軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

“ホームルーム”で騒いでいる場合じゃなかろうに

「お国のために:特攻隊の英霊に深謝す(青林堂:¥1600+税)」の最終ゲラチェックが終わり、印刷に回った。若者向けに写真を多数挿入したから、編集者は苦労したようだが、7月中旬に店頭に並ぶだろう。大西中将ご夫妻と、英霊が喜んでくださればいいのだが…
一段落してほっとしたが、視力が急激に低下したように感じる…


ところで、サッカー・ワールドカップで夜も日も明けなかったが、やっと静かになった。
とにかくマスコミやTVコマーシャルの寵児になったスポーツ選手で、期待に応えられた者は少ない、と感じていたので結果は想像できた。
本田選手が、大騒ぎしている日本のマスコミに何かクレームをつけたはずだが、案の定、聞く耳持たないマスコミは反省せず、結果は惨敗、選手らは気の毒だった。
産経は次のように報じたが、私はサッカーは素人なのでよくわからない。言えることは、スポーツの世界まで「専守防衛」概念が浸透しているようで、これじゃ勝てるはずはなかろう、ということだ。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる!」「攻撃は最大の防御」というのが新兵教育の基本だから…


≪サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で25日(日本時間)、コロンビアに敗れ、日本の1次リーグ敗退が決まった。「史上最強」とされながら1勝もできなかったチームを、代表OBやサポーターらサッカー通はどう見つめたのか。浮かび上がるのは「勝利への執念」など精神面の弱さ。「強豪に勝つためのスタイル再構築を」と求めた。やはり、MF長谷部誠(30)やFW本田圭佑(28)ら「サムライ」に、うなだれる姿は似合わない。(産経)≫


≪「他国のように勝利への渇望をむき出しにしていない」。精神面の物足りなさを指摘するのはスポーツ評論家の玉木正之さん(62)だ。「日本社会と似て学んだことを実践しようとしただけ。切羽詰まった状況に対応できない」と行儀の良さに疑問を持つ。

 すし職人でコロンビアなど南米4カ国の国内リーグでプレーした林康太郎さん(33)も「他国の選手ならゴールを狙う局面でも日本の選手はパスを出す。『自分で決める』という良い意味でのわがままさが足りない」と苦言を呈した。

 元日本代表の武田修宏(のぶひろ)さん(47)は「早いパス回しでボール支配率を高めることなどを戦術に掲げたが、練習不足からか運動量が少なく、攻守の切り替えも遅かった。4年間で何も積み上げられず、何も残らなかったと言わざるをえない」と手厳しい。…(産経)≫


マア、口では何とでもいえるが、自分で動いてみると不可能なことが多いということをメディア担当者にはよく知ってほしいと思う。
ザッケローニ監督以下選手の皆さん、とにかくご苦労様でした。


≪全ての責任は私にある:ザッケローニ監督記者会見=毎日から≫


それよりもばかばかしいニュース?が都議会のヤジ問題だろう。

宮嶋茂樹の直球&曲球】の「あとのやじセンセイ、今から名乗り出ても遅いで」にこうあるが賛成だ。

≪けっさくや。東京都議会は吉本新喜劇の舞台か、それともキャバクラと間違えたんか? 『セクハラやじ』のことや。

 「私ではない」と最初はシラを切っとった都議が、ついにゲロして謝罪したが、他のやじは「自分ではない」やて。後ろにおった自民党都議も「聞いてない」やて。今さら説得力ゼロや。

 この都議、やじの直後に「ゴメンナサイ」と謝っとったら、こないに世間、騒がすこともなかったのに。しかも、やじ飛ばした理由が「少子化、晩婚化の中で『早く結婚した方が…』と思った」やて? 正真正銘のアホ、というか舌何枚あるんや。

 マジで、あのやじ通りやと思うとんのやったら、何で堂々と述べん。

 人である限り、多かれ少なかれ過ちは犯す。ワシントンの桜の木の話やないが、その時は素直に「ゴメンナサイ」と言いましょうと、子供や孫に説教しとんのやろ。

 子供の教育そっちのけで、自らの利益を追求する組合活動に精を出す日教組のセンセイ方を非難する資格は、少なくとも都議会のセンセイ方にはないわ。

 誰やこんなんを都議にしたんわ、って、ワシら都民やないか。こんな、スケールの小さいアホな連中を、キャバクラと間違うようなセンスのカケラもないやじ飛ばす連中を、われら都民が養わなイカンのである。

 あとのセンセイ方もいつまでシラを切り通せると思うとんのや? 最近のマイクは感度エエぞ。声紋鑑定も進んどるんやで。まぁ都議会が本気になったら一発やけどな…。

 けど、もう今から名乗り出ても遅いで、ジェンダーフリー命やとか、子供までをダシにする左マキの“プロ市民”の連中があおりにあおったせいかもしれんが、全国紙から天下のNHK、欧米メディアまで乗り出しとんのや。新喜劇なみのドタバタが世界に発信されとるのである。

 そのときにバレたらもはや都議のバッジは外さなアカンやろ。

 これを読んで自首しても遅いで、ホンマ…都民税返してくれんか?≫

週刊誌は、こぞってご両人の暴露記事を書き始めているから、都議会の「加害者」も「被害者」も次期選挙では消えゆく運命にある。

≪これも謝罪?見苦しい茶番を大々的に報じる神経がわからない。ほかに国民に知らせるべきニュースはないのか? 河野談話追求が先だろう!=毎日から≫


何よりも都議会という以上、議事を取り仕切っている議長は何をしていたのだ? 小学校のホームルームの議長の方が、よほどしっかり議事を運営している。それともヤジに“同感”して、議長席で己の任務を忘れたのじゃないか?
言いにくいがはっきり言うと、この程度の人間が都議会議場というの多額の税金を使って建設された場所で、いい加減なたわごとを叫びあっているだけの茶番が地方(痴呆)政治の実態なのだということが証明されたわけだ。本当に税金の無駄遣いだ!都民税を納めるのを遠慮したいものだ…


ところで議会がこのレベルなら、国会もその程度だということを忘れてはなるまい。友人から届いたメルマガをご紹介しよう。


≪こんなくだらない(女性都議会議員の)ヤジはココまで大きく取り上げるくせに、以下の本当に問題のありそうなことはスルーなんですよね。

 * 2010年11月30日、民主党政権時代、「議会開設120年記念式典」にご臨席されていた秋篠宮殿下ご夫妻に「早く座れよ!」とヤジ飛ばした民主党の国会議員(何とかハマグリ。後に勲一等を授与された)は「ご皇室へ不敬」を問われないのか?

≪たしかこの人だったのじゃ?路チュウで有名な…=産経から≫

 * 安倍総理が水を飲んだら、安倍総理の持病をあげつらって「下痢するぞ!」とやじを飛ばした民主党中堅議員(氏名不詳)は人権侵害を問われないのか?

 * 昨日亡くなられたと発表のあった小松法制局長官に「そのまま死んじまえ」 とやじった国会議員(何党だったかな〜)は処分されないのか?

 * 日頃、やじで会議を妨害している民主党の「やじ将軍」・長妻昭は議員の身分を剥奪されないのか? 

≪この方だったのじゃ?厚生大臣を務めたはずだが…(後世に恥をさらしただけか)=産経から≫

●左翼というのはこれだからロクでもないのです。日本のことを思う左翼でなければそれはただの反日的行為そのものです。今回の都議会のバカ女も同様に。彼女は日本のことなんか思ってないでしょう。自分の権利のみを拡張することだけ。自分が目立ちたいだで、周りに迷惑をかけるゴミ屑野郎です。こういうやつらは全員半島にでも追い出してやりましょう。(詳しくは週刊文春をどうぞ)


全く同感だが、厄介なのは本人とマスコミが自覚していないことだろう。
私が問題にしているのは、こんなばかばかしい事件報道が、宮嶋氏が言うようにまことしやかに全世界に流れて、日本人の見識を疑われる状況を作り出しているということであり、決して笑い事じゃすまされないということなのだ。


ところで今、日本で報道されていないのじゃ?とウォッチャーから情報が届いたのだが、18日1516〜1654に、湖南省の解放軍の武器庫が大爆発を起こして、きのこ雲のような煙が立ち上り、17人が死亡、民間の消防車は一台も参加せず、軍だけが処理に当たっているというのだ。

半径2km以内の民家の窓ガラスは木っ端みじんになり、軍は内部の関係者50人を逮捕したというからサボタージュかも。
噂では、広東軍区の重要な防空旅団らしく、保管してある核弾頭も被害を受けたのじゃないか?と住民は戦々恐々らしい。
この事件は新華社通信が報じたらしいが、新華社と親せき関係?にあるアサヒも報じていないらしい。いずれにしても日本のマスコミはサッカーや都議会のヤジばかり報道して、中国の大事故を隠している。文革時代とそっくりだ、というのだが私には確証はない。

その他、先日墜落した戦闘機は殲7だったと朝雲新聞が報じたが、他社は無視している。南京軍区では、戦闘機訓練が最優先されていて、民間?空港はほぼ封鎖されて既に10日以上になるので人民が抗議したところ、一人当たり800元の補償があったというから嘘ではなさそうだ。


「これとは逆に人民が大喜びしていることがあるが、先生は知っているか?」という。
聞いて分かったが、それは米下院委員会が、中国大使館の住所を「劉暁波プラザ」にする法案を可決したことだという。


≪【ワシントン=加納宏幸】米下院歳出委員会は24日、ワシントン市内にある在米中国大使館の前の通りを、獄中で中国人初のノーベル平和賞を受賞した反体制作家の名前にちなみ「劉暁波プラザ」と改称する法案を可決した。天安門事件から25年を迎えたのに合わせ、中国政府による人権弾圧の事実を訴え、民主化を求める狙いがある。

 改称は2015会計年度の国務省関連予算法案に盛り込まれた。下院本会議や上院の採択を経て成立すれば、同市内の「インターナショナルプレース」にある中国大使館の住所は「劉暁波プラザ1番」となる見通しだ。

 同法案の修正案を提出したフランク・ウルフ下院議員(共和党)は大使館宛ての郵便物に劉氏の名前が記されることが中国政府への圧力となることを期待しており、「通りを改称することで、世界中で人権を保護しようとしている米国が強いメッセージを送ることになる」と主張する。

 北京からの報道によると、改称法案の可決について中国外務省の華春瑩報道官は25日の記者会見で「茶番だ」と不快感を示した≫

ノーベル平和賞劉暁波氏。心臓病で入院していた妻は退院後再び収監・海外治療は認めず=インターネットから≫
民主党はだめだが、共和党には骨のある議員がまだ残っている様だ。

オバマ氏はどう思っているか知らないが、いかにも“アメリカ人”らしい≪ユーモア≫ではある。
わが国でも、中国大使館前に「文革通り」または「天安門広場」とつけてやったらどうだ?韓国大使館前には「キーセンプラザ」がいいだろう!


ウォッチャーは「近来まれなアメリカのヒットだ!」と大喜び、ノーベル賞受賞者劉暁波氏と夫人は大いに勇気づけられたと思う、という。

ちなみに劉暁波氏は日本映画の大ファンで、特に高倉健の映画は20本以上見ている大ファンだという。どうも高倉健が、撮影のため中国に渡った時以来の友人?らしいが、彼は中国と日本では教育程度が違う、と発言するほど日本の大ファンらしいのだが、これも日本のマスコミは伝えていないのじゃなかろうか?シナに気兼ねして…

そんな彼だから、中国政府は絶対に彼を釈放するまいという。

今シナ大陸内で起きていることは、われわれ日本人の想像をはるかに超えるものであり、習政権の主敵であった、江沢民一派との戦いのほかに、とうとう胡錦濤派との戦いも表面化してきた。
注目すべきは、軍の最高幹部のほとんどは、旧胡錦濤時代の人物だから、武器庫爆発事件と絡んだ、中国軍政のトップ争いは、ドロドロした権力闘争に発展し、予断を許さない状況まで来たといってもよかろう。

特に日本のメディアには、都議会の下品なヤジ合戦や、球蹴りゲームの結果ごときで、一喜一憂している場合じゃないと警告しておきたい。

先日は三鷹市に大量のひょうが降ったと大騒ぎになったが、天変地異も迫っている。次は海底から突き上げられかねない。
永田町では「集団、集団」で半年暮らしているものがいるが、馬鹿ばかしい井戸端会議に時間を浪費していると、後の半年しゃ「半身不随」で「寝て暮らす」ことになるぞ!と警告しておこう。

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おなじみのWiLL8月号。百田氏と井沢氏の「反省無き朝日には不買運動しかない!」は必見。
大江健三郎よ、正気かい」も面白い。正気のわけはないだろうに…


読売新聞が連載してきた「今そこにある危機」をまとめたものである。私は読売を取っていないので読んでいなかったから、安全保障に関する集大成が一冊にまとまれば読みやすくなって大いに助かる。
≪新潮社:¥1400+税≫


戦史など、歴史に関する資料として良く参考にしたものだが、≪知られざる現代史:自衛隊の60年:その時、何が起きたのか≫が連載されている。
今月号はその第6回目で、二宮先輩が「ミグ25亡命事件」を書いている。秋に私も一文書く予定・・・乞うご期待!!

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