軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

戦争は政治の延長…

テロリストに襲われたシャルリー・エブド社は、銃撃後初の週刊誌を発行したが、「目には目を」とばかりにイスラム教の預言者ムハマンドの風刺画を掲載した。同時に500万部に増刷したというから、やはり『最後は金目』なのだろう。昨夜のTVニュースでは記者会見した幹部らが、いかにも自由の闘士らしく(振舞っているように)見えたが、とりわけ漫画家の顔があまりに貧相?だったので落胆した。福島原発事故の時に、この週刊誌は「3本腕の大相撲力士」を登場させて、日本人の反感を買ったことがあった。 
他人を揶揄する前に、鏡を見たらどうだ!などという刺激的な言論は控えるが、こう見てくると、会社はこの事件を契機に金儲けに立ち上がり、EU各地の指導者らは、事後の政治状況を自分に有利に導くためのパフォーマンスをしたのじゃなかったのか?という気がしてくる。


宮崎正弘氏のニュース早読みによると、
≪パリの風刺漫画週刊誌「シャルリーエブド」編集部を襲ったイスラム過激派。「アラビア半島のアルカィーダ」が犯行声明を出した。
同調するイスラム過激グループは個別的にナイジェリアで、イエーメンで、ソマリアで残忍性を伴う自爆テロ、誘拐、破壊活動を拡大競争中だ。誘拐した女性等は性奴隷か、自爆テロ実行者に仕立てている。

フランスの反応は激越だった。ナチス占領のパリ解放以来、フランスで100万人をこえるデモ行進や政治集会はなかった。テロ直後、フランス全土で合計370万人が抗議集会と行進に参加した。

フランス議会は97年ぶりに国歌を歌った。民族、宗教をこえてフランスが団結をみせようとしたのだ。ワインをのんで革命を語るサロン・マルキストを含めて。
オランド大統領は主力空母「シャルル・ドゴール」の艦上へおもむき、中東海域への空母の派遣を決める。IS(イスラム国)拠点への空爆強化である…≫という。

双方とも、振り上げた拳の落としどころがなくなり、空母まで出動させたか!


金儲け?のための「ペン」の逸脱を、自分の政治勢力拡大に利用せんとするかのような欧州の“現代”政治指導者たちの今後が気にかかる。
戦争は政治の延長・・だとクラウゼヴィッツは言った。
冷静に双方を諌めて、紛争を防ぐのが政治家の務めじゃなかったのか?特に歴史的にみて群れを抜く戦場体験が極端に多い欧州では。戦後指導者は欧州も小粒になったなあ〜。人類はなかなか進化しないようものだと空しくなる。


一時的興奮が冷めてくると、徐々に冷静な言葉が出てくるようになった。日本では「言論の自由を死守?せよ」と声高に叫んでいたグループも、自己擁護色が強いと感じられてか、ボリュームが下がりだしている。
産経の前ソウル支局長ひとり救えないくせに少し反省したらどうだ。

勿論、テロリストらの行動は許せないことに変わりはない。しかし9・11でもブッシュ大統領アルカイダ撃滅のために大量の軍を派遣して抹殺を図った。

無辜の市民を虐殺された怒りを晴らそうという感情はある程度納得できるが、一時的激情に駆られて軍事力を容易に行使するのはいかがなものか?特に大国の指導者たちよ。


主力空母「シャルル・ドゴール」艦上で気勢を上げるオランド大統領の姿を見て、「これがクリスチャンのやり方だ、よく見ておけ、我々は正しいのだ」とイスラム国指導者は兵士たちの士気を高めただろう。だから戦争はこの世からなくならないのだが、それにしても政治家の軽挙妄動には疑問がわく。


そんな中、今日の産経の「宮家邦彦のWorld Watch」は、冷静な分析と共に我が国の安易な移民奨励風潮に対する警告を発していて全く同感である。
小さくて読みにくいかもしれないが、添付しておきたい。昨日私が書いたように、極楽とんぼが飛び交う我が国も、しっかりと対策を練っておく必要があるという点で同感である。外から入ってこなくても、戦力として十分なほどの≪異細胞≫はすでに国内に存在しているのである。

 

ところで、その国内の日本人?弁護士らの活動について、中国918愛国網現代版によると、彼らは大陸でシナ人たちを扇動し、日本政府に損害賠償させようと積極的に行動しているという。

同資料には「中国戦争受害者日本法院提訴一覧表」なるものが出ていて、被告「日本国」、「日本国、大成建設、三菱、宇部興産」などなど、かって大陸で活動していた日本企業がずらりと被告欄に並んでいる。それを裁く裁判所は「東京高裁」が主だが、長野地裁福岡高裁、大阪高裁、札幌地裁、新潟地裁広島地裁長崎地裁…などとあるから、これらを支援して稼いでいる反日弁護士等の所在地もほぼ推定できる。記事には、「一瀬敬一郎、小野寺利孝、田代博之など日本人弁護士300人、中国人弁護士500余名≫などとあり、今年から日本軍による重慶爆撃時の被害者として次々に日本政府を提訴すると書かれている。さっそく2月25日に東京で、80歳くらいのシナ人を戦争被害者に仕立てて来日するそうだが、どんな“被害”を受けたか知らないが、よく生き延びたものだ、とシナ人でさえ感心している。つまり、“被害”にあったとすれば、当時は幼少だったはずだからであり、老人にどんな記憶が残っているか知れたものじゃないと現地人さえ笑う。

≪同資料に出ていた一瀬敬一郎弁護士等の現地での活動風景:正体不明の老人らを集めて被害者に仕立て上げているらしいが多分日本国内じゃ食っていけない弁護士等なのだろう。まさに国賊だ≫


さらに狂っているとしか思えないのが、九州の日教組に属する“教師”等の行動だ。
記事によると「日教組九州工会の第4次組団(訪問団?)は中国浙江省義烏市崇山細菌戦展覧館を訪問し、義烏市教育工会の陳克義主任と共に、日教組九州教育工会に所属する福岡、長崎、鹿児島、大分、宮崎など県の教育者と責任者、教師など14人が細菌戦展覧館、細菌戦遺跡などを見学、浙江省の外事弁公室から古参の日本語通訳を派遣し、帰国までお世話した」とある。

≪西尾武文日教組参観団長らに「7歳の時に日本軍が山村に対して焼き討ちするのを見た…」などと説明する王希埼(王ヘン)老人、と説明にはある=この程度のウソにごまかされる程度の低い大人に教育されている九州の子供らに未来はない!≫

記事を翻訳してくれた友人も、あきれ果てて「九州といえば、先生の故郷じゃ? この日教組狂っているね〜」と大笑いされた。


さて、新聞の片隅に「張万年氏の訃報」が出ていた。
「86歳(元中国共産党中央軍事委員会副主席)中国中央テレビによると、14日、病気のため北京市内で死去」とある。
彼は「山東省出身。陸軍師団長などを経て、江沢民政権時代の1992年に人民解放軍総参謀長、95年に党中央軍事委員会副主席に就任。江氏の「盟友」として中国軍の近代化を推進した。台湾で李登輝総統(当時)が当選した96年3月の総統選前には、「台湾独立」の動きをけん制する大規模な軍事演習を指揮した」当人である。

江沢民派の軍人が次々に消されている現状とどう関係があるのか?習近平の軍掌握度が気にかかる。
パリの次はウイグルじゃないかと思っているので、11月12日に、北京軍区第38集団軍、瀋陽軍区第40集団軍、蘭州軍区第21集団軍、成都軍区第13軍団を4個の強化師団に改編すると同時に、総参謀部が一個機械化師団を特別編成して、それらの軍隊をさらに数個の集団に分けてウイグルに進駐させる、という命令を発したという情報が気にかかる。
万一ウイグルで同種事件が起きた時、習近平は、フランス軍よりもっと徹底した軍事作戦を開始して、ウイグル人を虐殺するだろうが、もしそうなってもEUはじめ西側諸国の首脳らはコメントできない。

宮家氏が書いたように、「いま日本は(あらゆる暴力行為とその鎮圧法)についても決断を迫られている」のである。

神のテロリズム

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