軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

自分の首を絞める愚

昨日は都心に出たが、暑かったせいもあって、道行く人々になんとなく乱れた雰囲気を感じた。電車内などでなんとなく人相を眺めていると、その人相と服装から“外国”に来ているような錯覚に陥る時がある…


夜のトップニュースは、FIFAの副会長らが7人、一網打尽にされたというものだった。14人が追訴されているというが、一連のFIFA幹部らの顔写真を見て、ここまで醜くなれるものか!とこれまた驚いた。
TV局が手を加えているとは思えないから、7人の地顔なのだろう。
私はサッカーにさほど関心はないが、今や子供達でも憧れるスポーツになっていて、女子サッカーなどの健闘ぶりには共感を覚えているものだが、そのトップの連中がこれほど腐っているとは実に情けない。
産経によると、
国際サッカー連盟(FIFA)副会長らの汚職事件について、スイス司法当局に幹部らの逮捕を要請した米国のリンチ司法長官は27日、FIFAの「汚職体質」に真っ向から切り込む決意を示した。最高幹部らの逮捕は「汚職の慣行を終わらせようとする司法省の意図を明確にしたものだ」と強調した≫そうだが、長官の名前が面白い。“リンチ”でもする気かなあ?
これが世界の“大人たちの現実”なのだろう。成熟していないという点で…


健全なはずのスポーツを、まるで賭博並みに扱う大人がいるとは情けないが、これが世界の実相であり、未開人が、高級背広を着ただけなのだろう…
そういえばわが国にも背広を着た高級官僚らの○○しゃぶしゃぶがあった…
何処の国でも高級服志向の大人たちは、中身が荒んでいるらしい。洋服代が欲しいのかな〜
しかし子供らの夢を壊すことだけはやめてほしいと思う。


≪緊張するチューリッヒの高級ホテル=共同から≫


国内のTVニュースで、山登りとトレッキングが競合していて危険だ、と山登り派が苦情を言うので、禁止しようという動きがあると知った。
トレッキング派は競合しないよう検討中だというのだが、所によってはトレッキングを禁止するという。

私にはトレッキングする体力は既にないが、これも体力気力の錬成にいいものだと思う。しかし中には粗暴で、周りに迷惑になるものもいるらしい。そこで一般登山道から≪排除≫するというのだが、そんな粗暴な、マナー違反のトレッカー?は少ないのじゃないか?
折角健康的なスポーツであるはずなのに、一部の不心得者のために制限される傾向が目立つが、これは戦後日本の縮図に見える。


先日首相官邸屋上に墜落したドローンもそうだ。一人のバカが、身勝手なことをしたために、とうとう国会で制限条項が決議されてしまった。

ところが放送協会がこれに反発し、議決を撤回要求するという。

これもたった一人(ではないようだが)の不心得者のために、ドローンという便利な機材の活動を制限するという、実に愚かしい事案というべきだろう。

石川五右衛門は、この世から悪の種は絶えないといったが、それにしても防ぎようがあるのじゃないか?

そのうちに、電車の中で汗臭いというだけで乗車禁止条例ができるかもしれない…。昔は他人に迷惑をかけないようにするのが、人の道だと教えられた。今では、他人に迷惑をかけまくって自分だけがよければそれでいい、という自己中心、個人主義が横溢しすぎている。それもたった一人の愚行によって…


少なくとも組織活動をする者は、たった一人の不作法、あるいは無謀によって組織全体の活動がだめにならないよう、指導者が指導すべきである。
高校野球もそうだ。一人の不始末を全体が被る、いわば連帯責任を教えることは悪くはないが、一人の跳ね上がりの暴挙によって、せっかくの良い行動までもが制限されないように社会全体で指導するべきじゃないのか?

高校時代、剣道部の先輩から、「自分の首を自分で絞めるな!」と厳しく指導されたことを思い出す。


ところで世界中で不評を買っているシナ人たちの行動は、少し異常すぎないか? 爆買いなどはまだいい方だそうだが、世界のモラルから逸脱しているようで、とても“大国”国民の行動だとは思えないが、そんなさなか、シナの国内では、富裕層の集まりになった共産党政府に置き去りにされた人民が悲嘆にくれているという。
今日は、世界を驚かせている中共党幹部の巨額収賄事件の陰で人民は悲嘆にくれている、というその実態のご紹介。


1、≪幼い女の子と路上のラーメン≫

汚れきった女の子と母親が、通りかかった路上に落ちていたラーメンを見つけた。記者がカメラを向けると、女の子はうれしそうに笑顔を向けた…
この写真を見た人民の多くが「涙が止まらなかった」と書き込んだ。人民にはまだ人間性が残っているらしい。


2、≪夜中の駅前風景(上)と交通事故に遭った妊婦を救う女性(下)≫

駅前広場には新聞紙をシーツ代わりに敷いて人民はすぐ眠りにつく。その中には子供、老人、妊婦などがいる。蚊や虫などに刺されるが、彼らはぐっすり眠る…。そのほとんどが都市で働く農民たちである。毛沢東は彼らを救うために立ち上がったのではなかったか?

妊娠8カ月と思われる妊婦が事故に遭った。周りの者はただ見るだけで、手出しをしなかったが、突然一人の女性が車から降りて彼女を抱え救急車が来るまでいて、その後静かに立ち去った。ネット上には彼女を称賛する書き込みがいっぱいだというから、やはり人民には人間性が残っているといえる。


3、≪文旦売り老人の嘆き≫

2名の女性と1名の男性が、路上で文旦を売っていた老人から6個の分担を買い上げ、300元払った。ところがこの札は全部偽札だった。老人の悲しそうな顔を見ると、まだまだシナ人に人間性を認めることはできないと感じる…


4、≪上海の地下鉄駅で、エスカレーターが突如崩壊≫

5月19日、上海地下鉄3号線で男性が一名線路内に転落して死亡した。その同じ日の夕方、今度は10号線の国権駅でエスカレーターが突如崩壊した。転落者は目撃されたが、負傷者数は公表されていないらしい。在上海日本人が含まれていないことを祈りたい…。


5、≪9階建てのビルが一瞬にして崩壊≫

5月20日に大雨が続いた貴陽市で9階建てのビルが山崩れにあって一瞬に崩壊した。ビルには35戸、114人が入居していたが、未だ16人が行方不明だというが正確な数は不明。現場に駆け付けた記者たちは撮影機材などを没収されたが、命じたのは徐吴市長だというから、人民を抑圧するのが市長の役目らしい。


6、≪これが4歳の子の体育授業≫

広西省南寧市体育館の業余体校で、4歳の女の子を“指導”する男性教師。女の子は大声で泣いたが、ネット上には「中共指導者の子供らは一人もこんな目に合わない…」「写真を見るだけで体が痛くなる…」「こんな愛情がない中共社会で育ったこの子は将来…」などと怒りが集中している。


東南アジア諸国は、シナに併合されたらこうなるということをよく知っている。拝金主義の塊である金目当ての政治家どもは知っていても知らぬふりしているだけだが…とウォッチャーは言い、「沖縄の人たちは大丈夫?」と心配していることを付け足しておこう。


シナの指導者たちも自分で自分の首を絞めているらしいが、そんなことに構ってはいられないのだろう。今やバブルははじけ、過酷な権力闘争はまだまだ続いているのだから。


さて、私は、わが国の安保論争を見ていて、その愚かしい論議に心底ばかばかしくなってきた。
そこで今、宇宙に最大の関心を持ちつつあるのだが、その手始めにこんな本を読んでいる。


≪宇宙は何でできているのか:素粒子物理学で解く宇宙の謎:村山斉著・幻冬舎新書¥800+税≫

著者の村山斉氏は、1964年生まれの若い素粒子物理学者である。現在、東大数物連携宇宙研究機構[IPMU]の初代機構長。主な研究テーマは、超対称性理論、ニュートリノ、初期宇宙、加速器実験の現象論など世界第一線級の科学者と協調して宇宙研究を進めている方である。

そんな専門家にしては、実に理解しやすい言葉とたとえを引いて解説していて、素人の私でも取りつきやすい。

やがて彼は「数物連携…」を通り越して「数仏連携…」にたどり着くのでは?と期待している。
実は次男が読み終えたので、私に読むようにおいて行ったものだが、書斎整理中でなかなか本格的にページを開く暇がなかったものである。

そのうちに、ブログの表題が「軍事」から「宇宙」に代わっているかも…。乞うご期待!!


届いた本のPR
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撃墜王は生きている!井上和彦著:小学館¥1400+税≫

防衛漫談の相棒、井上君の新著である。彼はとっぷりと戦史問題に浸かっていて、今や生き残りの英雄発掘に余念がない。急がないとそろそろ時代の変換期である。そんな中、精力的に収集整理して出版してくれていることは実に貴重であり彼に感謝している。
この本もぜひ戦争を知らない若者たちに読んでいただきたい。そして井上君にはますます健闘してほしいと思う。

戦闘機パイロットという人生

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大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

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ある駐米海軍武官の回想

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