軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

年内に中国で動乱か?

週末から恒例の墓参りと神社参拝で東北を回ってきた。
石巻は、いまだにゴーストタウンが残っていて、がれき処理もあまり進んでいない。急造の仮設住宅は、皆さんが花を植えたり雰囲気を出しているが、全体に漂う疲労感は否めない。
いまだに浮かばれていない犠牲者の集団が市内各地に現れるという。


福島の温泉地には客が増えつつあったが、農業はお先真っ暗。個人的に果物やお酒を購入してみたが焼石に水。
仙台平野の稲穂は黄金色だったが、福島のお百姓さんは「風評被害が怖い」という。会津地方も豊かに稲穂が波打っていたが、農家の心配はかなりなものだ。


いつもの峠の茶屋に立ち寄ると、5月に会ったEさんと“偶然再会”し、いろいろな興味深い話を聞いたが、これは奥が深いから後で報告したいと思う。
今回は、家内とともに裏磐梯を案内していただきつつ山野草、特に薬草について“現地指導”を受けたが、とりわけ熊と遭遇した時の「会話」が面白かった…!


さて、中国の権力争いだが、習近平の状況がにわかにきな臭くなってきた。野田首相と立ち話した胡錦濤主席の、心ここに非ざる表情がそれを表していると思うのだが、何とか人民の関心を外に向けねばならないようだ。


関連ニュースだが、例えば米国本部の中国語サイト・博訊ネットによれば、≪習近平・国家副主席と賀国強中国共産党中央紀律検査委員会主任の両氏が、相次いで不審な交通事故に遭い≫習氏は一時意識不明の重傷、賀氏も重体だったという。

暗殺者?は、日本大使を襲撃したのと同じ方法で「2台のジープが習氏を乗せた車両を追尾し、故意に衝突。後部シートに座っていた習氏は、すぐさま中国解放軍総医院の301医院に搬送された」というから、「背中の負傷」は信ぴょう性が高い。賀国強氏の場合は「大型トラックに追突されて車が横転」し、301病院に入院したという。
もっとも以前、江沢民死亡説が流れたこともあったが…


暗殺グループについてはすでに特定されているというが、問題は「薄煕来氏を支持する軍隊と警察関係の勢力が、胡錦濤主席、温家宝首相、習副主席、賀紀律検査委員会主任らの、薄氏に対する処罰に不満を持ったため、秘密裏に暗殺計画を実行した」というのだからすさまじい。事実だとすれば窮鼠猫を噛む状態にある江沢民派が【国共内戦】状態を引き起こしているといっても過言ではあるまい。


もちろん胡主席と温首相の警備は厳重だから、日本大使のようにそう簡単に襲撃できないようだが、習、賀両氏の警備はわりと緩やかだったから、それで狙われたのだろうともっぱらの噂である。
しかも事件にかかわった中に軍人がいるという情報もあり、背後に政治局常務委員・周永康氏が関わっているとの情報もある。


博訊ネットによれば、
≪現在、この「習・賀暗殺計画」に関連する情報は厳密に封鎖されている。両氏が入院しているとされる病院は厳重警戒が敷かれており、多くの患者は他の病院に移動している。また、新しい患者の受け入れも行っていない。それに伴い「中央の他の指導者への警備も一段と厳しくなった≫という。

 
何度も書いたことだが、中華帝国滅亡時には、天変地異が頻発する。地震も頻発、そのうえ奇妙な現象が多発していて人民の間に、不安感をあおる噂話が絶えないらしい。
現代の噂話は「インターネット」に代わっているが、今回の衝撃的なこの記事は、サイトからまもなく閲覧できなくなったというから、口封じは昔よりも手早いといえる。
しかし、情報途絶はすます人民の間に疑心暗鬼を生むから、北京政府も気が気じゃなかろう。うまくコントロールできないだろう、と私は見ている。



≪紫色の天空=インターネットから≫


≪異常に赤い水=同≫


≪長江もこの始末―同≫ 


今日は911から11周年にあたる日だが、大陸ではいまだに性懲りもなく918!に反日騒動?を計画しているという。
さて、人民の関心をこの【暗殺事件】から逸らすために、どんな手を打ってくるか興味がある。


ところで、面白い情報が届いていた。
中国の新聞学研究者で、元 北京大学教授の焦国標教授は、中国共産党中央宣伝部を批判したため大学を解雇されたが、彼がネット上に、石原都知事あてに次のような手紙を公開したという。


≪あなたは尖閣諸島を購入する募金をしたそうですが、もし不足したら私も1000ドル寄付します。振込先の銀行口座を教えてください。尖閣購入を支持します。早く国有化してください。そしてできたらいつの日にか、北京の「中南海」を買って、日本が国有化し、シナ豚の養豚場に変えてほしい。その時には私のすべての貯金を寄付し、お祝いします。
中共国」は公民基本である自由権力を非合法で侵害する、骨まで腐ったチンピラの集団政府であり、近代国家ではない。中共を滅亡した人は、私の心の中の一番の英雄であり恩人です。
石原先生の返事を待っています。銀行の振込先も待っています。

2012年9月8日、土曜日、
   国際ペンクラブ、第78回会議の前夜。  後輩 焦国標
罪悪の首都北京から(発信)≫


焦国標氏は、韓国で開催された国際ペンクラブへの出席を止められた。出席できないことに立腹し、石原都知事と台湾の馬英九あてにこれを出したという。もちろん彼は自宅に軟禁されている。


彼の主張は「中国人は絶対神に対する信仰を持たず、悔悟することがなく、権謀術数だけを行うようになり、中国の社会はうそ話の体系の上で動くようになった」というものだから、人間性を否定する中共政府が彼の主張を受け入れるわけはない。
法輪功という健康研究集団に江沢民が恐怖を感じて弾圧していることに通じているが、とにかく広大な地積に巨大な人口がひしめく国、暴力と恐怖政治で支配する以外に“統一”する手立てはなかろう。


しかし因果応報、やがてこの国は4つに分裂し、国内は、天安門事件と同じく戦車が走り回る騒乱状態になるだろう。
10月以降が“楽しみ?”だが、12月が本命?になろう。
その前に我が国も体制を整えておかないと、いたずらに犠牲を増やすことになるのだが、TVに顔をさらすお粗末な連中の表情からは、この危機を乗り越えられるかどうか全く期待できない。
現地に進出した日本企業は自己責任だろうが、愚かな政治家の優柔不断で、国民が右往左往するのが目に見える…。


国内でひたすら「政治屋ごっこの醜態」を報じるメディアにも、その危機感がないのが何とも奇妙である。
当たるも八卦、当たらぬも八卦?かな〜…

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