軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

トウ樸方、国外逃亡か?

トウ樸方(とうぼくほう)はトウ小平と彼の3番目の妻卓琳との間の最初の息子であり長男、太子党の1人とみなされている男である。


彼は文化大革命の時、家族が紅衛兵の攻撃目標とされ投獄され、厳しい取調べを受けた後、4階建てのビルから飛び降り自殺を図り下半身麻痺となった。
現在は車いす生活をしているのだが、その彼が忽然と姿を消したので、習近平は厳重な捜索と逮捕を厳命したらしい。


情報によると、トウは1000億ドルの金を持ち逃げ?したともいい、彼の娘も孫も米国に住んでいるから、もしも彼が米国に亡命したとなれば、米中間はさらに緊張すること間違いない。
オバマ大統領は「スノーデン」という裏切り者を追跡中だが、習近平主席は「トウ樸方」という裏切り者を抱えたことになり、「欧洲の天地は複雑怪奇」という声明を発して退陣した平沼内閣時代を彷彿させる。


この“事件”を知った中国人民の間では、「目の見えない者と足が無いものが外国に逃げた」と皮肉交じりで噂になっているらしいが、車いすでどこまで逃げられるのか?と注目されているらしい。


≪米国に保護された盲目人権活動家・陳光誠氏、台湾訪問=大紀元日本から≫ 


≪草葉の陰で何思う?=インターネットから≫


この一件は、未だに党内部の紛争が収まっていないことを示していて、第2、第3の政変の可能性を秘めている。いよいよ大乱が始まったというべきだろう。ホンネは「尖閣」どころではあるまい。

落ち目になった江沢民派は、中央から一掃されかかっていて、胡錦濤派(共青同)は次期権力奪取の伏線を引き終わっているともささやかれているから、予断を許さない。


ところで、とうとう中国のバブルがはじけたらしい。私は経済専門家ではないから「当たるも八卦」で今年から来年にかけて起きると考えてきたのだが、前倒しになりそうだ。


トウ樸方国外逃亡?行方不明?事件と並行して中国で問題になっているのが、自分の貯金が下ろせなくなったという人民の不満が高まりつつある事で、これは習近平にとっては危険要素だろう。


実は相当以前から中国の5大銀行には現金がなくなっていて、預金者が引き出そうと押しかけているそうだが、2時間待っても下ろせないと不満が高まっているらしい。
銀行に金がないのだから「当然の結果」だろうが、「俺たちの貯金はどこへ行った!」と騒ぎが大きくなりつつあるらしいから、これまた高橋是清時代の『昭和恐慌』を思い出す。


最近の産経紙の見出しを見るだけでも、中国国内に異常事態が迫っていることを感じる。

●「上海株急落5.3%安 中国7月危機、現実味 財テク償還破綻懸念(6.25)」

●「江沢民派の高官が“腐敗”で失脚 新たな権力闘争の前兆か
(6.24)」

●「中国『影の銀行』炸裂の予兆 7月危機説に現実味 金利激しく乱高下(6.24)……以上産経新聞から



他方、大紀元日本によれば(6.24)、
中国当局が北部地区の厳重な水不足問題を解消するため、2002年から着工した「南水北調(南部の水を北部に引く)プロジェクト」。国営テレビCCTVはこのほど、その水源地である丹江口ダムの深刻な汚染状況を明らかにした。来年秋に同プロジェクトの完成が予定されているが、河南省、河北省、北京市天津市などの20以上の都市の住民はこの著しく汚染された水を飲用することになる。

 丹江口ダムは中国の湖北省河南省にまたがるアジア最大の人工淡水湖。漢江の中上流に位置し、水源は漢江と丹江≫
とあり、環境の悪化はとどまるところを知らないらしい。


人心の乱れも凄まじく、同6.21によれば、
≪急病で倒れた人を救助せずに、その所持品を盗んだ男性が20日北京市の検察院に起訴された。急病人はその後、死亡したという。北京紙・京華時報が21日に報じた。

 男性の供述によると、2月17日早朝、窃盗目的でバイクに乗り市内を物色していたところ、鉄道ターミナルの西駅の地下道で倒れている急病人を発見した。試しに声をかけてみると、呼吸があるものの、意識不明の状態だったという。そばに急病人のものと思われる電動自転車が置いてあった。

 男性は急病人のポケットから2元(約31日本円)を抜き取った。その後、バイクを近くの駐輪場に停め、もう一度現場に戻り、電動自転車を盗んだ…≫
という。


3月に上梓した著書に、私は≪中国はやがて4つに分裂か?≫と書いたが、自国の混乱から脱出して、一人?安全地帯に逃避しているKJ君の見解が聞きたいものだ…。


冗談はさておき、隣国のこんな状況をさっぱり伝えない我がメディアの見識を疑いたくなるが、それよりも巨大な難民の群れが、富士山見物と称して押し寄せてこないように心配している。何せ日本人は底抜けのお人よしだから…


陸自が漸く沖縄に短距離弾道弾を配備しようとしているというが、この手の侵略にはほとんど役に立つまい。


最後になったが、イージス艦あたご事件は検察が上告を断念して、二人の海自幹部の無罪が確定した。今度は検察も、最高裁での「自判」が望めないと判断したらしいが、法の権威を保つためにも、これ以上“冤罪”を生んで欲しくなかった。
特に雫石事件という冤罪に苦しんだ元空自パイロットとしては、今回の無罪決定を大いに喜ばしく思い、心から喜びたい。
なだしお事件で辞職した山下艦長、今回の愛宕事件で辞職した事故当時のあたご艦長:舩渡健一等海佐は復帰しないだろうが、海自戦力の一大損失であったことだけは確かだろう。
最新鋭の船を預けるに足る艦長を独り育てるのにどのくらいの時間と予算がかかっているのか、慌てふためいて首を取った当時の関係者たちの拙速ぶりが返す返すも残念である。

≪事故直後の愛宕=インターネットから≫

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