前回、習主席の大連訪問を18日と書いたが28日の誤りだった。また、英国の実業家・ニール・ヘイウッドが英国の外交官一族出身だと書いたが、父親ではなく祖父だという情報が入った。裏付けは取っていない。
習主席の大連訪問に関する面白いプリントが届いたから、ご参考までに列挙しておこう。
≪空母『遼寧』視察=いずれもインターネット情報≫
≪近傍の地上訓練場から離陸する殲15戦闘機≫
≪訓練場に見事“着艦”した殲15に拍手する習主席=いずれもインターネット情報から≫
やはり今朝の大紀元日本には「習指導部、周永康前常務委員を汚職で調査へ」 「宮廷諍い劇第2話」として次のような記事が出た。
≪【大紀元日本9月1日】香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは8月30日、同月上旬に開かれた中国共産党の非公式会議の北戴河会議で、習近平指導部は、前政法委トップで、政治局常務委員の周永康氏を調査する方針で合意したと報じた。周氏がかつて、四川省と中国石油天然ガス集団でトップだった頃の汚職問題が調査の焦点となっている。
1976年に文化大革命が終わってから、最高指導部メンバーである政治局常務委員が経済犯罪の調査対象になったことはない。同報道は、周氏に対する取り調べは、党内におけるランクが下の薄煕来裁判よりも政治的影響力が大きいと指摘した。
報道は「共産党を熟知する」消息筋の話として、調査に踏み込む背景には、周氏一家の多額の蓄財に対する党内の怒りが高まっていることがあるとしている。習国家主席は「徹底的に調査するよう」直々に命令を下したという。
調査の焦点の一つは、周氏本人とその家族が一連の油田や土地取引により不正利益を得ているのかどうかだ。これらの取引は周氏の息子・周斌氏など周氏の側近が切り盛りしていた≫
9月1日の産経にも「閣僚高官を規律違反で調査 中国、新たな権力闘争の兆しか」として、
≪中国政府内で国有企業を管理、統括する国有資産監督管理委員会の蒋潔敏主任(閣僚級)が重大な規律違反行為をしたとして、共産党の規律検査部門の調査を受け始めたと伝えた。
蒋氏は昨年11月に引退した党最高指導部の元メンバーだった周永康・前党中央政法委員会書記に近い人物として知られる。蒋氏への調査は党内の新たな権力闘争の兆しとの見方も浮上している≫
と出ているからいよいよ第2幕が始まったといえそうだ。
≪裁判でOKのハンド・シグナルを出す?薄キライ被告=インターネットから≫
≪毛沢東時代の抗日京劇の一幕。
鉄道爆破を試みて日本軍に逮捕された共産党員・李玉和が獄中から「大義のために潔く死に臨む」と言った抗日精神をたたえた一幕の「役者の顔を薄に入れ替えた」ネット写真。中共と戦う“勇士”薄キライは裁判に勝ったとする左派の宣伝画像だという=インターネットから≫
これに加えて【大紀元日本8月30日】には、「ナチス政権のユダヤ人殺害よりも残忍な中国の法輪功学習者からの臓器狩り。それを命じたのは江沢民元国家主席である」と、2006年9月13日、商務部長(大臣)だった薄がドイツを訪問した際の、駐ドイツ中国大使館一等秘書官との通話記録が大紀元情報筋の鮑光氏の提供で公開された。
≪★オペレーター:こんばんは。ハンブルク・アトランティック・ケンピンスキー・ホテルのデービッド・モンテです。
○一等秘書官(以下、秘書官):こんばんは。5…いや、452部屋お願いします。
★オペレーター:宿泊のお客様の名前は?
○秘書官:薄です。
★オペレーター:少しお待ちください。
●薄煕来:もしもし、もしもし、どなたですか?
○秘書官:薄煕来部長ですか?
●薄煕来:あなたは誰ですか?
○秘書官:大使館の者です。大使館の一等秘書官です。
●薄煕来:はい。
○秘書官:ちょっと急用がありまして。今日の午後、ドイツ外務省から私達に問い合わせがありました。はっきりしなければならないことで。
●薄煕来:はい。
○秘書官:えっと、貴方が遼寧省で省長を務めていた時のことです。これは明日の会見に影響することなので、彼らは事情を知りたいのです。つまり、貴方が遼寧省の省長だった時、江沢民、江主席が命令を下したのか、それとも貴方なのか。つまり、生きた法輪功学習者からの臓器狩りは貴方の命令ですか?江沢民の命令ですか?
●薄煕来:江主席だ!
○秘書官:ドイツ外務省は確かめたいのです。もし、もし貴方がこのことに関与していたならば、一部の会見において、彼らの出席メンバーのクラスが変わるかもしれません。法輪功が…提出したからです(薄煕来が話を打ち切る)
●薄煕来:もういい。馬大使(当時の馬燦栄大使)に聞きなさい。
○秘書官:えっと、今日の午後、照会があったばかりです。つまり…(薄煕来に打ち切られる)
●薄煕来:馬大使に聞くのだ。私に聞くんじゃない。このこと、馬大使が対処できないのかい?
録音を提供した理由について、鮑光氏は、薄煕来裁判で指導部が依然、薄の本当の罪を隠ぺいしていることに憤慨したからだと説明している。録音は「権威機構の鑑定を受けてもいい」とし、薄の声に間違いないと主張した≫
当時、ドイツの法輪功学習者は、薄が生きた法輪功学習者からの臓器狩りに関与したことをドイツ当局に訴えていたというから、会話記録はドイツの関係者から入手したのだろう。
国際情報活動は奇々怪々、そのうちにシリアのCW関連情報も公になるのだろう…
ところで今、村山元首相が「人民日報」に、安倍首相をこき下ろした発言をしたという情報が入った。
憲法改正反対、首相の靖国参拝反対、もっと民主主義にならねばならぬ…などとほざいているそうだが、どこかの新聞が取り上げたら批評することにしておきたい。
いよいよ安倍政権に危機感を覚える≪日本人?の中の“国賊たち”≫が、その正体を現し始めたようだ。
ところで生臭い話はこれまでにして、今日は有意義なオピニオンと、それに関連する興味ある話を掲載しておこうと思う。
まず伊原教授の日本近代史に関する簡潔な論である。
≪【正論】帝塚山大学名誉教授・伊原吉之助 日本に対する国際偏見の壁憂ふ 2013.8.27
人を騙すな、正直であれといふのは人倫の基本であり、家庭や近隣社会で必須の徳目です。
しかし、不特定多数と交はる大社会では正直で通すのは難しく、寧ろ、騙すのは賢い人、騙されるのは阿呆といふのが常識です。だから中国人留学生は日本の住みやすさを認めつつ、日本人は幼稚と見ます。奇麗事が罷り通るからです。国際社会では、簡単に人に騙されぬだけのずる賢さを備へてゐないと生き延びられません。
≪またもや日本が偏見の犠牲に≫
正直を尊ぶ日本は、今や中国の“南京大虐殺”の嘘、韓国の“従軍慰安婦”の嘘に振り回されてをります。拙いことに、日本が国防外交を頼つてきた米国までその嘘を信じ、それを否定した安倍晋三首相を警戒してゐるやうです。
2007年の第1次安倍内閣時に、首相が“従軍慰安婦”は存在せずと言つたら、ジェンダー運動盛んな米国で忽ち安倍糾弾運動が一世を風靡した由。安倍首相は、不幸な女性に同情しない卑劣漢と誤解されたのです。さうぢやないと言つても彼らは耳を貸さない。自分らが食べぬ鯨を食べる日本人を“野蛮人”と罵倒する欧米白人の独善を連想します。
「馬鹿な!」と日本人は思ひますが、それは日本国内でのこと、国際社会では、安倍首相は“いかがはしい人物”と思はれた模様。由々しき事態です。
≪米国の日中に対する偏見≫
戦前米国は、「中国は可愛い、日本は憎い」といふ偏見に発して日本を追ひ詰め、敗戦と領土縮小と軍廃絶を強ひました。
中国が可愛かつた有力な理由は、1858年の天津条約で布教に道が開かれて以来、中国で教化に勤しんだ新教牧師の報告です。彼らは資金援助を打ち切られぬやう、本部に教化有望報告を送り続けました。ミッションスクールを創立して高等教育も行つた。その卒業生は親米になる。爾来、「中国は米国に学ぶ可愛い新興国」といふ評価が米国に定着しました。
それに引き換へ、日本はキリスト教を受け入れぬ可愛げのない国です。さらに日露戦争後、警戒すべき相手となりました。日本移民が西海岸に移住すると、日本人学童隔離事件、排日土地法、排日移民法と日本人排斥が続き、第一次大戦のパリ講和会議で日本が出した人種差別撤廃案を米英が否決したうえ、その後の貿易で日本を圧迫します。
米国発世界大不況後、3分の1に収縮した貿易を守るため、米英がブロック経済で自国勢力圏から日本を締め出しました。私たちの先人が米英の圧迫にどれほど苦しんだかは、『対日経済封鎖-日本を追いつめた12年』(池田美智子著)に詳しく書かれてゐます。
そこで、資源のない日本が中国大陸に出ていくと、米国は「可愛い中国を苛める憎い日本」と独断しました。それに満洲事変後登場したフランクリン・D・ルーズベルト(FDR)政権は親ソ容共で、反共の日独が嫌ひでした。
かくて日本は中国を巡つて米英ソと争ふことになります。日本に米国と戦ふつもりはなく、だから41年4月から8カ月も延々と対米平和交渉を続けましたが、米国側には平和に収める気はありませんでした。
追ひ詰められた日本が自存自衛の対米英戦争に踏み切り、3年半頑張つて敗れます。日本が米英仏蘭の植民地を占領したため、第二次大戦後、植民地は維持できなくなりました。これは、パリ講和会議で日本が提案した人種平等論の実現です。日本の“侵略”ではなく、欧米の侵略を元へ戻したまでの話です。東アジアの安定勢力、日本を叩き潰した米国は、ソ連と対峙したうえ、東アジアの安定に精力を使ふ羽目に陥りました。
≪謀略と偏見が罷り通る世界≫
戦後、わが国は日本弱体化政策である占領体制の基本を墨守してきました。占領基本法に過ぎぬ“新憲法”も後生大事に守つて、未だ一字も変へてをりません。
戦後育ちに戦前の書物を読めなくする現代仮名遣ひ・略字・漢字制限は、語彙を激減したため、戦後、知識人の頭を幼稚化して現在に至つてゐます。この従順さで、米国の“可愛い”国になりました。でも半世紀以上も占領状態を引きずるのは異常です。この辺で普通の国になりませう。
普通の国になるには、2つのことをせねばなりません。
1つは、国防費を削減する米国のシーレーンパトロールに協力し貿易路を守ること。これは国際公共財支援として沿岸諸国から支持を受けます。
もう1つは、韓国と中国の日本中傷の火消しと、国際謀略への反撃です。外国に発信できる人材を大勢育てねばなりません。
中国は北京五輪を開催し、リーマン・ショックを切り抜けた2008年頃から己に自信を持ち、近隣諸国との領土問題で実力行使を頻発させ始めました。これは、国際紛争の平和解決を義務付けた国連憲章第2条3項に違反します。拒否権を持つ安保理常任理事国が国連憲章を踏みにじるやうでは、世界平和は保てません。(いはら きちのすけ)≫
短い紙面で我が国と周辺諸国との関係史を見事に要約していて、さすがです!
次は週刊新潮に連載されている藤原正彦氏の「管見妄語」だが、これは貼り付けておこう。
≪要するに国際社会では譲歩を繰り返せば舐められる!ということ。その挙句、日本人の堪忍袋の緒が切れる!=週刊新潮から≫
本の紹介
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福岡の中学時代の同級生で、照福山顕光院圓應寺35代住職で僧正、三木和信君の自叙伝である。
スポーツマンで人格円満、正剛館福岡本部空手道9段の腕前だが、10年前に進行性直腸がんという大病を患い、九死に一生を得てこの世に戻った体験を持つ。
戦中戦後の苦しい中を懸命に生き抜いた個人的記録だがそこには郷里福岡が持つ歴史と人情がちりばめられ、読む者の心に迫ってくる。
見開きページに修学旅行の時の恩師・磯貝司朗先生とクラスメートの写真が出ていたので驚いた。その中に彼の背中にしがみついている“老兵”の姿もあり、懐かしさがこみ上げた。
≪昭和30年、舞鶴中学の修学旅行にて=同書から≫
「この『ひまわり』の代金は、福岡空襲でお亡くなりになられた方々の追善法要およびご供養にあてさせていただきたいと思っている」とあるが、出版社の記録がないので、勝手に円応寺のパンフから連絡先を掲載して、福岡に住まう仲間の皆さんにお知らせしておきたい。
TEL:092−761−1454 FAX:092−761−1461
2、「日支関係史=日中戦争は存在しない(岡島茂雄著:日本正史研究会」
76ページの白表紙本だが、内容は実に濃い。
「日本の負の財産=隣国支那との日支関係史」であり、学校では意図的に教えない我が国の近代史が、読みやすく記述されている。
≪当時の大陸を表す簡略な地図≫
≪大東亜戦後、大陸では共産党軍による恐るべき“侵略”が進んでいた!=謝罪すべきはどこかが一目瞭然である=同書から≫
これも個人的出版物らしいから、次に申し込み先を掲載しておく。頒価は330円、送料、振り替え料は当方負担とあるから、赤字覚悟という意気込みが伝わってくる!
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