軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

戦艦「武蔵」乗組員の怒り

この半年近く、20世紀FOXの「トラトラトラ」リニューアルのお手伝いで解説書書き、数社による取材、6日夜の「ニコニコ動画」生出演を終わって、ようやく一息ついたところで、今回上梓した「実録・戦闘機のりという人生」について10日に夕刊フジの取材を受けた。
都心に出かけるのはスマホ人間と衝突しそうになるので歩きにくく、あまり気が進まない。
我が家で家内のバラの手入れを手伝うのが大いに楽しみだが、世の中の変化にかかわりなく、かわいらしい芽が次々に出てきていて心が和む。
今朝は、はや鶯があいさつに来た。春が待ち遠しい!


そんな私のところに、ブログファンのメルマガが知人から紹介されて届いたのだが、私のことが「好々爺…」と書かれていたので、嬉しいやら悲しいやら複雑な気分になった。いつまでも“青年将校”の気概は通用しないか…


そんなところにシナ陸軍のとてつもない情報が届いたのだが、読者の方々は信用されるだろうか?とりあえず紹介しておこう。

人民解放海・空軍に関してはそこそこに情報をお伝えしてきたつもりだが、わが領土に攻め込む手段に欠けている陸軍は無視していた。
ところがである。彼らは陸上では公安と共に人民を抑圧してテロ対処をしていると思われていたのだが、なんと地下にもぐり続けていたというのである。

国自体が貧乏だった90年代以前は、毛沢東の核シェルターが話題になったことはあったが、その後黙々と20年以上にわたって陸工兵50万人が、昼夜の別なく地下壕を掘り続け未だに建設中だという。
詳細はいずれ外国メディアが伝えるだろうが、その概要は北京から始まって山西省貴州省河南省など、その規模は全国31省のうち11省をつなぐ地下100〜200mの深さの地下坑道で軍の関連施設を地下で結んでいる。
坑道の幅は片側4車線の8車線というからただ事ではない。すべて完成するのは2019年10月31日、共産党政権創設70周年記念日だという。
別名「地下の万里の長城」だそうな。


80〜90年代は世界でも有数な“開発途上国”だったのに、そんな資金がどこにあったのか?が話題になっているそうだが、その資金は明らかに92年〜の我が国からのODAだという。外交青書によるとこれまで6兆円以上もシナに渡しているのだが、人民は「1円ももらっていない!」と憤慨しているという。

そんなことをしていたのだから、四川省地震では軍が直ちに駆けつけて処置したことの意味も理解できる。やがて再び大地震が起きるのじゃないか?


このような地球環境破壊行動は、いずれシナ自身に返ってくるのだろうが、それにしても近隣諸国はたまったものじゃない。
空気は汚れ、土地も汚れているから当然食料も水も汚れている。その上に地下まで掘り返して環境破壊を恥じない民族は地球家族とは言えない人類の敵じゃないか?国連はどうする気だろう?

そんなところへ3000人もひきつれて“お参り”に行くという御仁がいるから猶更あきれる。

訪韓した二階氏=産経から≫

彼は、≪両国間の関係悪化の要因の慰安婦問題に関し「気に入らない新聞がいらんことを書いているが、おかしい。物事の経緯、道理をちゃんとわきまえなければ」と指摘。さらに「われわれは一生懸命解決の糸口をつかもうと努力している。日本のマスコミならマスコミらしく、協力をある程度してもらわなければならない」と主張した。
また、5月半ばに予定している自身の訪中の同行者数について「ほぼ3千人ぐらいを考えている」と明かした。二階氏は韓国には観光業界関係者ら約1400人を引き連れて訪問した(産経)≫とある。


この方は、かって江沢民を信奉し、地元に銅像を建立しようとしたお方だが、今や江沢民習近平の最大の敵である。
今になると建てさせておけばオモシロかったろうに残念だ。そんな政敵に対する過去を知ったら、習近平はいい気分はしないだろうに!
それよりも、身内の派閥からスキャンダルが続出中という、週刊誌の指摘に対処した方がいいのじゃないか?


他方、この方もひどすぎる。これが元首相だったとは聞いてあきれる。

今朝の産経抄子は、
▼惜しまれて引退するブルトレは果報者だが、惜しまれずに引退した元首相は、いつまでたっても、いたずらばかり繰り返し世間に迷惑をかけ続けている。元首相とは、もちろんクリミアを訪問した鳩山由紀夫元首相である。

▼現地で元首相は、ロシアへの編入を賛成多数で決めた昨年3月の住民投票を絶賛、「日本人は間違った情報の下に洗脳されている」とおっしゃっている。プーチン露大統領は、自ら国営テレビに語ったように、住民投票実施以前に併合を決めていたのだが…。

▼ご本人が普天間基地移設問題をこじらせ、クリミアに大規模な露軍基地があるにもかかわらず、「沖縄にこれ以上米軍基地を造らせないよう協力してほしい」と現地の人々に呼びかけたのにも度肝を抜かれた。弟の邦夫氏は「本物の宇宙人になった」と嘆いたが、宇宙人が聞いたら怒るだろう。

▼由紀夫クンがここまで暴走するようになったのは、首相経験者なのに誰も尊敬してくれない、という事実に気がついてしまったからではないか。自らがつくった民主党の幹部連中も冷た過ぎる。ここはひとつ、「党功労賞」でも贈って顕彰してはいかが。それでもたたるようなら熨斗(のし)をつけてプーチン氏に献上すればいい。

と書いたが、本物の宇宙人が気を悪くする。これほどの“ルーピイ”は世界、イヤ宇宙でもでも珍しいだろう。実父母は別として、祖父母はどう思っていることやら…お気の毒に。

≪このころから異常だった?≫


「どこまで続くぬかるみぞ!」とはシナ事変時に流行った話だが、今のわが国の政界を見ていると「どこまでモラル退廃ゾ!」といいたくなる。
まさか、二階氏はシナ人が日本の不動産を買いあさっていることを助長するため、不動産業者を連れて行くのじゃないだろうな〜
というのは、今シナ大陸では日本の不動産を買い占め、森林を買い占め、水源地を買い占めるのがはやりで、そのうち日本国内に住んでいる100万人のシナ人たちは、居心地良い日本という土地柄(環境)を抜け出すよりも日本に定住して墓を作ろうと、今度は「墓地の購入」に走りだしている。
首相も都知事も、2020年にオリンピック!などと浮き足立っていたら、とんでもないしっぺ返しを食らうよ!とウォッチャーは警告してくれたが、老兵ならぬ好々爺には打つ手がない。
「色ボケ欲ボケ議員らに言ってほしい」と言っておいた。


≪あと35年、着々と間接侵略は進行している。極楽とんぼにはわからないだろうな〜〜≫



さて今日はそんな下衆な話が主題ではない。70年ぶりにシブヤン海1000mの海底から姿を現した巨大戦艦「武蔵」のことである。


≪米マイクロソフトの共同創業者で資産家のポール・アレン氏の大発見に注目が集まっている。アレン氏が3月2日のツイートで、先の大戦で撃沈された戦艦「武蔵」の船体をフィリピン中部シブヤン海の海底で発見したと明らかにしたからだ。
全長263メートル、幅38・9メートル、満載時の排水量7万2809トン。「大和」型戦艦の二番艦とし、昭和17年に就役。主砲46センチ9門を備える、第二次世界大戦時に世界最大級の戦艦であり、旧海軍が建造した最後の戦艦だった。昭和19年10月24日、シブヤン海で米軍機の攻撃を受け沈没。乗員約2400人中、猪口敏平艦長以下約1000人が死亡した(産経)≫

≪海底で見つかった武蔵の艦首部分・菊のご紋章跡、合掌=産経から≫


昭和19年10月18日、大本営海軍部は「捷一号作戦」を発動した。第1遊撃部隊(栗田部隊)は、サンベルナルジノ海峡を通過してレイテの上陸地点に突入して攻略部隊を撃滅する。
栗田部隊のタクロバン突入期日は25日黎明とされ、10月18日リンガ泊地を出港し、20日、ブルネー泊地に集結した。
栗田長官自ら「武蔵」「大和」を含む戦艦5隻、大巡10隻、軽巡2隻、駆逐艦15隻を率いて22日に出撃した。この時「武蔵」だけは他の艦より明るい銀鼠色に塗り替えて出港したので乗員たちの中には「武蔵は囮艦なのだ」「死に装束」だと縁起をかつぐ者もいたという。


≪出撃直前の雄姿=産経から≫

23日黎明、旗艦「愛宕」と僚艦「高雄」が魚雷攻撃を受けて「愛宕」が轟沈、続いて僚艦「麻耶」にも魚雷が命中して沈没、「高雄」は落伍した。この第一撃で栗田中将は旗艦を「愛宕」から戦艦「大和」に移してレイテ湾に向かって進撃を続けたが、大和の戦闘指揮所の右側に栗田艦隊司令部が、左側に宇垣第一戦隊司令部が陣取って「異様な空気が漂った」という資料がある。
この時栗田長官は米側に企図を察知されている、と疑惑を持ったというが、何よりも「愛宕」沈没で通信担当幕僚たちが分散してしまい、指揮系統が弱体化した。
その後も敵機の猛攻撃を受けた栗田部隊は24日午後3時半、サンベルナルジノ海峡突破を前に一旦空襲を回避しようと西に反転した。その際損傷した「武蔵」の近傍を通過したが、「武蔵」は魚雷11本の他、多数の爆撃を受けていて、左に大きく傾斜したまま機関停止、艦首を海中に突っ込み、前甲板は既に水に洗われていた。
こうして昭和17年8月5日に戦列に加わったばかりの新造艦「武蔵」は、就役2年後の19年10月24日に世界に誇った46cm主砲を敵艦に向けて一発も発射することなく海中に没したのであった。

艦体が発見されたというニュースに、中に残されているという1000名の英霊が、ふがいない我が国の現状に怒りと警鐘を鳴らしておられるのだ!と私は感じた。


「トラトラトラ」のニコニコ動画の中でも言ったのだが、70年前にすでにわが帝国海軍は、正規空母10隻を運用する能力を持ち、世界一の米国相手に戦っていたという事実を自信喪失気味な現代の若者たちに知ってほしいと思う。
今頃隣国では、ソ連からスクラップ空母を買ってとりあえず空母「遼寧号」を持ったが、少なくとも6隻自前で開発する!と息巻いている提督がいるが大いに結構、作れるものなら造るがよい。現代空母群は空母1隻につき14、5隻の護衛艦艇を必要とする。
6隻×14として84隻の護衛艦隊を整備し、第2列島線から太平洋を目指すのだろうが、我が国からのODAは期待しないでほしい。いくら軍事音痴の外交官や議員らでも、今やこの国のモラルの低さにほとほと呆れ果てているからだ。いやその前に、人民が怒り狂って中南海を攻撃するのじゃないか?

今開かれている全人代では軍高官の汚職のひどさが指摘されたそうだが、軍事費が10%伸びた裏には≪高官の汚職分≫が含まれているからだ、と人民は怒っているそうな。

小粒ながらも精強な“自衛隊”を持つ我が国は、直接侵略よりも前記のような在日中国人らによる「間接侵略」の方が危険なのだ。
安倍首相、期待していますよ。


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黄文雄氏のエネルギッシュな著作活動には頭が下がるが、ブログに書いたような「間接侵略」が進行しているという危機感がない日本人が、99%大丈夫なのかは気がかりである。
国内で進行中の“在日中国人”等による間接侵略と、親中派議員らによる朝貢行動を含みおいてご一読いただきたい。

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