軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

周永興の嫌疑はクーデター未遂

ご先祖様の墓参りと神社のお礼参りに出かけ、東北道などを約千キロ走り回った。天候には恵まれたが、連日30度を超える猛暑で、体の切り替えが難しかった。
福島の名物・桃がサービスアリアに多量に並んでいたが、まだまだ風評被害で往年の様には売れないらしい。
浜通りは別にして、中通以西はいつも通りなのに…と過大な放射線被害情報を、峠の茶屋のおばあさんが嘆いていた。
石巻市街地は活気を取り戻していたが、広大な仮設住宅はそのままで、残されたご老人方が、ひっそりとお盆を迎える準備をしていた。今となっては家の新築も、住み替えもできないのだろう。諸行無常を痛感する…


無事に帰宅してみて草花が息を切らしているのには驚いた。あれほど水やりして出かけたのに、高温で水分が蒸発したのだろう。
そんな中、ぶどう棚のキジバトの巣には母親が見当たらず、2羽のひなが体を寄せ合っていたから、育児放棄か?と気にして出かけたのだが、なんと!すっかり大きくなって、私を見下ろしていた。母親は毎朝夕に餌を運んでいたのだろう。パチンコに熱中してわが子を車内で蒸し焼きにする人間の親よりもキジバトの母親の方が≪人道的≫だ!

しかし、一羽は少し発育が遅れているようで元気がなく、翌日兄?は飛び立って戻らなかったのに、一羽だけ“ソロ”に出れずに残っている。

≪手前の方が元気で、翌朝巣立ってしまった!≫



ところで中国には次々に災難が襲いかかっている。

雲南M6.5地震 381人死亡=大紀元日本から≫

≪昆山市、自動車部品工場で爆発 75人死亡=大紀元日本から≫

≪中国石油天然ガスの蘭州製油工場で火災 死傷者不明=大紀元日本から≫


しかし、本当の大災害は、これから起きる共産党内の分裂だろう。すでに日本のメディアは忘れているように見えるが、事の起こりは2012年の王立軍の米領事館への亡命未遂事件に始まる。簡単に思い出してみよう。


「2012年2月6日、女装した王立軍は突然アメリカ合衆国成都総領事館に駆け込み、重要証拠類を提出し薄キライの妻・谷開来のイギリス人殺害事件を中央政府に報告したと報じられた。
薄の親族の犯罪に関する捜査が始まったことに身の危険を感じたためとされているが、この「駆け込み事件」が切っ掛けになって薄のスキャンダルが発覚して「薄熙来事件」に発展した。
この時、ゲイリー・フェイ・ロック駐中国大使は、王の亡命要求を拒否して、速やかに中国側に身柄を引き渡すというミスを犯したが、丁度我が国の、瀋陽領事館に逃げ込んできた脱北者を追い返した事件に酷似している。
日本も米国も、外交官という人種は保身に懸命で、事件の本質を見抜けない者が多いらしく、当時、アメリカではロックの行動に批判の声が上がった。


やがて2012年9月5日、成都人民検察院は、収賄や職権乱用などの罪で王を起訴し、王は懲役15年を言い渡され、服役中だという。


≪周永興とその長男・周斌=大紀元日本から≫

その後芋づる式に、かっての共産党高官が逮捕拘留される事態が続いたが、その罪状は「高額な賄賂などによる蓄財と女性関係」だと公表されているが、本気で信じているメディアが多いから不思議である。

例えばこうだ。「周永康氏の失脚、長男の供述が決め手=米NYT紙」

≪【大紀元日本8月1日】昨年11月から失脚の噂が絶えなかった中国共産党最高指導部の元メンバー周永康氏の調査が29日にようやく発表された。同氏との攻防戦が8カ月に及ぶなど長期化する中、昨年12月にすでに拘束されていた長男・周濱氏から決定的な証言を得たために決着がついたと米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が31日報じた…≫


以前書いたが、シナ事変前後の大陸には、軍閥(というより匪賊の頭目ら)がたむろし、某大臣が口を滑らした“金目”によって集散離合を繰り返していて、だれが国を支配しているか不明だった。大陸では「すべてが金目」で決まるのだから汚職なんぞ目じゃないのだ。
13億人民を“拘束”している専制主義国・中共の本質も、すべてが“生業”なのだから、清廉潔白な高官が存在すると思う方がおかしい。
今の“頭目”も相当な賄賂をため込んでいるはずだから、汚職虎退治をしてゆけば「あとには誰もいなくなる」筈だ。だから今継続されている陰惨な共産党内部の“粛清”の原因は、ほかにあるに違いないと私は思っている。


三国志時代までさかのぼらずとも、彼らのDNAに流れているのは「怨恨」である。いまだに日清戦争時代の敗戦を恨み、ありもしなかった≪南京大虐殺≫をねつ造してまで日本を恨み、今や半島国と一緒になって≪慰安婦≫や≪安重根≫の英雄化で攻め立てる。
それほどこの人種は「怨恨」から離れられないのだ。とすると、汚職や不法所得隠ぺいなどは皆に共通しているから問題にならないはずだ。別に恨みに思うもの、それは政権を奪取されかかったからに違いない。


文革時代の、毛沢東の4人組に対する処断を見るがよい。自分に歯向かったものは、元妻であろうが愛人であろうが容赦しなかった。
その血が流れているとすれば、そのきっかけは、周永興らによるクーデター未遂事件だったと思われる。そこで思いつくのが2012年2月6日に、王立軍が米領事館に飛び込んだ直後の3月19日、北京で発砲事件が起きたという噂が流れたことがあった。
当時の断片的な情報では、周永興派の公安・武装警察が、中南海を包囲して高官らを一網打尽にしようとしたことがあったが、胡錦濤率いる中南海警備担当部隊である中央警備局では対処できなくなり、胡錦濤は緊急命令を発して第38軍を急きょ出動させ、包囲している公安・部警部隊を武装解除し、要人を救った。この時双方が発砲したので、何かがあったらしい、とインターネット上でニュースになった。しかし詳細は一切伏せられた。


この第38軍は天安門事件に出動した首都防衛部隊である。一党独裁で保たれている共産党のすべての利権を、トップがむざむざと手渡すはずはないのだ。軍隊は国防よりも党を守るためにある。
民主主義国は「2大政党で時たま政権交代する≪ルール≫を意識するが、そんなもの、共産主義国に通用するはずはない。
尤も我が国民も、一時2大政党制にあこがれ?て、とんでもない民主党という屑集団に政権を与えたため、3・11ひとつ収束できずに苦労したことがあったが…。

≪沈みゆく民主党=当時の産経から≫

≪これが当時の首相様・思い出すのもばかばかしい=当時の週刊誌から≫

≪同じく官房長官様・号泣地方議員並み…=当時の週刊誌から≫


ところで今密かにささやかれているものに、胡錦濤前主席の大番頭で、失脚した薄熙来問題処理の陣頭指揮を取り、その辣腕が注目を集めた令計画に、極めて深刻な身内の不祥事が暴かれつつあるらしい。
それは薄熙来が職務停止された3日後の3月18日早朝4時過ぎに、「令計画の息子が某富豪から借りた高級外車フェラーリ北京市内第四環状路でスリップ事故を起こし、息子は即死、同乗していた2人の女性も1人は身体障害者と成り、もう1人はひどい火傷を負い夏に死亡したと報じられた事件で、「飲酒後、2人乗りのフェラーリに3人が乗り込み、猛スピードで疾走した挙句、折からの降雪に車輪を取られ側壁と高架橋脚に激突、「車外に投げ出された3人は、いずれも全裸・半裸状態。シートベルトも外し、急ハンドルでバランスを失った自損事故だった」とされている。
この事故の真相は不明だが、謀略を得意とする国柄のこと、何があってもおかしくないから、巷では全裸で乗っていた女性二人の親族に、周が令計画の息子の名を口止めしたという。それほど当時は周永興と令計画の中は密接だったから、次は令計画も拘束されるだろうというのである。
しかし令計画は息子の冤罪を未だに信じていて、息子の死体を冷凍保存しているというからこの国の怨念は凄まじい。

このような当時の断片情報をつないでみると、周永興に対する習近平胡錦濤の怒りは自分に銃口を向けた「クーデター未遂事件」に対するものだと推察でき、当時はいかに危機一髪だったかということがわかる。


今朝の産経トップには、
≪日ソ中立条約を破り、ソ連満州中国東北部)に侵攻して9日で69年となる。この半年前のヤルタ会談で、ソ連が対日参戦の密約を結んだとの情報を入手しながらソ連侵攻まで情報を生かせず犠牲を増やした日本に対し、同じ敗戦国ドイツはその情報を最重要扱いとして本国や世界中の在外公館で共有し、戦局に生かそうとしていたことが4日、英国立公文書館所蔵の秘密文書で判明した。大戦末期のソ連参戦に対する日独のインテリジェンスの違いが浮き彫りになった。(編集委員 岡部伸)≫という「ヤルタ会談の秘話」が出ているが、すでに秘話ではない。
日本国民のほとんどは継続して教育されてこなかっただけであるが、私が問題にしているのは、下図にあるように、少なくとも情報は「参謀本部」と「外務省」に届いていたということだ。

ソ連参戦情報の流れ=産経から≫

今も当時も敵味方識別ができない日本人のこと、ソ連に「仲介」を依頼していた建前上、誰かが“握り潰して”いたのだ。その張本人をとらえないと悲劇は繰り返すだろう。


昭和16年12月7日(現地時間)のワシントン大使館における外交官らの怠慢も、ペルー大使館人質事件問題も、そして今や『河野談話』の作成にうごめいた外交官らの実態も暴かずに、うやむやにしてしまうから「2度も3度も」国民は血と涙を流し、国の名誉がけがされるのだ。つまり「悲劇は繰り返される」ということだ。


岡部昇記者は、「消えたヤルタ密約緊急電(新潮新書)」でこの問題をあぶりだしているはずだ。
WiLL4月号に加藤康男氏は「参謀本部中枢から首相秘書官についた指導者が、ここまであからさまにソ連への期待感を抱いていた裏には、ある謀略があったとしか考えられない。鈴木貫太郎といえば、天皇から最も信頼を受けていたとされる人物である。松谷たちは、日本が共産化しても皇室と国体は安泰だという錯誤した論法で、日本を共産化しようと画策していたのだろう」と書いているが、私もそう思っている。
しかし更にもっと巧妙な方法で天皇を取り巻いていた組織があったのではないか?
天皇の傍に控えていた重臣どもの中に共産主義者がいて、この電報が天皇に届かないように見張っていたのではないか?と思っている。

岡部記者にはさらに突っ込んで実名を探り当てて公表してほしいと思うのだが、それはさておき、現代においても、情報活動はまるで幼児程度のわが国である。
今シナ大陸で何が起きているか、少しは過去にさかのぼって再整理して見ることも無駄ではないと思う。

新聞は24時間後には賞味期限切れになると思っていると大間違い。貴重な情報の記録ですぞ! 朝日、毎日新聞大東亜戦争時代の記事を見ればそれがよくわかるというもの、関心ある方は、『朝日新聞の太平洋戦争記事(リヨン社)』『朝日新聞の戦争責任(太田出版)』をご覧あれ!

今もそれが続いていると見た方がいいだろう。下に紹介するSAPIOにも、朝日新聞元ソウル特派員が「朝日の従軍慰安婦虚報」の真実を書いているが、とうとう朝日新聞も大陸並みに“分解”し始めた気がする。
少なくともそう期待したい!

さて、届いた雑誌のPR
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SAPIO9月号特集は「中国が日本でしているいやらしいこと」だが、読者は、「いやらしい」程度ではない中国の謀略活動を目にするだろう。
防大の女子学生問題は、防大を所管している背広組には重荷だろう。すべては「個人情報保護法」という在日の皆さんが有利になる法律のおかげで、国も根幹を担う士官学校もこの体たらくである。

岡山での講演で、私は質問に答える形で、自衛官が制服を着る意味は強大な武器を保持し、常に容易に使用できる組織の一員というあかしであり、百発百中の腕前になるよう、国民に負託されている武装組織なのだ、と強調した。
災害派遣PKOしか目に映らない国民は、自衛隊という組織が持つ強力な武器を忘れてはいませんか?といったのだが、その意味が分かってもらえたかな〜
防大を管轄する防衛省内部部局には、周永興が中南海に銃を向けたように、防大出の帰化人指揮官が、国民に銃を向けないようにしっかりと管理してほしいということだ。

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