軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

記念日と掛け言葉が好きなシナ人たち

9・18は大過なく過ぎた、と産経が報じている。
満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件から82年の18日、事件が起きた中国遼寧省瀋陽市の「九・一八歴史博物館」で記念式典が開かれた。式典会場周辺では、早朝から特別警察ら数百人が通行人を監視して反日デモなどの動きを警戒、日の丸を燃やすなどの抗議活動はなかった…昨年に続き大規模な反日デモの発生が懸念されたが、習近平指導部は徹底して抑え込んだ≫

≪「九・一八歴史博物館」で開かれた記念式典で掲揚される中国の国旗=18日、中国遼寧省(共同)≫


そういえばT−4ブルーの731号機に乗った安倍総理の写真にまで、クレームをつけたことがあった!

安倍総理とT-2ブルー731号機:731部隊の象徴とか!918号機はなかったかな〜=産経から≫


ところで面白いのは≪中国山東省済南市中級人民法院(地裁)は18日、収賄と横領、職権乱用の罪に問われた元重慶市共産党委員会書記(元党中央政治局員)の薄煕来被告(64)に対する判決を22日午前10時(日本時間同11時)に言い渡すと明らかにした≫という記事だ。
先月は≪中国で収賄と横領、職権乱用の罪に問われた元重慶市共産党委員会書記(元党中央政治局員)の薄熙来被告(64)の初公判が22日、山東省済南市中級人民法院(地裁)で開かれた≫と報じられたが、実はこの日は偉大なトウ小平氏の誕生日だった!
では9月22日はいったい誰の誕生日なのだろう?というのがもっぱら話題になっているそうだが、多分反薄キライ派の重鎮かも…ということで、温家宝だろうといわれているらしい。彼も反薄キライ派の重鎮だが、誕生日は公称では1942年年9月15日(71歳)になっているから、ウォッチャー氏に聞くと、中国では公開されている誕生日はあてにならないよ。現地が一番よく知っているから案外温家宝かも、とのこと。

ところで薄キライ氏の恩師について聞くと、次のプリントを送ってくれた。それによると恩師の名前は関敏卿という満州族の先生で、彼女は1941年北平師範学校卒で、同付属小学校の教師をしていた。戦後は1978年共産党に入り、中共政権成立後、北京市第2実験小学教師に就職した“特級の教師”だったという。薄キライはこの先生だけは一生忘れませんといっている。


≪薄キライ氏と恩師の写真が出た満州系のHPはすぐに消去された!=インターネットから≫

この満州情報はすぐに消されたが、薄キライ氏も負けてはいない。獄中から家族へ手紙を出し、万一私が死んでも6人の兄弟が必ず冤罪を晴らしてくれる、と意気盛んらしい。手紙の内容は「必ず冤罪が晴れる日が来るから、団結して党と戦え!」というものらしいから、薄支持派の涙をそそるといい「案外本物の京劇の主役になる日が来るのかも…≫というから習近平主席にとっては目の上のこぶ!どうかじ取りするか面白くなってきた。


ところで前回書いた日本のメディアなどで積極的な発言をしていた朱建栄教授や人民日報の東京支局長、中国語雑誌の編集者ら5人が中国当局に拘束された事件は、日本国内で活動している中国人に大きなショックを与えているらしい。
それを裏付ける画像が届いたのだが、日本国内のTVで報道されるものは、このようにすべて“解説付き”で大陸内に流れているという証明だろう。
油断できないのは、彼らの講演会などに出席した出席者名簿まで届いているという。当然私の名前も届いているに違いない!肩書はなんだろうか?と興味がある…
公安部は、共産党政権が掲げる「革新的利益」、例えばチベットウイグル法輪功問題に触れなければ拘束しないというから、その観点から在日中国教授らの発言が「党の方針に沿っているかどうか」に注目していくのも参考になるだろう。

≪日本媒体で最も活躍する中国人=backchina.com/blog/〜から≫

≪朱の友人の日本国籍の石はすでに日本国籍であり、国家安全部は良い学者だと言っていると「倍可視」ネットが報じたという=同上≫


その他、中国国内では研究者以外でも王功権氏(51)のような著名な企業家も拘束されているらしいから、この政権の空中分解は案外早いと思われる。


その証拠といってはなんだが、例えば「上海地下鉄での不正乗車が今年上半期で延べ4万人を超えた(CCTV))」と言われ、当人たちは「改札を潜り抜けたり、飛び越えるなど、全員が非常に手慣れており、悪びれる様子はまったくなかった(大紀元日本)」というし、「河南省周口市ではこのほどの調査で、在籍しているが出勤せず給料を不正取得した公務員が5371人に上っていると判明・・・年間被害総額は1億元(約16億円)に達している」という国柄、普段犬を食っている人民だから“人が犬を噛んだ”くらいでは少しも驚かない!。

≪猛暑のこの夏、冷房が効いた公共施設内で一日過ごす方々…=大紀元日本から≫


さらにこんな記事もある。
「同省の中南部にある西平県のある村で、今年8月から南水北調(南方の水を北方に送る)の水路工事が始まった」ところ、村の子どもたちが土の中から古代の貨幣を見つけた。うわさは間もなく広がり、隣接する村人を含め、毎日100人あまりが相次ぎかけつけ、貨幣の発掘作業に没頭。掘り出された土は溝の横に積まれ、いつ崩壊してもおかしくない危険な状態」になっているという。≪村人によると、発掘された古代貨幣は1キロで380元(約6200円)という価格で買い取られ、1日5キロ以上「収穫」できる日もあるという。

≪これらの貨幣には「熙寧重寳」、「天禧通寳」などの文字が刻まれ、宋の時代の貨幣だと推測される。「もう1カ月以上経つのに、文化財保護の関係者は現れないね。古代の貨幣が流失するよりも、土が崩壊してしまうことが心配だ」と村民は言う≫

河南省に古代貨幣 村民が「自主」発掘 1キロ6千円也=大紀元日本から≫
中国人観光客が減っていることは喜ばしいことだ!


その一方台湾にも動きが出ている。
14年間も立法院長(国会議長に相当)に君臨してきた与党・中国国民党の大物・王金平氏(72)が馬英九総統(63)から、「司法の独立を侵した」と批判され、「院長として適任ではない」として辞任を促されたらしい。ところがこの裏には、馬総統が習近平に会いたい一心で「金平」を首にしたのだ、というもっぱらの噂で、支持率が急低下した馬総統の起死回生の一弾だというのだが、双方とも「キンペイ」というのが面白い。
「馬総統は、習近平に会いたいという意思表示として“金平”の首を切ってプレゼントしたというのである。

≪司法干渉疑惑に関する騒動の中、メディアの取材に応じる王金平立法院長=11日(ロイター)≫
いずれにせよ大陸周辺は、中国共産党の政権争いを受けて、ここしばらくは落ち着かないだろうが、関心をそらそうという軍部が、再び無人機を飛ばす可能性がないとは言えない。粛々と体制を整えておくことが大切である。


届いた本のPR
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≪ビジネス社¥952+税≫

≪経済界新書¥800+税≫
いずれも黄文雄氏の近刊である。兎に角氏の精力的な活動には頭が下がる。ご一読あれ!


ついでに今週土曜日の、兵法研究会における私の講演会のPR。
平河総研のメルマガに毎週連載している「大東亜戦争の真実を求めて」は、すでに420回を超えているが、堂々巡りをしつつ、史料と取っ組み合いをしている最中である。
その中で、海軍の山本五十六元帥と陸軍の東条英機大将に対する評価は、非常に興味深いものがあるのだが、今回は史料を乱読した限りにおける私の個人的な所感をお話ししようと思っている。
3連休だから家族旅行の方を優先していただきたいが、お暇な方は靖国参拝がてらどうぞ。

●「国防を語らずして、日本を語るなかれ! 佐藤守の国防講座」の後案内です。
軍事評論家としてブログやチャンネル桜などで活躍中の当会顧問・佐藤守が「国防」を熱く語る連続シリーズの第14回目です。
昭和史上、東條英機首相ほど憎まれ、嫌われている人物はいないでしょう。東京裁判でも、連合軍側から「侵略戦争の首魁」として意図的に裁かれましたが、東條首相は国際、国内的なスケープゴートとして淡々と絞首刑に甘んじました。東條英機は近衛内閣崩壊後、突如、昭和天皇のご下命を受けて首相となったことから、大東亜戦争の責めを一身に負うことになり、未だに誹謗中傷され続けています。果たして、東條英機という人物に対する戦後の評価は正しいのでしょうか?
他方、日米開戦反対派であり、知米派と言われた山本五十六連合艦隊司令長官は、ハワイ奇襲攻撃で“大戦果”を挙げたことや、戦時中に“劇的な戦死”を遂げたこともあって「悲劇の名将」と評価され、映画や小説などの主人公として登場してきました。しかし、一見華やかなハワイ作戦もさることながら、その後のミッドウェー作戦など、専門家の眼から見ると太平洋での山本提督の戦争指導は、どれ一つとして成功したものはなかったといわれ、戦史研究家の中には『愚将』と評価するものさえあります。
どうしてこれほど二人の評価が分かれるのでしょうか?

今回の国防講座では、これまでの「定説」にとらわれることなく、元空将の視点から斬新な人物評価を語っていただきます。脱線転覆を交え、大人気の佐藤節が唸ります。どうぞご期待下さい。
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        記
とき   9月21日(土)12:30開場、13:00開演(15:30終了予定)
ところ  靖国会館 2階 偕行の間(東西線半蔵門線、都営新宿線九段下駅1番出口)
講師   佐藤守日本兵法研究会顧問、元南西航空混成団司令・空将)
演題   山本五十六提督と東條首相の虚像と実像==史料に見る個人的考察
参加費  1,000円 (会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp FAX 03-3389-6278
  件名「国防講座」にてご連絡ください。なお事前申込みがなくても当日受付けます。
日本兵法研究会 会長 家村和幸)

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