軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

地方には夢がある?

久しぶりにモッコウバラを剪定し、キジバトの巣の構造を確認したが、その頭の良さに感心した。次は連続写真である。

≪撤去前の巣=枝を利用してうまく支えている≫

≪巣の周りを支柱で塀のように囲っている≫

≪撤去した後の雨樋上部≫

≪この穴に支柱・を立てるまでに時間がかかった…≫

≪これが樋の上に乗っていたキジバトの巣≫

親の子育て愛情のなせる技だろう。自然界の知恵と、夫婦の根気強さに脱帽!!2羽の雛たちは、航続距離が伸びたようで、我が家周辺の圏外に飛び出していった。


さて今朝の産経抄子はこう書いている。

産経抄】50年後の日本の人口 6月8日

≪プッシュ方式で、ポケットに入れる電話は普及しているが、台風を操縦する技術はまだ生まれていない。昭和35年、当時の科学技術庁が、21世紀初頭に実現する技術として、135項目を挙げている。約4割の正解率だった。

 ▼これに対して、日本の人口の予想についてはどうか。昭和49年の人口白書は、2010(平成22)年まで増え続けるものの、その後は減少に転じるとした。実際、平成20年の1億2808万人がピークだったから、ほぼ的中している。

 ▼ただ、歴史人口学者の鬼頭宏さんによれば、大きな問題がある。日本には、第2次ベビーブームが訪れていた。国際社会でも、途上国の人口爆発への危機感が高まっていた。政府にとって、出生抑制が最優先の課題だったとはいえ、減少に転じてからの、50年後の日本社会の行方については、眼中になかったのである。

 ▼厚生労働省によると、1人の女性が生涯に産む子供の平均数、合計特殊出生率は昨年、1・42にとどまった。9年ぶりの低下である。出生数も、前年より減っていた。厚労省は、今後人口減少の流れは加速する、とみている。団塊ジュニアの女性が、出産年齢を終えつつあるからだ。

 ▼「日本の人口は今より少ない方がいいかもしれないが、減り続けるのは困る」。鬼頭さんは昨年、小紙の取材に答えていた。政府も「50年後に人口1億人程度の維持」を目標に掲げている。人口を維持するためには、2・07の出生率が必要だという。きわめて高いハードルである。

 ▼もちろん、今は「産めよ殖やせよ」の時代ではない。若い世代が子供を持つまでに、さまざまな障害が残っている。それを一つずつ取り除いていくしかない。50年後の日本の、あるべき姿を思い浮かべながら≫

天変地異の予測は困難だが、人口の予測は容易だろう。昭和40年後半、私は我が国の将来の国防力を左右する要素に「人口減」があり、隊員募集は困難になると予測した。同時に“人命重視”が高まり、特に米国では無人機が主力になるとも考えた。

なぜ人口が減るのか?その理由はわからないが、我が家周辺ではあまり感じないから不思議である。子供たちの通学路になっていることもあり、毎朝と夕方、元気な子供たちの会話が聞け姿が見られるからかもしれない。元気に挨拶するから気持ちもいい!


昨日、家内とドライブしてよく出かける日の出町の日帰り温泉に行った。日曜とあって混んでいたが、その主力?は学生やご老人の登山帰り客と子連れの一家であった。
遅くなったのでレストランで夕食を摂ったが、大広間はなかなかの賑わいで、幼児らであふれていた。
最近は家も洋風になって畳の上でリラックスする機会がないからか、観察しているとそれぞれにコミュニケーションが成立した子供たちや、若い夫婦が目立ったが、ほぼ一家族に2〜3人の子供がいるから嬉しくなった。
厚労省合計特殊出生率が昨年は1・42にとどまったと案じているようだが、毎日役所でペーパーをめくりボールペンをなめながら、案じているだけでは始まるまい。


我が家から南側に当たる外資系大型スーパーに行っても驚くほど子連れが多いから、これは多分“外資系”食物の影響だろう?などと家内と話しているのだが、この西側の山中の温泉の状況はいったい何が影響しているのか、と疑問に思った。勿論遠路入浴に来ている方もいるが、この時間帯の家族連れは、近郊からきているに違いない、ということはマカナイさんたちの応対ぶりを見ていても想像が付く。

午後7時過ぎに帰路についたが、就寝前に地酒を飲もうか、ということになりいつも立ち寄る酒屋の前まで来るとすでに閉店している。

五日市市内にはあるだろう、と決め込んで逆戻りして町に入ってみたのだが、驚いたことにこの時間帯にはすでに多くが閉店していて町は暗い。
コンビニくらいしか開いていなかったが、コンビニにはうまい地酒はないからあきらめて帰宅した。

そこで考えた。この周辺に子供たちが多いのは、キジバト同様自然界の摂理に沿っているからではないのか?
つまり、暗くなったら人間も床に入ればいいのだ!
都心部は一日電力を浪費?していて夜中も明るく、深夜徘徊が多いから青少年たちの悪の温床になりやすい。そんな場所で『正規に子供』が生まれ、育つはずはない!。

夏時間がどうだこうだと話題になるが、明るくなったら起き、暗くなったら寝る、この自然界の大法則に従えるよう、国民生活をリードすればいいのじゃないか?


そういえば、世界に冠たる近代大都会、ニューヨークで大停電が起きたことがあったが、その十月十日後にニューヨークで出産ブームが起きたと聞いたことがあった…

自然界の法則を無視し、人工的生活を近代化と誤解していたら、子供も生まれないという証明か…。そういう意味では田舎(地方)には夢がある!


ところで国会はアンポ法制論議で喧しいが、20年前のPKO問題の時を振り返ってみるがよい。自衛官の身の保証だとかいう前に当時の実態を調査したことが与野党ともにあったか?

無責任極まりないと思うが、当時の記事を見つけたのでご紹介しておこう。

あの時も海外派兵になるとか何とか、政府にかみついて論争が繰り返され、派遣される自衛隊員のことを心配しているかのようなふりをしたが、当時派遣された隊員たちはこんな川柳を書いていた。
平成5年3月30日付けの読売新聞記事である。今も昔も政治家らの無責任さに変わりはないという証明だろう。


≪「夢うつつ銃撃戦で飛び起きる:文通で結婚前を思い出し」【プノンペン(平成5年3月)30日=原沢敦】
● PKO ほこりだらけで 誇り持ち――。
カンボジアの第1次派遣施設大隊の隊員たちが、六か月にわたる任務の回想をつづった「PKOイロハ出柳」が三十日、まとまった。五、七、五・の十七文字には、公式の報告書にはない活動の苦労と、隊員の喜怒哀楽が率直に込められている。
● 新妻に笑顔で答え ジャンボ乗る (三尉)
 昨年九月の先遣隊を皮切りにカンボジア入りした隊員たち。暑さと、交通ルール無視の道路事情に驚かされた。好き勝手に走る自転車、バイク、警笛を鳴らしっ放しでそれを追い越す車。不幸にして死亡交通事故が二件起きでしまった。
● 牛、アヒル 豚が道路の赤信号(三曹)
 厳しい作業の中、テントのベッドで家族からの手紙に目を通すのが最高の楽しみだった。
● 一枚の 手紙を十回 読み返し(一曹)
● 文通で 結婚前を 思い出し(三曹)
 宿営地では、海事通信衛星通信(インマルサット)の電話が家族との連絡用に開放されたが、コレクトコールで一分千円では、声を聞く楽しさも半減した。
● もうあなた 電話はいいわ インマルの(三佐)
 暑さの中でほこりにまみれて作業にあたる隊員たち。が、地元の住民はマイペース。楽しい交流もあるが、そこは自衛隊員も人の子、かちんとくることも。
● 楽してる 現地の男 嫁まかせ
● 燃料を 頼めば何と 水混じり(三佐)
北部地域を中心に停戦違反が相次いだカンボジア。タケオ周辺では、戦闘はなかったが、武器がごろごろしているお国柄。深夜、宿営地のすぐ近くで牛泥棒が銃を連射することも。
● 夢うつつ 銃撃戦で飛び起きる(一曹)
施設大隊員の手当は一日一万六千円。所得税などを引かれると、手取りは半分程度に。
● 税金の 高さを知って士気低下(士長)
● PKO 手当につられ税に泣く(曹長
憲法では自術隊の最高指揮官は内閣総理大臣。が、宮沢首相は出発の際にも、姿を見せず、東南アジア歴訪でも近藤官房副長官が激励に訪れただけだった。逆に殺到する視察団の対応で広報担当は大忙しだった。
● タイまで来 総理大臣視察せず(読み人知らず)
● 難しい そんな質問 国会へ(三佐)
日本初の本格的PKOと位置付けられたカンボジア。半年の経験から隊員たちがつかんだものは……。
● 財布だけ 円、ドル、リヱルの国際人(一曹)
● 国際化 忘れて小さな日本あり(一佐)

派遣された自衛官らの哀歓と『健全さ、正直さ』が浮き彫りになっていると私は思うのだが、さて皆様は?


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現代日本人が、特亜諸国からの“いじめ”にあって苦しんでいる立場を理解している二人が、違和感を感じている日本に対して熱く語る。そしてその裏にはリベラルにのっとられた米国があるとういう。
真面目な?日本人には語れない口調で、今後の日本に対する期待を語る。



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