軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

注目すべき米中関係

昨日はブログ書きかけで都内に出た。ついボタンを押してしまったので、推敲しないままだったから、ところどころにミスがあり申し訳なかった。

今日はその続きだが、米中関係の緊張について、シナのインターネット情報を分析してみたい。

その前に「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」6月17日号に米中緊張にかかわる貴重な分析があったから、まずご紹介しておこう。
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 ≪南シナ海で、もし米中軍事衝突が起こるとすれば=米国専門家が三つのシナリオを提示≫
 

≪第一の想定は小競り合いによる軍事衝突への発展であり、
(a)は中国の人工島建設と軍事施設の完成がなされ、航海の自由をかかげる国連の立場からも、米軍は島外海域のパトロールを実行することになる。
 したがって米軍偵察機、あるいは米艦船に対して中国が妨害し、それが米側の損傷をともなく場合、当然だが米軍の報復がなされる。

(b)米軍の対潜水艦哨戒機P3Cオライオンが、中国側に補足され、緊張が高まった事件があったように、機体とパイロットの返還に数週間を要した。
 つまり米軍の哨戒飛行への嫌がらせによる偶発的衝突が起こりうるだろう。

(c)このシナリオは嘗てのKAL007便が『領空侵犯』を問われ、ソ連のミサイルで撃墜されたように、民間機の撃墜がなされるとすれば、米軍の報復があるだろう。なぜなら中国は南シナ海にも、一方的にADIZ(防空識別圏)を設定しようとしているからである。
▲偶発戦争というのは稀にしか起こらないが。。。
第二は潜水艦の偶発事故によるケースである。
冷戦時代、ソ連原潜ならびに通常の潜水艦と西側NATOの潜水艦にニアミスがよく起こった。往時のソ連の海軍力と比べると中国海軍の潜水艦戦力はまだ完成の意気にはないが、その戦闘意欲は旺盛であり、また潜水艦をますます増加させている傾向にあり、近未来にニアミスが起こりうるだろう。
 
第三は習近平の謳う『軍事外交』である。
いまや中国は後戻り出来ない地点に来ており、その政権維持をかけて軍事力の誇示は、かの政権の政治命題である。

偶発戦争は起こりえない可能性が高いものの、危機を危機と認識できない指導者が、党内権力闘争の生き残りをかけて軍事突出にでてくる場合、それは起こりうる危険性に繋がるのである。≫



冷戦時代の米ソ関係を分析すれば、シナの戦略は当時のソ連をほぼ真似ているのだが、ソ連にはまだ“西欧の一角の大国”としての自負があった。しかし今話題の大国はやがて“第2の黄禍”といわれるだろう。常識も教養もないから、共産化してこの方70年、世界に誇るべき文化は生まれていない。文革という文化破壊行為は歴史に残ったが。


そして今やその決算?ともいうべき権力闘争が終末期に入りつつある。
大紀元日本6月12日】及び【大紀元日本6月13日】によると、「無期懲役周永康 次の番は江沢民氏らか」とあり、

≪中国元最高指導部メンバー周永康への無期懲役の判決が11日に発表された直後、共産党機関紙・人民日報は、どんな高位の幹部も汚職取締りから逃れられないという主旨の社説を発表した。一連の状況から大紀元コラム二ストは「周の黒幕である江沢民・元最高指導者と曽慶紅・元国家副主席に対する取り締まりはこれから始まる」と先を見据えた≫

≪すっかり白髪になった周永興。ストレスが髪に悪いことは事実らしい!=インターネットから≫ 


天津市第一中級人民法院(地裁)は11日、汚職により共産党最高指導部の前メンバーで治安部門トップ・周永康被告(72)に対し、無期懲役、政治権利の終身剥奪、個人財産の没収の判決を言い渡した。

調査期間はわずか一年で、中国政界の重鎮に重刑が下った。被告は上訴しない意向を示しており、刑は確定する見通しだ。周永康とはどのような人物なのか? 5つのポイントをまとめた。
1. 中国で強大な力を持つ権力者の一人だった
2. 江沢民周永康を押し上げた
3. 人権侵害の基に築いた地位
4. 薄煕来と習近平政権転覆を企てる
5. 周永康がいなければ立ちいかなかった中国政治≫


これじゃ世界に誇るべき「シナ文化」は滅びる一方であり再興も期待できそうにない。文化無き“成金大国”の出現は、地球人類にとってはなはだ具合の悪いものであり、無教養な人民らによる迷惑行為だけがはびこることになるのもやむを得まい。

≪シナではノーベル賞を取ると牢屋に入る!=インターネットから≫


そこでそれを封じるべき軍事力だが、消去法で行けばやはり米国軍しかないことは自明であろう。

大日本帝国”の復活こそがふさわしいのだが、かってのサムライの国の末裔たちにはそんな気概さえも見えないから頼りにならない。


ところで6月18日、シナのインターネット上に「南海告急?中国一退再退」というタイトルの記事が出た。大意は次のとおりである。

中共海軍総部は最近急に「二年以内に退役した士官に元の部隊に再度入隊」するよう勧告し「少なくとも六月末までに戻れ」と指示した。
その理由は「近年、新式の軍艦建造が進んだため、専門的な隊員不足が生じた」からだという。しかし消息筋によると、最近の南シナ海情勢が緊迫したからであり、米、日、豪の三カ国が埋め立てに対して態度を硬化したからだ、と指摘する。
消息筋は「博聞社」に対して「海軍総部の通知は二つのルートで出された。一つは海軍各部隊政治部門から、直接士官らに元の部署に戻るよう連絡、他のルートは地方の武装部によって自宅に戻った退役士官らに直接通知したものだ。
この海軍総部の要求は「近く二年前から退役した各級海軍士官たちが、通知を受けたらすぐに原隊に戻れるようにと言うものだ。
中共の内情に詳しい筋によると、「海軍が急いで兵役に戻らせようとした原因は、南シナ海情勢にあるという。
中共国防部は中共中央軍事委副主席范長龍が訪米する前の6月7日以前に中共軍は中国西部地区に一種の新しい超音速攻撃機の第4回目の試験飛行を実施したと「自由灯塔」紙は6月13日に報道した。
国防省担当者によると、この機体はWu−14超音速滑翔器(ママ)と言い、6月7日に中国西部地区で実施したと認めた。
「南華早報」によると、中国専門家は「中共がWu−14の試験を范長龍副主席の訪米前に実施したことは米国に対する不満の表れだ。米国は中共南シナ海を埋め立て軍事基地を作ることに不満を表明しているからだ、と指摘した。
又上海政法学院の専門家は「Wu-14は、米国のMDシステムを無効にできるという趣旨で、この試験は唯一米国を攻撃できる核兵器だった。米中両国は南シナ海での戦争を回避しようとするだろう」というが、この試験は米国のMDを無効にするゾという対米威嚇であることには変わりはない。
Wu-14の性能は音速の10倍、時速7600マイルで試験は、昨年の1月9日、8月7日及び12日に続いて6月7日で4回目である。
米国内世論は、中国側の執拗なサイバー攻撃南シナ海での挑発に対して強硬だから、范長龍の訪米は許さないだろうという観測も中共軍側にはあったらしい。
そのような情勢を踏まえてこの「海軍士官再雇用問題」を見ればシナが何か想定外の状況に陥り、あわてている様子がうかがえる。

しかしこの論評内には北京の消息筋が、
≪今中国のやるべき策略は「穏北、和南、争東」である≫と認めている部分もある。つまり朝鮮半島情勢を安定させ、和平手段で南の利益を安定させ、台湾及び魚釣島の主権と太平洋への通路を確保する。中国の本当の狙いは東であることを忘れるな、と言うことだ≫とも書いている。


わが国が、戦後70年間、依然として実りのない“神学論争”でエネルギーを消耗している今こそ、支那にとっては念願だった“主権回復”にまい進せよというのだが説得力があろう。それに紛争地を抱える沖縄の翁長知事がシナを支援してくれているようだし…


そこで注目されるのが米国の対応である。レイムダック化したオバマ大統領が、起死回生の一発を発射して、歴史に残る事業をするとすれば何が考えられるか?

それは東アジアの安定のために台湾を活用することだろう。東シナ海を地球儀上で見れば一目瞭然だ。
ところがたまたま偶然?TIME誌の表紙を次期総統候補の蔡英文女史が飾ったという。


≪TIME表紙を飾った蔡英文女史:大紀元時報日本から≫


≪【大紀元日本6月19日】台湾の蔡英文民進党主席(次期総統選候補)がこのほど、米国の有力週刊誌タイム誌アジア版の表紙モデルとして登場した。  タイム誌は、18日付の最新号の電子版で、蔡氏を「唯一の中国民主主義をリードするか」という題のカバーストーリーで大きく取り上げ、その下に「北京を緊張させる(And That make Beijing Nervous)」を付け加えた。

 19日付台湾紙・自由時報によると、タイム誌が5月中旬、蔡氏に対し、北京特派員のエミリー・ラウハラ(Emily Rauhala)氏と有名な戦場カメラマンのアダム•ファーガソン(Adam Ferguson)を派遣、3日にわたって撮影・取材を重ねた後、同誌アジア版のゾーハー・アブドゥールカーリム(Zoher Abdoolcarim)編集長がインタビューを行った。(以下略)≫

これが何を意味するか、次回米対関係を分析してみることにしたい。


さて、我が家の野良猫一家の報告である。
子猫らは4匹ともすくすくと成長していて今がかわいい盛りである。
家内と≪思念伝達≫できる母猫は、一日数回、必ず授乳に来る。
これは今朝6時半の授乳風景だが、レンズを見てきりっと振り向いた!しかし警戒感は無いようで、最後まで授乳して戻って行ったが、子猫らは、家内が丹精込めて整備している花壇を、運動場代わりに飛び跳ねる。

クリスマスローズなど草花には迷惑だろうが、家内は今までと違って笑顔で見ていてさっぱり怒らないから不思議である!
そろそろ親離れする時期なのだろうが、どんな大人に成長していくのか興味深い。保健所職員につかまらないように…と気になるが、人間社会にどのように同化していけるか?


≪22日午後・花壇も植木鉢もすべてが遊具!4匹とも実に健康状態は良い!≫


≪今朝6時半、レンズに気が付いた母親が見詰めた!責任感の強い彼女に敬礼!≫



≪ちょっとご機嫌斜めな我が家のスコティッシュ16歳≫




届いた本のご紹介
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朝鮮人よ、日本人に土下座せよ!=中杉弘著:青林堂¥1000+税」

いやはや過激なタイトルである。著者は北条早雲を祖に持つ純粋な日本人だとか。恐る恐るページをめくってみたが、日本に住んでいい思いをしている在日朝鮮人に、日本人に感謝することから始めてほしいと訴える。
そして「日本人が大好きだ!」と言いなさいと助言する。

指摘は鋭いが表現はソフト・・・?

今池袋などの韓国人街には閑古鳥が鳴いていて在日韓国人らが困っていると産経に出ていたが、イケメンだとか冬のソナタだとか、誰かが儲けるためにしつらえた仕掛けに、日本人、特にご婦人方が引っ掛かって大騒ぎしたのは昔のことになったらしい。
付和雷同する日本人には厭になるが、少しは我が家で子育て中の母猫を見習ってほしいと思う。
韓国政治も行き詰ったらしく外相が来日したが、本当にお気の毒。20世紀初頭の李王朝に接した米国青年・ウイラード・ストレイトが、「二枚舌を使う皇帝」をまじかに見てこの民族を軽蔑したことがよくわかる。シナ同様この民族は進歩しないのだろうな〜、という思いで目を通したが、せめて日本に帰化した朝鮮人たちには脱皮してほしいものだ。

金正日は日本人だった

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大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

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