春の兆しを感じる16日お昼、靖国神社に出向いた。一の鳥居を入ってすぐ右には、「戦没者に水を捧げる母の像」が立つ「慰霊の泉」があり、銘板には「戦没者の多くは故国の母を思い、清い水を求めながら息を引き取りました…」と書かれている。
奉納者は「東京キワニスクラブ(明治百年記念)」とある。キワニスクラブとはロータリークラブやライオンズクラブと同様、国際的社会奉仕団体でキワニスとは、「みんなでやろう」というアメリカ・インディアンの言葉だと言う。
≪慰霊の泉≫
この日は恒例の骨董市が開かれていて境内は賑っていたが、拝殿前には10mほどの参拝者の列が出来ていて驚いた。
講演会の準備もあるので“割り込み”たかったが、そんな雰囲気ではないので、荷物を置いて戻り列の後ろに着いた。
平日なのに荘厳で、皆さん粛々列に並び礼拝している。係員が「横に開いてください」というのだが、ほとんど無視、一歩斜め前に出たのは私くらいだった。
午後からは小春日和になったが、「嗚呼、神風特別攻撃隊」というこの6月に上梓予定の本のダイジェストを、80名近くの皆さんが2時間以上も熱心に聞いてくれた。中にはスクリーン上の画像を撮影する方もいてスクリーンが小さいので恐縮した…
若者の参加者が目立つようになったことが嬉しく、長野から駆けつけてくれた方もいて、村山談話や河野談話という“虚構”を崩すためにも、どんどん発言していくべきだと痛感した。
昨日は一日休息?し、バーゴラや、雪で曲がったオーニングの修理をしたが、木々のつぼみは膨らんでいて、バラには既に小さな葉っぱが顔を出していた。春は近い!
ところが、夜のニュースを見ると、いやはや、世界情勢が危機に瀕しつつあるというのに、わが国は実に“平和”で極楽とんぼが飛び交っている!
どうして日本の政治屋はこうもだらしなくなったのだろう?
18日発売の「新潮45」には「政治家の耐えられない軽さ」「軽はずみな発言、口先ばかりの正義。日本の政治家はいつからこんなに軽薄になったのか」特集があるようなので、さっそく買って読むつもりだ。
インターネット上で、歴代日本国首相に関する画像を求めたら、最近の首相の顔写真がなく、代わりに「土鳩」「カイワレ大根を頬張る菅という男」「狸の置物」の画像が貼られていたので思わず笑ってしまったが、国民はよく見ているものだと感心した!上記3人が誰とは言わないが…
ところで未だに政治屋と一部マスコミには「集団的自衛権」の意味がわからないらしい。
癌で体調を崩しているという法制局長官の揚げ足を取ることが「政治」だと勘違いしている輩には、一度クリミア半島へ視察に行って来いと言いたい。
その昔湾岸戦争が起きた時、私は三沢基地司令だったが、夕食に招かれた大佐宅で、ペンタゴンから来た大佐が「ミスター海部は金は出すが自衛隊は出さないといった。協力するのは同盟国の当然の義務だろう。原因は“マッカーサー憲法か”」と言ったので「我々日本人は連合国司令官マッカーサー元帥を尊敬している」と言ったら、「マッカーサーは国際条約違反して、占領国に憲法を強制した。しかしそれよりも日本は独立したのだからなぜそれを破棄しなかったのか!」と言われて困ったことがある。
彼らは空軍将校(海軍大佐もいたが)だから、陸軍、特にコレヒドール島から自分だけ逃げ帰ったマッカーサーを軽蔑していることがアリアリだった。
これはその頃の米国国内紙に出た漫画だが、日本人として実に悔しかった。
今もどれくらいの日本人が悔しさを感じるだろうか?
この頃から日本の「安保ただ乗り」には、夫人方さえ憤りを表明していたのだ。円高になっていたこともあり、窮屈なつましい生活を余儀なくされつつある米人家族に比べて、バブルで態度がでかい成金ジャップを“僻んで?”いたことも背景にはあった。
今、民主党政権のバラク・フセイン・オバマ・ジュニア大統領が、同盟国・日本をまるで植民地同様に扱い、内政干渉する根源はこの頃からあったのだ。
然しその後の日本政府は、一向に反省することもなく永田町で低俗なワイドショーを繰り広げ、中には姑娘に子供を作らせる首相さえ出現した。
上海でも北京でも、台北でも「お宅の龍太郎先生…」と、軽蔑のまなざしを向けられて辟易したものだ…。
今朝の産経一面の「集団的自衛権 第1部 欠陥法制(2):サマワの現実、傍観した自衛隊に「信頼できない」豪軍酷評、中国軍は強気に」を読むがよい。とうとう記事になったか!という思いがして私は落胆した。
≪自衛隊が派遣された国連平和維持活動(PKO)などの国際平和協力活動のうち、最も過酷だったのはイラク派遣(平成16〜20年)だ。隊員は黙々と任務をこなしたが、武器使用の制約により国際社会ではあり得ない対応を余儀なくされた。
「陸上自衛隊幹部が式典に参加中、建物の外で警護にあたっていたオーストラリア軍が暴徒に襲われた」
「陸自車両を警護するための打ち合わせに来た豪軍車両が、陸自拠点の入り口で暴徒から攻撃された」
これは「そのときどうする」というシミュレーションではなく、実際にイラクで起きた「事件」だ。
陸自はどう行動したか。2事例とも施設や拠点に引きこもり、傍観せざるを得なかった。武器使用基準が国際標準より厳しく制限され、外国軍の隊員への駆け付け警護は憲法で禁じられた武力の行使にあたるとされるからだ。
陸自はイラク南部サマワで給水や道路補修などの人道復興支援を行い、豪軍は治安維持を担っていた。陸自が拠点の外に出る際は豪軍に警護され、2つとも豪軍が陸自を守るための活動中に攻撃され、陸自は何もできなかった事例だ。
「国際活動に参加できる組織ではない」「ともに活動する相手として信頼できない」
豪軍の酷評が陸自の教訓リポートに残されている≫
当時の官房長官もこう指示していた。彼の実父は「ハイジャック事件で拉致されている乗客を救う?為、超法規措置」をとった人物として名高い。
≪「米兵をぞろぞろ歩かせるな」
16年3月中旬、福田康夫官房長官(当時)から防衛庁に指示が下った。航空自衛隊は同月3日、イラクの隣国クウェートのアリアル・サレム飛行場を拠点にイラクでの空輸任務を開始したばかりで、福田氏の指示は空自C130輸送機で多数の米兵を運ぶのは控えろ、という趣旨だった。
空自の空輸任務は、国連人員や救援物資を運ぶ人道復興支援向けと、米兵らを運ぶ治安維持向けの2通りあった。空自OBは「米兵の輸送が目立つと、憲法に違反する『他国軍の武力行使との一体化』と批判されることを首相官邸は懸念していた」と振り返る。
実際は医薬品などの救援物資はわずかで、逆に米兵の輸送依頼は殺到。米側は輸送をためらう空自に不満を爆発させたため、「これではもたない」(指揮官経験者)と米軍人が乗降する姿を撮影されないよう細心の注意を払い、輸送した≫
≪アリアル・サレムの警備も綱渡りだった。
日米豪韓が拠点とし、輸送機を防護するため各国5人ずつの20人編成で共同警備を行っていた。他国軍の輸送機が武装勢力に襲撃されれば、空自隊員も駆け付けるのは国際的には常識。
だが、集団的自衛権に抵触しかねないとして具体的な対処方針は定められず、「最善の行動を取れ」という曖昧な指示で現場の指揮官に判断を丸投げせざるを得なかった。
「他国部隊は仕事を共有してくれると思っていたのに警護を求められ仕事が増え、守っている自分たちが攻撃を受けても『見ざる聞かざる』。自衛隊はアブノーマルで理解不能な組織だと扱われていた」
イラク派遣の全活動を把握する関係者はそう振り返る。そもそも自衛隊の武器使用基準の制約や武力行使との一体化という概念自体が、他国には理解できない。
逆に、陸自の派遣隊員は他国部隊から白い目で見られ、自尊心を傷つけられた。法的な制約により士気は下がる要素しかなかった…≫
「己の無能を自衛官の血であがなう」日本の政治屋たちの、無責任さは言語に絶しているといえる。これで「シビリアン・コントロール」とは笑わせるじゃないか。
だから私は「超法規」を信じ「シビル・アンコントロール」だと放言してきた。
福田赳夫という当時の自衛隊最高指揮官が、自ら「超法規」行動をとったのだから、その部下である司令官が、前例に学んでいけないということはあるまい。
だから尖閣にヘリコプターで降下して建造物を破壊する!と豪語した当時の国民党空軍OBらに対して厳然たるスクランブル態勢をとったのだ。
しかし、その後一段落したら首になったが…
彼らは、「カネと票、それに女の匂いしか感じない連中だ」と「新潮45」に書いてあることを期待している。
ところで口直しにと言っては何だが、お隣さんはでは既に「国共内戦」が始まっている。クリミヤ情勢や、マレーシア機のミステリー―などにうつつを抜かしていると、シナは人民の目を外に向ける傍若無人な行動に出てこないとも限らない。「昆明事件後の中国政局 紐解く8つのポイント」という大紀元日本の記事の一部を紹介しよう。
≪【大紀元日本3月17日】先月末に香港紙「明報」の前編集長が襲撃された事件から、今月初めの昆明の無差別殺傷事件。中国の情勢に物々しい雰囲気が漂う。一連の暴力事件は、習近平体制を崩すための江沢民一派の政変の一部分であるという情報を大紀元は入手している。周永康事件の行方のみならず、権力をめぐる中国共産党指導部の闘争や、今後の中国の政局を紐解くには、以下の8つのポイントに注目する必要がある。
1. 曽慶紅が「明報」に登場 同紙オーナーと江一派との深い関係
2. 腐敗カードは江一派を滅ぼす切り札にならない
3. 全人代会期中、習近平が妥協も江一派をけん制
4. 曽慶紅が暴力による政変を企む
5. 習陣営、江一派との即戦即決を迫られる
6. 曽慶紅が握っているもの
7. 王岐山が雲南省副省長にメス
8. 腐敗撲滅計画が調整へ≫
何が起きてもおかしくない空気が地球上を覆い始めているのだ。
わが国が急ぎなさねばならないことは、戦後70年間、党是であったはずの憲法改正を先送りして無為無策のうち過ぎてきた「旧自民党」という保守政権の不作為を改めることだ。
憲法改正まで一気に強行するのは無理かもしれないが、情勢が混とんとしてきた今、せめて「米ロの仲裁を買って出る」位の勇気と施策程度は、新自民党政権には無理なのだろうか?
結局金しか能にないのであれば「士農工商」が「商農工士」に逆転し、侍精神が失われたということだろう。日本人の日本人たる価値は失われたのだ。
プーチンがオバマを制して優勢になれば、これに味を占めたシナの習政権は、必ず尖閣を強襲するだろう。クリミアが前例になるからだ。その時バラク・フセイン・オバマ大統領に“救援”を依頼する気か?
彼もそれほど勇気がある男だとは思えないが、わが国の身勝手さと虫の良さは、世界中から顰蹙を買うだろう。
やはり力なき国は亡びるのだ。なけなしの自衛隊の戦力を、海外に派遣して酷使するのならば、せめてその穴埋めくらいの増員はするべきじゃないか?
人員不足を穴埋めしてもらわないと納税者たる日本国民が困る。国内で何か起きたらどうする気か?
自衛隊は日本国民の財産であって、外国の一民間機の行方不明如きに派遣しても、集団的自衛権さえ発揮できない“実力部隊”として海外に出すのは、なめられるばかりだろう。
政治屋の皆さんに伺いたい。日米同盟関係を結んでいながら、互いに協力することを“認めらない”という「集団的自衛権」ってなんですか?
それで尖閣有事の時には誰がどうする気ですか?
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