだが、「(戦争は)未来永劫決して止むことはなく、従って日本のなすべきことはただ一つ、国防しかない」とあとがきに書いている。

北方領土竹島、そして尖閣と、これほど周辺の“やくざ国家”から嫌がらせを受けているのも、武力を軽視し“平和を唱える”清く正しい蜉蝣のような国・日本の現状に尽きるといえる。
弱肉強食の世界を生き抜くにはどうするか?

政治家さんたちにぜひとも読んでもらいたいが、その結果≪防衛出動≫を下令する勇気を持った指導者が現れてほしいものである。

韓国は日本人がつくった (WAC BUNKO)

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