軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

天は動き、春は近し!

14日、東條由布子女史が亡くなった。私と同じ昭和14年生まれで、東条英機元首相の孫であり、広大な戦地で散華した英霊を本土に帰還させようと、女手一つで尽力された方であった。
東條首相の遺言は「沈黙・弁解せず」であったが、彼女は平成4年にその禁を破り、読売新聞社から「一切語るなかれ」を出版した。
その後「大東亜戦争の真実=東条英機宣誓供述書」など貴重な記録を世に表し、祖父の汚名を晴らそうとすると共にひたすら遺骨収集に励まれた。昨年末、体調を崩しておられたと聞いたが、突然の訃報に驚いた。人の世は3代のつながりが深いという。
≪この世でのお勤め、お疲れ様でした。おじい様とゆっくりお休みください≫と申し上げ、ご冥福をお祈りしたい。

≪「一切語るなかれ」岩波由布子著:読売新聞社刊≫


ところで北朝鮮の核実験を怒るかのように、天からロシアに隕石が落下した。衝撃は広島型原爆の30倍、衝撃波で負傷者が1200人も出た。
直径17m、重さ1万トンの隕石は秒速18kmで大気圏に突入し、高度20〜25kmの上空で爆発したという。
私がファントムで体験した上限は約18kmの成層圏、あのあたりで爆発して地上に落下したのか、と思うと何となく実感がわく。
今朝の産経抄子は「杞憂」について書いていたが、3・11の大地震と大津波、今回の「杞憂」といい、まるで新約聖書ヨハネ黙示録に出てくる「ハルマゲドン」だが、これは「世界の終末に起こる善と悪との勢力の最後の決戦の場所」が転じて「世界の終わり」といわれているものだ。ロシアでも一瞬そう思った人々がいたという。
私にも天が「核戦争の姿」を現実に見せて地球人に警告したのだと感じた。とにかく『悪の蔓延』はすさまじく、「善の活動」は遅々として進まない。

≪落下する隕石=ロイター≫


≪神をも恐れぬ暴挙北のミサイル発射=共同≫


≪大気圏に突入するMIRV弾頭=インターネットから≫


近来、地球人が地球と天体に対して行っている“暴挙”は、限界点に近づきつつあるのだが、いまだにそれがわかっていない連中が世界中にはびこっている。その代表的なものがこれだ!

≪恐るべき砂漠化が進行する中国大陸=インターネットから≫


≪その一部が中国の大気汚染だ=産経から≫

NASAによると、40億年後には太陽が膨張して地球はその炎に飲み込まれるとされている。だからといって「自暴自棄」になるのは時期尚早だが、子孫のことを思えば現在を少しでも正常化するよう努力するのが「人の道」だろう。

≪太陽の膨張=NASA


話は変わるが、オリンピックからレスリングが除外されるらしい。「ロビー活動が足りない」などと、奇妙な意見が聞かれるが、そもそもサマランチだったかタマランチだったか、IOC貴族一派がやりたい放題で、理事会役員に貢物は欠かせないと、以前評判になったことを日本人は忘れているようだ。
人間活動には、学歴や教養とは無縁な「酒と金と女」が絡むのが古代からの常識!、シナではこれを≪酒池肉林≫といった。


オリンピックの創始者といわれるクーベルタン男爵の「オリンピックは、勝つことではなく参加することにこそ意義がある」というセリフは有名だが、この言葉は聖公会ペンシルベニア大主教であるエセルバート・タルボットが言った言葉だとされる。
1908年のロンドン大会に参加した米国選手団がロンドンで色々な嫌がらせを受けた。そこで気分転換にセント・ポール大聖堂聖餐式に出かけたところ、タルボット大主教からうけた説教の中にこのセリフがあって、大いに勇気付けられた。
これを聞いたクーベルタンが各国のオリンピック関係者を招いた晩餐会での演説に引用したので、“クーベルタン男爵の言葉”として世界に広まったものだという。
彼が自ら語った言葉は「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ、これこそがアスリートの義務であり、最も大切なことである」だというが、IOCの理事たちには理解不能なのだろう。尤も理事たちは「アスリートではない」から当然なのかも。
大人たちに偽善がはびこるのじゃ、青少年に健全なスポーツ精神は育つまい。


ところで今朝の産経でこの記事≪存在感増す「サマランチ・ジュニア」≫を読んで、つくづく国際組織の落とし穴を見る思いがした。
「四方の海皆同胞」とするわが大和民族には到底理解できないに違いない。実は彼らの方が人格的には“遅れている”のだが…
≪理事会内にいるといないではロビー活動が与える印象も全く違う≫と東京招致委幹部が語っているが、「印象」だけで物事がはかどるわけはない。韓国などは必ず[貢物]をしないと、面談さえできない“習わし”があるのだから、「テコンドー」などという希少スポーツが生き残ったのだろう。
記事には≪IOCの底流をなす「欧州中心主義」も東京の壁になろう≫とあるが、このような国際組織の壁は、国連(わが国では善意?で“国際連合”と意訳するが≪連合国≫が正しい)にも共通なのであり、IOC理事会=安保常任理事国と同じだということを知らねばならない。


とまれ、スポーツ精神よりも≪営業成績や貢物≫が優先するような国際組織はいずれ信頼されなくなるだろう。
“健全なスポーツ精神”という看板に隠れた拝金主義の偽善者の群れ?が集まるスイスのローザンヌが、次の隕石落下地点になるのか、はたまた中南海の方が先か…などと無責任なことは言わないが、少し立ち止まって考え「人類共通の精神」に立ち戻って見ることが今必要ではないのか?


日本人も「やれ今年は猛暑だ、この冬は豪雪だ」などと一喜一憂しているが、草花の芽は着実に息づいているし、ヒヨドリや我が家育ち?のキジバトも、メジロシジュウカラたちも次第に元気に「挨拶」に訪れていて、春の足音は間違いなく近づいてきている。

昨日、一日かかって3月に上梓する「日本を守るには何が必要か」のゲラチェックも完了、今日は今からバーゴラやウッドデッキ、ぶどう棚のペンキ塗りでもして、気分を晴らすことにする。

そうそう、怪我した人差し指は「完治」したのでご安心を。秘薬?は熊本産の「純粋馬の油」。塗ってバンドエイドで止めていただけなのに、下から肉が盛り上がってきて復旧した!
これで「自然治癒力の人体実験」は成功!
ご心配かけました。

増補改訂版 祖父東條英機「一切語るなかれ」 (文春文庫)

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