軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

緊密な日米関係に焦る中国政府

早11月も下旬に入ったが火山島が出現したり、秋田で土砂災害など、地球の変調は続いている。
太陽系の御本尊である太陽に元気がなく、11年周期の磁場転換が起きていないというから、天変地異は避けられまい!

「天」が変調をきたし、「地」が震えるから「人」も不安定なのだろう。そこで覚悟を決めて「終活」に勤しんでいると友人に伝えたら『終活のご参考まで』という次のような返信が来た!
  『末期高齢者五省
一、姿勢(至誠)に曲がり(悖る)なかりしか
一、言語(言行)に縺れ(恥ずる)なかりしか
一、栄養(気力)に偏り(欠くる)なかりしか
一、歩行(努力)に憾みなかりしか
一、頑固(無精)に亘るなかりしか


ところで今月18日、北京で開かれたフォーラムでクリントン米大統領は「中国と日本の衝突を望まない」と述べ、沖縄県尖閣諸島などをめぐる日本との対立を緩和するよう促した。

同じく今月18日に都内のホテルで行われた記者会見の冒頭「こんにちは。はじめまして」とややぎこちない日本語を口にしたのは、先月16日に太平洋艦隊司令官に就任した日系人初の米海軍大将・ハリー・ハリス氏(57)である。

佐世保市の東山海軍墓地を訪れ、先の大戦で散った帝国海軍の軍人ら18万柱を顕彰した「海の防人之碑」に献花した大将=産経から≫


≪父は第二次世界大戦にも従軍した米海軍の軍人で、母は神戸市出身の日本人。1958年に米国に移り、南部テネシー、フロリダ両州で育った。
遊び相手の父親や祖父の中には、大戦で旧日本軍と戦った人もいた。日本語をあまり話せないのも、「息子を環境になじませようとした母が、日本語を教えなかったからだ」という。少年には難しい環境だったに違いないが、「母のおかげで乗り越えられた」と振り返る。
その母に幼少の頃から教えこまれた価値観は「義理(duty)」。「6、7歳の子供が理解するにはとても重い概念だった」と話す。父が軍人だったこともあり、「国民は国家が必要とするときに奉仕する」ことを当然とする姿勢を身につけ、高校時代に海軍を目指すことを決意した。ハリス氏は「日米は敵同士として戦ったが、今では歴史を乗り越え、困難な状態にある友人を助けるため連携している。リンカーン元大統領は『英雄をたたえない国に未来はない』と言った。海軍墓地に英雄がまつられているのを大変うれしく思う」と語った(産経)≫


ところが今朝の産経『読者サービス室から』にこんな記事があった。
日系人初の米海軍大将で米太平洋艦隊司令官となったハリー・ハリス氏(57)が18日、就任後初めて都内で会見。「記事を見てびっくり。26年前、神奈川県の江の島で自殺を図った女性を砂浜に引き揚げて救命処置をしていたハリスさんだ」と茨城県鹿嶋市の76歳男性から電話。「近づいた私に救急車を呼ぶように言い、着ていた私服の白いジャンパーを女性に掛けたまま救急隊に引き継がれたんです」。在日米海軍司令部によると当時は上瀬谷通信施設横浜市)に少佐として勤務し、休暇で江の島を訪れたそうです。男性は「当時も自分の母は神戸出身の日本人だと話していた。日米の一層の緊密化に活躍されることを期待する」と話しています≫


3面には、故・ケネディ米大統領に関する記事が大きく出ているが、キャロライン大使も就任後初めて空自が同居する横田基地を視察し、日米同盟の強固さをアピールした。


≪安倍首相を表敬したキャロライン大使=産経から≫


フィリピンへの台風災害救援にも日米ともに参加しているが、特に沖縄からオスプレイが駆けつけている。
オスプレイ普天間配備の時に、「世界で一番危険な飛行機を世界で一番危険な普天間基地に持ってくるなど言語道断…」などとわけのわからぬことを言った“解説者”は今どう思っているだろう?


こんな緊密な日米関係にすねているのが韓国だが、こともあろうに、韓国与党セヌリ党の国会議員、趙明哲氏が「現在日本の標準時にあわせている韓国の標準時を30分遅らせ、韓国固有の標準時に変更する「標準時に関する法律」の改正案を発議した(産経)」という。「日本と同じはイヤ?日本帝国主義時代の残りかす」だそうだが、東経135度が嫌なら30分遅れる。きっと今度は「30分遅れるのは嫌だ!日本より30分早くしよう」と言い出すに決まっている。地球物理学を勉強していないこんなお方は相手にしないことだ。


さて本命?のシナでは「三中総会」の成果もほとんどなかったと報じられ、その代りに習近平氏の「個人的権威」を高める権力集中が始まったといわれている。

≪習沢東(顔の左が習・右が毛)と呼ばれている合成写真=インターネットから≫


≪習の性格はプーチンによく似ている。権力を集中させたのも同じ、と題されたインターネット写真≫

そんなさなかに次々と起きた「日米友好関係報道」に、心穏やかならぬものがあるに違いない。江沢民一派の壊滅には成功か、と伝えられているが、スペインで『江沢民氏に逮捕状が出されたが、中国メディアは一切黙殺。当局は、国内への影響で苦慮している』と伝えられている。北京政府にとっては内憂外患が次々に起きているから、しばし目が離せない。



ところで気前よく自衛隊はどんどん“海外に派遣”されているが、11月18日、読売が「自衛隊訓練に部隊不在、欠点も浮上…台風余波」としてこう書いている。

航空自衛隊、出発!=産経から≫

海上自衛隊も出発!=産経から≫

陸上自衛隊、現地に到着=産経から≫


≪国内外で多発する台風被害への対応に追われる自衛隊が、相次ぐ訓練中止に頭を悩ませている。
沖縄県で実施中の大規模演習では、伊豆大島やフィリピンでの救援活動に輸送艦を派遣したことから、メーンの離島奪還訓練を一部取りやめ。米軍輸送機MV22オスプレイを使う予定だった高知県での日米共同訓練も、台風の接近で中止された。自衛隊の輸送力不足も明らかになり、幹部は「今後、訓練の穴をどう埋めていくかが課題」と複雑な表情だ。
沖縄本島南東、沖大東島上空に航空自衛隊のF2戦闘機が飛来し、爆弾を投下。海上からは護衛艦「あしがら」「おおなみ」が艦砲射撃を加え、陸上部隊の上陸を支援する――。こんな想定の訓練が12日、現地で行われた。ただそこに、肝心の上陸部隊の姿はなかった。
今月1日から18日まで、自衛隊が沖縄方面などで行っている訓練には、過去最大規模の約3万4000人が参加。中国の海洋進出などをにらんで、先島諸島に初めて対艦ミサイル部隊を配置し、国内初の実戦的な離島奪還訓練も実施する予定だった。
米軍が普段、爆撃訓練などに使っている沖大東島を舞台にした離島奪還訓練では、「西部方面普通科連隊」(長崎県)の約100人が上陸部隊として、ボートで海岸近くまで迫ることになっていた。ところが海自の輸送艦おおすみ」が伊豆大島の災害対応で出動し、同連隊員の輸送ができなくなったのだった。
海自の輸送艦は計3隻で、他の2隻は整備中などだった。「おおすみ」は18日から、台風被害を受けたフィリピンでの活動に出発するなどフル稼働の状態が続き、自衛隊トップの岩崎茂・統合幕僚長は7日の記者会見で「自衛隊の輸送力は必ずしも十分ではない。民間(船舶)の活用も含め、考えなくてはならない」と語った。
今年の秋はほかにも、台風の影響で訓練の中止や内容変更が相次いでいる。……≫


その自衛隊はまるで「レイテ沖海戦」に集結する?が如く、フィリピンに駆けつけて活動を開始した。

≪台風30号により多くの犠牲者を出したフィリピンで救援活動を行う自衛隊の艦艇3隻が22日、被害が集中した中部レイテ島沖に到着する。自衛隊は今回の救援活動を「サンカイ(現地語で友達)作戦」と命名。海外の被災地支援としては過去最大規模となる約1180人態勢で、物資の輸送や医療・防疫活動を展開する。
3隻は海上自衛隊護衛艦「いせ」、輸送艦おおすみ」、補給艦「とわだ」。陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプターやトラックなどを搭載し、被災地への救援物資輸送や医療チームの派遣を行う。
現地到着に伴い、部隊を指揮する海自第4護衛隊群司令の佐藤寿紀海将補は20日午後、自衛隊の先遣隊が拠点を設けるセブ島に艦載ヘリコプターで上陸し、活動報告などを受ける予定。フィリピン軍幹部とも意見交換する(産経)≫


自衛隊の本来の使命は国防にある。勿論、災害救助も大事な任務だが、問題は人員と予算不足で災害派遣や“海外派遣”がこのように続くと、本来の訓練を削除しなければならない苦しい「お家の事情」を、国民に知ってほしいのだ。
これは「専守防衛」などというわけのわからない標語に左右され、予算も「必要最小限」という“定性的”な意味不明の政策に縛られてきた結果である。
言うまでもなくその根幹には憲法があり、「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。陸海空軍その他の戦力は保持しない」。故に「自衛権はあるが・・・専守防衛の為の自衛力」しか持てないと規定されてきたから、戦力行使は●急迫不正の侵略●排除するため他に手段がないこと●必要最小限度の実力行使●行使できる地理的範囲は一概には言えない、などと“否定的に”解釈されてきたツケなのである。


可及的速やかにこれを解除しなければ、今年の1月から11月までの間に18隻もの海軍艦艇を建造して、海洋立国化を目指しているシナにつけいる隙を与えかねない。

支那はADIZの拡張を計画している=中国網・日本語版から≫


やっと制定された「特定秘密保護法」もいいが、問題は「スパイ防止法」の方だろう。


国家秘密保護に“徹底反対”するグループは、きっと一般公開され、隠し事はなく不明朗な行為もしていない家庭に育った神様のような人間なのだろうが、家庭にも秘め事があるように、国には国の秘め事があってしかるべきだ。
問題はその「運用」なのだが、所詮神ならぬ身の人間が取り扱う以上完全な法律はありえない。その誤りを少しでも少なくする方法は「運用する人間の教育」にあるのだが、それさえ日教組の様な反日集団に支配されているのだから、JR北海道のようなめちゃくちゃな組織運営にならぬとも限らない。
決してその恐れがないとは言えぬが、裸同然で国際舞台に飛び出しても、襲われるのがオチだということを知らねばならぬ。つまり道義心とモラルと愛国心の育成が急がれるべきだということ。
反対する“清潔無垢なグループ”の方々も、個人的利益のみならず、国家という観点でものを見てほしいと思う。
何はともあれ、来年にかけて、日米対支那の“覇権闘争”はさらに深刻化することを忘れてはならない。

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