軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「戦後以来の大改革」に期待する

12日の衆院本会議で安倍晋三首相は、第3次政権発足後初めての施政方針演説を行い、集団的自衛権の行使容認を具体化する安全保障法制の見直しなどを「戦後以来の大改革」と位置付け、「今国会で必ず成し遂げる」との決意を表明し、同時に「憲法改正に向けた国民的な議論を深めていこう」と改憲議論の深化にも期待を示した。
これに対して野党党首らは、いつものように「理解できない」などと批判したが、理解できない彼らの頭脳の方が私には理解できない。

危機感を感じている“左翼連合”はメディアを総動員して反対行動をとっているが、テレ朝のようにボロが出始めているところもあって中々面白い。
ISILや、渡航拒否されたジャーナリストらも、例によって政府批判をしているが、殺されたら政府の怠慢だ!と罵るくせに無責任極まりない。

やっと本気になって政策を推進し始めた安倍首相の健闘を祈りたい。


ところで11日の建国記念日に、私は香取神宮での祝賀式典の講演を依頼された。香取神宮神武天皇の御代に創建された下総国一の宮という由緒あるわが国屈指の名社神宮で、祭神は日本書紀の国譲り神話に登場する経津主大神(ふつぬしのおおかみ)である。

≪元禄13年(1700)徳川5代将軍綱吉が造営した本殿(重要文化財)・中殿・拝殿が連なる権現造の社殿が実に美しい。朱塗の楼門(重要文化財)も本殿と共に建造されたが、掲額は東郷平八郎の筆である。:香取神宮案内書から≫

由緒ある場所だけあって、式典が挙行された会館も築50年、皆さん方、防寒衣をまとって聞いて下さった。
はるか遠方なので、T-4で飛べば15分と掛からない距離を3時間半かけて関東平野を横断したが、久しぶりに5時起きの6時出発だったから、体がなまっていることを痛感した!
帰路は、わざわざ成田駅まで車で送っていただき、おかげで30分短縮できたが、JR成田線が複線化されていないのが陸の孤島といわれるゆえんだろう。車と道路の発展が逆に鉄道を不便にしつつある。ご老人方にとっては不便極まりなかろうと気の毒になった。
水運を利用して江戸時代には栄えていた佐原の町。その面影を残す古い町並みが街道筋に残っていて、手つかずの日本の原風景に、機会があったらまた訪ねたいと思った。暖かい初夏などがよさそうである。
若かりし頃、首都圏防空の任について張り切って飛んでいた百里基地もこうだったな〜と思いだした。


帰宅したら福岡の同窓生からパンフレットが届いていた。私は剣道部だったが彼はラグビー部の猛者、正義感が強い彼は福岡市会議員として熱血漢ぶりを発揮していて、現役最古参、連続9回トップ当選を続けているという。
その彼の活動目標は安倍首相同様「改革」であり、2012年7月に、市長が突然年間800人の中国人公務員の研修(3週間)を中国政府と結んだことに猛反発、「根本的な政策変更に当たり市の条例違反である」と主張して、中国人公務員の受け入れ実施を2年半にわたって阻止しているという。
更に福岡市立小・中学校の給食に「中国食材」を使用していることを指摘し、「子供たちに安全な給食を!」と動いて2014年10月の決算特別委員会で追及、その日のうちに中国産原材料を廃止させ、主として国産品に切り替えさせたという。

平成10年7月、北京を訪問した時に、現地案内人(政府関係者の親族)から≪水はだめ、はちみつもだめ、すべて“毒よ!”と注意されたことがあった。
「中国の金持ちはみんな日本の食材を金を出して購入していて、リンゴなんかは1個500円もする!」と怒り心頭だったことを思い出す。
当時トヨタのカムリが大人気で、一台1000万だが、「どうしてそんな金が持てるのか、みんな外国と悪い取引して儲けている。彼らは車のナンバー取得もすべて賄賂を出してすぐに取れる!」と怒っていたものだ。

そのころはまあそんな程度だろう…と思っていたが、2000年9月に岡崎研のメンバーとしてシナ各地を回った時、農薬まみれの農産品生産現場?を目撃して以来、我が家から中国の毒食材は完全に姿を消した。

シナ人が“凶暴”な原因は食生活にあり、と決め付けていた私は、日本人が続々狂暴になりだしたのを見て、「間違いない」と感じていたのだが、福岡市の愚かな決定を高山君が阻止してくれたことは立派だったと称賛したい。

≪高山君、故郷浄化を期待しているぞ!≫

彼のような地方議員は“本物”なのだが、研修と称してシナや半島に【○○ツアー】に出かけていたのはほとんどが“痴呆”議員だった。突如公務員を研修に呼ぶなど、愚行に走る福岡市長のような者もその例じゃないか?

選挙区は違うが、心から応援するので変わらず故郷の浄化にまい進してほしい。


もう一つの愚行を紹介しておこう。言わずと知れた沖縄なのだが、読者の皆さんはどう思われるか?
まず、「アイデンティティ」という神戸で出されている隔月小新聞に出ていた記事の要旨を書いておこう。

タイトルは「自民党員から一転、革新・反日ホープに」という翁長沖縄知事にまつわるものである。投稿者は「日本の誇りを守る会」の野中一夫氏とある。

≪(前略)那覇市は中国の福州市と姉妹都市の関係にあり、翁長市には名誉市民の称号があたえられており、両氏は協定締結を10年ごとに祝い、那覇市内の久米地区(明治時代に沖縄に移住してきた中国人、久米十六姓の末裔のゆかりの地)には、既に中国式庭園が建設されており、平成25年には隣接地に、那覇市が無償提供した敷地に孔子廟が建てられ、良識派が問題視している。
 姉妹都市締結二十周年の平成十三年には、福建省長時代の習近平氏が沖縄を訪問、三十周年の平成二十三年には、翁長市長以下、市議団、商工会議所関係者ら総勢二百九十四人がチャーター機で福州市を訪問、現地で盛大な記念式典が開かれていた。翁長氏と習近平氏とは二十三年来の交友がある。 昨年六月、『沖縄タイムス』紙が報じた、那覇市の玄関・若狭に間もなく建設さる一対の「龍柱」建設は、沖縄観光客の現在一%でしかない中国人観光客の誘致の為の翁長企画と言われている。
「龍」は中国皇帝の象徴で、龍柱を建てるということは中国に従属することを意味する。
 市民に説明もなく、一部市議の反対意見を無視して、国の一括交付金の内、二億六七〇〇万円を充てることを市議会で可決、現在工事に入っている。
「龍柱」は、中国の石材を使い、中国で製作する。言うまでもなく、一括交付金は私たち日本人の血税だ。その血税を中国に貢ぐのだ。
 わが国の尖閣諸島が日夜脅かされ、沖縄も自国領と土張する中国の横暴に、わが国民は怒り心頭、反中意識が九三%の今、何故、このような日本人を愚弄する計画が行われるのか、理解に苫しむ。
 問題は、一括交付金の存在だ。これは、民主党政権下で制定された予算だが、沖縄を除く他の都道府県は平成二十五年一月、閣議決定で廃止された。しかし、沖縄だけは存続し、平成二十六年には、一七五九億円の内八百二十六億円は県が自由に使える予算だ。一年で使い切らないと減額されるので、ばらまきが問題なっている。一部が沖縄左翼の活動資金となっているという噂すらある。そのせいか、沖縄政界では保守よりも、活動資金が左翼が潤沢の由。(以下省略)
 (編集者注:政府は知事の辺野古反対を踏まえ、平成27年の予算案で沖縄振興費の削減を固めた)≫

これも沖縄独特の“先祖がえりの愚策?”のようだが、「龍柱」について私のところには、ウォッチャーから次のような情報が届いていたのだ。


≪この龍柱は福建省の遣州不動産が建てることになっていたのだが、沖縄県が4〜5000万円振り込んだところ、どうも持ち逃げしたらしく、金は行方不明になっているという。
勿論不動産屋は「日本人仲介業者が持ち逃げした」というが、真相は不明である。ウォッチャー氏曰く、オキナワの役人たちはみんな馬鹿ね〜。遣州市の磊という会社がこれにかかわっていたが、すでにHPは消去されて行方不明。
シナ大陸は今、バブル崩壊で次々に会社が倒産していることを知らないのね〜沖縄の人がかわいそう〜」と言ったから、「全然かわいそうじゃないよ。皆、沖縄振興費という名目の日本国民の税金でやっているので、沖縄県民に負担はなく、被害もないのさ。かわいそうなのは日本国民よ」と言ったら絶句した。

そこではたと気が付いた。おそらく翁長知事はその損害額を無心に政府要人に会いに来たのじゃないか?

しかしシナを見張っている機関がこれをつかんでいたので、首相は勿論、官房長官もそれと察して会わなかったに違いない。

損害は知事の月給かせめて交際費で埋め合わせしてほしいものだ。


さて、3月にリニューアル販売される「トラトラトラ」の発売記念番組として3月6日夜、ニコニコ動画に出演することになった。

ラジコン、CGばやりの今日、これほどの重量感あふれる実機による撮影は今後不可能だろう。
2尉時代に実物大セットを眺めながら、その上空を飛びつつ連合艦隊の威容の一部を体験していた私としては、有難い機会なので当時の思い出話などを艦艇担当の伊藤君と「漫談」するつもり。

戦闘機パイロットという人生

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