軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

築城基地航空祭

久しぶりに時間が取れたので、懐かしい築城基地航空祭に参加してきた。展示用のC-1輸送機に便乗させてもらって29日土曜日午後についたが、現地は航空祭当日は雨という予報に皆心配していた。しかし現地は好天!!列線にはF-15とF-2が整列していて壮観だった。
予報が狂って当日の天気が「午後から雨」に変わったから、隊員たちは大張り切り!前夜祭も盛り上がった。後期高齢者となった≪空飛ぶテルテル坊主の神通力もまだまだ通用する≫と自信を持った!

夜は上弦の月が明々と夜道を照らし、基地司令が安堵していたとおり翌日は好天!早朝から続々と入場者が続いた。
わが愛機であったF-86FとF-1はすでに展示機として基地の広場に飾ってあるが、そのうちそこにファントムも加わるのだろう、といささかわが愛機の“墓場?”的な感傷を覚えて、時だけが過ぎ去ったかのような気分になった。

≪来年は、304SQが沖縄へ移駐する予定のわが古巣・第8航空団≫

≪花の航空団:築城基地


飛行場地区の片隅にある「神風特別攻撃隊菊水部隊銀河隊出撃の地」のメモリアルには生花が活けられていて、指揮官・松永大尉以下25歳から16歳の搭乗員の氏名がくっきりと浮かび上がっていた。

小さな子供連れの家族、長焦点の太いレンズを担いだマニアが場所取りに小走りに移動する中で、車いすに座った老若男女が付き添い人とともに上空を見上げている姿が目立った。皆さん雨具を持参しているから、今日は雨でも出かける決心をしていたのだろう。

地元商店会の屋台も大繁盛で、BXでは自衛隊グッズが飛ぶように売れていた。周辺市町村にとっては、騒音も大変だろうが、経済効果も大きいのだ。反戦左翼の皆さん方は懸命にいやがらせをするが、市民感情は素直なもので、これだけの支援者がいるのだから、いかに彼らの考え方が捻じ曲がっているかがよくわかる。

≪格納庫内でのコックピット展示会場は長蛇の列≫
大人も子供も、男も女(女性?)も戦闘機の操縦席にいかに関心が高いかよくわかる。そんな雑踏の中を、上空を乱舞する戦闘機ではなく、観衆の表情を見ながら歩いていると、こんな“ミニ航空機”を見つけた。


≪F-15は5歳の長女、ブルーは2歳の長男とか≫

隊員の手作りか?と思って付近に立っていた製作者のお父さん…(ではなく、50代の“祖父”だったが、孫はかわいいものらしい!)に聞くと「私の手作りですがサラリーマンです」という。
外版は発砲スティロールを用いて成形したというが、見事な出来栄えに驚いた。

≪塗装も一流!≫

航空教育集団司令部幕僚長時代に、第4航空団の整備員たちが、クラブ活動として≪ブルージュニア≫を50CCバイクで作って活動しているのを知って、そのリーダーの大津1曹の希望をかなえてやりたいという森団司令の要望に応えて予算化したことがあったが、この作品は手押し車に搭載された“ジュニア”で、一年がかりだったという。
話し込んでいると、周辺に人だかりができて子供たちが乗りたそうに近寄る。それを見た彼は、孫と入れ替えて次々に乗せるから、母親が写真を撮る行列ができた。
たまたま、近くにファンからサイン攻めに遭っているブルーの“本物の”パイロットがいたので、呼び出して“機体”にサインさせた。


≪彼は2番機要員のTR、吉田1尉といったが、2歳の子供さんも【1尉】の階級章をつけているから丁度良く、並んで記念撮影したものである≫

本物から褒められた製作者は大喜びだったが、どんどん人だかりができるので、空自の商売妨害?を避けようとしてか、両機を引っ張って会場隅に移動していった。何とも微笑ましい風景だったが、こんなエピソードは朝日新聞は“絶対に書かない”だろうから、私が全国版ブログに掲載することにした!


≪上空での展示飛行が続く。11時ころの風景だが、相当混雑してきた≫

私は気象隊の屋上から会場全景を見渡していたが、西側の平尾台に徐々に雲がかかってきて濃くなり始めた。昔地元漁師さんから、ここに雲がかかると天気は崩れるが、雨や雪の柱は流れてきても基地にはかからない。
しかしこの南側にかかった雲は、確実に基地にかぶってくると教えられたものだ。11時ころになると、その辺に白い低層雲がかかりだしたので、午後は無理だなあ〜思っていたが、近代的科学兵器を備えた気象隊もそう分析していた。
眼下で行われた航空学生教育隊のパイロットの卵たちによるドリルは、いつものようにきびきびしていて観衆は釘付けになっていた。しかし、雲はお構いなくどんどん増え、ついに霧雨状態になってきた。

≪降雨寸前のドリルの状況≫

会場にはポツポツと雨傘が開き始めたので私は控室に移動したのだが、F-15パイロットの監理部長が駆け寄ってきて「午後の行事は中止になりました」と告げた。ブルーの展示飛行は困難だとみた彼の意見と飛行群司令らの判断だろう。会場には子供さんも多い。何よりも車椅子の見学者が多いから、適切な判断でありその采配ぶりは見事だった。
愚図愚図と決断を遅らせるのは、戦闘部隊にとっては命取りになる。しかし、「負け戦」を嫌う戦闘集団では、「中止命令、撤退命令」を出すのは勇気がいるものだ。

やがて祝賀会開始前には雨が本格的となり、終わったころには本降りになってしまった。

入間に帰る時間も大幅に繰り上げられて、今度は東京で雨に遭うのかな?と思ったが、幸い晴れ間が継続してくれた。やはり“テルテル坊主”だけはある!と自信を持った?

既に40年近く使用しているC−1もよく整備されていて、操縦もなかなかうまい。民間機では、搭乗前に厳しい所持品検査があって、帽子まで取らされるから不愉快な気分になるが、軍用貨物機は良い!
しかし横向きのキャンバスシートだから、今朝起きるとき尻と足に少々筋肉痛が起きてしまった…。

久々に現役時代に戻った気がしたが、後輩たちの行動が的確で自信に溢れていたので、OBの一人として安心した二日間であった。


ところで帰宅してPCを開けると、いろいろなメッセージが届いていたが、29日夕方に、台湾の先生から電話で届いていた国民党大敗情報は喜ばしいものだった。
香港の雨傘デモの影響で、やっと台湾の皆さんも気が付いたのであろう。お祝い申し上げたい。馬総統はこれで身を引くことになるだろう。今度のわが国の選挙もこうありたいものだ…


処でシナ情報の方には気がかりなものがあった。
その一つは不動産業の行き詰まりで大崩壊が近いというものである。
もともとシナの不動産建築は人間が住むためのものではなく、資産運用が目的であって、その弊害からすでに2億人分の不良不動産が空き室になっている。
不動産屋は、購入者が住むことなんぞ全く気にもかけずに作っているから、中にはインフラが全くないものもあっていつも購入者とトラブルになっていた。つまりマンションの一部屋は、購入者一家が住まうものではなく、単なる商品、つまり「展示ルーム=御飾り」だったのである。
共産政権に対しては、「人民は自分が守るべき土地がないし、自分の家も守れないのに、国を守れるのか?」などという書き込みが絶えないという。
そこで庶民の中には、小金をためて台湾と日本に移住しようとして各地のマンションを買い込み、たとえ2DKの小部屋であっても、息子を留学させて住まわせ、いざとなったら家族全員が移住して根拠地にする方法が考えられているという。
中にはそれに加担して、日本人名義で買っている業者もいるというから今後が恐ろしい。


二つ目は、その不条理を察してか、今シナの各地では人民元が送金できないという。つまり銀行で外貨に変えられず、預金も下ろせず、660ほどの地方政府は赤字で動けず、中には役人の給料も払えなくなりつつあるというから、もしも事実だとすれば異常事態が近づきつつあるということだろう。


わが国ではあすから選挙入りとなる。その辺をよく考えて投票しないと、気が付いたら沖縄は絡め取られ、首都近郊に「シナの租界」が出来かねない。

今度の選挙は有権者の熱意があまり感じられないから、その点が危険である。
世界各地で「デモ」や「暴動」が絶えないのだが、わが国だけは食い物にも困らず、言いたい放題で、自己責任放棄して恥じない輩が跋扈しつつある。
≪天下分け目の関ヶ原≫と考えて自身の選挙権を有効活用したいものだ。

届いた本のご紹介
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≪雑誌「正論」20151月増大号:¥780≫
衆院選と安倍・政権の使命」は時宜にかなった企画だろう。慰安婦問題については田中秀雄氏の“警告”が気にかかる。オランダ・フランスを中心にしたカトリックがシナの手に乗ってありもしなかった「慰安婦」がらみの日本軍暴虐事件をねつ造しているというのである。
数年前、講演会で知り合ったオランダ史研究家の女性からこれに関する資料をもらったことがあるが、田中氏の筆で反撃が開始されたと認識している。カトリック教会とは人間性を高める宗教団体だ…と日本人は考えているが、とんでもない。しかもその根底で動いているのが日本人だというからあきれてものも言えない。しかし、前回警告したように、来年の戦後70年にあたって、日本と“正式に”戦争したとは言えない中国共産党が、国民党時代の残債で、シナ大陸に侵入していたカトリック教会を表に出して、日本軍を裁くというのだから、そんな“宗教団体”があるはずはない。宗教を禁じている共産党が、オウムが「国家転覆テロ集団」であったように、キリスト教の仮面をかぶった紛争好戦団体を支援して騒いでいる図だといわれても仕方あるまい。
何はともあれ、わが政府は、選挙後速やかに迎撃態勢を整えておかなければ、年明け早々から「無駄なエネルギー」を消耗させられることになる。
朝日新聞問題に関しては、私の広報室長時代に≪公務執行妨害≫を受けたことを当時の資料からご紹介しておいた。当事者の中で私だけが今まで「弁明」していなかったので、あらぬ誤解と風評があるというので公開したつもり。
いずれにせよ、来年のシナの抗日問題が顕在化する前に、この会社を始末しておく必要があろう。



≪「朝日新聞は日本の『宝』である=笑えるほどおかしい反日の正体=古森義久著:ビジネス社¥1400+税≫
朝日新聞は日本を悪魔化している!とは言い得て妙である。高学歴を誇る方々だろうに、どうしてこんな反日の方々がこの新聞社に集まるのか不思議でならない。ご家族はどんな気分だろうか?と同情したくなる。日本は朝日の逆を選べば繁栄する!とは同感である。

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