軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

第40回つばさ少年剣道大会

航空自衛隊築城基地が“主催”する表記行事に招待され、数年ぶりに懐かしい築城基地に行ってきた。

≪大会のパンフレット:基地主催行事は築城基地だけ。隊員は日曜返上でボランティアで支援している≫

≪谷口3曹(当時)がデザインし基地が寄贈した優勝旗:リボンが40本ぶら下がり、貫録が出た!≫


大会創始者の一人として招かれたわけだが、私は第4〜5回(昭和53〜54年)を担当したにすぎず、創始者は谷口靖雄3曹(当時)率いる剣道部員たちだった。良き上司に恵まれて私が担当したころは、自衛官の子弟と町の子供たちがほぼ60名づつ、計120名が、月・水・金の三日、ウナギの寝床のように狭い道場で剣道部員たちと元気に練習していたものだ。

≪36年前、道場前に整列した剣道部員と少年たち:稽古衣も防具も質素だった…≫

第4回大会出場選手総数が800名を超えたので、とても2面しか取れない道場では実施できないので、補給倉庫として使用されていた旧海軍の古い格納庫に床を張って実施したのだが、これがご父兄に大変感動を与える結果になった。床材は、米軍雁の巣基地の体育館が解体されて出た廃材を譲り受けて保管してあったのでこれを使用したが、裏にボンドが固まっているので、各部隊に配分してこれをはがさせ、使用可能なものと不可のものとを選別させた。

飛行訓練から戻ったパイロットたちも、皆これに参加して完成させたのだが、完成した道場に、剣道の重鎮・虎谷教士をお招きしてお見せしたところ、いたく感動されて強く手を握られたことを思い出す。
当時の久松基地司令の熱意が伝わったのである。
あれから36年、今や堂々の40回大会が基地体育館で開かれたのである。
子供たちの元気な姿と、一喜一憂する父兄の応援を谷口君と見ていて、2等空佐時代に戻った気がした。
審判の先生に言わせると、男子より女子の方が熱心で技も優れているという。見ていると確かにそう感じたが、何よりも体格が女性の方がいいのには驚いた。


唯気になったのは、開会式での国歌斉唱が“静か”だったことだ。剣道の先生方が多数列席していながら、あの程度の声量じゃ、靖国神社の兵法研究会での国歌斉唱に比べ物にならない!父兄も学校で教わらなかった組らしくおとなしい。夜のカラオケでは“絶唱”しているのだろうが…
少年剣士に剣法を指導する以前の問題だと思うのだが、壇上で行われた選手表彰式でも、子供たちの礼儀作法はまだまだ不十分で、36年前の剣士たちの姿勢に比べたら見劣りしたのが残念だった。
剣は「礼に始まり礼に終わる」という。口で言うのは簡単だが、例え所属チームがバラバラであっても、受賞する少年たちに一定の規律があってしかるべきだろう。勝負の結果よりも学校教育の不備を改めて痛感させられた。

少し厳しい感想を書いたが、全体的には健全で“かわいらしい”大会だったことを付け加えておきたい。

≪豆剣士の熱戦!=小学生低学年の部≫


≪表彰式≫

≪試合進行を担当する自衛官:中々姿勢がよく、きりっとした態度は好感が持てた≫


≪決勝戦:剣士も父兄も体育館の堅い床に正座!これが基本だ!≫


≪メダルを授与する基地司令:自衛隊の礼式にのっとった厳粛なものだったから子供たちは少し緊張したのか?≫

三沢基地司令時代に、米軍の極東地区PTA総会後に、剣道を展示してほしいと要請されて、彼らの体育館で展示したことがあったが、この時も三沢市武道館で竹刀を交えていた少年剣道クラブを招いて展示させた。
最初に真剣(居合刀)で日本剣道形の展示させたが、200人を超えるキッドと父兄は水を打ったように静かに注目し、時々小さく歓声を上げていたが、それは刃が交差する瞬間だった。
日本に来る米軍人家族は「サムライ」に会えると期待し、子供らは「ニンジャ」に会えると期待しているという。今ではほとんどサムライには会えなくなったが…


三沢基地にて≫


小倉空港から約1時間半、心地よい疲労感とともに帰京したが、後を台風が追っかけてきているらしい。
これほど人心が乱れているのだから、天地の怒りもまたやむを得まい。


ところで「痴呆(地方)議員」の出現に、常識ある有権者は口が開いたままのようだが、氷山の一角が現れたに過ぎない。何よりもこんな人格欠落者が日本の地方議会「議員」として世界中に広まったことが残念だ。

≪語るに落ちるとはこのこと。兵庫県民の反応やいかに?=産経から≫


議会には「与党も野党」もなく、すべて馴れ合いで議事進行されていたことは、昭和50年に外務省勤務時代、NPT条約審議で連日国会に通っていたころから知っていた私は少しも驚かない。

NHKのカメラのライトが点灯すると、質問に立つ議員はオーバーな表現で画像どりに協力していたものだ。ライトが消えると、途端にションボリして、質問内容なんぞどうでもよかったのだ。どうせ秘書が“新聞か週刊誌”から集めたネタにすぎなかったからである。
こうして国民の血税はどんどん彼らに吸い取られていたのだが、防衛費だけは寄ってたかって削減されていた。
昔は「議員になると塀が倒れる」といわれたものだが、今や、マンションを10室ほど死守している者もいる。


日帰りで東京と九州に連日出かけることは物理的に不可能だし、書類自体が異常なのだが、係りが今まで気が付かないということ自体が、役所も議員もグルだったという証拠だろう。「鬘代」につぎ込んだとのうわさもあるが…
この男、日本人だとしたら腹切りものだ!

建物は立派だが、中が腐っていて、こんな体たらくなのだから、真面目な役人は首を吊るか、内部告発に走るようになるのだ。一時“伏魔殿”という用語が流行ったことがあったが、国会のみならず大阪市や府庁がそうであったように「地方議会も議員も実は“痴呆”だった」ことが証明されたわけだ。
小泉元首相に言わせると≪笑うほかない≫というところだろうが…。
拉致問題が急進展しつつあるが、2002年に絶好のチャンスを逃したのは彼だったし、今回その当時の“裏話”などが公開されることになるだろうから、ご本人の今の行動も笑うほかない!
要は皆無責任なのだ!


我が国周辺情勢は、昨年とは全く変化しつつあるのであり、今後の混乱に耐えるためには、国内治安力の強化と、自衛力の急速整備以外にないのだが、まだまだ私の目から見ると議員らの関心は低すぎる!


終戦直後、朝鮮半島ソ連によって赤化されるのを防止するため、大日本帝国陸軍は「残地諜者」を配備した。今半島情勢にそれが感じられ、北朝鮮ではその末裔が活動しているとみられるから、若い第一書記の動静に注目したい。
今や、半島南部にはソ連に代わって中国共産党が進出し、中国国内のネットでは韓国は兄妹?の契りを結んだようだとにぎやかだ。そういえば、習近平主席と朴大統領はよく似た顔つきをしている。兄妹とはよく言ったものだ…
誰も相手にしてくれないから手を結んだに過ぎなかろうが、朴大統領は自ら半島に混乱を招きいれたようなものだ。やがてほえ面かく時が来るだろう…


今大陸では、習近平氏と江沢民氏との最後の闘争が繰り広げられていて、習氏は今一歩で江沢民一派を全滅できるところまで来ている。
しかし、江一派もただでは死ぬまい。日本と戦った中国人民解放軍創立者の一人で、中華人民共和国元帥、国防部長を歴任した葉剣英の一家が総出で反撃に出つつあるという。
彼の地盤は広東省だが、今は長男の葉選平(広東省長などを歴任)が引き継いでいる。彼らの人脈は世界中に3000人以上がスパイとして散らばっているといわれ主に50〜60歳代である。
剣英の長女、葉楚梅は国務院副総理や国務委員等を歴任した鄒家華に嫁いでいて、未だに葉一家は軍に対する影響力も衰えていないといい、失脚した徐才厚ともつながりがある。
今、彼につながる人物は徐々に失脚中だが、これに激怒した江沢民は、習近平に宣戦布告したというから面白い。


いわば共産党の恒例行事?である責任のなすり合いなのだが、政界と軍界に根強く浸透して栄華を誇ってきた江沢民一派は、いよいよ風前のともしびになっているといえるのか?
葉剣英一家の習近平支援がどの程度効果があるのか、それとも江沢民一派が粘り勝ちするのか、いずれにせよ、大陸では“恒例の”国共内戦が始まっているとみてよかろう。
7日、盧溝橋事件を日本軍の責任にしたり、懸命に歴史をねつ造して世界中に広めようとしているが、私に言わしめると「中国共産党の最後のあがき」に過ぎないと思われる。

7月3日に朴大統領から、防弾車を寄贈されたとネット上をにぎわせているようだが、さすがにテロリスト・安重根を出した国らしい。テロに遭わないよう“お兄さん”を守ってあげるつもりだろうが、ネット上では散々皮肉られている。もっとも伊藤公を殺害したのは安重根ではなくロシア人だったことはその後の調査で判明している。
むしろ安重根の愚かな行為で、日韓併合に反対していた伊藤公が殺されたため、日韓併合が急進展したのが歴史の真相だろう。
その意味では安重根は「日韓併合を促進させた功労者」だったといえるのであり、それを称えるのだから歴史を学んでいない愚かな指導者は「笑うしかない」というべきか。

中国共産党と半島の「影の歴史」については、「月刊中国」主幹の鳴霞女史がとりまとめ中だから、発刊を心待ちにしているのだが、軍事的には東海艦隊が第1級戦争準備に入っているといい、それが8月1日の建国記念日行事の一環なのか、それとも人民の不満解消に東シナ海に出てくる気なのか、注意しておくべきだろう。


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「お国のために・特攻隊の英霊に深謝す:(青林堂)¥1600+税」
漸く出版できたので、近々店頭に並ぶと思われる。もちろん発行部数に制限があるから、都心中心のようだが、アマゾンでは販売している。

同じ操縦かんを握り、コックピントから地上目標や艦艇攻撃を演練していた私の目から見た、特攻隊員像である。
≪特攻隊生みの親≫とされて、一身に責任を負って自決した大西中将ご夫妻の気持ちも忖度してみた。

34年間、ペンではなく操縦かんを握って生活してきた一パイロットの特攻隊観である。


「赤い中国の黒い権力者たち:陳破空著:幻冬舎ルネサンス新書:¥778+税」

今日のブログの中国情報は少しだけにしたが、その内容はこの本に書かれていることと同じである。
同じ中国人が、凄まじいまでの権力闘争の真実を暴露している。おそらく、左翼メディア情報に脳内汚染されている日本人は、理解できないであろうが、これが現在の大陸の真実なのである。

少なくとも韓国も中国も、日本人には理解できないほど民度が低い国であることだけは理解しておいた方がよかろう。
「人類の発展」を阻害する大きな“お荷物民族”だとでもいうべきか。ご一読をお勧めする。

金正日は日本人だった

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大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

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日本を守るには何が必要か

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自衛隊の「犯罪」-雫石事件の真相!

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