軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

お祭りモードから、戦時モードへ切り替えよ

都知事選挙も終わり、ただでさえ白けていた選挙が、大雪でさらに冷え切ってしまった。
しかし、「原発即廃止論」は、少なくとも都民からは拒否されたわけで、妄想老人の一人芝居だったことがよくわかった。
尤も「ダウンジャケット」を着ていたから「ダウンする」のは見え見えだったが、それにしても共産党候補に負けるとは、元首相としてはまさに「地に落ちた」といえる。
相方はまだまだ意気盛んだそうで、吠え続けるらしいが、“叔父”捨て山で吠えてもらいたい。それが「負け犬の遠吠え」というものだ。

     ≪産経から≫


さて、旧自民党に名誉をはく奪されて、一階級降格処分を受けて放り出された元空幕長は孤軍奮闘したが、我が国の政治は、まだまだ「奇妙な政党政治」と「組織票選挙」が続いていることを浮き彫りにしたのは大きな“戦果”だったといえる。
マスコミは、ガラス張りの清潔な選挙とよく言うが、そんなもの、恐らく今後も期待できまい。
しかし、有志たちによるボランティア活動の在り方を示した点でも彼の出馬は評価できる。
事務所には、多くの見ず知らずの有志がビラ配りに集まり、千円、5千円という浄財を届け出ている姿は、5千万円とか1億円を掛け声一つで出させる金権政治とは無縁であって、その点は今後の選挙活動に希望が持てる。

残念だったことは大雪で若者たちの出足が鈍ったことだろう。

私が住む300所帯ほどの集落には、50センチほど積もった残雪が道端に積まれているが、今日の紀元節を迎えても国旗は2本しか立っていない。私と、上に住む自衛隊の先輩だけだ。
これを見てもこの国の民は、いかに知的怠惰であるかが覗えるというもの。旧部下から来た手紙にあったように有権者の意識は低いのだ。勿論投票を強制する気はないが。しかし、車いす運びをしてまでも投票所に行かせる組織活動とは、いったいなんだろうか?と“民主主義制度”を疑いたくなった。組織票とは一体なんだろう?


さて今や夜となく昼となく、ソチ五輪一色、TVはメダル獲得!と意気込んでいたが、マスコミが報じれば報じるほど、私には白けてくる。選手には気の毒だが、結果を見て国民は“唖然”とすることだろう。
世界は広く強く、上を見ればきりがないからだ。これを井の中の蛙…と先人は戒めた。


ところで、昨日の地上波TVを見て感動したことがあった。「和風総本家」や「10時からのニュース」など、TV東京は質が良いと感じている会社だが、夜7時54分からの「世界ナゼそこ日本人“アフリカ秘境の国でワケあり女一人SP」という番組である。
カメルーンの山奥で19年ひとり暮らす64歳の女性は、バカ族という先住民の教育に生涯をかけているという。
二人目はザンビアの秘境の無医村で、毎年500万円投じて村人たちの命を救っている58歳の女医の活動だ。それぞれいろいろな立場があるのは承知だが、現実の活動ぶりを見れば、それは決して他局のような“やらせ”ではないと分かる。


たまたま昨日、俳優の杉良太郎氏が、東南アジア文化交流に貢献したとして、官邸で安倍首相から感謝状を授与されたそうだが、在外公館の役人たちは、この番組のような「ワケあり女」の活動をどう見ているのだろうか?と不思議に思った。

隣国の大統領のように、世界中に日本の悪口を告げて歩く以外に能のない方もいるが、日本人女性は、世界の秘境で他民族のために身命を賭しているのだ。
まさに「人生いろいろ」だが、まじめに真剣に、身を以て一隅を照らしている彼女らに、光を当てることは、国民の生命・財産を預かる政府の仕事じゃないのか?


組織票と組織からの資金を目当てに、自己顕示欲を満たすのが生きがいらしいどこかの老人方に、彼女らの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい気がした…
多分“赤痢”にかかるだろうが……


この世界は不平等なのだ、とは曽野綾子氏の説だったかと思うが、日本だけが世界ではないことを認識すべきであろう。

現実の世界は、民族、個人ともにそれぞれ「力」を持たないと生きていけないのだ。勿論その基本は「体力」であり、国にとっては「国力」である。
国力を低下させようという“元政府要人ら”の動きには警戒を要する。口では何とでも無責任発言ができるからだ。村山元首相、河野洋平議員らを例に挙げるまでもなく、責任を取らないのが国会議員なのだ。


さて、抗日活動を展開している習近平主席は、ソチに出向いてプーチンに会い、日本との友好に釘を刺した。
プーチンは安倍首相と会って、双方を天秤にかけているが、これが国際関係というもの、やがてその結果は自然に判明するだろう。

      ≪産経から≫


「抗日戦勝利70年を強調 習指導部、対日包囲網構築狙う」

≪中国の習近平国家主席は訪問先のロシア・ソチで連日、「(来年は)世界ファシズムと抗日戦争の勝利70周年」とアピールし、記念行事開催を呼びかけた。歴史問題や沖縄県尖閣諸島をめぐる対日攻勢を一層強める姿勢を鮮明にした形で、国際社会での対日包囲網構築を狙っている(産経)≫

≪ソチ冬季五輪の開会式に出席した中国の習近平国家主席=7日(代表撮影・共同)≫


更にこの8月4日に向けて、中国国内の人民解放軍内には不穏な動きがあるという噂が流れているらしい。
習近平が26歳だった1979年にトウ小平がヴェトナムに侵攻した。この時に彼の部下だった習の父は、日本との戦争計画を立てていたという説があり、その詳細は2003年12月に、一作家が「攻撃・釣魚島」と題して書いたらしいが、今何故かそれがシナでは話題になっているという。


2012年に、10日間ほど行方不明になった習主席は、海軍の潜水艦部隊を視察していたのだが、艦内で水兵のベッドの枕元に「山本五十六」の本があった。「なぜ山本を?」と水兵に問うと、「敵を知らねば戦えない」と水兵は言ったとか。


この時の司令官、苑長龍から青森産のアワビをたらふく食べさせてもらった習は彼を昇進させたから、水兵たちから苑提督は今や副主席だと羨まれているという。
そのほかナマコや山形産のサクランボも主席は大好物、しかし、習はこの視察で潜水艦部隊は弱いと見たらしい。胡錦濤派の呉勝利海軍司令官は、無口な男だったが、彼も日本と戦いたくないと言った。

その海軍は、太平洋で気炎を上げている!
「中国海軍が実弾訓練、西太平洋で」
≪中国国営、新華社通信によると、中国海軍南海艦隊の艦艇が西太平洋の海域で7日、実弾射撃訓練を実施した。遠洋での武器運用能力を確認することなどが目的という。

 同通信は「中国海軍が公海上に設けられた臨時の軍事訓練海域で訓練することは国際法に合致している」と主張し、海軍艦艇は今後も西太平洋で訓練を続けると強調した。

 訓練には揚陸艦ミサイル駆逐艦など3隻が参加した。3隻は1月26日、南シナ海の南端にある「曽母暗礁」(英語名・ジェームズ礁)で「主権宣誓活動」を行っている。(共同)≫


海軍を不満に思った習は、空軍を視察したが、これも古い機体が多く、パイロットの技量もよくない。
そこで軍縮中の米国から、退役したパイロットを高給で引き抜くことを提案、今や人民解放空軍内には、米国人パイロットが多数仲間になっているという。
彼らは、パイロット不足に悩む人民解放空軍のいわば大事な助っ人らしい。
とうとう、フライングタイガーを模した「傭兵組織」を作ったか!というと、ウォッチャーは「先生も入ったらどう?」と笑った。「私はできれば彼らと東シナ海で対決し、能力評価してやりたい」と言ったのだが…、負け惜しみかな〜〜

蒋介石時代に逆戻り?米国義勇空軍・フライングタイガー:インターネットから≫


不況と軍縮、これは何も株価の世界だけではないことを銘記してほしいと思って書いただけ。まさか、民間航空の不況でリストラされた後輩たちが、これに加わっているとは考えたくないが、ウォッチャーによれば、人民解放軍は、頼りになるミサイル部隊を中心に、尖閣への実弾発射を着々と準備しているとのこと。

福祉、福祉と、税金を独り占めしようとする汚い輩や、国よりも個人生活の向上を希望している有権者の方々に聞かせたい話ではある。
わが国EEZ内には常時シナの漁船団が侵入している事も合わせて。

水産庁の漁業取締船「白鴎丸」(右)が拿捕した中国の底曳き網漁船「浙〇(=山へんに令)漁23910」=6日、長崎県五島列島沖(水産庁提供)≫

「中国漁船の“侵攻”も急増 韓国に次いで紛争地と化した九州沖EEZ

≪九州沖東シナ海の日本の排他的経済水域EEZ)内で、中国漁船による違法操業がなお後を絶たない。水産庁九州漁業調整事務所が昨年拿捕(だほ)した外国漁船13隻のうち中国漁船は6隻に上る。6日も中国の底曳き網漁船「浙〇漁23910」(288トン)が、漁業主権法違反の疑いで拿捕された。かつて韓国と漁業戦争を引き起こした中国人漁業者は、日本のEEZ内に確実に“侵攻”しつつある。産経(田中一世)≫

油断大敵!都民の皆様も、そろそろ、選挙モードから、戦闘モードに切り替えた方がいいような気がするのだが。

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1、「ジャパニズム第17号=青林堂¥933+税」

「大特集:反日マスコミが日本を滅ぼす」


2、「軍事研究3月号」

≪「ラプターvsSu-30」台湾沖の戦闘機対決
が画像入りで面白い。
私が好きな「市谷レーダーサイト」には≪今こそ国論統一と国防力強化を≫と題して、HHKの新会長が記者会見の場で、いつものように意図的な質問攻勢に遭い、「個人的見解」を述べたことに対する、メディアの取り上げ方を批判する。
「何時でも個人的意見を言ってはならないのなら、歴代読売新聞のトップなどはどうなのか。またキャスターと称する人たちも日々個人的な思い付き発言を垂れ流しているのだから、それらと比べてダブルスタンダードも甚だしい≫という意見が面白い。

沖縄に、オスプレイが配備されることになった時、「世界で一番危険な飛行機を、世界で一番危険な飛行場に持ってくるのは言語道断!」と叫んでいた御人がいたが、今は素知らぬ顔でまたまた無責任な評論をしている。
【正論別冊】もNHKの正体を暴いているが、とにかく「反日マスコミの言動」を見ていると、死刑囚・麻原彰晃や今度のウソつき音楽家など、お隣の大統領と共通した性格が感じられ、この国にも相当はびこっているな〜と改めて痛感する。
新兵器を買いあさるのが「国防力が強化されると思うのは軍事オタクかヒトラーの発想に他ならない」「本質的なのは、国家を貶め、弱体化させようとする外国勢力による情報戦、宣伝戦に敗れないため、国家として譲れない点については国論を統一し、国民全員が団結を示すことこそ、一番の国防力強化」というのは正論である。

軍事専門誌らしい「国防の本質論」である。是非とも安倍首相にはご一読いただきたい。
ついでに国際情勢の急変に備えて、「戦闘モード」に入る時期が迫っていることをお忘れなく。

ヴェノナ

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シナ大陸の真相―1931‐1938

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中国の日本乗っ取り工作の実態

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