軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

中国、ミサイル発射準備完了!

今日は新聞休刊日、この日には意外な事件が起きるというジンクス?がある。
先日のブログを読んだ読者が、「博訊ネット」が「中国のミサイル部隊が南京(南空)の第88営にミサイル部隊が集結して、94897部隊は発射準備を完了していると伝えている」と教えてくれた。
ミサイルはロシア製のSー300系SAMらしいが、S-300Vミサイルの輸出用ダウングレード版で、射程は150 km程度だと思われる。
中国は、これを独自に複製?して開発したと称する長距離地対空ミサイル紅旗9を装備している。艦載型としては紅旗9Aがある。その他に紅旗10や、射程を延伸した紅旗15という中国の独自改良型も保有するが、今回の部隊展開については詳細は不明である。
尖閣領有を主張する国だから、尖閣上空を警戒飛行するわが自衛隊機に対して発射するためとも考えられなくもないが、12・8には大陸沿岸部に展開を完了したというから、ただ事ではない。まさか「918(満州事変)」ならぬ「128(日米開戦)」日を“記念”して、軍が演習したとも思えないが、本気で日中戦争を仕掛ける気なら、もっと十分な準備が必要だ。
しかし中国共産党は、昭和12年7月7日に、盧溝橋で、当時の国民党軍(蒋介石軍)と、国際協定に基づいて現地に駐屯していた日本軍の双方に対して銃弾を撃ち込み、互いに戦わせて日中戦争を起こさせた前科があるから、油断できない。


しかし私は、≪大紀元日本≫が習近平主席暗殺未遂事件について「ドラマさながらの周永康事件:汚職・政変・暗殺。 習氏の「背中の負傷」も関与か」と興味ある報道をしたから、国内の政権争奪戦はいよいよ終末期に入ったので、今回のミサイル部隊の展開も、人民の視線をそらすための一連の軍事行動ではないか?と推察している。

しかし、政権崩壊?の危機を感じた習近平太子党グループが、1979年2月にトウ小平が突如[ベトナムに侵攻した]前歴に学んで、国内の不満分子の目を、対日戦争に向けさせる恐れなしとしないから、用心するに越したことはなさそうだ。


大紀元日本」の記事はHPをご覧いただくとして、部分的に気がかりな個所を転載しておきたい。

≪【大紀元日本12月6日】1日の夕方、中国共産党中央弁公庁の栗戦書主任は中央警衞局特別小組と一緒に、中南海にある周永康氏の住居を訪れた。周氏はすでに自身の前途に不安を抱いていたものの、栗主任が党中央の周氏に対する立件と自宅軟禁の決定を読み上げると、周氏はショックで床に座りこんだ。これは米華字ニュースサイト・博訊が4日「北京の信頼できる消息筋」からの情報として伝えたもの。同報道はさらに、周氏の妻も周氏と一緒に自宅軟禁され、周氏の秘書や運転手、護衛なども同日に連行されたと伝えた。軟禁状態で取り調べを受け、党内で報告されてから裁判に掛けるというやり方は薄煕来事件と同じだと同報道は指摘した≫

≪周氏の容疑には前妻暗殺への関与も含まれている。元常務委員のひとりは周氏の容疑について「マフィアの首領だ」と批判したという。中国の公安・司法のドンとして君臨していた周氏の容疑を調べるには、中央規律検査委員会の王岐山氏をトップとした、北京や湖北省などから集めた500人の警察による専門調査チームが通常のルートを避けて調べたと消息筋は証言した≫

≪周氏の立件について、香港誌「明鏡」の編集長・何頻氏も4日、英BBCの取材で同様な内容を詳しく証言している。何氏によると、昨秋の党大会以降、少なくとも8人の周氏側近の大物が取り調べを受けている。周氏の息子の周濱氏も「重大汚職疑惑」で軟禁されている≫

≪周氏は石油閥の大物で四川省トップや国土資源部トップを歴任。さらには最高指導部の1人として中国全土の司法・公安・武装警察を統括していた。……
周氏のバックには江沢民国家主席。周氏にメスを入れることは、その背後の政治勢力にもメスが入ることを意味する。「習近平にとってはリスクの大きいことだ」。ただ、これによって自身の権威を大きく高めることができ、習氏はあえてこのリスクを冒したと何氏はみている≫


そして問題は≪習近平の「背中の負傷」も周永康の仕業か≫という次の内容だ。

≪一方、習氏は自らこの手を打たなければ、自身の政治生命や命さえも危険に晒される可能性があるとみる専門家もいる。在米中国問題専門家・章天亮氏は、薄の失脚が決まった直後の胡錦濤前主席の側近である令計劃・前中央弁公庁主任の息子の交通事故死や、習氏の行方不明、温家宝前首相の不正蓄財情報が海外メディアに流れたことなどは、すべて周氏が主導したものと指摘。「習近平にとっては大きな教訓」。この勢力の根絶をためらえば、危険はまた自身の身に振りかかる。周氏への取り締まりはこういった脅威を見込んだ習氏の策であると分析した≫

≪昨年9月、次期トップと確定視されていた習氏が「背中の負傷」で2週間にわたり姿を消した。当時「博訊」は習氏が不審な交通事故に遭い、一時意識不明の状態に陥ったと消息筋の話として伝えた。それによると、9月4日夜、2台の大型ワゴン車が習氏の乗った車を両脇から挟み、車が大破した。記事は当時、この事故は薄煕来を支持する勢力による暗殺計画であるとの情報を指導部が入手したとしていた≫

≪ドラマさながらの中国の権力闘争。ひとつひとつの真相が明るみに出て「噂話」が「事実」となっていく。これらの事実はまた、パズルのようにつながり、全容が浮かび上がる。薄煕来事件から周永康事件。巨大なパズルはまだ完成しない。その最後の一枚は全容が明らかにされるにつれ、ジリジリしているようだ。「周永康への調査について、習近平江沢民の支持を得た」との情報はさっそく海外華字メディアで流れた。周氏の後ろ盾でありながら、自身はパズルの一枚ではないと慌てて切り離すが、時すでに遅し。周氏が裁かれてもパズルの中心は空いたままであるからだ≫


さて、この記事の真相はどうか??
近々明らかになりそうな気がする…


さて次は届いた本のご紹介
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≪「赤い中国消滅=張子の虎の内幕」陳破空著、扶桑社新書¥800+税≫
「著者は、文革で父を虐殺され、天安門事件を体験、投獄されて国外逃亡した凄まじい人生を持つ。その実録である。現状に最も最適な内容。左派知識人を含めてぜひご一読あれ!」



≪WiLL新年特集号≫
昭和天皇[7つの謎]は大いに興味を持った。日米開戦直前に開かれた御前会議で、昭和天皇が明治大帝の御製[四方の海皆はらから…」と詠まれたことは有名だが、実は「替え歌だった!」というのである。
実は私も子供のころ、両親が「など荒波の…」といっていたので、防大時代に「など波風の…」と教えられて一瞬違和感を覚えたことを思い出した。筆者の加藤氏は今回、“常識”を覆す新事実を発掘か?!」


≪「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄。ヘンリー・S・ストークス著。祥伝社新書¥800+税≫
「戦後一貫して左翼による一方的な“自虐史観”が定着してきたが、国外、国内共にそろそろ真相が世に出始めた気がする。
先の大戦では、一方的な情報戦に敗北した我が国だったが、それに加えて西洋列強(支那も含む)の陰湿な謀略戦に引っかかり、結果として250余万もの戦没者を生むに至った。
今やルーズベルトチャーチルを責める前に、我が国の国家指導者の在り方について再考すべきだろう。
列強各国のような、したたかで自国の国益を追求する為には手段を選ばなかった指導者の存在を、改めて学ぶべきだろう。国際関係では「浪花節」が通用しないのだ!現在はそれよりも悪質な陰謀がひたひたと迫っているのである。わが国の指導者も“不潔”であっては困るが、単に“清潔”な“お人よし”であってはなるまい」


ジャパニズム第16号:青林堂:933+税≫
「戦後日本に定着した半島出身者たちに関する情報が満載されている。
双方の立場から見た意見が掲載されているのがいい。
私は伊豆大島災害時の危機管理について書いたが、連載中の漫画、『ストレンジャー』もいよいよ佳境に入りつつある。作画担当のあびゅうきょ氏の、沖縄現地取材は実に綿密であり、大いに満足している」


≪「島嶼研究ジャーナル第3巻1号:島嶼研究センター≫
防衛研究所同期の高井晉氏が所長を務める研究所発行の専門誌。我が国は6000余の島々からなる海洋国家である。島嶼の領有権などに関する専門家の研究論文は、若い研究者の役に立つ。

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