軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

朴政権を対手とせず…

昭和13年1月16日、近衛文麿首相は蒋介石率いる国民政府に対して交渉打ち切りの声明を発表したが、その中で「国民政府を対手とせず」と述べた。
これによって「二国間の外交関係は断絶し、支那事変解決の手がかりを失うことになった」とされるものだが、現在の韓国政府の“妄動”を見ると、当時の近衛首相の気持ちがわかる気がする。


1、【ソウル=加藤達也】韓国の朴槿恵大統領は、日本の朝鮮半島統治からの解放を祝う「光復節」の15日、記念式典で演説。韓国国内で強まっている歴史認識や領土問題での対日批判を念頭に、「(過去の日本による)傷を抱いて生きている人々に対し、痛みをいやすための責任と誠意ある措置を期待する」と述べ、日本政府に態度変化を要求した(産経)。

≪8月15日、演説する朴ウネ大統領=産経から≫


2、【ソウル支局】韓国を訪問している国連の潘基文事務総長は26日、ソウルの韓国外務省で記者会見し、安倍政権の歴史認識憲法改正の動きに関連して「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」と述べ、日本政府を非難した(産経)。

≪地元ソウルで記者会見する潘基文事務総長=産経から≫


3、米国の共和党重鎮のマケイン上院議員は26日、ソウル市内で記者会見し、歴史問題などでぎくしゃくする日韓関係をめぐり、「日本と韓国の首脳は対立を解消するために、少なくとも対話を始めるべきだ」と述べ、早期の日韓首脳会談開催を呼び掛けた。

 マケイン氏は、北朝鮮の核開発や中国の海洋進出拡大など日韓が共通の脅威に直面していると指摘。「(過去に)悲劇的なことがあったからといって関係を発展させないのは、21世紀において正しいアプローチではない」と述べ、日韓関係の改善に期待を示した。

 一方、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「言語道断で残虐だ」とし「(元慰安婦の)痛みの記憶を和らげるために必要なことを、われわれは間違いなく支援する」と述べた。

 マケイン氏は同日、韓国の尹炳世外相と会談。韓国外務省によると、日韓関係改善の重要性を指摘したマケイン氏に尹外相は、日本の政治指導者の正しい歴史認識が必要だと主張した。(共同)



自国の歴史を知りもせず、ひたすら声高に反日を叫び続ける韓国要人の頭の中を見てみたいものだが、大陸と半島国家が抱えるトラウマは今も昔も変わらないものらしく、島国の国民にはまったく理解できない。。


「1000年の“シナの恐怖”は、36年の“日帝の支配”、50年余の“米帝の支配”なんぞ物の数ではない。日韓友好など“絶対に”ありえない」と豪語した某韓国ジャーナリストの言葉が今更ながら真実だと思い知らされる。


昭和25年に勃発した朝鮮戦争で、釜山近郊まで追い詰められた韓国軍は、マッカーサーの仁川上陸で虎口を逃れたが、その後毛沢東が派遣した“義勇軍”の人海戦術で再び危機に陥った。
この時の“義勇軍”と北鮮軍が韓国民に与えた残忍な所業はすっかり忘れて?いるようだが、近代歴史上、韓国人にとっては最も身近な歴史じゃないか?

≪どうして“謝罪”を要求しないの??=インターネットから≫


その“シナの義勇軍”の残忍な所業が「すっぽりと」抜け落ちた歴史観を持つ大統領は、“極悪非道な”国の親分ににじり寄って、揃って人様に「歴史認識」と言えた義理じゃあるまいに。
そろそろ任期を終えて帰国する準備にかかった?潘基文事務総長も、所詮今後の身の安全を図る所業に出たようだが、こんな程度の歴史認識しか持たない男が“連合国機関”の事務総長などとはアジア人のレベルも落ちたものだ。


それはさておき、我が国も、戦後の知的怠惰がたたって、軍事=悪というトラウマが抜け切れていないようだから、威張れたものじゃなさそうだ。

今、左翼の少年教育用バイブルともいうべき「はだしのゲン」が話題になっているが、これもまた「軍=悪」「軍人=悪魔」という単純な構造で、真っ白なハートの子供たちに浸透し、ピンクに染めた悪書の1冊だったといえよう。

≪原爆と関係あるの? “不良図書”じゃ?というのが友人の見解=送られてきた漫画≫


ところが問題になると、左翼メディアの支援を受けて大騒ぎになり、これにおびえた島根の教育委員らが、己の保身を優先して取り消したようだが、ことほど左様に日本人が腰抜けになったのは、軍事軽視の環境下に育ったからである。


3・11で大活躍した自衛隊は、やっと「認知?」された感があるが、この騒乱の中で「ブルーインパルス反対!」「日米共同訓練反対!」「基地撤去!」と、松島基地正門まで押しかけてきた“市民グループ”はじめ、ことごとく自衛隊の行動に反対し妨害し続けてきた「方々」も地震津波では被害者になったが、一様に自衛隊員に救われた癖にこの時ばかりは「無言」だった。
自分に都合が悪ければ無言に打ちすぎ、世が平穏ならば『誹謗中傷する』様は、どこか韓国政府に似ている…


先だって、太平洋を横断しかけたジャーナリストがヨットが沈没して海自の飛行艇に救助されたことがあったが、彼が仮に「左翼の権化で反自衛隊活動家」であっても、隊員たちは黙々と救助したに違いない。
「差別されても差別しない」というのが自衛隊員の精神だからである。


そんな戦後日本の軍事忌避について、産経の【日曜に書く】欄に中静敬一郎論説委員が、我々に代わって書いてくれているので掲載しておきたい。


軍事忌避する「奇妙な国」考
日本はいつの間にか、軍事がわからない「奇妙な国」になってしまったのではないか。
 東日本大震災などを通じて、自衛隊への評価は極めて高くなったものの、軍とすることに違和感を持つ人が少なくないのはそのためだろう。

残滓濃い戦後民主主義

 「軍は悪」とする戦後民主主義の残滓の色濃さをも物語る。「絶対平和主義」に耽り、軍事を忌避する国家でいては、力の支配がしばしば起こりうる国際政治の荒波に翻弄されるだけではないのか。

 軍事がわからなくなったのは、軍と呼ばず、自衛隊とするなど、軍を消し去る作業が続いているためだ。それに加え、軍隊とは何かを教えることのできる人たちの多くが姿を消し、軍事に関する教育、例えば、戦時法規ですら不要とされた。

 戦後、駐米大使を務めた朝海浩一郎は「帝国陸海軍をディスクレジット(悪者にする)せんとするあまり、軍備それ自体を悪なりとしてしまった」(初期対日占領政策)と反省の弁を述べている。

 「なぜ軍隊が守らないのか」。2020年東京五輪招致のために欧州諸国を歴訪し、協力を要請した自民党衆院議員は各地で同じような質問を浴びせられたという。

 「国内の治安は警察が担当する」と議員が説明しても「武装したテロリストの攻撃には軍隊でなければ対処できない」。

「なぜ軍隊が守らない」

 欧州側は、軍隊の活用を優先しない日本側にけげんな表情を浮かべていたそうだ。

 今年3月、超党派東京五輪招致議員連盟の役員会で披露された話である。その場にいた日本維新の会衆院議員、山田宏氏は杉並区長当時、背広姿で説明に来庁した自衛官とのやりとりを思い出したという。

 「軍服で来ればよかった」と話したところ、「あまり刺激したくない」と答えたという。

 軍服を背広に着替えざるを得ない。軍とは言わない…。軍隊が存在しないかのような日本と、軍と国民が一体化している欧米諸国との違いは歴然だ。

 「ごまかしが続いているのですよ」。山田氏は慨嘆する。

 一方で自衛隊を軍隊として活用しないことが、日本を未曽有の危難に追い込んでいる。

 尖閣諸島周辺の日本領海侵犯を常態化させている中国の一連の行動は、国連海洋法条約第19条が違反とする「外国船舶の無害でない通航」に該当する。

 この不法行為に対し、沿岸国は「自国の領海内で必要な措置をとることができる」(同25条)とされ、自衛権行使による実力排除が認められている。

 列国の軍隊は、領土や主権を侵害する不法な暴力に対し、部隊自衛といわれる「平時の自衛権」を行使して排除する。前記の「必要な措置」をとるのは当たり前なのである。

主権侵害を座視するな
 だが、自衛隊にはこれが許されていない。憲法第9条で禁止されているとされる「武力行使との一体化」に抵触するのだという。自衛権行使を認められているのは防衛出動だけだ。

 しかし、防衛出動は大規模な侵略を適用要件としている。懸念される海上民兵による尖閣不法占拠は、その要件に合致せず、適用の対象にならない。

 自衛隊の対処は警察力となるが、警察力は国の管轄権の一部にすぎず、外国の政府公船には行使できない。海上保安庁と同様、領海からの退去要請にとどまる。不法な主権侵害行為を座視するしかない自衛隊とは一体、何だろう。

 忘れてならないのは、周辺諸国がこうした不備と緩みにつけこんでいることだ。

 北朝鮮工作員による日本人拉致はそれを象徴する。「日本潜入は食事中にトイレに立つくらい簡単」。韓国に亡命した元工作員はこう述懐していた。

 尖閣の実効支配も中国により日々、突き崩されている。

 抑止力がないことが見透かされ、危機を呼び込んでいる。

 それだけに自衛隊に列国の軍隊と同じ権限と機能をもたせることは、喫緊の課題である。

 軍事から目をそむけても問題はなにも解決しない。自衛戦争も起こりうる。国民生活の基盤は国の安全保障であり、抑止が機能しているからこそ、平和は保たれる。

 憲法を改正して軍を持つことは、独立と自存への国家の覚悟を示すことになる。

 国民の財産といえる軍隊の活用に躊躇(ちゅうちょ)する「奇妙な国」であってはなるまい。(なかしず けいいちろう)


私のブログも中静氏の論と軌を一にしているのだが、有名人に書かれると“迫力”が出るところが違うところだろう!


さて、今日は74回目の誕生日、いつものように元副官から花束が届いた。別れて以来毎年届くので、昨年『あと10年も余命がない老兵に対して無駄だからいい加減にやめてくれ、気持ちだけでうれしいから』と言ったら、「これは私の勝手です。あと10年続けます!」といわれて返答に窮した。そこであと10回、黙って受け取ることにした…

≪今年も届いた生花!=ありがとう!≫


今年は今まで丹精して手入れしたにもかかわらず、ほとんど花芽をつけなかった藤が、花芽をつけていたので驚いた!
「フジ圭子自殺」とフジの狂い咲き…天変地異の前触れでなければいいのだが……


届いた本のご紹介
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今届いたばかりで、ななめ読みもしていないが、経済評論では定評がある青木氏の論法が興味深い。
序にかえての中に、「アメリカ外交の転換期に揺れる日本」として、70年代のニクソンショック、その後40年たって起きたリーマンショックは完全に払しょくされていない。そんな中、アジア重視というオバマは、裏で中国に接近しているという“警告”があり、保守派といわれる方々には一読してほしい一冊だといえる。

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