軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

裁判官がおかしい…

厚木基地の夜間飛行差し止めと、浜岡原発運転差し止め裁判は、今の日本の裁判、いや一部の?裁判官がいかに病んでいるかを示していると思う。
今朝の産経抄はこう書いたが同感である。

≪【産経抄】裁判官が日本を滅ぼす 5月23日

 徘徊(はいかい)症状のある91歳の男性が列車にはねられ死亡した事故で、裁判所は遺族に、鉄道会社への損害賠償の支払いを命じた。何度かコラムで触れた裁判は、日本の裁判官の「典型的な病理が表れている」そうだ。


 ▼『裁判官が日本を滅ぼす』との著書もあるノンフィクション作家の門田隆将さんが、ブログでコメントしていた。事故は、24時間介護している妻がまどろむ間に男性が家を出て起きた。裁判官はそんな事情に踏み込まなかった。他の裁判でも時にとんでもない判決が出るのは、やはり「事情」が排除されるからだという。

 ▼関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の判決にも、同じ「病理」が見える。定期検査のために現在停止中の原発の再稼働をめぐっては、原子力規制委員会が、「世界一厳しい」といわれる、新たな規制基準に基づいて審査中だった。

 ▼原発の運転停止がもたらすのは、多額の貿易赤字だけではない。電気料金の値上がりによって、廃業に追い込まれる中小企業も少なくない。判決は、そうした「事情」をまったく無視したものだ。そもそも判決文は、百パーセントの安全がなければ、原発の運転を認めないとしか読めない。「科学」否定の暴論である。

 ▼同じ日に横浜地裁が言い渡した、厚木基地を使用する海上自衛隊機の夜間飛行差し止めの判決も、首をかしげる内容だ。すでに夜間の飛行を原則自粛している自衛隊にさらなる足かせをはめれば、救難派遣や不審船の警戒活動に支障が出るのは目に見えている。

 ▼それでいて、騒音の大半を引き起こす米軍機の飛行差し止めは退けたから、周辺住民の騒音被害の軽減にはつながらない。こんな判決が続けば、本当に日本は滅びてしまう≫


法律は、人間界の掟であるが、そこには≪人間≫という生身の主役があってこそ成り立っているということを忘れている。
どうも裁判官は、司法研修所で事の本質よりも、単に「知識欲」だけを刺激され、判断力養成よりも条文を丸暗記させられているだけではないのか?と気にかかる。

私はもちろん裁判には素人だが、見ている限りでは、例えば検察側が「懲役10年」を求刑すると、判決はほぼ判を押したように「懲役8年」などと1〜3年の減刑になることが多い。これだったら私もできる!と思ったものだ。
後は“屁理屈をつければいい”からだ。
雫石事件の裁判記録を整理してみて、つくづく隈教官は気の毒だったな〜と、改めて“冤罪”の恐ろしさを痛感する。


現役時代、防衛予算編成にかかわったことがある。たとえばF-15戦闘機を250機必要だとはじきだして要求すると、これを防衛庁は理屈をつけて200機に減らす。
そして最後に大蔵省(現財務省)が180機に減らすのだが、それはGDP1%枠内で処理する必要があるから、3自衛隊の要求に優先順位をつけて査定するのだ。限りある国家予算だから、我々は与えられた装備で我慢しなければならない。しかし、裁判の量刑は、防衛予算とは違って、裁判官自ら裁量の余地があるはずだ。すべて前例に基づかねばならないのか?


彼らが重宝しているものに「判例時報」という専門誌がある。
同じような判例を調べていくと、この裁判の量刑は「多分これくらいになるだろう」と予測できるから、ほとんどが“前例尊重主義”になる。
裁判官だって“生身”だから、六法全書という専門書の専門家である以外は、食欲も性欲もあるのは当然で、だからこそそこに「人間らしい判断」が加わることを国民は期待しているのだと私は思っている。
いや、少なくとも容疑者がいる以上、被害者もいることを忘れてもらっては困る。


九一歳のご老人の判決は、まるでレストランで出されたサラダが、干からびてカサカサだったようなものだが、サラダは喰わねば済むが、被告はそうはいかない。原発判決も、昔「一人でも反対する都民がいる限り実施しない」と叫んで、都の行政を滞らせた美濃部という知事に似ている。
共産主義国ならいざ知らず、人間社会に「完全無欠な事故対策」や「全員一致」という結果はあり得ないから、これは「仕事したくない人間」がとる常套手段だと私は思ってきた。
今では≪個人情報保護法≫がそれに当たる。役場に行ってみるがいい。
兎に角「これ」を盾に書類に目を通させてくれないし、探そうともしない。
その実、彼ら彼女らは、個人の裏話をよく承知しているから驚く。
つまり「ここだけの話」が存在するのである。
結局役人が楽をするシステムとして機能しているだけじゃないのか?


浜岡原発差し止め裁判=産経から≫


私の個人情報何ぞ、なんの価値もないから、バラされても苦痛を感じないが、他の嫌がる人の中には、何か隠し事があるのだろう。先祖が人殺しだったりして、「出自」を知られたくないらしい…。
北九州勤務中に、防衛警備情報を担当していた私は、いやというほどそれを知った。

彼らが裁判官になる場合、国民のふるいにかけられてはいない。
せいぜい最高裁判所判事が、形だけのふるいにかけられることになっているが、同様にふるいにかけられていない自衛官と異なるのは、裁判官は平時において国民の生命財産を直接左右する立場にあるからだ。
裁判官になってしまえば、ある意味“やりたい放題”だというのでは国民は困る。ここに「工作員」が潜入すれば、3権分立は危うくなるだろう。
自衛官が≪シビリアン・コントロール≫名目で厳しく管理されているように、裁判官にもより一層厳しい“日本”国民の目が向けられることを期待したい。

厚木基地の判決もそうだ。

≪第4次厚木騒音訴訟の判決で、「差止め 勝訴」などと書かれた垂れ幕を掲げる弁護士と喜ぶ原告団ら=産経から≫


36歳の主婦が「これで息子も落ち着いて勉強できる」といっていたが、彼女一家は、いつごろから現在地に住んでいるのか?
厚木基地は旧海軍時代から飛行場だった。終戦後、マッカーサーがここに降り立ち横浜にむかったが、当時の写真を見るがよい。一面の野原が続いている田舎だった。米軍が展開すると、まず第三国人がその周りに蝟集し、情報収集を兼ねた食い物屋や女性特有の仕事を始めた。今だってそうで、パチンコ屋と焼肉屋、それにシナ料理屋には事欠くまい。情報は筒抜けといって良い。
三沢基地司令時代、人口4万の三沢市にパチンコ屋が13軒あった。通例では人口1万人に1軒といわれていたが、朝鮮半島の南と北が勢力争い中で、14件目は北だ…といわれていた。
沖縄の米軍基地もそうだ。普天間基地だってそうだったから、おそらく正規の登記簿など存在しないに違いない。


その後厚木基地周辺は、今のような都市に成長したが、繁栄した綾瀬市(修正)に転入してきたこの主婦一家は、騒音都市であることを知らないはずはなかったろう。
≪不動産屋が(飛行訓練がない)日曜日に案内してくれたので…知らなかった≫ととぼけた“奴”がいたが、防音工事や冷暖房装置、TV無料など、基地近傍に住む特権は口外しない。
子供の勉強に不適切なら、転入しなければよかったのだ。この主婦は≪孟母三遷の教え≫を知っているか?


その昔、私の実家があった福岡市で、トラブルで板付基地に着陸しようとしたRF4がエンジンが停止して建築中の九大校舎に落ちた時、水野九大学長は、基地反対を叫ぶ左翼に担がれて天神町フランスデモして市民から不評を買ったことがある。
「基地があるのは先刻承知で住んでいるくせに、後から来たモンが、ガタガタいうな!これが九大の学長様とは情けナカ〜」というのが当時の周辺地域町内会長の怒りだった。
これで九大の権威は失墜した。その後井上法学部長が、学長代理代行になったが、これまた口先だけで、新入生の入学式ひとつとりしきれず、他の大学から妨害に来た全学連という“バカ学生”の言いなりだったから、時の文部省は彼を学長にしなかった。
米軍は「板付基地」から撤退したが、その後は「福岡空港」として、連日多くの大型機が飛んでいる。航空機は軍用であろうと民用であろうと、落ちるときには落ちるものだ。平等に地球の引力が作用しているからである。もちろん音も出す。民間機のエンジン音は、心地よく響くから、子供の勉強の害にならないとでもいう気か?

そんな理屈の通らない基地騒音問題で、わが国の防衛事業は大きく阻害されてきたが、それは彼らに「飴ばかり」しゃぶらせてきた政府の誤った政策による。その典型が沖縄だ。そして行き着く先は≪他国に支配≫されることになるのだ。「無理が通れば道理が引っ込」んで、「正直者が馬鹿を見る」政策は、早く止めるべきだろう。


これと同じような“性質”の記事があったので紹介しておこう。

産経新聞


産経8面の、米国で「薬物投与失敗、死刑議論が再燃」という記事だ。
オクラホマ州で四月下旬に「死刑執行時に薬物注射に失敗し、執行中に死刑囚が苦しみながら死亡する騒動があった」というのである。


死刑執行で、ベッドに縛り付けられたクレイトン・ロケット死刑囚(38)は、「右足を蹴り上げ、頭を左右に振り、何かつぶやいた。その後、苦しみ、うめき声をあげた」そうだが、これに対して“人権団体”や死刑反対派は「拷問を与えた」と批判し、「残酷すぎる」と彼の死刑執行に反対しているという内容だが、彼らがいかに偽善者であるかは、彼に、銃撃されて生き埋めにされて殺された18歳の女性のことなんぞ全く気にもかけていないことが証明している。
この記事に今回のわが国の原発厚木基地判決と、それを支援する団体の行動を重ね合わせてみると、共通するものがあるように感じられないか?

こんな“人間の風下”にも置けないような極悪非道なロケット死刑囚には、たまたま3種類の薬物投与時に異変が起きたようだが、これは“拷問”ではなく、「天のお仕置き」だと考えた方がよかろう。
私が被害者の家族だったら、薬で簡単に処分するのではなく、彼女が殺されたと同じ方法で始末をつけてほしいと願う。

とに角この世には身なりがよく、“一見生真面目そうに見える”物言いをする“偽善者”が増えているように感じるのだが、今回の裁判官を同一に比べるのは考え過ぎだろうか?


タイでは、国民そっちのけで分裂していた政治屋どもを、ついに痺れを切らした軍がクーデターという名の“調停”に入った。

≪テレビ演説でクーデターを宣言するタイ陸軍のプラユット司令官(中央)の映像=22日(ロイター)≫
一見、仲がよさそうな中露関係も疑わしい。

≪実にうまいショットだ=産経から≫

≪左の方は“御本人”だろうか?=産経から≫

このような「騒動」がどんどん迫ってきているのに、わが国の“平和さ”にはあきれるほど感動する!!

新版 裁判官が日本を滅ぼす (WAC BUNKO)

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